レインボークラウン
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第三百八十二話
第三百八十二話 野菜は
二人は母にだ、野菜と聞いてすぐに尋ねた。
「それでお野菜っていうと」
「何がいいの?」
「人参とかピーマンとか」
「そういうの?」
「そういうものもいいけれど」
それでもと返した母だった、自分の子供達に。
「牛乳に合うものというとね」
「あっ、さっきのお話ね」
「牛乳と一緒に食べるものね」
「苺とかパイナップルとかがいいのよ」
これが母が牛乳と一緒に食べるといいと言う野菜だった。
「こうしたのがね」
「あっ、そういえば苺とかパイナップルはね」
「お野菜よね」
二人もこのことに気付いた、甘いので果物というイメージがあるが畑で採れるので野菜に分類されるのだ。
「トマトも西瓜もね」
「お野菜で」
「甘くてもね」
「牛乳にも合うわね」
「そういうものを食べるとね」
まさにというのだ。
「いいから」
「それでお野菜もなのね」
「牛乳と一緒に食べるといいのね」
「それじゃあね」
「トマトとかもね」
「苺もトマトも身体にいいのよ」
赤い野菜だ、どちらも。
「特にトマト、身体にいいし二人共大好きよね」
「あたしお野菜はどれも大好きだけれど」
「私もね」
「じゃあトマトもね」
「牛乳と一緒に食べていきましょう」
「パスタにも入れるから」
トマトはというのだ。
「チーズとも一緒に食べていきなさい」
「それじゃあね」
「色々と」
二人はチーズも好きなので波に乗って話をした。
「チーズもいいし」
「トマトとチーズもね」
「牛乳だけじゃない」
「そうよね」
「それじゃあね」
「楽しんでいきましょう」
「楽しんで栄養を摂っていくの」
是非にとだ、母も言う。
「わかったわね」
「ええ、わかったわお母さん」
二人で母に応えた、二人にとっては実りのある話だった。
第三百八十二話 完
2016・9・30
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