奇妙な暗殺教室
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依頼の時間
前書き
筆が中々進まないなと思うきょうこのごろ
「よろこべ東城……お前のE組行きが今朝の会議で決められたよ」
クラスで次の授業の物を準備し始めたら職員室に呼び出され俺は自分の担任からE組行きを命じられた。原因は……心当たりがあり過ぎて知らん。でも、おかしいぞ……殆どの喧嘩は口が聞けなくなるぐらいぶん殴ったし目撃者もいない筈…だとしたら昨日の喧嘩か?不覚にも何人か逃したからな
「知っての通りここ櫟ヶ丘中学校はE組制度というものがある。学力が極めて低い生徒…いわば、学園のクズが本校から隔離された廃校舎で授業を受ける。お前も知ってるよな?」
あぁ……校舎はボロく山頂にあるので通うのは大変で学食もなく部活も禁止で何よりE組に落ちた生徒はこの学校全生徒から耐え難い差別を受ける毎日と集団生活の中で一番の害悪も付いている。確か、E組の生徒に暴力を振っても学校側は目を瞑る。なんてヘドが出る制度なんだ。
そんな環境から戻ってくる条件はただ1つ成績で上位とること。だが、劣悪な環境でしかも成績が悪いから落とされたのに上位を取れるかと言えば戻ってくる生皆無だ。だからこそ通称『エンドのE組』と言われる。
因みに俺は成績は悪くない。むしろいい方だ。不幸体質のお陰で不良に絡まれるから一心不乱に勉強して時間を潰しているせいか学年でも2位だ。
「そりゃあ知ってますよ……で?他に用件は?」
俺は凄みのある威圧感で自分の担任を睨み付ける
「グッ……い、いや他にはない。詳しいことはこのプリントに書いてあるからそれを読め」
えーと……要約すると私物を今日中に撤去して明日から登校しろって事ね…後は俺の知ってる知識通りだ。
「分かりました。俺は今からクラスにある私物を撤収するので失礼します」
俺はそう言い職員室を後にした。ふと壁を見ると話を聞いていたのかこの学校の理事長浅野 學峯(あさの がくほう)の息子である浅野学秀が廊下の壁に寄りかかっていた。
「ジョジョ……君ほど優秀な人材がE組行きなんて残念だよ」
「態々そんな事を言いに来るなんて……実はお前暇人なのか?」
浅野学秀……俺は昔からこいつか気に入らない。全国模試一位の秀才で、入学してから今に至るまで学年1位をキープし続けており、交遊関係も広く、海外に友人が多数おり、その関係で英語・フランス語・ポルトガル語・韓国語を話せる。これは噂だが武道の心得もあるらしい……だからこそ周囲からの信頼も厚い。だが、不幸体質により数々の修羅場を超えた俺には一目見ただけでそいつがどんな人間か匂いで分かる。こいつは生まれついての傲岸不遜で腹黒い戦略と支配欲を巡らせているどす黒い野郎だ。俺はそう確信している。
「暇じゃあないさ……僕としてもこの学園としても君ほど優秀な人材がE組に行くということはA組にとって…いや、学園にとって大きな損失だと思ったから…一言激励に来たんだよ」
損失ね…確かにこいつにとっては優秀な手駒が1つ減る…という意味なんだろう。だが、
「激励も何もE組だろうがA組だろうが関係ない……むしろ俺の夢の実現には都合がいい。よって俺は条件を満たしてもA組に戻る気はさらさらない…理解したか?」
俺がそう言った瞬間……奴の顔色が変わった。例えるなら今までメッキで完璧に中身が見えない様に繕っていた外面の一部が割れドス黒い何かか見え始めた…ってところか
「なるほど……じゃあせいぜいE組で足掻くんだな」
そう言って浅野は去っていった。やれやれ…どうやら俺は奴の中にあるブラックリストに堂々と載ってしまったらしい。
「やれやれ面倒な事になったな……」
俺はそう言うと居心地の悪い教室から私物を一式回収するために教室に向かった。
「やれやれ…うっとうしい奴らだぜ」
俺は私物を全て回収して帰路へ着いていた。
が、ここまで来るのに他校の連中に絡まれたり俺のE組行きの事がいつの間にか知られたのか学校の連中が難癖つけて絡んで来たりと面倒な事があってちょいとばかし疲れた。
ん?その連中はどうしたかって?まぁ……色々やったけど気にすんな
「やれやれ……他校の連中に絡まれるのは何時もの事だが、ウチの学校の連中にも絡まれるのは面倒だな」
相変わらずの不幸体質に不安はあるが……これ以上の面倒ごとに巻き込まれない事を祈るばかりだ
「君が丈一郎君か?君のお爺さんから話は聞いている。私は防衛省の烏間というものだ」
「私は烏間さんの部下の鶴田と言うものです」
前言撤回今日の俺はとことんついていない様だ。俺が家に帰って来たや否やスーツを来た屈強な男が家に上がり込んで居てしかもジジイのしりあいと来た。嫌な予感しかしない
「ジジイの知り合い?ジジイの知り合いがここに来るときは大抵良からぬ事に巻き込まれるんだが……」
「良からぬ事と言えばその通りになってしまうのだが……今日来たのは君に頼みたいことがあってここに来た。そしてこれから話すことは国家機密であることを理解してほしい。他の人に話した場合は記憶消去の治療を受けてもらうことになる。」
記憶消去……やれやれどうやらこの手の依頼はジジイとこなした事があったが大抵は国の1つが簡単に消し飛ぶ様な規模だから受けたくは無いんだが…
「君にこいつを暗殺してもらいたい」
烏間からターゲットの詳しい情報が載った資料を拝見したジョジョは騒然とした。
普通の生徒なら…いや普通の生活をしている人ならば、なぜ自分が暗殺をっと思う筈だ。だが、不幸体質によりトラブルに巻き込まれ続けてきたジョジョは普通の人間ではない。そんな普通の人間ではない人ですら騒然とする内容がそこにはあったのだ!
「おい……何故この地球上に黄色いタコなどというふざけたターゲットがいるんだ?」
それから烏間さんから伝えられた内容をありのまま伝えると
『先月…何らかの理由で月が爆破されるという事件が起きた。その犯人がこのふざけた見た目のタコで来年の三月には地球も爆破する。本気で逃げても良いがそれではつまんないので俺たちが通っている椚ヶ丘中学の3年E組の担任はやっても良い』と犯人自ら提案してきたとらしい。何を言ってるのか わからねーと思うが安心しろ俺も何を言っているのか分からない。
「まぁ…ターゲットの狙いは知らないが毎日監視が出来るし常日頃から奴の命を狙えると言う点であんたらとしても都合が良いから生徒に頼んでいると。そんなところですか?」
「察しが良くて助かる。鶴田」
烏間はそう言うと部下の鶴田さんにゴムで出来たナイフやエアガン、そしてケースに入れられた大量のB.B弾が入った段ボールを持って来させた。
「これらの武器は人間には無害だが…奴には効果的な物質で作られている。これらを使って奴の暗殺に臨んで貰いたい」
効果的な物質って…最高速度マッハ20もある奴に効く物質なんていつ作ったんだ?……まぁ裏でコソコソやっているお偉いさんが研究していた物をキッカケに不祥事が最悪の形で表に出てきたって言うところだろう
「因みに暗殺成功の報酬は100億だ。奴を殺す事は世界を救う事と同義だからな」
100億か…と言う事はそれを手に入れるために手段を選ばない姑息な手を使ってくる奴も出てくると訳だな。やれやれ……面倒ごとに巻き込まれてしまったな
「分かりました…俺も明日からクラスメイトに合流して暗殺を開始します」
「分かった。ならそろそろ私達は失礼させて貰う」
烏間さんはそう言うと部下の鶴田さんは帰って行った。
「やれやれ…それじゃあ俺も明日の準備をして飯を食って寝るか……」
俺はそう言うと明日の準備をし始めた。
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