| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『現実世界』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『運命』



そんな悲惨な現実に遭遇する方が稀だとあなたは言う。
そんなこと誰にも解らないことだ。
良くあることだろうが稀なことだろうが、現実として遭遇してる事実が在る。

あなたは、稀な体験をしてる此の躰が羨ましいと言った。
変わりたいと。
頭のおかしい人だと思った。
腹ただしかった。
死ぬより苦しい此の躰を羨む馬鹿がいる。

あなたは退屈だと言った。
毎日毎日ただ同じことを繰り返して生きてるだけだと。
楽しいことも辛いことも何も無いと。
心が動かない、何も感じないと...。

あなたはずっと此の躰に起きたことを聞く。
想像するだけで楽しいと言う。
生きてることを感じれると...。
そぉゆうことなら仕方ないと納得した。

世の中色んな人がいるけれど、此の躰に起きたことを楽しく聞く人は滅多にいない。
あなたも何かに苦しみ何かに囚われてる。
自覚がないのか感じてないのか...
充分な闇を抱えてた。

今あなたの生活には、それなりの宝物が在って、それなりの笑い声も響いてる。
たまには泣くけれど、何も感じないと言ってたあの頃より遥かに幸せそう。

運命には逆らえない。
運命を覆す事は出来ない。
でもあなたは運命に勝ったと言う。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧