転生とらぶる
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ガンダムW
1556話
総会を行っている建物から出ると、爆発音が聞こえてきていた。
これを行っているのは、恐らく……いや、間違いなくガンダムの筈だ。
問題なのは、どのガンダムがこれを行っているかだ。
格納庫へと向かって走りながら、考える。
原作では最初にヒイロとデュオが、そして大分遅れてカトルとトロワが乱入してきたが……果たして、問題はこの歴史でも同じ流れになっているかどうかだな。
出来れば原作の流れそのままの方が、こちらとしても色々と対処しやすいんだが。
そんな風に考えながら走り続け、格納庫へと到着する。
この格納庫にあるのは、トールギスとトーラス、それとエアリーズ部隊。
ノベンタの虎の子、文字通りの意味で連合軍の中の最精鋭部隊だ。
「敵戦力について、何か分かっている事はあるか!」
影のゲートや空を飛ぶのが出来ないもどかしさを感じながら、格納庫に入った瞬間に叫ぶ。
トーラスもエアリーズも、すぐにでも出撃する用意が出来ている。
この辺、俺が鍛えてきた甲斐があったというものだ。
「敵はガンダムが2機! 飛行タイプと大鎌を持ったタイプらしいです!」
整備員が俺の言葉にそう叫び返す。
飛行タイプというのはウイングガンダムで、大鎌は言うまでもなくデスサイズだろう。
よし、どうやらこの辺は今のところ原作の流れのままで進んでいるらしい。
こっちとしては嬉しい限りだ。
乗降ワイヤーでトールギスのコックピットに乗り込みながら、通信を開く。
「分かった。なら、俺が飛行タイプをやる。エアリーズ隊とトーラスは大鎌を持ってる機体を狙え。いいか、大鎌タイプはその武器から当然近接戦闘を得意としている筈だ。だが、相手がガンダムだという事を忘れるな。幾ら近接戦闘が得意でも、空中の敵の……遠距離にいる敵への対抗手段は何かしら持っていると思え」
デスサイズは確かそれなりに遠距離用の武装も持っていた筈だ。
一番印象に強く残っているのは、当然ながらシールドを飛ばす攻撃。
他にも頭部にバルカンや両肩にマシンキャノンといった武器が装備されていた筈。
どちらの武器も、ガンダム同士での戦いやビルゴのようなガンダニュウムの装甲を持っている敵には殆ど効果はないが、エアリーズやトーラス、リーオー、トラゴスといったMSには十分効果がある。
特にマシンキャノンはかなりの威力なので、それこそMSでも呆気なく撃墜する事が可能だろう。
そう考えれば、幾らエアリーズ隊と綾子でも、決して余裕を見せられる相手ではない。
しかもデスサイズはステルス機能が非常に高い。
下手をすれば、映像モニタに映らない可能性すらある。
……出来れば俺がデスサイズを担当した方がいいのかもしれないが、ウイングガンダムとエアリーズやトーラスの相性は、デスサイズよりも更に悪い。
「連合軍の他の部隊にも、大鎌の方に攻撃を集中するように要請してくれ。飛行タイプの方は、俺の邪魔になるから一切手出し無用だ」
ノイン並の技量を誇るエアリーズ部隊と、それよりも技量が高い綾子の操るトーラス。そこに更にニューエドワーズ基地の戦力が集中するとなれば……うん? あれ、もしかしてこれ、デスサイズが撃墜されたりしないだろうな?
デュオの事だから、多分大丈夫だとは思うんだが……カトルとトロワがなるべく早く来る事を祈るか、もしくはノベンタのコロニーに対する融和制作の宣言が通信に流れる方が先か……どちらにせよ、なるべく早く動いてくれないと色々と困る。
そんな風に考えながら、トールギスを起動させて格納庫の外へと出る。
バスターライフルはドーバーガンと同じくカートリッジ式だ。
ドーバーガン同様威力の調整は可能だが、カートリッジ式である以上、どうやってそれを早く使い切らせるかが問題になる。
……トールギスを見ても、ヒイロは多分手加減しないだろうな。
というか、OZに対して敵意を持っていると宣言したにも関わらず、OZの幹部が集まっている――と思わされている――ニューエドワーズ基地の防衛をしているのを見れば、寧ろより攻撃性が高まりそうな気さえしてくる。
ともあれ、格納庫から出るとスーパーバーニアを展開して、空中へと浮かび上がった。
「全機、死ぬなよ。こんな場所で殺されるような鍛え方はしていないからな」
それだけを告げ、一気に戦闘が激しくなっている方へと向かって進む。
そこでは、まさに激戦と呼ぶに相応しい戦いが繰り広げられていた。
一応基地へと向かうウイングガンダムとデスサイズは、連合軍の戦力で足止め出来ている。
だが……足止め出来ている代わりに、連合軍側の戦力は次から次に撃破されているのだ。
リーオーやトラゴスでこうしてガンダムを足止め出来ているという点では、賞賛してもいいんだろうが。
これから起こるだろうOZとの戦いを考えれば、出来れば連合軍の戦力は消耗させたくない。
まぁ、それこそOZが狙っている事なんだろうが。
「こちら、シャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。飛行タイプは俺が引き付ける。他の機体は大鎌を持っている方を攻撃してくれ」
そう告げながら、ウイングガンダムへと向かってドーバーガンを放つ。
牽制の一撃なので、威力は最小限の……それこそビームライフルと大して変わらない程度の威力だ。
今回の、コロニーへの宥和政策の放送を上手く出来ればウイングガンダムを含むガンダムがこっちの戦力になる可能性は高い。
である以上、ウイングガンダムを撃破しようとは思っていない。
可能であれば、お互いの機体が損傷しない程度のやり取りが出来ればいいんだが。
そんな風に思っていると、ウイングガンダムの顔が上がる。
そして一瞬……本当に一瞬だったが、ウイングガンダムの動きが止まった。
ヒイロがトールギスの姿を確認したのだろう。
「さて、まずは時間稼ぎに付き合って貰おうか」
威力を落とした代わりにエネルギー消費を少なくしたドーバーガンを連射する。
ガンダニュウム合金の能力を考えれば、この程度のビームであれば機体に命中しても殆ど損傷はないだろう。
また、ウイングガンダムにはシールドもある。
実弾もビームも、両方防ぐ性能を持っているシールド。
そのシールドを使い、ビームを防ぐウイングガンダム。
だが、当然シールドを使っていれば反撃は難しくなる。
勿論反撃が出来ない訳ではないが、それでも普通に攻撃をするよりは難しい。
ドーバーガンのビームがシールドに防がれ、バスターライフルがこちらに向けられる。
スーパーバーニアを全開にしてその場から退避するのと、リーオーに放っていたような威力を絞ったものではなく、全開の……それこそ命中すればトールギスそのものを飲み込んでしまうかのような威力のビームが放たれるのは同時だった。
トールギスのドーバーガンもかなり強力なビーム砲だが、ウイングガンダムのバスターライフルはそれを上回る。
ウイングゼロのツインバスターライフルよりも威力が落とされている筈だが、それでもトールギスとは比べものにならない威力。
もしあのビームがまともに命中すれば、トールギスでもただでは済まないだろう。
そもそも、トールギスは重装甲ではあってもガンダニュウム合金のような特別な装甲ではなく、リーオーと同じチタニュウム合金だ。
勿論加工された際の精度とかその辺は、トールギスと量産型のリーオーでは大きく違うだろう。
だがそれでも、結局同じ金属なのは変わらない。
そんな装甲で、バスターライフルに命中される訳にはいかなかった。
やっぱり射撃戦という意味だと、向こうの方が有利か。
ドーバーガンとバスターライフルでは威力が違い過ぎるし、機体性能として考えてもトールギスの後継機であるウイングガンダムの方が当然性能が上だ。
また、シールドも装備している以上、回避一辺倒のこっちよりも向こうの方が有利なのは当然だろう。
一応トールギスもシールドはあるが、ウイングガンダムのシールドとは大きさが比べものにならないし。
だとすれば、こっちが勝っているのはパイロットとしての技量のみ。
まぁ、それは原作でも同じだった。
ゼクスはトールギスに乗ってガンダム達と戦い続けていたのだから。
……今のゼクスは、トールギスを俺に取られた以上、何の機体に乗っているのかは分からないが。
ともあれ、俺の予想通りウイングガンダムは俺を放っておけば致命的なダメージを受けると判断したのだろう。他の機体は相手にせず、トールギスだけを相手にする。
こっちも向こうを撃墜する訳にはいかない以上、結構面倒ではある。
だが、その面倒を面倒だとして止める訳にはいかない。
ヒイロも、こっちの機動力は理解したのだろう。先程の、一撃でトールギスを沈めかねない威力のビームではなく、ビームライフルのように威力を絞ってバスターライフルで攻撃をしてくる。
シャドウミラーの機体と違い、バリアの類はないので、その全てを回避しつつこちらもドーバーガンを撃ち込む。
このW世界のバリアは、メリクリウスのプラネイトディフェンサーまで待たないといけないんだよな。
Eフィールドを始めとし、各種バリアの類がふんだんにあるシャドウミラーの機体とは大きく違う。
「っと!」
ウイングガンダムのバスターライフルから連続してビームが発射された。
何だか焦っているように思えるが……そう考えながらも、すぐに納得する。
そもそも、ヒイロとデュオの目的は俺達を倒す事ではない。
ニューエドワーズ基地に集まっている、OZの幹部だ。
……正確には集まっているのは連合軍の上層部だが、レディ・アンの情報操作で完全に騙されている。
つまり、ここで無駄に時間を掛ければ次々と援軍が来るのは間違いなく、ニューエドワーズ基地にいる者達も逃げるかもしれない。
その辺を考えると、ヒイロやデュオとしてはここで無駄に時間を掛ける訳にもいかないんだろう。
逆にこっちはガンダムを撃破することは出来ずとも、連合総会が終わるまで時間を稼げばいいだけだ。
……現状でヒイロが焦るのも当然か。
次々に放たれるビームをスーパーバーニアで回避しながら、デスサイズとエアリーズ隊の戦いを映像モニタに映し出す。
そこでは、エアリーズ隊が有利に戦いを進めている。
空中を飛び回りながら、チェーンライフルを撃ち続けるエアリーズ隊。
デスサイズもそれを鬱陶しく思っているのだろうが、その機体名の由来となった大鎌……ビームサイズの間合いにエアリーズは1機たりとも入ってこない。
それを忌々しく思いながら頭部バルカンや肩のマシンキャノンを使って攻撃をしているが、その類の武器があるかもしれないというのは俺によって臭わされていた為か、特に苦労せずに回避をしている。
エアリーズを操縦しているパイロットが、その辺の連合軍の兵士であればデュオもここまで苦労はしなかっただろう。
だが、その技量はゼクスやガンダムのパイロットには及ばずとも、ノインくらいはあるのだ。
そうである以上、防戦に徹しているエアリーズ隊をデスサイズでは容易に倒せない。
ここが宇宙であれば、空中とかそういうのは関係なく動く事が出来る以上、ここまで苦戦する事がなかったんだろうが……生憎と、ここは地球だ。
そしてトールギスという絶対強者を相手に模擬戦を続けてきたエアリーズ部隊は、こと防戦に関しては相当の技量を持っていた。
取りあえずあっちの方は暫く放っておいても大丈夫そうだな。
バスターライフルだけではどうしようもないと判断したのだろう。ウイングガンダムは、デスサイズと同様にバルカンとマシンキャノンをこちらに向かって放ってくる。
トールギスを倒した後も連合軍のMSを倒す為に手札を温存した……といったところか。
まぁ、ヒイロにとってみれば俺だけを相手にしている訳にはいかないということなのだろうが……少しばかりこっちを甘く見ているんじゃないか?
スーパーバーニアを使いながらトールギスを動かす。
一瞬前まで機体のあった場所を弾丸が通り過ぎていくのだが、その動きを即座に修正して先読みするようにこっちの移動する予定の場所へとバルカンとマシンキャノンを放つウイングガンダム。
それを、スーパーバーニアを最大限に使用し、強引に軌道を変える。
ニーズヘッグならまだしも、推進剤が必要なトールギスでこんな真似をすればその消耗は激しい。
また、TGCジョイントや関節部分のPS装甲といったシャドウミラー特有の技術を使われていない以上、俺の操縦技術をフルには発揮出来ない。
この戦いが終わったら整備員にしっかりと整備してもらう必要があるだろう。
可能であればオーバーホールが望ましいのだが、オペレーション・デイブレイクの件が一段落つくまで余裕はあまりない。
そんな風に考えながらウイングガンダムの攻撃を回避していると、突然機体にエマージェンシーが鳴り響く。
こちらに向かって、大量のミサイルが飛んできたのだ。
それを放ったのは……ヘビーアームズ!?
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:575
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1217
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