| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ラブライブ!サンシャイン!!~千歌キチとAqoursの夢の軌道~

作者:高田黒蜜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第0話:世界一の千歌キチ(自称)

 
前書き
よろしくお願いします。 

 
これは僕の日常。
野鷹孝紘は言うまでもなく、この超絶pretty&beautifulガール高海千歌の夫だ。
すなわち、千歌は僕の嫁である。嫁である。 嫁 で あ る !!
ははははははッ!!……落ち着こうか、今から朝食だ。

「孝紘くん、ご飯できたよ♪」

あぁ……朝から眼福だ……これでご飯10杯はいける。

おっと、決してアブナイ意味ではないから安心したまえ。あくまで私はR18未満の範囲でこういうことを楽しむわけだ。これでこそ紳士。

そして、僕史上最高のキメ顔で言うんだ。


「じゃあ──さっそく食べさせてもらおうかな、千歌」
「もう……子どもじゃないんだから……」


そう言って顔を赤らめつつも、


「……はい、あーん」


──っしゃァァァァァァァァァァァァァァキタァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!
恥じらいで顔を少し俯かせて必死に声を絞りだすこの感じとそしてこの表情ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!テンションがあがらないわけがないわけないわけないわけないわけないッ!

「あーん」

はは……生きてるってこういうことなんだなってつくづく思う……し・あ・わ・せェェェェェェェェェェェェ!!あっやべ鼻血が。てかい・ろ・は・すみたいに区切った意味な。

「大丈夫!?」

おっちょこちょいでティッシュとキッチンペーパーを間違えて持ってくるところとかも可愛い。気づかいもできるいい子だし、最高かよ。
そして、また僕はスーパーウルトラエクストリームキメ顔で言う。

「それ、キッチンペーパー。間違えてるよ、マイハニー」
「もうっ!孝紘くんったら……」

彼女の艶のある頬が、紅潮して仄かなピンク色と化す。よし、結婚しよう。あ、もうしてたわ。

こうして、僕の幸せな結婚生活n日目は始まるわけだ──


──☆──★──☆──



「起きろォォォォォォォォォォォォ!!」
「んがァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」


あぁ……僕と千歌の結婚生活が(脳内で)始まる予定だったのに……


「孝紘くん、聞こえてるからねそれ。まったく、どんだけ千歌ちゃん好きなの……」
「フッ……愚問だな。じゃあ理解力の乏しい君に1からちゃーんと僕が教えてあげることにしよう。まず僕の千歌に対する愛は、僕に内在している語彙では表現しきれないほど膨大なものである。そもそもこの愛とは相互的なものであり、一方的な愛であるエロースとは異なるものである。すなわち僕と千歌は愛しあって」
「それ誰得な情報……?あと説明しなくていいから」


なんだよ、ちェ。僕がどれだけ千歌を愛しているのか持っている知識の全てを持ってして断片的に説明しようと思ったのに。せっかく腰を上げたのが台無しだ、あとで訴訟してやる。

「曜ちゃんいつも悪いわねぇ」
「いえいえ、家近いですから」

そして曜はいつの間にか母さんと会話してるし。この2人が話すといつもロクなことがない。
ああ、紹介が遅れたね。僕を起こしにきたこの女の子は渡辺曜、僕の幼馴染みだ。家がすぐ近くなのもあって小学校から今まで腐れ縁が続いている。
ちなみに今は高校2年生。共に浦の星学院というところに通っている。もともと女子高だったのだが、僕らの世代から共学化した。なお、共学化初年度の男子生徒の入学者数は全1名。そう1名。つまり僕だけ。すなわちハーレムッッッ!!まあ、僕は千歌以外には興味ないんだけど。

「ほら孝紘、曜ちゃん待ってるわよ!!」
「わかってるっての!!つーか朝飯は?」
「寝坊したから我慢して、よろしく」

なに親指立ててるんだよ!ぶっ飛ばすぞコラァ!!しょうがない、あとで渡辺になんか奢らせるか……

「孝紘くん、千歌ちゃんのところ行くよ」

よし嫌な気持ちは吹っ飛んだ。さて気合入れてくか。


「よっしゃ行くぜェ!!待ってろ愛しのエンジェルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!」
「……相変わらずブレなくてむしろ好感持てるかもしれない……」



──────



「おはようございます志満姉、千歌を僕にください。絶対に幸せにしますから。養ってみせます」
「いやいや朝から色々おかしいでしょ!?」

うるせぇぞ渡辺。これくらいの求愛は常識だろォ?それに、相手がなんせ志満姉だからな……マイペースでおっとりしてるからペースをすぐ乱されるんだ。ついこの間もはぐらかされたし。今日こそは……!
と思ってはいたのだが。


「あら孝紘くん、相変わらず可愛いわね~」
「か、かわいい……?ハッ!しまった!千歌を」
「あらあら曜ちゃん、相変わらず美少女ね~」
「そんなことないですよー」
「ちょ、ま……」

くッ……今日もやられた……こうなった志満姉とああいう会話をするのはほぼ不可能に近い。やっぱり一筋縄ではいかないな。今日の夜も研究せねば……ノートに今日の乱され方を状況まで詳しく記入しておいてっと……

「曜ちゃーん!孝紘くーん!」


「こ、この声はッ……!」


───姫の登場だ。全力で返答してやろう。



「──千歌ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!」


そして全力で駆け寄るッ!よし、今日はいける、いけるぞッ!!千歌におはようのハグをするん


「Shut up!」
「ぐふォァ!!」


美渡姉に首の根っこ摑まれた……やべぇ、吐きそう。



──────



「だ、大丈夫なの曜ちゃんこれ……いつもより死にそうになってない?」
「いいのいいの。どうせ学校着くころには生き返ってるから」
「泡吹いてたけどね」
「…首はダメだろ………」

てか梨子ひでぇな、さりげなくもの扱いかよ。まあ全力で走っているのに、首を抑えられたらまあこうなりますよね。曜にバスに引きずり込まれて今に至る。強引にね。擦り傷できたから、後で傷害罪として訴えてやる。

「大変だったね孝紘くん、よしよし」


!?こ、これはッ……千歌の手!?


「あ────」


待て待て。ここで本能のままに思い切り叫んだら他の乗客にも迷惑だろう。ここは紳士的に。そうそう僕は紳士なんだから。おい誰だ変態でしょって言った奴、絶対渡辺だな。


「……ありがとう千歌。でももう心配いらないよ」
「生き返るのはやッ!さっきとは違って活力にみなぎってるよ!!」
「そっか、元気になったならよかったよ」
「これにまったくといって動じない千歌ちゃんも中々凄い……」

ふっふっふ。桜内さん、こんなのに驚くなんてまだまだ甘ちゃんですなぁ。まあなんで動じないのかって?それはね、

「千歌は僕のよ…がはァッ!?」
「それは本人の前では言っちゃダメって何度も言ってるよね?」
「はい曜様ごめんなさい以後気を付けます」
「?2人ともどうしたの?」
「なんでもないから安心して、千歌ちゃん」

まったく……いずれ本当に嫁になるんだからいいじゃないか……曜がものすごい勢いで睨んでくる。いっつもこうなんだよなァって──あ。

「──もしかしてお前ってレズ?」
「なんで!?どうやってそういう結論に至ったの!?」
「いや、だってさ。僕が千歌はマイエンジェルとかそういう系統の発言するといつも睨んでくるじゃん?」
「え!?そ、それは千歌ちゃんに危害が加わらないためにというかなんというか……」
「ほら、やっぱり。大丈夫、僕は曜が同性愛者でも引いたりしないから」
「違うから!!肩に手置かないで!!」
「あーこれは……めんどくさい関係ね…」
「梨子の言う通りだぜ、曜が同性愛者だったから変な三角関係になってる」
「いや、めんどくさいのは……やっぱ言わないでおこう」

梨子が最後に言った言葉はよくわからないが、とりあえず渡辺曜はレズだったと……メモメモ。当分の間はこれでイジれるな。



──────



「あの…野鷹くん!」
「何でしょう?」

桃色の吹雪が髪を揺らすような中、周囲にノイズが混じるかのように響きが起こる。リボンの色から察するに、話しかけてきた人は3年生だ。当然、女子生徒である。

「あれって3年生の佐藤さんと2年生でこの学校唯一の男子の野鷹くんじゃない?」
「2人とも美形で秀才、よく似合ってそうじゃん!」
「でも野鷹くんって……確かほら、Aqoursの高海さんが好きなんじゃ……」
「えっ?そんなの聴いたことないけど…」
「うそ!?2年生の間じゃ結構有名らしいよ!」

彼女の友人たちだろうか?会話の内容モロに聞こえてるのですが。てかそんな情報どっから漏れるんだよ。毎回思うけど、女子の情報収集力のは本当に肝を抜かされる。
そして、口ごもっていた彼女から、一つの言葉が放たれようとしていた。



「あなたのことが──」
「ごめんなさい。僕には心に決めた嫁がいるんです」


間を置いて。



「「「「嫁ーッ!?」」」」
「はい。私には、心に決めている方がいます。いずれ私たちは結婚する予定なので、貴女と付き合うことは申し訳ないながらできません。ごめんなさい」


深く頭を下げて、僕は最後にこう付け加えた。


「浦の星学院2年生高海千歌は僕の嫁なので、下手に触れたら女性でも許しかねます。では」


そして、振り返る。そこには、頭に手を置いて呆れ返ったような幼馴染み──いや、腐れ縁がいた。なんで?


「お前何してんの?」
「いや、ちょっと待ってただけだけど……っていうか!最後の威嚇絶対いらないよ!?あと千歌ちゃんいたらどうするの!」
「あれくらいしておかないと、曜のような同性愛者が近づいてくるかもしれないからな……」
「だから私は違うってば!いつまで引っ張るのこのネタ……」
「あと3週間はありがたく使わせてもらうわ。てか『曜のような』ってうまくね?」
「はぁぁぁぁ……まったく、早く教室行くよ」
「ッたりめーだ、千歌に真っ先に会いに行くのはこの僕だァァァァァァ!」



ちなみに千歌は曜が先に行っててとか告げ口してやがったらしい。僕の愛が伝わる機会をことごとく妨害しやがる奴だ……
 
 

 
後書き
「なァ作者。なんで暁でも投稿することにしたんだ?」
こっちでまったりゆっくり更新しようかなーって思ってさ。あと、あっちでもう読んでた人はわかると思うけど文章結構改変してるよ。
「あーリメイクも兼ねてるのか」
そういうこと、ところでAqoursの3rdシングル決まったね。センター投票も終わったけど、誰が今度はなるのかな?
「この前は曜が獲得したんだよなァ。僕はてっきり千歌がほかをぶっちぎってくるかと思ってたから、正直あいつが来るなんて思ってもいなかったぜ」
まーかわいいしね?そんな幼馴染みがいて羨ましいな。
「かわいくねぇよあんなん、千歌のほうが10の200乗倍はかわいいからな。しかもあいつ、僕の部屋にノックせずに入ってきたりとか、礼儀がなってねェ。大体、親でもねぇくせに毎朝起こしに来るとかよくやるわ、ただのお節介だけど」
……実は曜ちゃんと仲良いでしょ?
「よくない」
いいでしょ?
「よくない」
いいわけあるでしょ?
「ない」
いいわけあるわけないでしょ?
「ない────あ」 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧