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『残骸』

作者:零那
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『別れ』



君が困ってるなら何だってする。
そう言ってくれた。
けれど、そんな優しい君に僕は何も言えなかった。
負担なんてこれっぽっちもかけたくはなかった。

僕は君の前から姿を消すよ。
サヨナラしよう。
僕は君の傍に居て良い人間では無いから。
重荷にしかならないから。

悲しみなんて感じないよ。
君を苦しめる方が悲しいから。
引き金を引くくらいワケ無い。

正義なんて言葉は単純で、そして曖昧なもので、だから怖いってこと知らないでしょ?

此の胸の奥の方で眠ったフリをしてる本心、暴れ出す前に君から遠ざかるって決めたんだ。


 
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