アンジュリーゼ物語
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第16話 ミスルギ皇国上空での空中戦
前書き
ヴィルキスを覚醒させ、ミスルギ皇国に戻り、ドラゴンの世界に行ったりしたアンジュリーゼ。
エンブリヲに抗うべく、ミスルギ防衛隊も設立された。
金曜日。
アストラルアーマーは完成し、ミスルギ防衛隊のアジトに届けられた。
同じ日の放課後。
アキホ、マキ、レイカ、モモカは、自分達のアジトに行き、アストラルアーマーを見物する。
そのアジトに置かれているアストラルアーマーは、アーキバスAX、グレイブAX3機であった。
アストラルアーマーは、マナの使える人間がパイロットとして利用できる機体であり、マナの光を生み出すドラグニウムリアクターが搭載されている。
そのためマナの光の届かない場所でも使用できる。
エンブリヲによる支配を受け付けない機体であり、その中にいるパイロットはエンブリヲによる支配を受け付けない。
ローゼンブルム王国のパラメイル工場で作り残されたパラメイルをリニューアルしたものであり、外観も少々変えられている。
こちらアウローラ。
ヒルダは、ミスルギ皇国から悪の匂いを嗅ぎ取っていた。
ヒルダ「敵はどうやら、ミスルギ皇国に潜伏しているようだ。メアリー、マリカ、ノンナは、ロザリーについてミスルギ皇国に行って様子を見てこい。」
メアリー、マリカ、ノンナ「イエス・マム。」
ロザリー「クリスに会いに行こうぜ、新米ども!」
アウローラから4つのパラメイルが飛び立った。
こちらは、ネオ・アルゼナルのアジト。
アンジェラは、監視役として活躍していて、敵機探知用のレーダーのモニターを見ていた。
アンジェラ「エンブリヲ様!レーダーが、ミスルギ皇国の海上にて4つの敵機があることを示しました!」
エンブリヲ「嗅ぎ付かれたか。ネオ・アルゼナルのシャドウメイル隊よ、海上から現れる敵機を迎撃せよ!」
4人「イエス!マスター!」
シャドウメイルのメイルライダー4人は、パイロットスーツを着て、シャドウメイルに乗った。
シャドウメイルのメイルライダーのパイロットスーツは以下の特徴を持つ。
・ヘルメットは、パラメイルのメイルライダーのヘルメット。
・スーツは、ラグナメイルのメイルライダーが着用するスーツ。
4つのパラメイルと、4つのシャドウメイルが、ミスルギ皇国上空で対峙した。
シャドウメイル隊の隊長であるシャーロットは、アーキバス・シャドウに乗りながらパラメイルのパイロット達にこう言う。
シャーロット「リベルタスのメイルライダーさん達、ミスルギ皇国へようこそ。しかし私達の邪魔はさせませんわ!」
ロザリー「またお前達か。」
グレイブ・シャドウが、アーキバス・シャドウの隣に来た。
ティナ「また私たちと遊びたいの?」
ロザリー「遊ぶだって?違うな、お前たちの企みを潰しに来たんだぜ。」
ティナ「そうなの。だったら私たちを倒してごらん。」
ロザリー「望むところだ!あと、この3人のメイルライダー、甘く見ない方がいいぜ。お前たちと再会するまでの間にシミュレーターで猛特訓していたんだからな!」
メアリー「ヒルダお姉さまの機体、私もうかなり乗りこなせるよ。」
マリカ「あんなに特訓したんだから、そう簡単に死ぬわけがないでしょ!」
ノンナ「前と同じと思わないことだよ。」
???「貴女たちの相手は私達です!」
これはアーキバスAXのパイロットの声である。
アストラルアーマー4機がやってきたのだ。
シャーロット「何なのですか?その見たことのない機体は!?」
モモカ「私はモモカ。そしてこの機体は、アストラルアーマーの一種であるアーキバスAXです!」
アキホ「この機体は、アストラルアーマーの一種であるグレイブAXです!」
レイカ「同じくグレイブAXです!」
マキ「同じくグレイブAXです!」
シャーロット「アストラル・アーマー!?どんな戦闘能力を誇るのですか?」
モモカ「それは戦って御覧に入れましょう!」
4機のアストラルアーマーは、飛翔形態から駆逐形態へと変形した。
パラメイル4機は、アウローラへと戻っていった。
4機のシャドウメイルと、4機のアストラルアーマーとの対決。
グレイブ・シャドウは、アキホのグレイブAXに向かって、ライトオブヨルゴスというビーム弾を発射。
しかしグレイブAXは、マナの光によるバリアでビーム弾を防いだ。
そのバリアは、生身のノーマですら打ち破れない強力なマナの光である、超マナの光で構成されている。
ティナ「それはマナの光…。あんたはもしかしてマナの世界の人間!?」
アキホ「そうよ。マナの世界の人間がいつまでも平和ボケしていると思わないことね。」
レイザー・シャドウは、マキのグレイブAXに向かって手裏剣を投げつける。
マキ「剣に纏え!マナの光よ!」
グレイブAXの剣が、超マナの光を纏った。
マキは、グレイブAXの剣を振って手裏剣を弾いた。
アンリ「マナの人たちを見くびっていたわ。」
一方でアンジュリーゼ達は、皇宮の窓から空中戦を見ていた。
クリス「見たことのない機体があるね。」
アンジュリーゼ「私達も手助けしてあげましょう!」
するとエンブリヲが、アンジュリーゼ達のいる部屋にやって来た。
エンブリヲ「その必要はない。ミスルギ皇国を守る彼女たちの活躍を見守ってあげたまえ。」
アンジュリーゼ達は、引き続き窓から戦いを見続けることにした。
アンジュリーゼ達「イエス・マスター。」
エンブリヲは静かに部屋から去っていく。
エンブリヲ「…。」
ハウザー・シャドウは、レイカのグレイブAXに向かってビーム砲を発射する。
しかしレイカのグレイブAXは、超マナの光によるバリアでビーム砲を防ぐ。
そしてグレイブAXは飛翔形態になり、ハウザー・シャドウ目がけて飛んでいく。
ハウザー・シャドウのビーム砲をことごとく避け、ハウザー・シャドウに接近。
グレイブAXは、ハウザー・シャドウを殴ろうとする。
だがハウザー・シャドウはナックルでグレイブAXの拳を受け止める。
エレナ「なかなかやるな。マナの者であるだけに。」
レイカ「私達は、ヴィルキスの操縦シミュレーションゲームで操縦テクを身に着けたの。素人だと思わないことね。」
アーキバス・シャドウは、アーキバスAXと戦っている。
シャーロット「その機体がローゼンブルム王国で改造されたパラメイルですなんて。」
アーキバス・シャドウは、アーキバスAXからかなり離れ、振り向いてビーム弾を発射する。
アーキバスAXは、超マナの光でビーム弾を防ぐ。
モモカ「私はアンジュリーゼ様の筆頭侍女ですが、負ける気はありません!」
シャーロット「戦う筆頭侍女は素敵ですわ!」
アーキバス・シャドウは高速でアーキバスAXに接近し、ラツィーエルという剣をアーキバスAX目がけて振り下ろす。
アーキバスAXは、その剣を自分の剣で受け止めた。
シャーロット「やりますね!」
モモカ「王族の一人だった貴女も凄いですね!」
戦いは長く続いた。
そして、各シャドウメイルにこんな通信が入った。
エンブリヲ「シャドウメイル隊、直ちに撤収せよ。」
各シャドウメイルは、時空忍法を使用して自分のアジトに瞬間移動していった。
その後、ミスルギ防衛隊が、ミスルギ宮にやってきてアンジュリーゼ達ダイヤモンドローズ騎士団と対面。
モモカ「私たちの戦い、見てくれたでしょうか。」
アンジュリーゼ「私たちの戦い?まさかあの見たことのない機体に乗っていたのですか!?」
モモカ「そうです!アストラルアーマーという機体に乗っていたのです!」
クリス「あの機体、アストラルアーマーと言うんだ。」
アキホ「アンジュリーゼ様の為にも、この世界の為にも、私たちと手を組んでくれませんか!?」
サリア「いいわよ。」
マキ「これで同盟が成り立つね。」
後書き
・次回予告
格納庫からヴィルキスが消えた。
一体どうなっているのか。
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