ヨハンだがこんな状況を覆す
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
FF本拠、リーブラにて
三ヶ国に戦争を仕掛けるという。ヨハンの話……
その詳細について、心当たりのあるハルバートン提督が聞いた。
「まず、連邦についてだが。彼らと同盟を結び、戦争に勝った場合。
連邦が主張している事が認められる事になる。そして、過激派ブルーコスモスも容認する事となる。
それは我々としては、容認できない事だ」
「それは……。じゃあプラントは?」
ラミアス艦長が目下の戦闘対象であった、プラントについて聞く。
「同じように、プラントもコーディネーター至上主義がいて容認できない。
それと、血のバレンタインは実は宣戦布告後にされた事だ。戦術的に相手の補給源を絶つのは正しいだろう」
「でも、アスランの家族は!!」
キラは、友達の家族が亡くなった行為が正しいと言われた事に反論する。
「それは政治家のミスなんだ。現在の最高評議会の面々は、少なからず失敗している事になる」
「そして核が…。と声高に叫ぶが、そもそもコロニーの構造に欠陥がある。
Nジャマー投下での、半永久的なエネルギー危機を発生させたのも問題だろう」
「え?つまりどういうこと?」
「トール君と言ったね。地球では核によるエネルギー問題への解決が厳しくなっているのだ。
つまり、インフラを整える事ができない。そしてNジャマーは撃ったプラントさえ、その分布を知らないのだよ」
「次にオーブだが。この国家は双方を容認している立場にある。
だが我々は、そもそも完璧ではない人間が人間を生み出す事に問題があり。
そして、法を踏みにじりコーディネーターを産んだ親世代に。その責任があると主張する我々。
今のプラントを認めている、オーブを勝者にした場合。それらは主張できず、オーブの様に双方の在り方を認める事になる。
つまり三ヶ国ではない新たな陣営が必要なのだ」
「成程。君の言う通りテロ紛いが横行する連邦と、遺伝子操作や出生操作をするプラント。
どちらでも容認できない事は把握した。では、君たちの掲げるお題目はなんだ?」
「貴方方からの依頼です。世界の健全化を図って欲しいというね」
「「……」」
「ふむ…それで君たちの戦力というのは…」
「では、それを見せるために…。タチハロ!」
「なんですか~総帥!」 「漸くお呼びかかったよ~」 「あれが他の世界の人達か~」
ヨハンの言葉を受けて、騒がしくタチハロがワラワラ集まってくる。
「あの~。ヨハンさんこの機械?は…」
「失礼な!僕たちには立派なタチハロって名前があるんだよ!」
「ただの機械じゃないんだ~!」
「あ、はい」
サイはタチハロに封殺された。
「では、タチハロに乗ってください。タチハロ、格納庫だ。それと並行して集めてくれ」
「「了解~!!」」
――――――――――――――――――――――――
格納庫に到着すると、厳しい表情の二人がヨハンを捕まえる。
「まったく、遅いわよヨハン。連絡しなさいよ!」
「そうだぞ馬鹿者。それで彼らが?」
「あぁ、報告していた人達だ」
「おぃおぃ。ヨハンその二人は?」
「あぁ、まぁ奥さんだな」
「「奥さん?!」」
「こう見えて、ヨハン兄も40超えてるしね~」
「ネーナ、こう見えては余計だ」
奥さんが居る事に、ナタルやムウも驚きと。負けた…という感情を男に感じさせるのであった。
「ごほん!…それで目の前のこれらが例の?」
「えぇ、我々FF独自の太陽炉です。
まぁ修理中の機体もありますから、半分といった所ですかね」
「これで、まだ半分か……」
ハルバートンの目の前にいるのは、ガローネ。ガーリオンといった種類だ。
まだエース級の人間が乗る特別機は見せていない。
「凄いですねヨハンさん。独立志向型AIやこんなMSまで……」
「それに見て、あの母艦の大きさを。アークエンジェルの三倍ぐらいかしら?」
「俺の兄弟のミハエルとネーナしか、まだここにいないが。他にもメンバーはいるぞ」
「提督……」
「ラミアス艦長。私は彼らに頼むべきだと思うがどうかね?」
「僭越ながら、恐らくこの場の皆がそう感じていると思います」
「ははは!他の世界との交流等、夢にも思わなんだが。
彼らの様な人達でよかったと、心から思うよ」
アークエンジェルのクルーや整備員は、タチハロのデータベースにある機体を閲覧したり。
疑似体験電脳空間の模擬戦を閲覧。マードック等、まだ見ぬ技術に胸を躍らせている。
学生組は、ミリアリアとフレイはリーサ達とガールズトークを開始。
男子は、別の男性FFメンバーの私室を見て回る様だ。
「兄貴~、あっちのMSどうだったんだ?!」
「そうだな、あっちにもガンダムが存在していたぞ」
「マジでか!?」
どこかで、「ガンダムタイプとは…私はついているな!」
という声が上がった気がしたが、気にしないでおこう。
ページ上へ戻る