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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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第241話

頂上に向かって先を進み続けていたリィン達が再び広間に出ると予想外の人物達が待ち受けていた。



~真・煌魔城~



「クク、来たか。」

「え…………あ、貴女達は……!」

「”エレボニア存亡会議”で現れた領邦軍のゾンビ達の件を考えると最悪君達もゾンビとして操られている事も予想していたが………」

「……まさか自らの意志でオズボーン元宰相に従っていたとはな。」

「何故”貴族連合”のあの二人まで………」

「フウ……現れる度に毎回思うけどこんなにも多くの霊達が”冥き途”に来なかったなんて。あのオズボーンという人は本当に余計な事をしてくれたよね。」

「ん………タルちゃんの代わりに……絶対にこらしめる……」

「オーレリア将軍閣下!?それにウォレス准将まで……!貴方達までオズボーン元宰相の甘言に乗ったというのですか……!?」

待ち受けていた人物達――――ウォレス准将の亡霊と共にいるオーレリア将軍の亡霊は不敵な笑みを浮かべてリィン達を見つめて声をかけ、二人を見たアルフィンは信じられない表情をし、オリヴァルト皇子とミュラー少佐は厳しい表情で呟き、クレア大尉は困惑し、溜息を吐いて呟いたリタの言葉にナベリウスは頷き、ラウラは驚いた後厳しい表情で二人に問いかけた。

「無論だ。死してなお、戦場で勲を立てられる等武人として本望だろう?」

「ふざけるな……!内戦もメンフィルやクロスベルとの外交問題も全て終結した!オーレリア将軍、ウォレス准将!貴女方はオズボーン元宰相に操られている領邦軍の不死者達と違い、自らの意志を持っているにも関わらず何故オズボーン元宰相に力を貸し、エレボニア所か双界の平和を乱す行為に加担し続けている!それでもエレボニアの軍人か!?」

ウォレス准将の答えを聞いたミュラー少佐は怒りの表情で声を上げた。



「確かに天下分け目の戦の宴は終結した。だが自らの武を存分に振るう事もできずに敗北する等到底認められないな。」

「自らの武を存分に振るう事もできずに敗北する………一体どういう意味なんでしょうか……?」

ウォレス准将の説明の意味がわからないエリスは不思議そうな表情で呟き

「………オーレリア将軍とウォレス准将はヘイムダル制圧時の戦いでは双方機甲兵を駆って我が連合軍に挑んだのだが、それぞれ機甲兵を操縦しての影響の為生身での武を存分に振るう事はできずにオーレリア将軍はリアンヌ様に、ウォレス准将はクロスベルのガルムス元帥にそれぞれ討ち取られたのだ。」

「……ま、”騎神”でも生身通りに戦える訳じゃねぇからな。”機神”を参考にして開発された兵器如きじゃ、到底生身での実力を全て引き出せないな。」

「というかそれ以前に生身で機甲兵や騎神に勝つなんて、誰も想像しないだろう……」

「フン、要するにただの負け惜しみか。”領邦軍の英雄”と謳われた者が随分と落ちぶれたものだな。」

ゼルギウスとゼルギウスの説明を補足したクロウの説明を聞いたマキアスは疲れた表情で呟き、ユーシスは鼻を鳴らして呆れた表情でオーレリア将軍とウォレス准将を見つめた。



「フッ、負け惜しみか。確かにそう取られる事に否定はしないが………自分の命惜しさに父や兄の命を奪い、更には実家であるアルバレア公爵家を取り潰したメンフィルに尻尾を振る貴殿にだけはそんな事を言われる筋合いはないがな。」

「…………ッ………!」

「あんた………!」

「その言葉、取り消してください!」

「幾らなんでも酷すぎるよ……!」

「実家がメンフィルとの戦争勃発になった元凶になってしまった為処刑されたアルバレア公爵達の代わりにエレボニアとメンフィルに償う為にユーシスさんがどれだけ辛い思いをして”戦争回避条約”に従おうとしているのか、貴女にはわからないのですか!?」

オーレリア将軍の言葉を聞いたユーシスは辛そうな表情で唇を噛みしめ、サラ教官とリィンは怒りの表情でオーレリア将軍を睨み、エリオットは不安そうな表情で声を上げ、セレーネは辛そうな表情でオーレリア将軍に問いかけた。

「……まあ、武勲欲しさに内戦に加担して反逆者に成り下がった彼女にはユーシスさんのお気持ちは理解できないでしょうね。」

「?それはどういう事なのだろうか?」

静かな口調で呟いたシグルーンの答えの意味が理解できないガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。



「………ヘイムダル占領の際に最後まで激しい抵抗をしていた”黄金の羅刹”を討ち取る事で例え理由があったとはいえ、一時的はリウイ達の敵であった自分がリウイ達――――メンフィルに対して罪滅ぼしをする為にリアンヌ様自らが相手したのだが……その時にリアンヌ様が”黄金の羅刹”に内戦に加担した理由を問いかけた時にこのような答えが”黄金の羅刹”から返って来たそうだ――――『”史上最強”――――リアンヌ・サンドロッド!”槍の聖女”たるそなたを超える武勲!』、とな。」

「そうだ……そしてそのために私はアルゼイドとヴァンダールの二大流派を修め、この内戦で師たる”隻眼”と”光の剣匠”を手始めに倒す事を目標としていたのだ……!」

リフィアの答えにオーレリア将軍は頷いて話を続け

「な――――」

「そ、そんな事の為だけに内戦に加担していたなんて……!」

「と言う事は彼女はアルゼイド子爵とゼクス中将から剣術を習いつつも二人を討ち取る機会を狙っていたのか……」

「やれやれ……君もカイエン公達のように自らの野望の為に内戦に加担していたのか。」

「オーレリア将軍……」

オーレリア将軍が内戦に加担した理由を知ったミュラー少佐は絶句し、トワは信じられない表情をし、アンゼリカは真剣な表情で呟き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で溜息を吐き、アルフィンは複雑そうな表情でオーレリア将軍を見つめた。



「ちなみに”黒旋風”は何で貴族連合に加担したの~?」

「フッ、それは当然武人として歴史に俺の名を残す為だ。」

「なっ!?内戦を勃発させた挙句メンフィルとの戦争勃発の元凶である貴族連合に加担する事でどうして武人として歴史に名を残す事になるんですか!?」

ミリアムの問いかけに答えたウォレス准将の話を聞いて驚いたリィンは厳しい表情で問いかけた。

「フッ、エレボニア全土を巻き込み、更には異世界の大国をも巻き込んだ内戦……間違いなく歴史に名を残す大戦(おおいくさ)として未来永劫語られる事になるのは目に見えているだろう?そして未来永劫語られる大戦に名を残す”勝者側”の武人になる等、武人として本望だろう?」

「おいおい……そんな事の為だけに貴族連合に加担したのかよ………」

「貴方もオーレリア将軍同様武勲を求めるあまり、”軍人としての本質”を見誤っていたんですね………」

「というかエヴリーヌ達――――メンフィルにまで勝てると思っていただなんて、馬鹿じゃない?こういうのを何て言うんだっけ……?ああ、思い出した。『井の中の蛙大海を知らず』だったね、キャハッ♪」

「まさにエヴリーヌの言う通り、無謀過ぎな考えだね。」

「フィ、フィーちゃん。」

「どうしてエヴリーヌお姉様はこういう時に限って、的確な諺を思い出せるんですか………」

ウォレス准将が内戦に加担した理由を知ったトヴァルは疲れた表情で呟き、ツーヤは真剣な表情でウォレス准将を見つめ、呆れた表情で溜息を吐いた後不敵な笑みを浮かべたエヴリーヌの意見に同意したフィーの答えを聞いたエマは冷や汗をかき、プリネは疲れた表情でエヴリーヌに指摘した。



「オーレリア将軍……!サンドロッド卿を超えたいという気持ちは私も武人の一人として理解できますが、反逆者になり、民達を苦しめてまで自らの武勲を求める方法は幾ら何でも人道から外れ過ぎています……!」

「例え”外道”と言われようと”史上最強”である”槍の聖女”を超える……”槍の聖女”を超える事を決めた時からその程度の覚悟はしている!」

「それに昔からこういう諺があるだろう?『勝てば官軍負ければ賊軍』ってな。ま、その結果俺達は”賊軍”になり、反逆者の汚名を歴史に残す事になってしまったが……悪党になってしまったのならば、世紀の大悪党としてこの決戦で我が武を示すのみ!」

「貴族連合に加担した事で命を落としたのに貴族連合に加担した事に反省している所かむしろ開き直っているんですけど………」

「他者を気にせず、自らの欲を求め続けるという意味では”劫炎”と同類でしょうね。」

ラウラの問いかけに対して答えたオーレリア将軍とウォレス准将の答えを聞いたアリサはジト目で二人を見つめ、シャロンが真剣な表情で呟いたその時

「クク、その意見には俺も同意するぜ。」

「あ……っ!」

「やはり貴方もいたか………!”鋼の聖女”と並ぶ”結社最強”の使い手にして執行者No.Ⅰ――――”劫炎”のマクバーン……!」

「”劫炎”のマクバーン………レグラムで貴方方が対峙した結社の”執行者”ですか。」

「そ、それに”鋼の聖女”ってシル―――リアンヌさんの事だよね!?あの人と並ぶ強さだなんて………!」

「やはり貴方もオズボーン元宰相の誘いに乗っていたのですね………!」

「ハア………できれば貴方だけはそのまま成仏して欲しかったのだけどね。」

「そんな殊勝な性格でないのはわかり切っていた事だろうが。―――――”劫炎”、お前の事だから大方”英雄王”のような相手と再び戦える機会を望み、”鉄血宰相”に力を貸していると言った所か。」

何とユミルでリウイに討ち取られた結社の執行者―――”劫炎”のマクバーンが姿を現し、マクバーンの登場にエステルは声を上げ、マクバーンを見つめて声を上げたヨシュアの言葉を聞いたフェミリンスはマクバーンを警戒し、ミントは信じられない表情をし、エリゼは厳しい表情でマクバーンを見つめ、疲れた表情で溜息を吐いたクロチルダにレーヴェは呆れた表情で指摘した後目を細めてマクバーンに問いかけた。



「クク、わかっているじゃねぇか。しかしまさかオーロックスで戦った”空の女神”を自称する女が本物の”空の女神”だったとはな。」

「私自身は”空の女神”なんて痛々しい二つ名は名乗りたくないのですけどね。」

「またかい、エイドス………」

「お願いしますから、こういった状況が緊迫している時に脱力するような事を言わないでください……」

「というか前々から疑問に思っていたけど、”空の女神”の二つ名のどこが痛々しいと思っているのよ……」

「そんなんだから”KY女神”って呼ばれているの~!」

「もしかしてエイドスは自分の時代での決戦の時もこんな調子だったのじゃないかしら……?」

「ク、クレハ。それ、冗談になっていないよ……?」

マクバーンの言葉に対して答えたエイドスの場違いな答えを聞いたリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アドルとエレナ、フィーナは疲れた表情で頭を抱え込み、ノイはエイドスを睨んで指摘し、クレハの推測を聞いたナユタは表情を引き攣らせていた。



「ったく、いい加減にしなさいよね、この女神は………―――それよりも厄介な組み合わせが現れたわね。」

「”厄介”なんてレベルじゃないわよ……貴族連合の”表”の最強の存在である”黄金の羅刹”と”黒旋風”……そして貴族連合の”裏”の最強の存在である”劫炎”だなんて、”最凶”の組み合わせよ……」

呆れた表情で指摘したセリーヌの推測を補足したクロチルダは疲れた表情で溜息を吐き

「大丈夫………あの人達も私達が戦う必要はないよ……」

「ゲルド……?」

「も、もしかしてまた援軍が来てくれるのか……!?」

「おいおい、あんな連中とやり合える援軍とか、どんな化物だよ……」

ゲルドの予言を聞いたリィンは不思議そうな表情をし、マキアスは信じられない表情をし、クロウが表情を引き攣らせて呟いたその時

「マスターに向かって”化物”とは失礼ですわね。マスターは麗しくも凛々しく、誇り高くも慈悲深き御方……”武”の頂点を極めし超絶、素晴らしい御方ですわよっ!」

「今の声はまさか……!」

聞き覚えのある娘の声が聞こえ、声を聞いたセレーネが目を見開いてリィン達と共に声が聞こえた方向に視線を向けると左方向にある出入り口からリアンヌ率いる”鉄機隊”の面々が姿を現した!


 
 

 
後書き
現在ベルセリアをプレイしていますが……予想以上に面白いですね!前作の酷評っぷりを考えると前作と繋がりがあるベルセリアは正直不安でしたが、予想以上の面白さにビックリしました。何よりパーティーキャラ全員がそれぞれ良キャラ過ぎる………!特にライフィセットの成長っぷりは予想外過ぎましたww個人的には前作の裏ダンジョンでのある人物と戦う前のイベントはベルセリアの名シーンの中でも一番の名シーンだと思いますね!!イース8といい、今年のコンシューマーゲームは豊作ですねw空3rdEVOも結構楽しめましたし、今週は個人的には面白かった東亰ザナドゥのPS4版がでますし、更に2週間経てばうたわれるものの完結編もでますしwwそして来年は閃Ⅲの可能性が高いでしょうね。………ただ個人的にはリィン主人公続行は止めて、3rdのケビンのように他の既存キャラを新主人公にして、更に帝国西部での話にして欲しいですけど。 
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