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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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548部分:第七十八話 ムウの技その五


第七十八話 ムウの技その五

「バレバレっていうのよ」
「幾ら青銅でもね」
「インプの気配位わかるわよ」
「ふむ、そうか」
「それはか」
 インプ達はその四人を見ても言う。
「どうやら聖闘士というだけはあるな」
「我等の気配は察することができるのだな」
「それは確実に」
「私は昨日からわかっていました」
 ムウはそうだというのだった。
「既に」
「黄金聖闘士はそうか」
「そこまでわかっているのか」
「察せられるか」
「はい、その通りです」
 彼等に対しても穏やかな言葉のままである。それがムウだった。
「セブンセンシズによって」
「既に察していたのは見事だ」
「それはだ」
 彼等もそれは素直に認めた。
「だが。だからといって勝てるわけではない」
「それは言っておく」
 しかし同時にこうも告げるのだった。
「我等の力はだ」
「侮ることはできはしない」
「それもまた言っておく」
「はい、それもわかっています」
 ムウの返答はここでも穏やかなままである。
「それもまた」
「ならばだ。ここでだ」
「倒れるのだ」
「アリエス、まずは貴様からだ」
 彼等はまずはムウを見ていた。彼をである。
「我等の全力を以ってだ」
「倒してやる。覚悟するのだ」
「いいな」
「いいでしょう」
 ムウは彼等のその言葉を静かに受けた。
「ではここで」
「行くぞ、その言葉を受けてだ」
「やらせてもらう」
 彼等はそれぞれ前に出た。だがここで。
 青銅の四人が出て来た。そしてそれぞれ言うのであった。
「ちょっと待ちなさいよ」
「そうよ」
 こう言ってムウの前に一斉に出る。
「あんた達の相手は私達よ」
「無視しないで欲しいわね」
「ふむ、貴様等がか」
「前座を務めるというのだな」
「そうよ、わかったわね」
「覚悟はできてるでしょうね」
 彼女達も戦うつもりだった。
「あんた達なんかね」
「ムウ様の御手をわずらわせなくても」
「私達だけで充分よ」
 こう言うのであった。
 そしてそれを受けて。インプ達も言ってきた。
「わかった。それではだ」
「我等もまずは貴様等をだ」
「倒してやろう」
 こう言って彼女達に槍を向ける。しかしであった。
「いえ」
「いえ!?」
「まさかムウ様」
「それでもですか」
「はい、そうです」
 ムウは微笑んで青銅の四人に対して告げるのだった。
 
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