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ガンダムビルドファイターズ ~剣聖の煌めき~

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ガンプラバトル大会inヤザワカップ
  開幕! 前編

 
前書き
どうも、心はいつも自由(フリーダム)です。いやー、本当に最近は落ち着いてきましたね。落ち着きすぎてやることが逆にやることがあまり無いです(笑)
ガンダムブレイカー3のアップデート情報も更新されましたし、楽しみですね。個人的にブルーフレームDが出て欲しいですね。ガンダムアルカナムが再現しやすくなるんで。もしくはビルダーズパーツでカモン!

と、まあ前書きはここまでにしておきましょう。では、本編をどうぞ!
 

 
「ガンプラを始める事が出来たのはいいけど、大変そう……」

ベンチに座り、バニラシェイクを飲んでいるミサキちゃんが言った。

「そうなんだよね…………というわけで、大会がある場所を教えて! 」

剣道決勝戦を勝利し、無事県大会へと勝ち進んだ。その後、ガンプラバトルの大会に悩んでいたところ、ミサキちゃんの事を思いだし、例のお店に来てもらった。

「そうは言っても、私も分からない……」

「ミサキちゃんも分からないの?なんかこの日大会があるーって感じなの? 」

「私だって全ての大会を把握している訳じゃない……」

「そうかー。じゃあ探し回ってみるしかないね! 」

「検討はついているの……? 」

「ないよ! 」

バニラシェイクを片手、ミサキちゃんは少しズッコケた。

「ミヤモトさんは、基本ノープランなんだ……」

「う゛っ…………なんとか出てこないかな~、大会」

「動物じゃないし、言っても出てこないと思う……」

「ん?なんだお嬢ちゃん達?大会を探しているのかい? 」

偶然通りかかった店長さんが目の前で立ち止まり、声をかけてきた。

「はい!店長さんは、何か大会を知りませんか? 」

「ああ。ちょうどチラシがある。ほら」
店長さんから渡された紙を見てみると、『ガンプラバトル大会inヤザワカップ』と書かれていた。

「本当に出てくるんだ……」

「あっ!場所も近い!これなら参加出来そうだね! 」

「ならこっちでエントリーを済ませとくよ。一応あと二チームだけエントリー出来る。この大会は一、二名で一チームだし、君達二人で参加でいいかい? 」

「はい! 」

「はい……」

「了解。エントリーシートに名前を書くから、君達の名前は? 」

「ミヤモト ユウです! 」

「モチヅキ ミサキです……」

「了解。じゃあ頑張ってくれよ」

店長さんはそう言ってカウンターへと向かい、エントリーシートを書き始めた。

「さて!じゃあ大会まで特訓でもしよう! 」

「いいけど、その前にやることがある……」

「なに? 」

「ミヤモトさんのガンプラを作る……」

「へっ?けど、僕にはアストレイがあるよ? 」

鞄からアストレイレッドフレーム フライトユニットを取り出して見せるも、ミサキちゃんは首を横に振った。

「違う…………ミヤモトさんに合った、ミヤモトさんだけ(・・)のガンプラを作る……」





ーーー--





その後、ミサキちゃんにどんなガンプラがいいか?どんなガンプラで戦いたいか?どのような武装を知っていて、どのような武装を好むか?等etc.……の質問を軽く三十分以上され、頭がパンクしそうになった。

「改めてミサキちゃんがガンプラが好きってことが伝わったよ…………」

「誉め言葉として受け取っとく……」

今日のところはこれで解散となった。買ったガンプラが入った袋をミサキちゃんが持っており、どうやらミサキちゃんが僕のガンプラを作るらしい。

「私はガンプラを作っているから、ミヤモトさんはバトルの特訓をしてて……」

「了解!それじゃあまたね! 」

「うん……」

それから、二週間の月日が流れた。僕は部活動終了後はお店でバトルの特訓し、ミサキちゃんから連絡が来るのを待つ。そんな日々が続いた。

「今日は誰が来るかな~? 」

いつものようにお店へと向かうと、既に人だかりが出来ていた。

「あっ、来た来た!君!早速だけど、バトルを申し込む! 」

「OK!じゃあやろうっ! 」

走ってバトルシステムに行き、バトルを開始する。三日程前からお店に来る人が多くなった。どうやら僕の事を知った人達が、腕試しでバトルをしに来てくれてるらしい。

お店の迷惑になるんじゃないかと思ったけど、売り上げが伸びてるから構わないらしい。

『BATTLE ENDED』

「ブイっ! 」

「負けたー! 」

「おーしっ、次は俺だっ!! 」

「いいよ!やろうっ! 」

『BATTLE START』





ーーー--





『BATTLE ENDED』

「ありがとうね!次にバトルしたい人はいませんかー? 」

「では、次は俺と勝負してみないか? 」

メガネをかけたお兄さんが、手を上げて名乗り出た。

「っ───! 」

見た瞬間に分かった。この人は…………強い!それももの凄く!

「……いいよ!やろう! 」

けど、臆したりはしない。この程度で引いたら、前には進めない。

『GUNPLA BATTLE combat mode』

『Startup』

『Model Damage level Set to C』

『Please Set Your GPベース』

『Beginning plavsky particle 』

『Dispersal』

フィールドは、荒野だ。

『Please Set Your GUNPLA』

『BATTLE START』

「ミヤモト ユウ!アストレイレッドフレーム フライトユニット!!行くよ!! 」

フィールドへ飛び立つと、メガネの人のガンプラの姿がすぐに見えた。というか、堂々と開けた所に立っていた。

シャイニングガンダムの改造機で、肘、脛、そして胴体の鎖骨に当たる部分に炎のように赤いクリアーパーツが埋め込まれている。後ろ腰にはガーベラストレートが装備されていて、機体は赤、オレンジ、白と、炎のようなカラーリングになっている。

地上に降り、ガーベラストレートを抜刀して構える。シャイニングガンダムの改造機は、武器を持たず構える。

「武器を使わない……? 」

ということは、格闘機という訳かな?けど、念のためガーベラストレートにも警戒しとこう。

お互いその場から動かず、しばらくの間、睨み合う。そして、岩山から石が転げ落ちた瞬間、同時に動き出した。

「はあああぁぁぁぁぁっ! 」

「やあああぁぁぁぁぁっ! 」

ガーベラストレートを水平に斬り払ったが、右肘のクリアーパーツで防がれる。その隙にシャイニングガンダムは左拳を突き出してきたが、腰を落として回避する。

しかし、その直後に右回し蹴りが脇腹に入り、吹っ飛ばされてしまう。

「うわっ! 」

ガーベラストレートを後ろへと放り投げ、吹っ飛ばされながらも右手で地面に付く。そして右手を弾いて機体を回転させ、勢いをつけてシールドをシャイニングガンダムへと投擲する。

「くっ……! 」

シールドはシャイニングガンダムの左肩に直撃するも、亀裂を入れただけでたいしたダメージは無さそうだ。

「やっぱり強いね!お兄さん! 」

受け身を取って立ち上がり、ガーベラストレートを地面から引き抜く。

「…………なるほどな。実力通りの腕だ。だが、まだ(ぬる)いな」

シャイニングガンダムは構えを変え、地面を思い切り蹴って接近してきた。

「 !? 」

「次元覇王流っ!疾風突きっ!! 」

シャイニングガンダムが目の前まで接近すると同時に、右拳を突き出してきた。ガーベラストレートでシャイニングガンダムの攻撃ごと一閃しようとしたが、右拳に纏われた炎により斬れなかった。

「うっ……! 」

吹き飛ばされそうになるが、足腰に力を入れて堪える。

「やあああぁぁぁぁぁっ! 」

そのままガーベラストレートで攻撃を弾こうと踏み込んだ時、シャイニングガンダムが左拳を構えていた。

「もう一発だ」

弾くよりも先に、炎を纏った左拳が突き出された。弾こうとガーベラストレートに力を加えたため、持ったままでは回避出来ないと判断し、ガーベラストレートを手放して後ろへと後退する。

「危なかった~……」

シャイニングガンダムを見つめて呟く。武器を使用せず、拳で戦うあちらの方が圧倒的に速い。オマケに威力もあり、さっきの攻撃が直撃したらマズイ。

ガーベラストレートは遠くに弾かれちゃったけど、だったら軽いビームサーベルでっ!

ビームサーベル二刀を両手に構え、シャイニングガンダムへと接近する。

右手のビームサーベルを斜めに斬り下ろすと、左肘のクリアーパーツに防がれる。反撃に、さっきと同じ要領で、シャイニングガンダムは右手を構えて突き出してこようとする。

それを左手のビームサーベルで斬り伏せようとするが、肘のクリアーパーツでまた防がれ、つばぜり合いに似た状態になる。

この状態なら……!

「双天流!惨の型っ!! 」

つばぜり合い中にビームサーベルを一瞬手放し、逆手持ちに持ち替える。そして、二刀の柄頭で相手の胴体へ攻撃する。

「ぐっ……! 」

シャイニングガンダムは柄頭で攻撃された際にバランスを崩し、その隙を逃さず左右から水平に斬り払う。そのお陰で両腕は上へと弾き、懐ががら空きになる。

「でぇぇぇぇりゃあああぁぁぁぁぁぁっ!! 」

逆手から持ち替え、懐に目掛けてもう一度左右から水平に斬り払った。

「────甘いっ! 」

シャイニングガンダムは崩れそうなバランスを立て直すと同時に、地面に着いた足とは逆の足ですかさず宙返りするかのように蹴り上げた。

両腕を蹴り上げられ、ビームサーベルも遠くへと弾かれてしまった。

「はあっ! 」

シャイニングガンダムは地面に足を着けると同時に、今度は胴体に向けて膝蹴りを入れてきた。

「っ───! 」

衝撃で後ろへと後ずさると、シャイニングガンダムが構えを取っていた。今から繰り出される攻撃は、先程の技と同等の威力を誇っているのは、直感で察した。

「次元覇王流!聖拳突きっ!! 」

右腕には炎が纏い、その拳が突き出される。すぐにガーベラストレートの鞘を取り出し、後ろへと飛びながら拳を鞘で受ける。

これで致命傷は避けれるはず!

拳を受けた鞘は完全に折れてしまい、胴体へと拳が届きそうになる。しかし、後ろへと飛んでたことと、鞘で受けた衝撃により、吹っ飛ばされる形で回避した。

「踏み込みが甘かったか………」

お兄さんは、シャイニングガンダムの足下を見て言う。

「けど、あそこからの対応と反撃は速かったよ」

「違うな。お前が遅かっただけだ。…………いや、それも違うな。単純に、機体性能の差だ」

「 ? 」

「分からないか?まあいい。いずれ分かることだ」

シャイニングガンダムは再び構え、こちらを見据える。

「さて、どうする?武器はそのビームライフルとイーゲルシュテルンのみ。言っとくが、その程度でやれると思うな」

「流石に思ってないよ…………けど、まだ手はあるっ! 」

フライトユニットをパージし、ビームライフルを捨てて構えを取る。

「ほう………?思い切りがいいな。俺と拳を交える気か」

シャイニングガンダムは腰にあるガーベラストレートを鞘ごと掴むと、遠くへと投げ飛ばした。

「いいだろう。受けてたつ。来い、ミヤモト ユウ」

「じゃあ……行くよ!! 」

シャイニングガンダムへと接近し、右手を掌底の形にして打ち出す。しかし、左手で弾かれてしまい、反撃で右拳を突き出された。

左手で突きを弾き、後ろへと後退する。

「その距離は俺の間合いだぞ? 」

シャイニングガンダムが一歩下がると、地面に着いた瞬間飛び出してきた。

「次元覇王流っ! 」

シャイニングガンダムが右拳に炎を纏いながら接近してくる。それに対し、右手を腰に当て、左手をシャイニングガンダムへと向けて突き出す。

「!?っ誘われたか! 」

「双天流 無刀………! 」

お互い攻撃が届く範囲に入る。仕掛けたのは同時だった。

「疾風突きっ!! 」

刀波掌(とうはしょう)っ!! 」

炎が纏われた右拳が突き出され、その拳に対し、身体と腰を捻り、右掌底を打ち出した。刀波掌は、掌底で打ち出された衝撃波を拡散せず、一点に集中して放つ技だ。

拳と掌底が激突すると、数秒だけ攻撃したままになる。しかし、すぐに風船みたいにお互いが弾き飛び、後ろへと後ずさる。

 
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