提督はBarにいる。
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6月第3日曜日・5
さぁさぁ、まだまだ行きます青葉です!お次は最上型姉妹の皆さんのグループです!『ゴージャスなご飯物』との事でしたが、何を作るんでしょうか!?
~最上型のお料理【ゴージャスなご飯物】~
熊野「さぁ、始めますわよ!」
鈴谷「それはいいけどさー、何作るの?」
最上「そうだよ、ボク達何も聞いてないんだけど?」
三隈「そういえば熊野さん、提督さんにお料理を作ると決まってから、どこかに電話してらっしゃいましたよね?」
熊野「フフフ、その電話こそ私(わたくし)のお料理の要……これですわ!」ドンッ
~神戸牛薄切り肉~
鈴谷「こ、神戸牛じゃん!随分張り込んだねぇ熊野!」
熊野「日頃の感謝を示すのですから、この位当然ですわ!」フフン
うっはぁ、神戸牛ですか!青葉も知ってる高級肉ですよ!でも薄切りのお肉で何を作るんでしょうか?
熊野「今回はこれでハヤシライスを作ろうと思います!」
最上「ハヤシライスか!いいね、それならパーティに出てきても違和感ないし」
三隈「三隈もいいと思いますわ!」
鈴谷「んじゃ早速作ろー!」
最上型「おー(ですわ)!」
【調理開始!】
~レディの作る神戸牛のハヤシライス~
材料:牛薄切り肉、玉ねぎ、マッシュルーム、赤ワインetc…
熊野「まずは具材を刻みましょう。薄切り肉は食べやすい大きさに、玉ねぎは繊維を断ち切るように輪切り、マッシュルームはスライスです!」
最上「オッケー、任されたよ」トントントン
熊野「お肉が切れたらまずはお肉から炒めますわ!フライパン(または鍋)にオリーブオイルとバターを入れて、熱したら、お肉を炒めます。三隈さんと鈴谷はその間に玉ねぎとニンニク、生姜をみじん切りにしてくださいな?」
鈴谷「あいよー。しっかし、ハヤシライスって日本人みたいな名前だよね~」トントントン
熊野「色んな説がございますけれど、ハヤシライスは日本生まれの洋食だもの。日本的な名前が相応しいのではなくて?」ジュウジュウ
そうですねぇ、ハッシュドビーフが訛った説とか、林さんが作った説とか、色々説がありましたっけ。
熊野「お肉に火が通ったら玉ねぎとマッシュルームを同じ鍋で炒めますわ。これも火が通ったら一旦取り出します」ジャッジャッ
熊野「鈴谷、香味野菜のみじん切りは終わってますの?」
鈴谷「とっくに終わってるよ~。そろそろ炒めるの代わろうか?」
熊野「ではお願いしますわ。三隈さん、その間に私達はバターライスの支度を致しましょう」
三隈「あら、白米ではないのですね。とっても本格的ですわ!」
鈴谷「みじん切りにした玉ねぎとニンニク、生姜を入れて、っと……熊野市~、これどのくらい炒めるの~?」
熊野「カレー同様飴色になるまでですわ!それがハヤシライスのコクを生むのです!」
鈴谷「了解~」ジュウジュウ
熊野「さて、私達もやりましょう。まずは玉ねぎと人参、さやいんげんとセロリを同じ量用意して、これを全てみじん切りに致します」トントントン
最上「ボクも手伝うよ」トントントン
三隈「モガミンと並んでお料理してると、何だか新婚さん気分ですわ♪」オメメハート
最上「なっ、何言ってるのさ!?もう!」
熊野「姉妹でイチャついてますわ……」ケッ
鈴谷「く~まの~。玉ねぎ炒まって来たよ~」
熊野「あぁ、はいはい!そろそろオッケーですわね。そうしたら炒めた香味野菜を端に寄せて、バターとお砂糖を4:1の割合で加えてキャラメル状にしてくださいな」ジュワーッ!
鈴谷「うひゃ、こりゃ焦がし過ぎ注意だね~。ちょっと火を弱めてっと」
最上「熊野~、こっちも野菜刻み終わったよ!」
熊野「あぁ、待ってくださいまし!」パタパタ
熊野「野菜が刻み終わったのでしたら、フライパンを出して強火でバターを溶かして野菜を炒めて下さいな?炒まったら冷やご飯を加えて、ほぐすように野菜と混ぜながら更に炒めて下さい」
熊野「最後に塩コショウで味を整えたら、バターライスは完成ですわ!」
三隈「こちらは任されました。熊野さんは鈴谷さんとハヤシライスソースを仕上げて下さい!」ジュウジュウ
熊野「承りましてよ!……鈴谷、そっちの具合は?」
鈴谷「いい感じだよ~、キャラメルのいい匂いしてきたし!」
熊野「結構ですわ、そうしたら赤ワインビネガーと赤ワインを加えて煮詰めていきますわよ。鍋肌にこびりついたのが旨味の塊ですから、それをこそげ落としながら水分が1/3
になるまで煮詰めます」グツグツ
鈴谷「本格的に作ろうとすると案外手間がかかるんだね~、ハヤシライス」グツグツ
熊野「そうですわね、提督さんでしたら簡単に仕上げるレシピ持ってらっしゃると思いますけど……まぁ、今回はパーティですから手間暇かけて、美味しく仕上げましょう?」
鈴谷「そだね~、折角の機会だしね」グツグツ
~しばらくして~
熊野「煮詰まって来ましたわね。そうしたらトマトケチャップ、ウスターソース、フォンドボーを加えてまた1/3位になるまで煮詰めます」ドボドボ
鈴谷「うわ、また煮詰めるんだ!?本当に手間暇かかるね~コレ!」
熊野「これを煮詰め終えればもう少しですわ!」コトコト
~またしばらくして~
熊野「よし、いい具合ですわ!そうしたら炒めておいた牛肉、玉ねぎ、マッシュルームを鍋に戻して少し煮詰めます」
三隈「熊野さん、バターライスは仕上がりましたわ!」
熊野「では盛り付けましょう。お皿にバターライスを盛って、ハヤシライスソースをかけて、仕上げに生クリームとパセリを散らせば……完成ですわ!」
鈴谷「おぉ~、美味しそ~!」
最上「これはいい匂いだね!」
三隈「たまりませんわ!」
青葉も匂いだけでお腹空いてきました……これは辛いです、我慢が出来ている間に撤退します!お次は…軽空母の皆さんですか。……十中八九呑兵衛の皆さんですよね、コレ。お料理大丈夫かなぁ?まぁ、鳳翔さんがいれば何とかなりますかね。
~軽空母選抜のお料理【洋酒向けパーティメニュー】~
隼鷹「さてと、パーティっつったらワインかシャンパンがメインだよな?何がいいかねぇ」
飛鷹「肉に魚に野菜……選択肢は幅広いわよねぇ」
鳳翔「私も洋食は勉強中の身ですので、今回は調理補助に徹しますね」
千歳「鳳翔さんが勉強中だって言われたら、私達なんて何も出来ませんよ!?」ガーン
瑞鳳「でも鳳翔さん、勉強中でもこれが良いっていうのはあるんですよね?」
鳳翔「無いこともないですが……」
鳳翔「金剛さんから申請されたメニューを見せてもらいましたが、鶏肉をメインとした物はあってもローストビーフ……牛肉をメインとした物は出てこないと思います」
飛鷹「あら意外、大和さんか最上型チームが作ると思ってた」
鳳翔「大和さんはスープにするそうですよ。最上型チームはご飯物と書いてありましたから、恐らくハヤシライス辺りじゃないでしょうか?」
隼鷹「成る程、ハヤシライスじゃ酒の肴にならねぇもんな~」ニシシ
千歳「なら決まったも同然ね!」
飛鷹「そうね、やらない道理はないわ!」
鳳翔「では、試作品の買い出しに行きましょうか」
【調理開始!】
~呑兵衛共のローストビーフ~
材料:牛モモ肉塊、ニンニク、生姜、玉ねぎ、赤ワイン
隼鷹「んじゃ、はじめっかね~……。まずはモモ肉の成形からだね」
隼鷹「焼き色付けやすいように、なるべく肉の一面ずつが平らになるように包丁を入れて、っと」スッスッ
隼鷹「イメージは角材みたいな形になればいいんだよね?鳳翔さん?」
鳳翔「そうですね、切り落とした端材は青椒肉絲用に頂いて行きますね」
流石鳳翔さん、無駄が無いですね……。それにしても隼鷹さん達も手際がいいですね。やはり呑兵衛の皆さんともなると、自分でツマミを作る機会もあるのでしょうか?
隼鷹「飛鷹~、そっちの準備はー?」
飛鷹「ニンニクと生姜、すりおろしてあるわ。こっちのパレット(受け皿)にお肉よろしくね」カタン
隼鷹「おっけー。鳳翔さん、フライパンの準備はどうすか?」
鳳翔「中火で温めておいたオリーブオイルも十分に熱くなってますよ」チリチリ…
隼鷹「上等上等。んじゃ、下味は飛鷹、よろしくー」
飛鷹「了解。まずは牛肉全体にお塩、次に黒胡椒、その上からニンニクと生姜を刷り込んで……と。こっちもいいわ」ペタペタ
隼鷹「よっしゃ!じゃあ肉の一面一面を焼き目が付くまで焼いていくぜ。香り付けのワインでのフランベも忘れずに、っと……千歳、オーブンの余熱は?」ジューッ!
千歳「150℃だったわよね。とっくに準備できてるわよ」カリカリ……
隼鷹「よきかなよきかな。んじゃ、肉にも焼き目が付いたからクッキングシートにくるんで……竹串で数ヶ所穴空けて、オーブンに入れてじっくりと熱通すよ」プスップスッ
隼鷹「瑞鳳、その間にフライパンの肉汁でソース作りお願いね~」
瑞鳳「はーいっ。じゃあ、ソースはちょっと和風に日本酒とお醤油、味醂で調味して……うん、おいし♪」ペロリ
千歳「後は下に敷くオニオンスライスも支度しておくわね」トントントン
飛鷹「隼鷹、そろそろオーブンの方もいいんじゃない?」
隼鷹「おっと、そうだったそうだった。オーブンから取り出して余熱が飛んだら、一度冷蔵庫で冷やしてやるっと……ニヒヒ、我ながら上出来だよぉ♪」
鳳翔「これなら提督も喜んで下さいますよ、待っている間にお茶にしましょうか♪」
うぅむ、鳳翔さんがほとんど手を貸していなくてもこの手際は凄いですね。提督さん同様、呑兵衛さんは料理上手が多い、という事なんでしょうかね?引き続き取材を続けます!
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