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奇妙な暗殺教室

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プロローグ 彼の名は

 
前書き

初投稿で至らぬ点も多くありますが温かい目で見てもらえると幸いです 

 


四月…それは出会いの季節。クラス替えや新社会人といった全く新しい環境と初対面の人で社会全体が動いていく季節といっても過言ではない。
だが、彼の目の裏路地前に広がるこの状況は…いやこの惨劇はそんな穏やかな物を微塵も感じさせないほど酷く殺伐としていた。


「し、死にたくねぇぇぇぇ!」


「助けてくれぇぇぇぇぇえ!」



目の前に存在する恐怖から必死に逃げ惑う人



「助けてくれぇぇぇ!俺も連れて行ってく○△☆%〆○|<→♪○+>〒☆%〆○|<→○<°%#



逃げる仲間に地面に這い蹲りながらも手を伸ばし必死に助けを求めるが頭を踏まれ激痛により悶絶する人


「悪魔だ…」


「グハッ……」



見渡す限りこの空間にびっしりと死屍累々とまるでボロ雑巾のようにその場に横たわり人そして……



「やれやれだせ……今日こそはまじめに学校行くと決めていたのにテメェーらのせいで行けないじゃあないか」




と全く無傷であいての頭を平然と踏み続ける青年…その青年は身長が中学生にして170近くはある高身長でスッとした顔立ちと鋭くまるではるか先を見据えているような澄んだ目をしていた



「まぁ…こう言うことをするって事はお前らは………『覚悟して来てる人』………だよな人を大人数で「始末」しようとするって事は 逆に「始末」されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけだよな……違うか?」




青年は足元で悶え続ける男に問いかけるが男はあまりの痛みにそれどころではない



「☆%〆○|<¥×<〒×#☆♪→♨︎♡☆→○÷+%#〒」




「おっと失礼…今どけてやるよ」



青年はそう言うと男の頭から足をどける。すると男は



「ハア……ハァ……死にだぐない……たずげで…」



男は涙を流しながら許しを請う。そのあまりに惨めで虚しい姿から青年の怒りが呆れに変わっていきため息が溢れる



「ハァ……二度と俺に関わるんじゃあねー分かったか?」




「は、はい!」



その返事と表情からは恐怖……そしてこの男のプライドが完全に粉砕された事が容易に読み取る事が出来た…つまりこの男か余程の阿呆かこの恐怖を克服しない限り喧嘩を売られる可能性がゼロになったという事と同義だった




「フン……」



青年はそれを察すると何も言わずに路地裏から去っていった。










翌日


俺は学校へと続くいつもの道を歩いていた。


自己紹介がまだだったな…俺の名は東城丈一郎…親や友人からはジョジョという愛称で呼ばれる15歳の青年で名門私立校で有名な椚ヶ丘中学に通っていてある2つの事を除けば何処にでもいる普通の学生だ。
まぁ今2つとも説明か出来ないわけじゃあないがちょっとばかし面倒なので今は1つだけ説明させてもらう。
まず、説明するにあたって最初にこれを言っておこう…俺はトラブルと鬱陶しい女がが大嫌いた。何故なら静寂を好む俺にとって不快な気分にさせたり無駄な労力を費やしてしまう原因になり兼ねないからだ。




だが、この世の中は上手くいかない事が多いというのが現状だ。


小学生の夏休み祖父と一緒に飛行機に乗って旅行に行き飛行機が墜落した事をキッカケに銀行強盗の現場に鉢合わせたり、船に乗って友人に会いに行こうとしたらその船かハイジャックされたり目つきが悪いと絡まれその不良を返り討ちにしてそれから不良に目をつけられ昨日の様に学校に行けなかったり、それが原因で先公に目をつけられたり……そして




「キャー!!丈一郎よ」


「ジョジョ〜?一緒に学校までいきましょ?」



「ちょっと!ジョジョは私と一緒に行くの!! 」



「何言ってるの!?ジョジョと一緒に登校するのは私よ!! 」



「うるさいわよ!このブス!」



「言ったわね!このペチャパイ!」




不良共に絡まれるせいか俺自身も不良のレッテルを貼られている。そのせいか不良が目立っててかっこよく見えるという女子中学生にありがちな習性のお陰でこの様なうっとうしい女共に毎朝付きまとわれたりと朝一番から不快になるなどいかんせん俺にとって不幸な事ばかり起こる



「ペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイ」



「ブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブスブス」




「やかましいッ! うっおとしいぜッ!!おまえらッ!」




普通の人なら萎縮して「ご、ごめんなさい」とおどおどし始めるのだが恋は盲目とはよく言ったものでこの様に怒鳴っても



「キャーッ!!!アタシに言ったのよォ!!! 」



「違うわよ!!!私に言ったの!!!」



と俺には理解不能な幸せすぎる脳内回路を持っている奴らにとっては全く無駄な労力となってしまう。



「やれやれだせ…」



ここまで言えば感のいい読者の皆さんならわかるだろう……そう俺は高い頻度で揉め事や厄介事に巻き込まれたり、不運な事態に見舞われたりする不幸体質の持ち主だ。



いつになったら俺の日常生活に人並みの平穏が来るのだろうと願うが果たしていつになる事やら




そんな事を思いつつ俺は自分のクラスである三年A組の教室に足を踏み入れた。






 
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