ヨハンだがこんな状況を覆す
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地上の異変
プトレマイオス2改…、そこでは刹那がある行動を、提案していた。
「地上に降りる?」
「地上に落ちた破片が…、脳量子波の高い人間を襲ってるって情報。本当に信じるのか?」
「ヴェーダからの確定報告です」
ヴェーダからの情報。そしてティエリアは、次の情報を提示する。
「軍は、総帥にも出頭要請を出した様だ」
「おぃおぃ、独眼龍までかよ」
「本当なら、仲間にも危険が及ぶ」
その時、ヴェーダとリンクしている、ティエリアに情報が…
「刹那、どうやらFFが先に動いている様だ…僕たちは、スメラギから指示を仰いだ方がいい」
「…ヨハンか、わかった。万一に備え降りておく」
「付き合うぜ、刹那」
―――――――――――――――――
スミルノフ夫妻が、マリーを心配してFFメンバーに、協力を要請した頃。
件のマリーとアレルヤは、モンゴル地域にいた。
「変電施設がなくなっている!」
「どうして?……」
そして、目にするのは金属化した人間の姿。
変電施設にある、車両が独りでに動き出す。
同じ頃、ルイスの元にも…
「うぅ……来る、さ沙慈ぃ…」
「な!そんな…」
ルイスの状態で、誰かから脳量子波で、影響を受けている事に気づく沙慈。
病院も、停電してしまい。明らかにおかしい事態。
気配を感じ、沙慈が背後を見ると…誰かが
「な、なんだあんた!」
「ぅー。頭が…」
近づいてくる、その人と思われる者により、明らかにルイスは影響を受けている。
「おい!……くぅ!」
傍にあった、椅子を相手にぶつけルイスと共に、病院から脱出する。
だが、いつの間にか追いつかれ、引き剥がされる。
「あぁ!ルイス!」
ルイスに触れようとしていた、人間?に銃が放たれる。
「今のは威嚇だ。今度は当てる」
「な!リボンズ・アルマーク!」
その人間?は、リボンズ・アルマークの姿をしていた。
だが、言葉を放さずしかも、銃で頭を撃たれても死なない。
なにか…不気味さを感じた刹那は、爆弾を相手に投げ、リボンズ?は粉微塵になる。
同じぐらいの時、変電所では…
アレルヤとマリーは、追いかけてくる無人車両から逃げていた。
二手に分かれると、マリーの方を目指し始めた。
「マリーを狙ってる?!」
(決まってんだろ。マリーの脳量子波に、群がってきてんだよ)
「ハレルヤ、どうして君が…」
(ウダウダしてる暇はねぇ、体を借りるぜ相棒!)
肉体の支配権が、アレルヤからハレルヤになると。
マリーを追いかけていた車両は、向きを変えハレルヤに近づいてくる。
「ハレルヤ?!」
「思った通りだ…。ヘッ、俺の脳量子波に惹かれて来やがった!」
ハレルヤは、変電所敷地内の中を逃げ回り、建物の屋上に到達する。
「へっ!これるもんなら…」
背後に気配!そう思い振り向くと、ヘリコプターが
下は、車両で埋め尽くされ。目の前にはヘリコプター…
どうする?!……。その時、頭上から光線が。
「あれは…ガンダム!?」
トールギスⅣが、彼らの迎えの使者として選ばれた。
そして、予想通り中からはニールが現れ。
「悪いな、荒熊夫妻からの迎えだ」
―――――――――――――――
ビリーのいる宇宙技研。そこに、三人の人物が現れる。
「ヨハン総帥、キム中将…」
互いに敬礼をし、話を始める。
「連邦議会から急遽、お越しになられた」
「大統領特使の、クラウス・グラードです。それで、状況は…」
画面に映し出された少女。その体の半分が、金属らしきものに覆われている。
「これは…」
「どういう事だ…」
「事実だけを述べると、被検体…いえ、この少女の肉体組織のほぼ半分が、金属へと変化しています」
「我々は、この異性体をELS(地球外変異性金属体)と名付けました。恐らく、総帥は何かを感じるかと」
ビリーの言葉に、室内の全員がヨハンを見る。
映像を見たヨハンは、その場の者に知っている事を伝える。
「恐らく、この異性体…ELSには知性があるだろう。それと、恐らく彼らの対話の手段として、同化・融合を行うのだろう」
「では、我々は…」
「あぁ、彼らは自身と同じ脳量子波を発する人間に、対話を図ろうとしている」
「成程、話が通じると思われる人間に接近していたのか」
「しかし、総帥…同化するという事は」
わかった事は増えたが、まずい状況なのは変わりない。
「あぁ、ELSは相手を理解する方法として、同化を行うのだろう。しかし、それは我々にとっては脅威だ」
「完全に同化された人間は、死んでしまうからだ。この少女の様に、半分で止まってくれるとは限らない」
「グラード議員、議会にこの事を伝えてください。それと、脳量子波の高い人達の避難を」
「わかった。すぐ手配しよう」
大統領執務室。そこでは、ヨハンと大統領達が面会していた。
「総帥、2年前に仰っていた通りですね」
「あの時は、半分上段と思っていたが…」
「情報漏洩の危険は?」
「ネットワークはヴェーダによる情報統制を、マスコミにも協力を仰ぎました」
「総帥、彼らに侵略の意志がない事はわかりました。対処はどの様に?」
「高濃度GN粒子散布による、意識共有領域を作り、彼らの訴えと。我々が個を、それぞれ持つことを知ってもらわねばいけません」
その言葉に唸る上層部。
「わかりました。方法は、やはりイノベイターに?」
「協力を仰ぎます。それと、彼らが止まってくれる訳ではないので、防衛の必要があります。」
「成程、議会にその話を通しておきましょう」
プトレマイオス2改
「刹那が目撃したリボンズ・アルマーク。いいえ、その人物の正体は、130年程前に行われた木星有人探査計画の乗組員だったわ」
スメラギは、通話による出席だが。CBクルーとの情報共有をしていた。
「フェルト…」
「はい。木星有人探査計画は、裏でGNドライヴの開発も行っていました。リボンズタイプのイノベイドがいてもおかしくは」
「それが、金属異性体に取り込まれた」
「そう考えるのが妥当だろうな」
「こっちでは、ヨハンが異性体に関して連邦議会の人に教えたわ。
それと、知性があり…何かを訴えかけている事も。でも、取り込まれた場合死亡してしまうから、戦いは避けられないわ」
「こちらでも、ヴェーダとのリンクでその情報は見ている」
「Eセンサーに反応、本艦に接近してくる物体があるです!」
「光学カメラ、最大望遠で移すです」
「木星有人探査船…エウロパです!」
「何!」
「どうして破壊された船が!」
ELS出現を受け、ガンダムを発進させる。
後書き
スミルノフ夫妻は速攻TELを使用。FFに連絡が飛んだと思います。
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