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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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第191話

~最果ての道~



「うおおおおお……………はああああああっ!!」

「はぁぁぁぁ………うおぉぉぉぉぉっ!!」

敵――――”碧き魔人”ゼロ・ヨアヒムとの戦闘を開始したロイドとランディはそれぞれのクラフトで自らの身体能力を上昇させ

「ディヴァイン……シュート!!」

「デミガンナー起動………ホーリーバースト!!」

エリィは銃から光のレーザーを、ティオは銃に変形させた魔導杖から光の退魔弾を敵に命中させた!

「ガアッ!?」

”魔”の存在である為、光を弱点としている敵は弱点を突かれた為怯み

「はっ、せいっ、やあっ!!」

そこにロイドが追撃するかのように光を纏わせた連撃――――ホーリーラッシュで攻撃し

「パワー……スマッシュ!!」

ランディはスタンハルバードで渾身の一撃を敵に叩き込んだ!

「グッ……!小癪ナッ!!」

4人の攻撃を受けた敵は巨腕に氷を纏わせた一撃―――氷塵掌をロイドに放ったが

「!!」

ロイドは攻撃が命中する瞬間、大きく後ろに跳躍して後退し

「邪魔ダッ!!」

「甘いわっ!」

「遅いですっ!」

後方のエリィとティオに放ったクラフト―――地陣弾は散開して回避され

「燃エヨッ!!」

「オラアッ!!」

「ナアッ!?」

もう片方の腕に纏わせた炎の一撃―――炎刃掌はなんとランディのスタンハルバードによって受け止められた!



「―――”グリモワール”全ユニット発射(ファイア)!!」

そして翼を羽ばたかせ、空中へと退避したティオは七つの自動浮遊射撃機から七色のレーザーを同時に放った!

「ガッ!?チ、チカラガッ………!?」

七色のレーザーをその身に受けた敵は全身から感じる脱力感を感じて驚き

「ハァァァァァァァ………!フンッ!!」

敵の力が弱まった事に気付いたランディはクラフト―――パワーブレイクによる連続攻撃を放った後跳躍して敵の身体にスタンハルバードを叩きつけ

「ガアッ!?」

スタンハルバードを叩きつけられた敵は悲鳴を上げて怯んだ!

「………例え”グノーシス”で状態異常に強くなっていても”マモン”と”アスモデウス”による能力減少効果は効くみたいですね?―――おかげで予想外なデータが取れました。ドライブ開始…………………」

敵の様子を見たティオは口元に笑みを浮かべた後、オーブメントを駆動させると共に魔術の詠唱を開始した!

「オノレ―――――――――ッ!!」

一方敵はクラフト―――雷迅鞭をランディに放つ為に異空間から電撃の鞭を取り出した。するとその時!

「させない!ホーリーミラージュ!!」

「ギャアッ!?」

エリィが銃から放った光のレーザーが敵の手に命中し

「セイクリッド………クロスッ!!」

「グアッ!?」

さらにロイドの光を纏わせたクラフトをその身に受けて電撃の鞭を地面に落とした。

「オノレ――――――ッ!!」

そして敵は空中で詠唱をしているティオ向けて巨腕を振るおうとしたが

「させるかよっ!!」

「ガアッ!?メ、目ガ……!?」

ランディが敵の顔目掛けてスタングレネードを投擲し、至近距離で発生した閃光と爆発によって敵は一瞬怯んだ!

「超越せし純粋よ、今ここに集い、我が仇名す愚か者達に滅びの鐘を奏でよっ!ルン=アウエラ!!まだですっ!クラウ・ソラリオン!!」

するとその時魔術の詠唱とオーブメントの駆動を終わらせたティオが連続で魔術とアーツを発動し、ティオの魔術とアーツによって閃光、そして超越した大爆発が起こり、さらに空間から突如現れた巨大な手から銀色の閃光が放たれ、爆発に呑みこまれた敵に追撃した!

「ガアアアアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――――ッ!?」

爆発と閃光に呑みこまれ、凄まじいダメージを受けた敵は悲鳴を上げ

「キサマラ――――――――――――!!全テ砕ケ散レ―――――――――――ッ!!」

やがて激昂して片手を巨大な刃に変化させた巨腕をロイド達向けて振り下ろした!

「オォォォォォォォォォ――――――――――ッ!!」

しかしその時ランディが咆哮を上げながら跳躍して敵のSクラフト―――超攻刃魔道剣を受け流し

「ナアッ!?」

攻撃を受け流された敵は驚いた。するとその時

「はっ、せいっ、やあっ!!」

「デミガンナー起動……ホーリーバースト!!”グリモワール”、全弾発射(フルスロットル)!!」

「光よ、降り注げ!爆裂光弾!!」

ロイド達が敵の弱点を突くかのように次々と聖なる属性の攻撃を敵に叩き込んだ!



「ガアアアアアアア――――――ッ!?オオオオオオオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ!!」

するとその時、敵は咆哮を上げた後全身を黄金の色に変化させ

「全テ灰塵ト化スガイイ………!」

両手を構え、莫大なエネルギーを溜め始めた!

「――――皆さん、わたしの前から出ないで下さい!エネルギー同士ぶつかり合わせて相殺します!」

その時ティオが地上に降り立ってロイドとランディを見つめて叫び

「わかった!」

「頼むぜ、ティオすけ!」

ティオの叫びを聞いた二人は一端下がってティオの背後まで戻り、オーブメントを駆動させ始めた。

「”グリモワール”、集束開始。」

そしてティオは七つの自動浮遊射撃機を自分の目の前に固まらせた後、全ての自動浮遊射撃機に莫大なエネルギーを溜め始めさせ

「光トナレ――――――――――ッ!!」

「ジャッジメント―――――――――――ッ!!」

敵が莫大なエネルギーを放つと同時に一か所に固めた自動浮遊射撃機から極太の七色に輝くエネルギーを放って、敵が放つエネルギーとぶつからせ、相殺した!

「馬鹿ナッ!?」

Sクラフト――――罵斗流怒愚魔を防がれた敵は驚愕し

「アークス駆動!ギガントレイジ!!」

「アークス駆動!ロードインフェルノ!!」

「アークス駆動!アルテアカノン!!」

「ガアアアアアアアアアアアア――――――――――ッ!?」

そしてオーブメントの駆動を終わらせたロイド達による最高位アーツの総攻撃をその身に受けて大ダメージを受けると共に悲鳴を上げた。その後ロイド達は敵との攻防を続け、ロイド達が攻防を続けていると敵は暴れながら身体の色を真紅に変化させた!



「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……………ッ!」

身体を真紅へと変えた敵は暴れ出して両手を振り上げ

「――――来るぞ!みんな、下がれっ!!」

敵の行動を見たロイドは警告した後、敵が両手を地面に叩きつけた瞬間、仲間達と共にはその場から後ろに跳躍した!するとロイド達がいた場所に敵の両手の一部が生えてきたが、ロイド達はそれぞれ攻撃して破壊した!

「―――今だ!俺達の全力をヨアヒムに叩きつけてやるぞ!」

そしてロイドは膨大な闘気纏わせて号令をかけ

「ええ!」

「はい!」

「おおっ!」

ロイドの号令にエリィ達は力強く頷いて次の攻撃の構えをした。

「まずはエリィ、ティオ!頼む!」

「わかったわ!ティオちゃん、お願い!」

「お任せ下さい!」

ロイドに指示をされたエリィとティオは同時に詠唱をし

「「コールドゲヘナ!!」」

「ガアッ!?」

膨大な氷のエネルギーを放って敵の身体の一部を凍結させて動けなくし

「今だ!ランディ、行くぞ!」

「合点承知だぁっ!」

「「バーニング………レイジ!!」」

「アアアアアアアアッ!?」

エリィとティオによって身体の一部が凍結し動けなくなっている敵にロイドとランディは猛連撃を放ち続けた後強力な一撃を放ってヨアヒムの中心で大爆発を起こすと共に通り抜け

「次!エリィ、行くぞ!」

「ええ!」

「「スター…………ブラスト!!」

「ティオすけ、俺達も行くぞ!」

「はい、ランディさん!」

「「ハーケン……ストーム!!」」

通り抜けたロイドとランディはそれぞれエリィとティオと共に強力な一撃を放つと共に再び通り抜け

「まだだっ!ティオ、行くぞ!」

「はい、ロイドさん!」

「Ω………ストライク!!」

「お嬢、こっちも頼んだっ!」

「ええ!頼まれましょう!」

「「ライアット……スター!!」」

「オオオオオオオ――――ッ!?」

さらにロイド達は組み合わせを変えて強烈な攻撃を同時に放って敵を苦しめた後、ロイド達はヨアヒムを包囲するような形の位置にそれぞれ着き

「さあて………そろそろ終わらせてやるよ……!うおおおおおおおおおおおおおっ!!」

それぞれが最後の攻撃を撃つ準備をし始めた瞬間、ランディは武器をブレードライフルに持ち替えて激しい銃撃を敵の身体に叩き込みながら突撃し、さらに刃の部分で敵の身体を切り裂き

「オォォォォォォォォォ………!」

「この一撃で全て終わらせるっ!ハァァァァァァァ………!全力全開ッ!!」

さらに武器をスタンハルバードに持ち替え、全身に膨大な闘気を纏わせて同じように膨大な闘気をトンファーに纏わせたロイドと共に空へと跳躍し

「星の光よ、今こそ集いて咎人達に滅びを!そして全てを撃ち抜く福音の光となれ!」

エリィは銃に空気を震わせるほどの莫大なエネルギーを溜め込み

「”グリモワール”!リミテッドモード、起動!!カウントダウン、開始!―――ハアッ!今こそ顕れよ!世界を終焉へと導く災いの雷よ!!」

ティオは七つの自動浮遊射撃機―――”グリモワール”を自分の前に移動させた後全て合体させて盾のような形状に変化させた後七色の莫大なエネルギーを溜め込むと共に”魔人”へと変貌して全身から莫大な魔力や魔気を解放しながら魔導杖を掲げた!するとティオの周囲の空気が振るえ、大地が地鳴りを起こすほどのエネルギーが変形した”グリモワール”に集束されると同時に敵の頭上の空が割れ、亜空間から巨大な漆黒の雷が現れ

「喰らえ………!オメガ………クリムゾン!!」

「メテオ………ハンマー――――――――――ッ!!」

そして空へと跳躍した二人は敵の身体にそれぞれの武器を叩きつけ

「”福音の星光(ヴァイス・スターライト)”!!」

二人の攻撃が命中する瞬間エリィは銃から敵の巨体をも呑みこむほどの極太のエネルギー砲を放ち、放たれたエネルギーは敵の巨体を呑みこんで超越した大爆発を起こし

「災いの雷よ!全てを無に帰せっ!!ラグナロク!!…………ゼロ!”七つの断罪(アルカンシエル)”、ファイアー―――――!!」

同じように3人の攻撃が敵に命中する瞬間、ティオが叫ぶと巨大な漆黒の雷は敵に落下すると共に”グリモワール”から敵の巨体をも呑みこむ程の極太の七色のレーザーを解き放った!

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――――!?

ロイド達の最大連携奥義――――ゼロブレイカーをその身に受けた敵―――――”碧き魔人”ゼロ・ヨアヒムは叫びながら身体を完全に崩壊させ始め

「これが!」

「私達!」

「特務支援課の!」

「絆だっ!」

そしてそれぞれの技を放ち終えたロイド達は再び武器を構えて敵を睨んだ!

「アアアアアアアアアア―――――――――――!?きーあ様――――――――――――――ッ!」

そして魔人ヨアヒムは叫びながら塵も残さず消滅した……………! 
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