ハイスクールD×D大和の不死鳥
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98修学旅行!流星見参!
◇ジェラール
俺、城鐘恵ことジェラールは葬儀社の………ヤマトの使いで京都まで認識妨害魔法と天体魔法の《流星》を使って駒王町から一時間ほどでついた。
「あれは……」
空に飛びながら休んでいるとボロのお社の前でいのり、祭、綾瀬、桜満集の四人が狐みたいな尻尾と耳をした少女となにか話してるようにみえた、その周辺に人では無いものの気配がいくつもした
「余所者め! よくも……ッ! かかれっ!」
少女の掛け声とも共に林から山伏の格好の黒い翼を生やした頭部が鳥の連中と、神主の格好をして狐のお面を被った奴らが大量に出現する!
「か、カラスの、て、天狗……? 狐?」
初め見た相手に俺は驚いたが、少女は容赦なく指をいのりたちに向ける。
「母上を返してもらうぞ!」
天狗と狐神主が同時に襲いかかってくる
「『セウシル』」
祭がセウシルで防御した。間にはいるのならいま!
「妖怪の長の娘よ、待ってくれないか?」
俺は認識妨害魔法を解いていのりたちと少女たちの間に割り込む
「何者だ!」
「私は城鐘恵、第四勢力葬儀社の使いだ」
◇いのり
城鐘が来てくれた後、少女たちは撤退していった。城鐘が来なかったら状況はもっと大変なことになっていた……
「城鐘、ありがとう……」
「いや、気にすることはない。偶然、近くに居ただけだ」
そう言って城鐘は顔を逸らす。
「照れてる?」
「照れてない。それより、早く戻ったほうが良いのではないか?」
城鐘にそう言われてシュウからもらった時計を見ると集合時間を過ぎていた。
「あっ……」
私達は修学旅行で来ていたことを軽く忘れていた。
「はぁ~仕方ない。認識妨害魔法をかけるからホテルの近くまで魔法陣で飛ぶぞ」
私達は軽く頷き、城鐘の転移魔法陣でホテルの近くまで転移した。
◆
ホテルに戻ってからロスヴァイセに四人ともこっぴどく怒られた後、食事をとり、部屋に戻る途中にアザゼルと偶然あった。
「俺とおまえたちに呼びだしがかかった。近くの料亭に来ているそうだ」
「昼間のこと?」
「ああ」
「ちなみに誰がいる?」
私が訊くとアザゼルは口元を笑ませた。
「魔王少女さまだよ」
◆
私たちグレモリー眷属とイリナ、ヴァーリ、シュウ、ツグミ、綾瀬は、夜、ホテルを抜け出てアザゼルの先導のもと、街の一角にある料亭の前に立っていた。
「……料亭の『大楽』……」
中にはいると着物姿の魔王セラフォルーと葬儀社のナンバーⅡの城鐘恵、シトリー眷属がいた。
「京都の妖怪さん達と協力態勢を得るために来ました☆」
セラフォルーが横チェキで答えるが、すぐに顔に曇りを生じさせる
「けれどね・・・。どうにも大変な事になっているみたいなのよ」
「大変な事?」
「京都に住む妖怪の報告では、この地の妖怪を束ねていた九尾の御大将が先日から行方不明なの」
「だから……あの金髪狐少女は……」
「九尾の御大将を誘拐か」
「ええ、アザゼルちゃんから、あなた達の報告を耳にしたのよ。おそらくそう言う事よね」
アザゼルが杯の酒を飲み干す
「ここのドンである妖怪がさらわれたって事だ。関与したのは――――」
「十中八九、『禍の団』よね」
と、セラフォルーが真剣な面持ちで言った。
「お、おまえら、また厄介な事に首突っ込んでいるのか?」
目元をひくつかせている匙。
「ったく、こちろら修学旅行で学生の面倒見るだけで精一杯だってのにな。やってくれるぜ、テロリストどもが」
アザゼルも忌々しそうに吐き捨てる。
「せっかくの修学旅行だ。この件は俺とセラフォルーで妖怪と連携して事に当たる。お前たち学生と先生は修学旅行を楽しんでおけ」
と、城鐘がいい。解散となった。
続く
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