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アンジュリーゼ物語

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アンジェラ外伝3 第一中隊の危機

 
前書き
第二中隊から第一中隊に転属したアンジェラ。
仲間の悪戯によって海に墜落し、無人島に流れ着いた。
そしてその島で謎の男2人と何日も生活し、輸送機で救出され、アルゼナルに戻る。 

 
アンジェラ「私のグレイブのフィンに下着を入れたのは、貴女ね。」
ヒルダ「だからどうした。」
アンジェラ「パラメイルにそんなことをするなんてとんでもないわ。同じ第一中隊の隊員のパラメイルが壊れたり墜落したりしたらどうなるか考えたことなかったの!?」
ヒルダ「チェックを怠ったあんたが悪いんだろ。」
アンジェラ「チェックさせて、異常を検出させて、パラメイルを出撃できなくするつもりだったの!?」
ヒルダ「そうだ。あんたがいなけりゃ、あたし達は大儲けなのさ。そもそもどうして第一中隊なんかに入ってきやがったんだよ。」
アンジェラ「第二中隊の隊員としては強すぎるからよ。」

ジャスミンモールの試着室。
サリアは、プリティーサリアンを名乗って魔法少女のコスプレをしていた。
しかしアンジェラにカーテンを開かれ、彼女に背後から見られてしまった。
サリアは顔を真っ赤にし、汗を流す。
見られてしまった…、このままでは第一中隊のみんなにこの秘密が行き渡り、白い目で見られるだろう…。
そのことに危機感を感じたサリアは、自分の秘密を守るべくある行動に出る。

夜になった。

アンジェラは露天風呂の浴室のカウンターで髪を洗っていた。
するとサリアは露天風呂の浴室に来て、服を着た状態でダガーを手に取り、アンジェラの背後目がけてそのダガーを突き出す。
サリアはアンジェラの背後を突き刺そうとしているのだ。
その殺意は計り知れない。
しかしアンジェラは洗面器でダガーを受け止める。
サリア「見られた以上殺すしかない!」
アンジェラ「あの秘密を漏らすつもりはないわ。私が秘密を守らないとでも思っているの?」
サリアは、ダガーをしまう。
サリア「まあ、あなたは強いから信用はしてあげるわ。だけど、今度見たら許さないから。覚悟しなさい。」
アンジェラ「わかったわ。それに貴女、風呂場で何、その服装…。」

アンジェラは就寝した。
その間、ロザリーはアンジェラの部屋の扉のドアノブの鍵穴に接着剤を流し込んだ。
翌日、朝の6時になり、アルゼナル所内に警報が鳴った。
しかしアンジェラは、自分の部屋から出られない。
勿論、窓から外に出るのも不可能だ。

第一中隊の機体が、アンジェラのものを除きアルゼナルから飛び立った。
無人島に、超巨大なガレオン級ドラゴンが出現。
ゾーラ「かなりのデカブツじゃないか。でもどうやって倒せばいいんだい?」
第一中隊の兵士たちは、これまでに例のない斯様なドラゴンにどう対処すればいいか疑問に思っていた。
ヒルダは、そのドラゴンは腹部が弱点であることを突き止める。
ヒルダ「ヤツの弱点は腹だ!一気にヤツの腹に攻撃を叩き込むぞ!」
ヒルダ機、ロザリー機、クリス機は、ドラゴンの腹に向かって接近する。
しかしヴィヴィアンは、自分の髪の毛がぴりぴりすることから、ドラゴンは重力魔法陣を発動させようとしていることを知る。
ヴィヴィアン「ヒルダ達、戻れ!」
ドラゴンは、2つの角を光らせ、周囲に高重力を発生させる。
ヒルダ達はその重力に逆らえず、下に落ちるしかなかったが、着地する寸前で自分たちのパラメイルを駆逐形態に変形させる。
それらのパラメイルは地面で跪いた。
ヴィヴィアンは、高重力を発生させているのが2つの角であると考える。
ヴィヴィアン「みんなを放せえ!」
ヴィヴィアンのパラメイルは高重力発生区域の外にいて、ブンブン丸をドラゴンの角めがけて投げつける。
しかし高重力によって、ドラゴンに当たる前に地面に落ちてしまう。

アンジェラの部屋。
アンジェラは、「このまま戦闘を休むことになり、罰金100万キャッシュを払うことになるのか」と考える。
すると、扉の向こうから誰かが話しかけてきた。
???「助けてやろうか、一流ライダーよ。」
アンジェラ「その声は…。」
ケイト「私はケイトだ。可哀想にな、ドラゴンを狩るテクニックは一流なのに、いじめられっ子でこんな目に合うとはな。」
ケイトは、第二中隊の兵士である。
アンジェラ「どうやって助けるの?」
ケイト「チェーンソーを黙って取って来た。これで扉を壊せる。アンジェラよ、あんたが休むなんて考えづらい、何か怪しいと思うからここに来てやったのだ。」
ケイトは、チェーンソーで扉に穴をあける。
アンジェラは、その穴で部屋から脱出した。
ケイト「第一中隊がピンチのようだ。早く他の第一中隊のメンバーの援護をしてやるのだ!」
アンジェラ「わかった。」
アンジェラを乗せたパラメイルがアルゼナルから緊急発進された。

戦場に、アンジェラのパラメイルがやって来た。
ゾーラ「どうして来るのが遅かったんだい、アンジェラ。あのドラゴンの角を蹴って折ってやりな!」
アンジェラのパラメイルは、ドラゴンに近づこうとする。
サリア「気を付けて!そのドラゴンの周囲は高重力なの。下手に近づくと地面に落とされてしまうわ!」
アンジェラのパラメイルは、高い場所に飛び上がる。
そしてドラゴンの角目掛けて蹴りを放つ。
その蹴りはドラゴンの角に当たった。
重力によって重くなった蹴りに、ドラゴンの角は折れたのだ。
角が折られ重力魔法陣が出せなくなったドラゴン。
そのドラゴンの腹に、アンジェラ機以外の第一中隊各機の一斉攻撃が放たれる。
ドラゴンは絶命した。

アルゼナルに戻る第一中隊各機。
ロザリーとクリスは、夢のような大金を手に入れたことを喜んでいた。
一方、アンジェラが得た賞金は他の第一中隊兵士が得たものよりも少なかった。
アンジェラ「少ない…。」
サリア「角折っただけじゃない。でも、そのおかげであのドラゴンが倒せたのはおめでたいわね。」

一方でケイトは、反省房に投獄された。
エレノア「エレノア隊ケイト、チェーンソーを無断で使用した罪と、アンジェラの扉を破損させた罪で5日間の謹慎処分。」
ケイト「アンジェラを助けたが、こうなってしまうとは…。」 
 

 
後書き
・外伝4の予告
アルゼナルで年に1度開催されるフェスタ。 
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