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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  W ~乗り越えるU・食った男~


二人で一人の仮面ライダー、Wである左翔太郎とフィリップは探偵である。
二人はこの街を泣かせる犯罪者から皆を守るために、ドーパント共と戦い続けるのだ!!


「っつー話なんだな?」

「まあ、間違っちゃいないな。というわけだ。ハードボイルド、左翔太郎だ。よろしく」

「おけおけ」


だがそんな翔太郎の自己紹介にチャチャを入れる人物がいた。

「なに言ってるのよ。翔太郎君はハードボイルドじゃなくて半熟君(ハーフボイルド)でしょ?」

「全くキまらないからもうよしたらどうだい?翔太郎」

「左、お前はハードボイルドじゃない」


訂正、その場のすべての人間にだ。



「ダァーッ!なんでそういう事言うんだよ!こういうのは第一印象が大事なのによ!!」

「なるほど、ようは敵でも救えるなら救いたいって口か」

「う・・・・・・ぁ~~~~~が~~~~~!そうだよ!チキショー!」


だが翔太郎もハードボイルドに成り切れていない自分がよくわかっているらしく、やけっぱち気味に言った。


「ハードボイルド?」

「うるせー!!」


翔太郎が蒔風の頬をつまんでグニグニし始める。


「ひゃめろひゃめろ!!にゃにがかにゃひくて男にこんなことしゃれにゃなりゃんのら!!」

「そうだよな・・・・・・はぁ」


冷静になった翔太郎がパッ、と蒔風の頬を放す。

そこで照井が蒔風に言ってきた。


「とりあえず、あの時のガイアメモリを出してくれ」

「よしきた。持っててもしょうがないからな・・・・・・・・あれ?」

「どうした?」

「・・・・・・ない」



蒔風がポケットをひっくり返しながら言った言葉に照井が、なんだと?という顔をする。


「照井との戦いで放り投げてそんまんまだ!?」

「馬鹿お前!早く拾いにいくぞ!」

「ああ!」

「オレを出していけ!こいつを外せ!」



部屋から飛び出す翔太郎、フィリップの後を亜樹子がワタワタと着いて行く。
更に照井も飛び出して行って、蒔風が最後に手錠をした手を突き出しながら後を追った。



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そうして照井と蒔風が戦った埠頭に五人はやって来た。
現在は全員が腰を低くしてガイアメモリを探している。


「あったか?」

「まだ見つからない」

「どこ放り投げたんだよ!」

「ここ立って、スチームに蒸されてこう放り投げたから・・・・・下手すりゃ海の中?」

「マジかよ・・・・勘弁してくれ」

「海に潜るなんてそんなのあたし聞いてないよ!!」


ギャイギャイと騒ぐ四人を尻目に、フィリップが顎に手を当てて考えていた。



「ふむ・・・・・・お、どうやら海に潜ることはないようだよ?」


フィリップの言葉に翔太郎と蒔風が振り返る。
フィリップは四つん這いになって海に身を乗り出して埠頭の下を見ていた。


翔太郎と蒔風も覗き込むと、埠頭に窪みができていてそこにガイアメモリがあった。


「海に落ちた後波ですぐそこに入り込んだようだね」

「よくやったぜ!フィリップ!」

「見つかってよかった~~~~」


「そういえばこれはなんのメモリなんだ?」

「これかい?一旦鳴らしてみようか」


蒔風がガイアメモリのスイッチを押してみた。


《ワールド!》


「ワールドメモリ?聞いたことがない・・・・」

「は?そんなことはないだろ。ガイアメモリはお前がミュージアムに捕まっている時に利用されて作ったんだからよ」

「いや翔太郎、本当に知らないんだ。そもそも、こんな記憶は存在しない」

「どういう事だ?」

「このワールドメモリが言っているのは地球、という意味での「ワールド」ではなく、蒔風がいうような意味での世界だ」


「ん?ああ、そうか。確かそういうメモリはエクストリームがあったな」

「そう、あれは星や特定の惑星、つまりは「世界」としての記憶だ。だがこのメモリは「この世界」の記憶。そんなものを許容できるガイアメモリなんて存在しないし、使用できる人間も存在しない」


「じゃあさ、このメモリは・・・・」

「残念だが蒔風、中身スカスカのメモリだね。もっとも、記憶を詰め込む機構は完成しているようだからもし、「世界の記憶」なんてものを掴むことが出来たらこいつは起動するよ」


「ま、そりゃ無理だ。構築を知るのが精一杯だからな」

「「奴」ならばどうだい?」


フィリップが恐ろしい推測をするが、蒔風がそれを却下する。

「それをするには世界を破壊してじゃないと無理だ。もしそんなことするなら、「奴」は食う方を選ぶよ」


ガイアメモリをカチャカチャといじりながら蒔風が照井に聞く。



「これ、記念でもらってもいいかな?」

「・・・・・フィリップ、大丈夫か?」

「問題はない。それには世界以外の記憶は入れられないからね」

「ならかまわん。記念にもって行け」

「わーい!!」


蒔風がメモリを懐にしまい、わいわいとし始める。
その蒔風にフィリップがじゃあ、と話題を振ってきた。


「君のめぐってきた世界はどんなものだい!?とても興味がある・・・・ぜひ教えてくれ!!」

「待てよフィリップ。それよりも先に俺たちを狙ってるその「奴」って野郎の事を聞こうぜ」

「それもそうだね!!ああ、聞きたい項目が多すぎて大変だよ!!!」


フィリップが興奮のあまりトリップし始めてしまった。
その間に翔太郎が蒔風に聞いた。


「「奴」はいつ俺たちに手を出してくるんだ?」

「「奴」の世界構築計算はそれなりにかかる。しかも一時的とはいえディケイドの世界とつながったこの世界の計算なら少しは手間取るはずだ。軽く見て・・・・四日」

「四日か・・・・」

「で、でもその間は翔太郎君達は安全なんだよね!?」


探偵事務所先代所長の娘である鳴海亜樹子が蒔風に訊く。

だが蒔風が首を振ってこたえた。


「確かに「奴」は殺しはしないさ。でも・・・・・・」



ザシッ・・・・・・



「戦力を削ぐぐらいの事はする」



蒔風の発言と共に黒い影が倉庫の脇から出てきた。
その影が持つのは赤いガイアメモリ。


「あ、あれは?」

「「奴」の「欠片」だ。どうやらちょっかい出しに来たみたいだな」

その影がガイアメモリを起動させて、首筋に挿入した。

《アルティメット!!!》


「なっ!?」

「に!?」



ドグォン・・・・・





・・・・・・・・バンッ!!!!






「欠片」がガイアメモリを取り込んで、アルティメットドーパントに変貌する。

身体全体が黒く覆われ、かなりがっしりした筋肉質なシルエットに、全身を赤いラインが駆け巡り、背中には「究極」の二文字が書かれていた。




「究極の記憶」
それはあらゆるものを超越するための記憶。

メモリだけでもかなりの威圧感を放つそれが、「奴」の「欠片」で発動されている。




「究極・・・・か。相手にとって不足なしだな」

そう言って蒔風が戦おうと乗り出そうとする。
だが、その肩を翔太郎が掴んで止めた。



「おっと、待ってもらうぜ、蒔風。この町で暴れる奴は、このオレが許さねえ。まずは見ていてくれ。いくぜ、フィリップ」

「ああ」


翔太郎が腰にダブルドライバーを装着し、それと同じものがフィリップの腰にも現れる。
その瞬間、二人の感覚はリンクし、二人は一体となる。


《サイクロン!》

《ジョーカー!!》



「「変身!!!」」


翔太郎がジョーカーメモリ、フィリップがサイクロンメモリを構えてダブルドライバーに挿入する。
サイクロンメモリが翔太郎のドライバーに転送されて、さらにジョーカーメモリを入れて、ダブルドライバーを「W」の形になるように展開する。




《サイクロン!ジョーカー!!》




そして風が翔太郎を覆い、半身で色の違う、仮面ライダーWに変身を遂げる。
隣では意識がWの方に飛んでいるため、眠るように倒れたフィリップの身体を亜樹子が支えていた。

「いくぜ!!」

『ああ!!』


Wがアルティメットドーパントに駆け出して行く。
そのWをアルティメットドーパントは全身の赤いラインから光を飛ばしてスキャンする。

その光に一瞬たじろぐWだが、何事もなかったためにそのまま攻撃を始めた。
だがそこで信じられない事が起こる。

Wの攻撃を見たアルティメットドーパントが、全く同じ動作でWを攻撃し、その体を易々(やすやす)とはじき返したのだ。



地面に倒れ、打ち合った右腕を押さえて蹲るW。
その状況を見て、ソウルサイドである左側の複眼が光り、フィリップが翔太郎に説明した。


『どうやらこちらの事はお見通しのようだね。こっち以上の力を得ている』

「は、だったらこっちはもっと硬くなってやるまでだぜ!!」



《メタル!!》

《サイクロン!メタル!!》



ジョーカーメモリトメタルメモリを入れ替え、ボディサイドの色が銀に変わり、打棒型武器メタルシャフトを構えるWサイクロンメタル。

だが即座にその体もスキャンされ、見透かされてしまう。



疾風を纏ったメタルシャフトを振りまわすWだが、それを真っ正面からすべて受け止め、しまいには掴んでWごと投げ飛ばすアルティメットドーパント。



どうやらメタルの硬度すらも超えてしまったようで、もはや太刀打ちできない。


「くそっ、こうなったら・・・・」

『ダメだ翔太郎!!ここでメモリを変えてはまたスキャンされる!しかもあのメモリはどうやらスキャンした性能をどんどん吸収している!!』

「つまりなんだ?あいつはサイクロンの特性にジョーカーの身体能力、さらに今メタルの硬度をもっちまったってことか!?」

『ああ。ここでヒートやルナ、トリガー、照井竜のアクセルやトライアルの力をスキャンされては非常にまずい!!』

「どーすんだよ!!!」

『大丈夫だ。今の僕達を越えればいいだけだ』

「なるほどな・・・・いくぜ!!」


Wがサイクロンジョーカーに戻って手をかざす。
するとWの意志に呼応し、一羽の鳥が飛んできた。
否、本物の鳥ではない。

それはバードモードで自立稼働する鳥型特殊ガイアメモリ、エクストリームメモリ。


フィリップの肉体をデータ化して取り込み、ダブルドライバーに装着、展開する。
そして翔太郎とフィリップの心と体が一体となり、Wをさらなる次元へと昇華させる!!!



《エクストリーム!!!》



荘厳な曲が流れ、サイクロンジョーカーエクストリームへと強化変身を遂げたWが、アルティメットドーパントに向き直る。




『あのドーパントの検索を終了した。この状態なら大丈夫だ』




そう言うWにアルティメットドーパントが迫り、その姿をスキャンし始める。
だが間もなくアルティメットドーパントの身体の赤いラインがどんどん発光し、しまいには火花を散らしてスパークしてしまった。


『やはりエクストリームメモリの取り込みはできないようだね。一気に決めよう!!』

「ああ!!!」


ドライバーを一度閉じ、そして再度開くことで、必殺技のマキシマムドライブが発動する!!!



《エクストリーム!マキシマムドライブ!!!》



「『ハァッ!!!!』」


Wが跳びあがって両足をそろえてエネルギーを込める。
そしてアルティメットドーパントに向かってゆき、技を叫んでキックをぶち当てる!!!



「『ダブルエクストリーム!!!』」



「ゴガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」



そのキックがアルティメットドーパントに命中、爆発を起こしてWが着地する。
その断末魔からして、命中したことは確かだ。



「やったのか?」


照井と蒔風がWに駆けよって状況を聞く。
だが返ってきたのはフィリップの悔しそうな声だった。


『ダメだ・・・どうやら逃げられた。サイクロンの疾風でいなされて、メタルの硬度で耐え、ジョーカーの身体能力で逃げおおせたようだ。まさに究極の名に恥じないドーパントだ』

「感心してる場合か!!あれは厄介な敵だ・・・倒しきれなかったのは痛い。「奴」との戦いであれがいたんじゃどう仕様も・・・・・・・」


蒔風がアルティメットドーパントを追おうと言う。


そこで






《イーター!!》

ドブッ!!ガチュガチュガチュ・・・・・・・





だがそこまで言った蒔風の腹を蛇のようなモノが貫いて、言葉が止まる。


その蛇の先端の口が、食いちぎった蒔風のソレを食っていた。





「グ・・・・バッ・・・・・・」

「蒔風!!!クソッ!!!!」


Wがその蛇の頭を専用武器プリズムビッカーで切り落とす。
ズルズルと触手のようなモノが抜かれ、その先には一人の男がいた。



「このメモリ、なかなかオレの肌に合うな。巡り合わせ、か」




そうつぶやく男の姿は何ら一般人と変わらない。
顔がこの青天の中、影に覆われて見えなくなっているのみ。


そしてその右腕だけが変貌しており、長い触手になっており、先端が蛇の口になっていた。




「ガブッ・・・てめ・・・・・」

「お前は!?」

「蒔風の話にあった「奴」・・・・でいいのかな?」


翔太郎が怒気をはらんだ言葉で低く唸って聞き、フィリップが敵意ある眼差しを向けて言った。

その言葉に「奴」がきっちりとした声で答えた。


「怖い怖い・・・・・・そう、その通りだよ。「欠片」がやられて、メモリブレイクされては元も子もないからな。回収しに来たってところなんだが・・・・・」



そういう「奴」の手には角のようにとがった形の「U」が描かれた赤いメモリが握られていた。


「このアルティメットメモリは使えるんでな。ついでにそいつもやっといたし、一石二鳥だな」


腹から血をこぼして倒れている蒔風を指さしながら「奴」がフッ、と笑う。

その前に照井、Wが蒔風を庇うように並んだ。



「このまま逃がすと思うのか?」

『こんなことをさせられて、黙っているほど、僕たちはお人好しじゃないよ?』

「覚悟しやがれ。オオオオオッ!!!」

《アクセル!!》

「変・・・・身!!!」《アクセル!!》



ダッ!!とWが駆けだす。
その後をアクセルに変身した照井が追い、二人同時に「奴」に攻撃を仕掛ける。



だが




「ドンドーーン!!!」


「グハッ!?」

「ぬおっ!?」




「奴」の拳によって左右に吹き飛ばされてしまう。
Wは剣と盾に分かれる武器プリズムビッカーで、アクセルはエンジンブレードで防御はしたが、それでも通ってきたダメージに驚愕する。



「なんだこの力は!?」

『これが「奴」・・・・蒔風を幾度も追い詰めた男・・・・・』


「そんなの関係ねえ。オレたちの依頼人がやられたんだ。尻込みすることはねえ!!!」


意気込む翔太郎だが、それにフィリップが待ったをかける。Wの身体がガクンと止まる。



『待つんだ翔太郎!!もし今ここで僕らがつかまったら「奴」の計算終了と共に殺される!!』

「チッ・・・ここは撤退するしかないのかよ・・・・・」



「どうした?来ないのか?来ないなら・・・行くぞ!!!!」



「奴」が蛇のようになっている右腕をダブル、アクセルへと鞭のようにしならせて振るう。
その先端にはすでに蛇の頭が再生しており、ガードを怠れば以下にライダーの装甲でも容易に食いちぎられてしまうだろう。


三人の脳裏に食いちぎられた蒔風の腹部がよぎり、背筋がゾッ、と冷たくなる。



そして二人が戦慄した瞬間、「奴」が標的を変える。




「邪ァッ!!!!」




一直線に伸びた蛇の先には、腹に穴をあけた蒔風と、それを青い顔をして必死に介抱する亜樹子がいた。


このままでは二人が!!!



そう思ってWとアクセルが動き出すがもう遅い。
その蛇は蒔風の喉笛を噛み千切り、最悪、亜樹子ですらもその餌食になってしまいかもしれない




迫る蛇に亜樹子が目をつぶって蒔風に覆いかぶさる。



どんな状況でも依頼人だけは守る。



先代、鳴海荘吉から受け継がれた魂が、彼女をその場から動かさなかった。
蒔風は言わば依頼人だ。


「「奴」を倒すため協力してほしい」という依頼の



だから命をかけて依頼人を守る。




偉大な男の偉大な意思。




それすらをも喰おうとする蛇が亜樹子に迫りそして








それは亜樹子には届かなかった。




さらに言えば覆いかぶさって自分の下にいたはず蒔風がいない。


それもそのはず




蒔風は亜樹子を庇うように立ち上がって、蛇に向かって拳を突き出していた。
その腕はすっぽりと蛇に丸呑みにされ、牙が上腕に食い込んでいる。


腹からはだらだらと血液がこぼれており、左手で押えてなければ内臓がこぼれてしまうかもしてないほど重傷だった。



「こいつ・・・さすが翼人と言ったところか・・・その怪我ではまだ死ぬに死ねんか!!!!」



「奴」が蒔風に叫ぶ。
蛇の口はさっきから蒔風の右腕を引きちぎろうと顎がギリギリと食いこんできている。

当然、蒔風の腹のように軽く食いちぎれるかと思っていた「奴」だが、ここにきて蒔風の腕の筋肉が硬く隆起し、噛み千切れないのだ。




蒔風がグワッ!!と目を見開き、食われた右腕をグリングリン回して捻って蛇を引きちぎった。



「奴」がその反動に少しよろけ、ニヤリと笑う。




「ま、このくらいか・・・・これ以上はお互いに不毛だしな。オレは計算に戻る。お前も早く治せよぉ?」



厭味ったらしい顔をして、「奴」が虚空に消える。



Wとアクセルが変身を解き、蒔風のところへとダッシュで駆けよる。

「おい!!意識はあるか!?返事をしろ!!!」

「これはひどい・・・早くしないと死んでしまう!!!」


翔太郎とフィリップが蒔風の怪我の現状を見て、照井に救急車を呼ぶように言う。




「早くしろ、急いで救急車を回せ!!!!なに?質問に答える暇はない!!!!一刻を争う!!!!」

一瞬にして血みどろとなったその現場に、まもなく救急車が到着し、蒔風を搬送していく。


照井と翔太郎が同伴として乗り込み、フィリップがバイクを運転して後ろに亜樹子が乗ってついていく。



その亜樹子の手はさっきまで蒔風を介抱しようとしてついた血でべっとりだった。

もうそれは乾いていたし、タオルで拭いてしまったが、まだうっすらと残っている。


その手を見て、亜樹子が一人つぶやいた。




「私・・・こんなの聞いてないよ・・・・・・」




風都に風が吹き、黒い雲が空を覆っていく。








to be continued
 
 

 
後書き

ア「ここにきての蒔風脱落?」

次回は病室編で誰も変身しませんよ?

ア「そういう発言は私のモノ!!!」


ではここでアルティメットドーパントの説明をしておきましょう。


「究極の記憶」を内包したメモリ。
究極とはすべてを超越するモノ。

故にこのメモリはスキャンした相手の力を次々に取り込み、その一段上の力を得るのです。


ア「じゃあ今のアルティメットドーパントは?」


基本的なパワーに、サイクロン以上の俊敏性、ジョーカー以上の身体能力、メタル以上の硬度を持ってます。

戦うたびに成長し、越えていくメモリ。それが究極。
姿は・・・・まあお好きなように。基本的には本編のまんま。



ア「また厄介なもん考えましたね」

いやあそれほどでも。
書いてたらね、ポンと浮かんできたから出しました。
逆にワールドメモリは何も浮かばなかった。

ア「なんですかそれ」

自分でもわかんない

ア「まあ、さっきも言ってましたけど、次回、病室での決意」

ではまた次回









さあ、お前の罪を・・・・数えな・・・・・ 
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