東方 何でも屋
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
煙は月まで届かない
前書き
初投稿から早くも1ヶ月、時の流れに感動さえ感じ始める玉手箱でございます。今回もあたたか〜く読んでいただけると嬉しかです。
気が付くと、そこは見慣れた自分の部屋では無く長い竹が生い茂る竹林の中だった。ボタンを押したことにより、俺は何処に飛ばされたのかということは皆目見当もつかない。ここは異世界なのか?異世界だとしても、どのような場所なのか?などと、今考えても致し方のないことが、頭の中でグルグル回っていた。ただひとつ言えることは、生い茂った竹のおかげで、日差しが遮られて、涼しく、心地よいということだ。マジ軽井沢。
「とりあえず……どうしよう?」
この状況でオラは何をすれば良いってばよ?こんな時に何をすればいいのか全くもってわからない俺はとりあえず、携帯電話で救助を呼ぶことにした。
…………が、
「圏外ですよね分かります!!」
案の定、圏外だったわけで
「助けてぇ、ドラえもぉぉん!」
さながら、ジャイアンに殴られたか、0点をとって叱られたのび太の如く、そこに居ない猫型ロボットに助けを求める。
「ぬぼぉ〜……。」
小一時間ほど絶望していると、
カサカサカサッ
「ん?」
近くの茂みで物音がした。やばいよ、エンカウントだよエンカウント、モンスターとか出てきたら詰むぞ。ポケモン持ってないのに野生のポケモンと出くわしたら危ないって、オーキド博士言ってただろ、まったく。俺は、自分から動くのではなく、物音の正体が出てくるのを待った。
カサカサッ
「!?」
物音の正体を10文字以内で表すなら「超絶可愛い女の子」だった。
腰まである美しい白髪の髪、頭部には赤と白の大きな可愛いリボンがついている。目はルビーのような赤く、澄んだ色をしていた。服装は白いワイシャツに赤いもんぺ、更にそのもんぺには、お札が所々に貼ってあった。少し幼く見える顔立ちのわりに大人の雰囲気が感じられる。
「おい!お前、ここで何をしている。……???道に迷ったのか?…………………………何か言ってくれないとこちらも困るんだが……。」
彼女は俺に何かを問いかけている様だったが俺は全くと言っていいほど耳に入っていない。
「お前、もしかして外来人か?」
たしか、人と話す時はファーストコンタクトが大事だって、おじいちゃんが言ってた。←言ってない。
俺は超絶可愛い女の子に自分の気持ちをストレートに伝えることにした。
「お〜い、聞いてるのか〜?」
「結婚してください!!」
「張り倒すぞ。」
少年祈祷中…………
「……で?つまりは、訳も分からずここに来たと。」
「はい、詰まるところそう言う事です。」
「それは分かったんだが……何故あんなこと言ったんだ?」
「あんなこと?」
少しだけ頬が薄紅色になっている彼女に聞き返した。
「その……結婚が……どうのこうの…………。」
顔の色が薄紅色から、リンゴのような色になった彼女に対して、俺は胸を張ってさっきの発言の意図を説明した。
「まぁ、話せば長くなる…………。」
ゴクリッと彼女は身構えるようにつばを呑んだ。
「君が超絶可愛くて、ぜひ嫁に欲しかったからさ!!」
「はぁ!?な、何をいってるんだ!?別に……私は……可愛くなんか………。」
「君はアレだな。ウエディングドレスよりも白無垢が似合うかもな。」
「会話しなさい!!」
「それにしてもここはどこなんだ?」
「やっぱり貴方、外来人ね。ここは幻想郷よ。」
「幻想郷?」
「まぁ、詳しいことは博麗の巫女に会ってからにしましょう。」
「へぇ〜、巫女さんが居るのか。」
「この幻想郷を守っている博麗大結界を管理している巫女何だけど……。」
「なんだけど?」
「貧乏なの。」
「それ言う必要あります?」
後書き
話を考えるスピードが遅すぎて自分自身に悪い意味で恐怖を感じる……。そんな私ですが、応援していただけると嬉しいです。それでは、またね!!
ページ上へ戻る