ハイスクールD×D大和の不死鳥
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97修学旅行!金髪少女とご対面
◇いのり
京都駅から少しすすんだところに伏見稲荷への参道に入ることができる駅がある。
私、シュウ、祭、綾瀬の四人がここに足は込んでいた。なぜ、この四人だけかと言うと、ツグミと真名が『伏見稲荷に行ってきたら?四人で!』とかいいだしてヴァーリも行くと言い出すけど、真名に拉致されたから来なかった、アーシア達もグルだったのか誘ったけどツグミ達と散歩するからと言われて結局四人で来てしまった。
「シュウ!珍しいものがたくさん店頭に並んでいるよ」
「そうだね、祭」
「稲荷神社らしく狐がたくさん祭られてるわね」
「そうだね。」
一番鳥居を抜け、大きな門が出てきた。両脇に狛犬のような狐の像が立っている。
「ああ、あれは魔除けの像らしいよ。本来なら魔の存在を寄せ付けない力があるらしいけど、例のパスのおかげで騒ぎが起きてないんだよ」
例のパス……京都にくる前にリアスさんからもらった。
周りの視線をちょいと気にしつつも無事に門を抜けられた。進むと本殿。さらに歩くと稲荷山に登れる階段が見えてくる。私たちはゆっくりと進んでいく。
「シュウ、鳥居が見えてきたよ!」
「慌てないで祭」
千本鳥居が見えてきたところで祭がはしゃぎながら走っていく。
「ここからが本番だね」
ここからが山登り……こう言うのも初めてで新鮮。
途中、休憩所のお店を見ながらも山への挑戦は続く
「キレイ…」
山の景色に思わず声をもらす。
「そうだね、いのり…」
隣にシュウがいる………夢見た光景が現実となった……シュウの隣で一緒にこれからも一緒にいたい……
◆
四人で登り始めで1~二時間。ようやく頂上らしき場所に出る、
…………。そこにあったのは古ぼけたお社。
風で木々がざわめく。人気もないしな。私達以外誰もいない。
「参拝したら帰ろうか」
シュウがそう言いみんな頷いてお社に向かって手を合わせる。
『みんなと……シュウとこれからも一緒にいたい……離れたくない……』
願い事を唱え終わると四人でその場をあとにしようとしていると
「……京のものではないな?」
突然の声。周囲に気を配らせると……。
なんか、私達、囲まれてる?
弱いけど数がおおい……
少し身構える私達のもとに現れたのは――巫女装束を着た小さなかわいらしい女の子だった。
「……女の子?」
キラキラ光る金髪に、金色の双眸。小学校低学年ほどの容姿だ。
そんなことを思っていると私達を激しく睨み、吐き捨てるように叫ぶ。
「余所者め! よくも……ッ! かかれっ!」
少女の掛け声とも共に林から山伏の格好の黒い翼を生やした頭部が鳥の連中と、神主の格好をして狐のお面を被った奴らが大量に出現する!
「か、カラスの、て、天狗……? 狐?」
初めての相手に驚く私達だが、少女は容赦なく指を俺に向ける。
「母上を返してもらうぞ!」
天狗と狐神主が同時に襲いかかってくる
「『セウシル』」
祭がとっさにセウシルで防御してくれた。
「は、母上? 何を言ってんだ! 俺達は君の母上なんて知らないぞ!」
シュウは少女にそう叫んだ。私も知らない こいつの母ちゃんのことなんて京都に来たばかりの私達が知るわけない
しかし、少女は問答無用のご様子だ
「ウソをつくな! 私の目は誤魔化しきれんのじゃ!」
「あぁ、もう!知らないわよ!あんたらみたいな狐のお母さんなんて!」
綾瀬がキレた……綾瀬は神器を出現させる。
「妖怪の長の娘よ、待ってくれないか?」
私たちと相手の間に青年が割り込んでくる
「何者だ!」
「私は城鐘恵、第四勢力葬儀社の使いだ」
私達の前に現れたのは葬儀社の城鐘恵だった。
続く
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