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『現実世界』

作者:零那
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『雷鳴』



イタミは永遠に叫び続ける。
決して終わることも忘れることもない。
どんなに憎むことに疲れたって、タイムリミットなんてものは永遠に無い。

誰かを信じたり裏切られたりってのは、誰もが経験するんだろう。
それでも壮大な裏切りだったなら傷は癒えない。
雷鳴の如く躰の芯に響き、深く堕ちてく。

罪と罰、誰が誰に与えるのか。
人は人に支配され続けてくのか。
此の躰を流れる紅きものを総て無くしても、赦されぬというのか。

闇しか無い此の僕と、光しか持っていない君が交わる処なんて無い。
奇跡の青い薔薇は咲かない。
幸せの四つ葉のクローバーなんて見つからない。
福を呼ぶ笑顔になんかなれない。


 
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