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困った王子様

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第四章

 そしてだ、ポーズを決めて彼等いこう言った。
「では早速政治をはじめるぞ」
「先程即位式を終えましたが」
「もうですか」
「政治ですか」
「お休みになられずに」
「国は常に動いているのだ」
 だからこそというのだ。
「今からだ」
「政治ですか」
「それを行われますか」
「すぐに書類を持って来るのだ」
 王が決裁すべきそれをというのだ。
「わかったな」
「は、はい」
「わかりました、それではです」
「すぐに持ってきます」
「それでは」
「そしてだ」
 新王はさらに言った。
「私からも言おう」
「陛下からもとは」
「一体」
「わかる、すぐにな」
 新王は自信に満ちた声で言った、そしてだった。
 決裁を素早く行いだ、そのうえで。
 彼はそれぞれの政策、内政にも外交にも彼の考えを入れていった。その考えはというと。
「税の軽減ですか」
「国内の商人の権益の保護」
「鉄と塩を国家の専売にし」
「灌漑の積極的な推進ですか」
「そして新教を認められますか」
「そうだ、全て行いだ」
 新王は執務室から次々と言った。
「沼地も開墾する、それに」
「それに?」
「それにとは」
「まだありますか」
「政策が」
「新大陸から新たな作物も取り入れる」
 そうしたことも行うというのだ。
「ジャガイモやトウモロコシ、それにトマト等もだ」
「どれも人が食するものではないですが」
「そうったものもですか」
「取り入れる」
「そうされますか」
「そうだ、そして農民達には牛馬や農耕具を貸し出す」
 国家から、というのだ。
「積極的に保護をするぞ」
「それはいいですが財源は」
「その問題はどうされますか」
「大事なのはお金です」
「そうした政策もいいですか」
「借り入れる」
 これが新王の返事だった。
「金はな」
「借り入れるといいますと」
「まさか」
「借金ですか」
「それをされますか」
「足りない分は借りる」
 新王は平然として言った。
「わかったな、そうしていくぞ」
「あの、借金はです」
「よくありませんが」
「そうしたことをされると」
「どうにも」
「構わない、王室の予算も切り詰める」
 新王はこうも言った。
「そのうえでまずはだ」
「そうした政治を行われますか」
「一連の政治を」
「そうされますか」
「そうだ、そして多産の家族には税を優遇する」
 それも行うというのだ。
「いいな」
「子供が多いとですか」
「税の面で優遇する」
「そうされますか」
「そうしたことも」
「そうだ、大砲の建造を増やす」
 新王は軍事についても話した。 
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