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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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進路指導のウィザード
  会談終了後の様子×邪龍に関する情報

会談が終わって吸血鬼が去った後、俺とギャスパーは何とかなったな的な感じで息を吐いた。久々に創造神黒鐵と闇ギャスパーの力が出たが、あれが幻術で俺らの力を出して居ない事に気付いているのもCB側だけ。堰を切ったかのようにゼノヴィアがテーブルを叩く。

「・・・・相変わらず、吸血鬼とは好きになれない・・・・!だが今回は一真のお陰で怒りは収まった、礼を言う」

「昔の貴女なら、デュランダルで斬りかかった所ですね。よく我慢しました。成長しましたね」

俺らの後ろで明らかに敵意のあるオーラ出してたが、生憎と俺らの方が強かったので身に纏わせていた質が違う。シスター・グリゼルダがカップに口付けた後、ゼノヴィアを褒めた事で頬を赤く染めていた。悪魔側ならゼノヴィアの最もな意見であり、嫌味と変なプライドの塊だったとしても想定外な俺と覚醒した闇ギャスパーのお陰で少しは好きになるだろう。

「流石は私の婚約者であり、非常に想定内の事だったので私達は冷静に居られました。と言うよりアレがただの幻術だと知っているのは私らCB側だけですね」

「何だと!あの覇気に怒気と殺気、それと闇のオーラ全体が幻術だと言いたいのか?有り得ん、リアス達なら兎も角として俺までもが幻術に掛かるなどと!」

「やはりアザゼルでも気付かなかったか。アレはエクスカリバーの力を増幅させてフィールド全体に掛けた訳だ・・・・お前らに分かりやすく言えば聖剣エクスカリバーの夢幻を使った訳。実際は俺とギャスパーは冷静に居ただけだ。なあ闇ギャスパー」

《おうよ、一真の旦那によって偽物のオーラを視させた事で俺本来の力を出す事なく済んだぜ》

「なるほどな。そこまで計算していての幻術を掛けられた結果、見事に引っ掛かった俺らは神の怒りと言う偽物の覇気・殺気に当てられた訳か。それよりあの書面には連絡用魔法陣を織り込んでいるらしいが、恐らく数日には連絡が来る事だろう。こちらには始祖神と言われた神様が居るし、本来の協定ならばギャスパーを行かせる事となるが何か策があるんだろ?」

俺が策無しでここまでする訳がないし、ギャスパー自身が外交カードにされてしまったとしてもこちら側なので何も問題無い。和平へのテーブルに付こうとする吸血鬼の申し出を断る事も出来るが、ギャスパー一人での条件で吸血鬼カーミラ側と休戦に出来ても意味がない。何ならこっちから停戦協定をし、三大勢力への仲介役をする事を約束するからな。

「策が無い訳ではないが、ギャスパー本人がヴァレリーを助けたいと思うのなら俺らは喜んで動くだろう。何せギャスパーの恩人であり、彼女のお陰で城から抜け出してここまで至る」

「私はヴァレリーを救いたいですし、吸血鬼の世界に行きたくありませんがヴァレリーを助けます!今は優しい主や頼れる先輩が居て、一緒に活動出来る友達が出来た事で今がとても幸せです。彼女だけ辛い目に遭っていて理不尽な扱いを受けているなら、吸血鬼側から連れ出してまで助けたいです」

「それを聞けただけでも安堵した。と言う事で俺らの策を発表したいと思う。ここはリアスの根城だ、俺らのとこだと直接行く羽目になるがグレモリー眷属の『王』として現状確認しに行け。ヴラディ家とテーブルを囲み、吸血鬼側との停戦協定に関して俺らに任してもらいたい。ソーナにシーグヴァイラ、俺らの策を伝えよ」

「了解しました。前提条件としてギャスパーさんの主がリアスなので、直接訪れるのが道理でありますしね。もし有事が起きた際、リアスが居なくても行動出来るのが一点でもう一点はあちらで何かあった時の主力が必要になるでしょう」

「ソーナはシトリー眷属の『王』でも今はCB側なのかしら?『一真さんの婚約者であり、ハイブリッド・ピースを入れた私とシーグヴァイラは自分の眷属ではないです』と言う事は朱乃と小猫も?」

リアスが疑問に思うのは最もな事だが、今ここにいる朱乃と白音ら俺達CB側のメンバーであり主=長は織斑一真だからだ。それに主力メンバーがここに残る事で襲来して来てもすぐに行動を取れる。

俺達はリアスらを向かわせた後、何らかが起きるか巻き込まれる形になるかもしれん。今までの経緯と吸血鬼側の問題を察したとして、何かが起きない方が可笑しい。

「全員で行っても警戒心が強くなるだけのオチとなる。力で解決したとしても何も解決にはならんし、今までこちら側の声に耳を傾けなかった奴らだ。リアスだけを行かせるのは何かと不安なので、グレモリーの『騎士』である祐斗とアザゼルが一緒に行ってあげてくれ。今回の一件、ツェペシュ側とカーミラ側の双方の裏事情が絡む可能性がある」

「なるほどね。そう言う事ならば祐斗、私と一緒で構わないわよね?」

「はい・・・・一時的とはいえ我が師範の指示には従うつもりです」

「俺はカーミラ側の女王と会ってくればいいんだよな?『先にこちらから連絡を貰ってからになるが、後々お前の知識が必要になるだろう。神器関連でな』了解したぜ。本来だと俺に用件だった訳だし、いくつか土産を持って行くが選別もそちらに任せる」

「と言う事であちら側から連絡が有り次第行動開始してくれ。カーミラには話付けとくし、リアスはヴラディ家に直接行った方がいいだろう。カーミラ側に顔を出したら警戒心強くなりそうだし、まあこちら側が吸血鬼の抗争介入する気満々だしな」

「それに天界側と教会側が未だに戦闘状態だから、天使が行くよりも神器関連に詳しい堕天使総督アザゼルが行くのは交渉武器にもなる。ご主人様の策通りとなってくれば良いのだが朱里も同じ考えか?」

「はわわ!いきなり私に振るのですか・・・・一理ありますし、ここはご主人様の策通りに動くのが定石かと」

愛紗は朱里に振った事で慌てるが、冷静に考えても俺の策通りに動けば問題無し。向こう側が何かあれば備えて行く事となるが、今回の相手は人間相手には手厳しいので恋姫・大江戸・ISの三チームは待機命令となる。なのでヴァーリチームと英雄チームに前四大魔王と元神と真龍&龍神が行く。

「シスター・グリゼルダ、この事をミカエルら天界側にも伝えておいてくれ。聖杯と吸血鬼は何やら怪しさ一杯なのでね、あちら側から連絡があったらイリナ経由で連絡させるんで。停戦協定を結ぶのならからだが」

「畏まりました織斑様。停戦協定を結ぶ事が決まり次第ではあります、天界側にお伝えしておきますが場合によってはジョーカーを切るとミカエル様は仰っておりました。最悪の結果だけは避けたいのでしょうが、まあ大丈夫でしょう・・・・こちら側には織斑様がおりますし」

「ジョーカーって簡単に切れて呼べるのか?ま、聖杯と吸血鬼は本来相いれない聖と闇。ミカエルが考えるような碌でもない事にならないでほしいが、俺としては犠牲無くして済みたいがな」

「織斑様の想定内ではありますが、暇人ジョーカーを存分に使えと四大セラフ様の御意志です。本当にあの子は暇さえあると、美味しい物巡りで連絡が付かなく事がありますからね。ゼノヴィア以上に困った子ではありますが、織斑様のお力になるよう言っておきますので」

「まあ大丈夫だろうよ。一人でも多くの戦力が必要になってくるし、一ちゃんと天界側の強力な面子を加えた方がいい」

と言う事で一応纏った。あちら側から連絡が有り次第、リアスと祐斗とアザゼルを吸血鬼側に向かわせる。残ったメンバーは俺らCB側と一緒に待機となり、何かが起きたら合流して対応となる手筈となった。会談を終えたので俺達は人間界本家へ戻り、リビングにて他メンバーも知らせた方がいいからだ。次元の狭間本家からルシファー達が来て、ミカエルとアザゼルも来たがまあいっか。

「早速だがミカエルに報告を入れておく・・・・こちら側による停戦協定を結び次第、リアス達を向かわせる事となった」

「シスター・グリゼルダから報告が入ってますが、直接一真さんから聞いた方が良いと思いました。停戦次第、こちら側の対応はお任せ下さい」

「神の力を幻術として見せたのは、流石の俺でも引っ掛かるとは思うまい。大御所が使う術は見破られんよ」

「聖剣エクスカリバーがあってこそ出来た術、吸血鬼側からの外交で休戦から停戦へと変更させたんだと思います。いくら魔法使いの私でも一瞬引っ掛かりそうになりましたから」

その辺を映像で纏めたが、神の力と闇ギャスパーの暗黒オーラを見たアグニ達でさえ本物と偽物の区別が出来ないらしい。ギャスパーを貸さないと和平の道を閉ざす辺りからだが、本来の主人公が真龍と龍神の力を持って新たな肉体を得た事でデータ解析してもエラーとなってしまう。生命力反応がゼロとなったり計測機を振り切るぐらいの無限となったりと。

『その辺りは最近になって知ったんだが、訳分からん状況らしいな』

『だってよ、真龍と龍神の力を持って生まれた前例の無い存在。ゼロは夢幻を司るアグニで無限は無限を司るオーフィス。ヒト型のドラゴンから悪魔に転生した状態でも安定させようとしている』

『今の一真と本来と比べたとしても、僕は一真の方が強いし生命力は無限に近いしねー』

『まあそうよね~サマエルや私がここに居る時点で、本来の道筋から離れているんだから』

俺の中にいるドラゴン達が話しているように、ここは外史だから正史のようなのだとつまらん世界となってしまう。だからヴァーリや曹操を俺らの仲間に引き込んだり、前四大魔王と元神を救助後に裏から表に出れるようにした。リアス達は若くとも俺らは大御所で、戦闘のエキスパートなので冷静に対処可能。

「とりあえずアザゼルには連絡用機器を渡しておくんでな。いくら霧や結界があっても通信可能だが、あくまでレンタルだから吸血鬼側と解決になったら返せよな。打ち合わせに関してもな」

「分かった。とりあえず俺はリアスの近くに居るが、連絡が有り次第で打ち合わせでもするか。吸血鬼側との交渉しておくのも後々面倒な事案が発生しかねない」

「そこは一真さんの手腕に任せれば良いのですよアザゼル。私としては必ず停戦してくれると思いますし」

「俺の勘はよく当たるからな。リアスと祐斗にはヴラディ家、アザゼルはカーミラ派女王と面会出来るよう頼んでみる。動きが有り次第、武力介入させてもらうが行くのはここにいるメンツらでな。人間相手だと分が悪いし、ルシファー達が一緒に居てくれるとリアス達だと心強いメンツだからな」

基本的には俺とヴァーリチームと英雄チームが動くし、学校組であるソーナとシーグヴァイラとイリナにレイヴェルも一緒かもしれない。天界側はジョーカーで悪魔側はグレモリー眷属、シトリー眷属はまだまだ力が無いのでお留守番。

報告&今後の展開に関して話し合いを終えて、ミカエルとアザゼルが帰るとルシファー達も次元の狭間本家へと戻る。

「会談後の風呂だが、一誠は何やら難しい顔をしているな」

「まあな。伝説ドラゴンを大切にしなかった前代までの奴らは、ドライグとアルビオンを魂だけの存在を話し掛ける事もせずに力尽きた。もし滅びてしまい、神器にも封印されずに魂の所在が分からず仕舞いのドラゴンがどれだけ居るか」

「一誠の旦那が気にする事はそれだけじゃないんだろ?」

「これは世界各地にいる国連軍情報なのだが、治安維持部隊を展開中に『禍の団』構成員と出くわすんだと。各地で未知なる探求をしているが、俺が探しているのは既に滅んだとされる凶悪な魔物の類。生きてるかもしれんと言う不確定情報の元、ドラゴンが生息していた地に『禍の団』魔法使いのグループらしいんだ。遭遇度は一度や二度では済まない程らしいし、それ程滅んだ魔物を探していると捕縛した構成員からの尋問によってだが」

滅んだ魔物と言えば邪龍だが、どれも面倒な奴らばかりだが曹操やヘラクレスは興味有りそうだったんでな。『三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)』クロウ・クルワッハ・『魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)』アジ・ダハーカ・『原初なる晦冥龍(エクリプス・ドラゴン)』アポプスの三体が邪龍筆頭格と呼ばれた。

「今言った三体は残虐性が高すぎて封印か退治されたと言われてる。『外法の死龍(アビス・レイジ・ドラゴン)』ニーズヘッグ、初代ベオウルフに退治された『大罪の暴龍(クライム・フォース・ドラゴン)』グレンデル。英雄繋がりだと初代ヘラクレスが試練で倒した『宝樹の護封龍(インソムニアック・ドラゴン)』ラードゥン。日本だと『霊妙を喰らう狂龍(ヴェノム・ブラッド・ドラゴン)』八岐大蛇ぐらいか」

「お、俺の先祖はとんでもない奴を退治したのか!?ラードゥンって確か伝説の果実を守護していたドラゴンだったか、俺の拳では結界や障壁を得意とする者と戦えるのか?」

「英雄派ヘラクレスだったら瞬殺されるのがオチだが、今のヘラクレスは十分に強い。俺からのお墨付きあるんだから自信を持て、これから戦う相手は邪龍ではなく吸血鬼だと言う事だ」

「ヴリトラは幾重にも刻まれたが、邪龍は存在を抹消されない限り強力でしたか。ですがヴリトラは神器の融合によって意識を取り戻しましたが、邪龍は何度倒しても生命力が有りそうですね」

現役時代の二天龍の方が強いけど、出来るだけ各ドラゴンも邪龍と避けていた訳だし近い属性を持つドラゴンでも相手にするのは面倒で触れてはいけない相手。風呂から上がっても頭の中は今後の展開、滅んだ邪龍を語る事は無かったが最近になって創造神データバンクから見れるようになった。暴れん坊のドラゴンは滅ぼされるし、五大龍王ティアマットも隠居してたが俺らの仲間としてきた。

「一誠の考えを当ててあげましょうか」

「ティアか。邪龍に関してだが確かドライグもそうなのでは?」

「まあな。だが現役の頃は邪龍より強かったが、俺としては構成員が探していると言うのは」

「もしかしたら聖遺物(レリック)の一つである聖杯で復活してるかもしれんが、そん時になったら俺らの仲間にする予定だ。邪龍捕獲専用ボールを開発して、ドライグのように肉体を新たに作るかヒト化にさせるかは後々の課題となる。ま、こちらには最強の龍殺しサマエルがいる。そん時は頼むぞ、サマエル」

「うん!その時になったら沢山力を貸すよ」

現世にいるドライグとサマエル、ヒト化のティアがいるけどコイツらもドラゴンで力の塊と言われた存在。それ以前に俺は全ての神話を創造した存在で、最強の座に座り続けている創造神黒鐵。赤龍帝と白龍皇に俺の力を足した事で最強形態へとなれた赤白龍神皇帝。そう言えばアザゼルから聞いたが、冥界にてビジネスをやるとかで土地関連らしいが。

『一ちゃんには伝わってると思うが、冥界に悪魔側と堕天使側で分かれているのは知ってるよな』

『もちろん。正確に言えばゴールデン・ウイング領もあるから三つだな』

『あそこは蒼い翼が管理してるからいいけどよ、悪魔側に比べると堕天使側は住人の数に比べて相当土地が余っている。堕天使側に住んでる奴らは純粋と俺らに関わる種族と堕天使と異種族のハーフ。種の存続が危ぶまれる悪魔と比べても住んでる数が少ない。悪魔や天使と違い、俺らには転生システムを選択しないで生きているからな』

『アザゼル曰く「悪い天使は俺達だけで終わりでいい」だったよな。まあいいとして、余った土地活用にて同盟関係を結んだ勢力向けのリゾート地を開発してんだろ。報告には聞いてるが、商業施設やカジノを計画に加えているそうだが別荘を持ちたい各勢力のセレブ達からの注文が殺到されている。無論俺もだが、蒼い翼も協力関係な訳だし資金提供もしているんだったか』

グリゴリも色々と商売を始めているが、資金集めとかには俺ら蒼い翼も提供している。現在だと研究の大半を収入源らしいし、アザゼルは総督より研究者や商売人に向いてる気がした。考えてる頃には一緒に寝たけど、現世に出ているドライグとアルビオンとサマエルとヒト化しているティアとのスキンシップ。

次元の狭間本家にもいるが、常日頃から平等に愛する事で現状維持とね。奏を正室にし、他を纏めて側室に迎えないと俺との記憶が消え去ってしまうから。 
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