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魔法少女リリカルなのはStrikerS~時を操る精霊龍を持つ青年の物語~

作者:ガタック
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第5話:女性からの逃走と親友との再会(であい)

 
前書き
 お待たせしました。
 今回はいつもより話が短いのでご了承下さい。
 それでは第5話どうぞ! 

 



「よしっ!これで問題ないか、ミラダンテ?」

『ええ。これで大人しくなると思います』

「そうか……」

 デュエルゾーンでジェネラローズとデュエマした光太は見事勝利し、先程まで実体化して暴れていたジェネラローズの様子を見てミラダンテに問い掛けた。

 問い掛けられたミラダンテはカードの姿でジェネラローズの様子を見て問題ないと答えた。

 それを聞いた光太は納得し、右手に持つカードの姿になっているジェネラローズを右腰にあるデッキケースの左の隣のケースに入れた。

「あの……」

「ん……?」

 それを合図に、先程までデュエルゾーンで光太とジェネラローズのデュエマを近くで見ていたツインテールの茶髪の女性が光太に声を掛けた。

「こちらは時空管理局の『高町(たかまち) なのは』です。すみませんが、先程までの現状を教えてくれませんか?」

「あ、ご丁寧にどうも。俺は―――」

『―――光太!彼女から離れて下さい!』

「……えっ!?」

 自分の名前を言おうとした光太だが、突然のミラダンテの叫び声に遮られ、それを聞いた光太は驚いてしまった。

『良いから早く!彼女から離れて下さい!』

「あの……」

「……すみませんが、こちらの都合により、逃走させて貰います!」

「えっ!?」

 光太の逃走宣言に女性こと、なのはは驚き、その隙を見て光太は素早く走り出し、なのはから離れた。

「ちょっと、待って下さい!」

 それを見たなのはは全速力で光太の後を追った。










「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……ここまで来ればもう大丈夫だ」

 近くの公園で光太は息を切らし、そこに入って水道水の蛇口を回し、水を出し、顔を近づけてその水を飲んだ。

 水を飲み干した光太は蛇口を逆に回して腕で口を払い、近くに椅子があったので、そこに座り、デッキケースからミラダンテを取り出した。

「それで何で逃げろなんて言ったんだ、ミラダンテ?」

『………』

 光太の問い掛けにミラダンテは黙り込んだ。

 それを見た光太は彼女……なのはと何かしら因縁があるのかと、脳裏でそう思った。

 だが、ここはあえて引かず少々強引だが無理矢理ミラダンテに問い掛けることにした。

「説明してくれないとわからないだろ?」

『……そうですね。実は―――』

「―――見つけた!」

 ミラダンテが説明しようとしたその時、後ろから聞き慣れた声が響き、光太は後ろを向いた。

「げっ!?」

 ―――そこにいたのはツインテールの茶髪の女性、なのはだった。

「はぁ……はぁ……はぁ……やっと…追い付いた。はぁ……はぁ……はぁ……」

「タイミング悪!と言うか、女性が男性の走りに追い付くか!?普通!?」

 走りに結構自信があったのか、光太は自分の後を追ってきたなのはを見て驚いてしまった。

「こう見えてなのはは結構体力に自信あるんだ~!」

「そんなもん知るかー!」

 それを聞いたなのははいつも間にか息を整え、自信まんまにそう言い、それを聞いた光太は突っ込みを入れ、再び逃走を開始した。

「あっ、待って!」

 それを見たなのはも再び光太の後を追い掛けた。

 ―――だが、

「!?」

 一台の赤いバイクとそれに合わせた赤いヘルメットと所々黄色い線に赤いジャージを着た一人の青年がなのはの横を通り越し、それを見たなのはは驚き、そのまま赤いバイクに乗った青年は光太のもとに向かい、彼を通り越して急カーブで曲がり、光太の前に止まった。

「うわっ!?」

 突然、一台の赤いバイクとそれに合わせた赤いヘルメットと所々黄色い線に赤いジャケットを着た一人の青年が現れ、それを見た光太は驚き、その場に固まった。

「今度は……バイク!?」

「………」

 光太の驚きにバイクに乗っている青年は黙って、黒いヘルメットを取り出し、光太に投げ渡した。

 投げ渡された光太は両手でヘルメットをしっかりキャッチし、それを見た青年は左手の親指で後ろを指した。

「乗れって?」

「………」

 光太の問い掛けに青年は頷いた。

 それを見た光太は頭にヘルメットを被り、青年の後ろに乗った。

 それを合図に青年はバイクのエンジンを掛け、光太を乗せたまま何処かに走り出した。










「ここは…?」

 着いたのは何処かのガレージだった。

「……ここなら、誰にも見つからない」

 光太の問い掛けにヘルメットを被ったまま青年はそう言った。

「……そ、そうか」

 それを聞いた光太は緊張感のあまり、少し間を空けて返事を返した。

「そう緊張するな」

 青年は両手をヘルメットの下に持っていき、ゆっくりヘルメットを上に揚げた。

「お前を助けたのは“親友”なんだからな」

 そこには銀髪の髪に濃い水色の目をした青年だった。

「ゆ、裕也!?」

 ―――またの名を『速水(はやみ) 裕也(ゆうや)』。光太の親友でありライバルに近い存在であったが、ある日を境に現在は愛機(バイク)の『レッドゾーン』と共に世界を相手にバイクレースのチャンピオンを目指そうとしていた。

「どうして裕也がここに!?」

 その彼が何故ここにいるのか、光太は疑問に思い、裕也に問い掛けた。

「その前に、この世界―――――『リリカルなのは』についてお前に教えねぇといけないな」

「リリカルなのは…?」

 だが、裕也はこの世界―――『リリカルなのは』について光太に教えようとした。


 
 

 
後書き
 はい。今回はここまで。

 次回は光太と裕也の二人がこれからについて話し合います。

 誤字脱字、ご意見、ご感想、表現のミス等よろしくお願いします。 
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