サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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店長:「先ずはサトシ君。彼は正義感が強く、
仲間想いだし、何よりハートが熱いっ。
どんな事にも立ち向かう
その姿、元素で例えると”火”だ」
ヒカリ:「あはは(笑顔)確かにっ」
店長:「ヒカリちゃんは何にでも真っ直ぐで
一生懸命だし、何より別嬪さんだ。
皆に”明るさ”という潤いをもたらすその姿、
元素で例えると'”水”」
ヒカリ:「いえいえっあたしはそんなっ。
、、でも、ありがとうございます(笑顔)」
ヒカリ(店長さんどうしたのかしら)
店長:「次にヒロシ君。
彼は色んな角度から物事を考え、
皆がやるべき事、目指すべき事を
導く事が出来る。迷った時の答えを降らす
その姿は、元素で例えると”空”」
ヒカリ:「あ〜っ、なるほどっ」
店長:「そして、マリナちゃん。
彼女は一見冷めた表情だが、みんなの
バックアップに周るため色々と考え込む人だっ。
追い風のように協力してくれる時もあれば、
向かい風のように厳しい態度をとったりする。
そんな彼女は、”風”」
ヒカリ:「、、、」
店長:「そんな君たちを動かす基となった
カツラさんは、どんな時でもみんなが
走りだせるように足元を支えている”地”」
ヒカリ:「、、、」
店長:「どういう意味か、わかるかい?」
ヒカリ:「うーん、、、」
店長は引き続きヒカリに説明をした。
店長:「火、水、風、空、地、
世界はこの五大元素で
出来ていると呼ばれている」
ヒカリ:「へぇーっ、、五大元素、、」
店長:「何を言いたいのかと言うと、
つまりあれだっ、、、新しい世界を
創造出来るかどうかは、君たち五人に
かかっていると言う事なんだよ」
ヒカリ:「あたし達五人に?」
店長:「そうだともっ。この五大元素は
一つひとつが意味を持ち、一つひとつが
相対に存在し合って、何かを生み出す。
一つの元素が強ければ他の元素が弱め、
時にはその逆もあり、そうやって
バランスをとりあう、、、君たち五人も、
そうなんじゃないかな?」
ヒカリ:「えっ、、」
店長:「誰かがバランスを崩したならば
他の誰かがそれを補い、離れぬよう、
途切れぬように繋ぎとめる。
君たち五人を見ているとそんな気がするよ」
ヒカリ:「、、でもあたし、バランスを
上手くとる自身がないんですっ。
反発してばっかりで、、、」
ヒカリが五本の爪楊枝を
見つめていると、店長は問いかけた。
店長:「、、ヒカリちゃんは、
1人ひとりの性質を理解しているかい?」
ヒカリ:「えっ?」
店長:「さっき言ったように、
五大元素とは一つひとつが意味を持っている。
ヒカリちゃんは、その人がどんな人で
自分に対してどんな存在なのか、
考えた事あるかい?」
ヒカリ:「、、、」
店長:「もしヒカリちゃんが
今いる人たちの中で反発してバランスを
崩しそうになっているのなら、
もう一度考えてみても良いかも知れないなっ。
その人がどう言う人で、どうすれば
バランスをとれるようになるのかをね」
ヒカリ:「、、、」
店長に言われ、ヒカリはマリナについて
考えていた。
店長:「、、、大丈夫だいじょうぶ!
、、、これ、ヒカリちゃんの口癖なんだろう?
いい言葉じゃないかっ」
ヒカリ:「!」
店長:「ヒカリちゃんは大丈夫だっ。
それに、君たちは人間。バランスを
崩した時は元素の摂理ではなく
ハートで繋がる事が出来るさっ!」
ヒカリ:「、、、店長、、」(笑顔)
サトシ:「おーいヒカリ!」
店長:「、、ほらっ、ヒカリちゃんの心を
一番繋ぎとめている存在のお出ましだっ。
行っておいでっ」
ヒカリ:「えっ!」(焦)
店長:「君たち付き合ってんの?」
ヒカリ:「えっ!いやあのっ」(慌)
店長:「はははっ、冗談だよっ」
ヒカリ:「あっ、、うぅ(恥)」
店長:「とにかく、仲間は大事になっ」
ヒカリ:「あっ、、、はい(笑顔)」
サトシ:「ヒカリー!こんなの売ってたぜ!」
スッ(ポケモンパン)
遠くからサトシがポケモンパンを
持った手を振り、ヒカリに見せる。
ヒカリ:「サトシったら目立ち過ぎよ、、
店長さんっ、色々ありがとうございますっ!
あたし、ちゃんと考えてみます!」
店長:「うんっ、じゃあファイト!」
ヒカリ:「はいっ!、、、サトシーっ!」
タタタッ
ヒカリはサトシの元へ走りだした。
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