ソードアート・オンライン ~気ままな風の放浪者~
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第一章【SAO アインクラッド編】
第1話 ~デスゲームの始まり~
前書き
初めまして、psyga315(サイガ)という者です。……え?どっかのライダーの名前?
き、気のせいだ……5○5なんて名前は知らんな……
まあそんな事は置いといて……この小説はある意味処女作?です。というか暁で書くのは初めてです。何か間違いやアドバイス等がありましたら教えていただけるとありがたいです…では、本編をどうぞ!
ソードアート・オンライン……通称SAO。それは日本の天才【茅場 昌彦】が開発した世界初のVRMMOである。【ナーヴギア】と呼ばれる機械を使って仮想世界に意識をダイブさせ、自らのアバターを本物の体の様に動かして戦うという新たなプレイ方法は、世界中を驚かせる物だった。そして、様々な意志を持った者達を集めたβテストが終了し。今日未明、正式版が発売した。このゲームの正式版には現在、約一万人のプレイヤーがログインし、何の問題もなくプレイされている。しかし、プレイヤー達は知らなかった。
……このゲームがデスゲームを行う為の檻であった事に……
『……では、これにてSAO正式チュートリアルを終了する』
赤いローブを羽織った大男……【茅場 昌彦】はそう宣言すると、上空へと早々に立ち去ろうとした。
彼の足元にいるプレイヤー達はその光景を見ると、大半の者達は上空に向かって手を伸ばしながら叫んだ。『ここから出してくれ』と。
しかし、その願いを嘲笑うかの様に赤いローブは無反応のままプレイヤー達を見下ろしながら上昇し、やがて上空の壁を突き破った。ゲームの製作者であり、この世界の脱出方法を唯一知っている者がいなくなると焦ったプレイヤー達の声はさらに高まっていった。
……しかし、一部の者達はそれを横目に独自の行動を始めたのだった。
「……無駄な努力をする」
早々に立ち去った者達の一人、【相川 疾風】は【始まりの街】を横目に見ながら呟いた。
赤いローブ……茅場が直接的に自分達をこの世界から出すことはない。彼の言う『正式チュートリアル』を聞いていく内にハヤテは直感でそう感じていた。その証拠に、茅場は泣き叫ぶプレイヤー達を見下ろしながら黙って立ち去っていった。
(この世界から一秒でも早く脱出したいなら、一刻も早く『ゲームクリア』するしか無いというのに……)
次の街へと続く草原を歩きながら、ハヤテは溜め息を吐いた。
そう、この世界からの脱出方法は『ゲームクリア』……この【浮遊城アインクラッド】の第100層の突破。
この事を茅場から聞いたプレイヤー達は驚愕し、絶望しただろう。βテストでは一桁した上がれなかった城のまだまだ先の三桁の層までクリアしなければならない事に。
「あの様子じゃあクリアするのは二、三年は掛かるな。……まあ、俺にとってはどうでもいい事だが……!」
ハヤテはそう呟くと、背中にある片手剣を抜き取った。
そして、剣の先を青白い光に向けた。彼が剣を向けた青白い光は段々と形を作っていき、やがてそれは現実世界で言う狼……【ルーウルフ】という敵対mobとなった。青白い光から解き放たれたルーウルフはハヤテを視界に入れると鋭い目で睨み付けた。
……その目は、ハヤテを獲物として捉えるものだった。
「グルルルル……」
「……肩慣らしには丁度いい……」
ハヤテはそう言い、片手剣を構えた。
ハヤテが戦闘体制を取ったからか、ルーウルフは一直線に走り出した。しばらく進んでいくと急に飛び上がり、そして鋭い牙をハヤテに向けて飛び掛かった。その行動をいち早く見切ったハヤテはルーウルフの攻撃を紙一重で避けた。
そして、片手剣ソードスキル【ソニックリープ】をすぐに繰り出した。
その攻撃がクリティカルヒットしたからなのか、命中した狼は喘ぎ声を上げながら宙に浮くと四散した。
「……呆気ないな」
ハヤテはそう呟くと剣を仕舞い、早々に歩き始めた。
――――――――――――――――――――――――
数分後、ハヤテは【ホルンカ】という村へとやって来た。
そこでは人気を全く感じる事は無かった…時間が既に夜中という事もあるが、まだプレイヤー達は辿り着いていないと彼は確信した。
「……さてと、今日は宿で一眠り……ん?」
宿を探していると、ハヤテはあるNPCに目をつけた。
そのNPCはいかにも普通の30代後半の女性に見えるが、他のNPCと違って大きな?マークが頭の上に付いていた。それを見たハヤテはしばらく見つめていると、ある答えに辿り着いた。
「……ああ、クエストか」
ハヤテはそう言うと、すぐに女性NPCの方へと近づいた。
そして話し掛けるとクエストが起動した。内容は『重病に掛かったNPCの娘の為に森の中にいる補食植物の胚珠を手に入れて持ってきて欲しい』というものだった。
内容を知ったハヤテは最初『面倒だな』と思い拒否しようとしたが、それはすぐに無くなった。
何故なら、彼はそのクエストの報酬に興味を持ったからだ。クエストの報酬は【アニールブレード】と呼ばれる特殊な片手剣が貰えるらしい。
「……分かった。受けよう」
「あ、ありがとうございます剣士様!」
ハヤテがクエストを受けると、女性NPCはそう言って彼に頭を下げた。
といっても今日はもう真っ暗な夜中。ハヤテは宿で一眠りした後、明日にクエストを進めると決めた。そう決めると、彼はすぐに宿を探し…見つけた。
その宿は木造の一軒家…のように見えたが、内装の広さはまさしく宿というものだった。
ハヤテはすぐに宿に入ると、カウンターの様な場所にいる宿の主人に話し掛け、宿代10コルを払った。そして部屋の鍵を貰うと、彼はすぐにベッドの中に入った。
「……明日……頑張るか……」
そう呟いた後、彼は数分で眠ったのだった。
後書き
……今回はここまで、どうでしたか?
次回は、突然あの人達がやって来ます。
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