英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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外伝~女神の一族”ブライト家”の力~前篇
魔獣の軍団と英傑揃いの”ブライト”の一族達の戦い。その戦いは数が劣勢であるにも関わらず最初から”ブライト”の一族達が優勢であった。
~碧の大樹ー神域ー~
「はぁっ!!」
エステルはクラフト――――捻炎棍で向かってきた敵達を怯ませ
「朱雀!衝撃波!!」
鳳凰の姿になって突撃して怯ませた敵達を滅し
「はぁぁぁぁぁぁ……旋雷輪!!」
電撃を宿した棒で自身を回転させながら周囲の敵達を攻撃した。すると電撃を受けた影響で攻撃された敵達は身体の動きが僅かに止まり
「行くよ――――斬!!」
その隙を逃さないかのようにヨシュアがクラフト――――雷光撃で次々と止めを刺して行き
「そこだっ!!」
続いてクラフト――――絶影で次々と魔獣達を怯ませた。
「エターナルソードよ……空間を切り裂けっ!次元斬!!」
その時ミントはエターナルソードと真竜の力で次元ごと敵を斬り伏せる時空の力を付与した剣技――――”時空剣技”の一つである次元斬で怯んだ敵達を真っ二つにした。その時側面から魔獣がミントに襲いかかったが
「お願いっ!!」
ミントはエターナルソードを掲げた。するとミントは空間の中へと消え
「ヤァァァァァッ!!」
なんと自分を強襲した敵の背後に現れて連続斬撃を放った!エターナルソードと真竜の力で空間を一瞬に移動して敵の背後を斬り付ける時空剣技――――空間翔転移によってミントを強襲した敵は滅された。
「――――――!!」
「「「!!」」」
その時”僧院”や”砦”等で現れた一体の”悪魔”がエステル達を強襲し、エステル達は散開して回避し
「せいっ、せいっ………とぉぉぉりゃああっ!!」
エステルは反撃代わりにクラフト――――百裂撃で攻撃した!
「!?」
姫神フェミリンスの加護の”神気”を受けている棒を受けた悪魔は大ダメージを受けると共に怯んだ。
「せいっ!!」
そこにエステルがクラフト――――金剛撃を放つと悪魔の身体の大半は消滅した!しかし悪魔自身、凄まじい再生力を持っている為、消えた肉体の部分が再生を始めた。
「弧武!紅燐剣!!」
その時ヨシュアが高速剣技を放って再生しかけている悪魔の全身をズタズタに切り刻み
「ハァァァァァ……!虚空蒼破斬!!」
ミントは闘気と真竜の力を衝撃波として解き放ち、敵を滅する時空剣技――――虚空蒼破斬を放って悪魔を塵も残さず消滅させた!
「――――――――!!」
「きゃっ!?」
「くっ!?」
「やんっ!?」
その時”幻獣”――――エロンアークが衝撃波を放ってエステル達を攻撃した。
「やったわね~!ハッ!!」
「!?」
”姫神フェミリンス”の加護を受け、膨大な”神力”や退魔の効果を受けている棒の一撃は凄まじく、一撃を受けた敵は怯んだ!
「なっ!?」
「オイオイオイ……!たった一撃で怯むとかどんだけ凄いんだよ、エステルちゃんの一撃は!」
「確かあの幻獣はやたら固かったのに……!」
「……まあ、エステルさんの持っている棒に宿るフェミリンスさんの加護の効果のお蔭でしょうね……」
怯んだ様子の敵を見たロイドとランディは驚き、ノエルは信じられない表情をし、ティオは苦笑していた。
「エニグマ駆動!シルバーソーン!!」
「大地の怒りよ!今こそ降り注げ!メテオフォール!!」
その時ヨシュアとミントは敵の弱点属性のアーツや魔術を放ってさらにダメージを与え
「暗黒の炎よ!我が仇名す者を焼き尽くせ!滅界獄滅炎!!」
エステルも魔術を放って追撃した!
「あれが魔術……!」
「……噂通りアーツとは異なる魔法だな……」
「もしかしてエマもあんな事ができるの?エマって”魔女”の一族なんでしょう?」
エステルとミントの魔術攻撃を見たマキアスは驚き、ユーシスは目を細め、ある事に気付いたアリサはエマに尋ね
「い、いえ……あんな凄まじい威力の魔術、私にはできませんよ……」
尋ねられたエマは戸惑いの表情で答えた後複雑そうな表情でエステル達を見つめ
「あんなに魔術を大っぴらに使っている戦いを見ていると、永い間私達の隠していた事は何だったのと思ってしまうわ……」
「アハハ……」
呆れた表情で呟いたセリーヌの言葉を聞いて苦笑していた。
「―――――」
アーツや魔術による集中攻撃を受けた敵はエステル達に突撃したが、エステル達は軽やかに回避し
「ヨシュア、行くわよっ!」
「わかった、エステル!」
「「奥義!太極無双撃―――――ッ!!」」
エステルとヨシュアは協力技を放って大ダメージを与えた!
「真竜の力、見せてあげるっ!」
その時エステルとヨシュアが攻撃している間に敵の背後に回ったミントはクラフト――――虚空蒼破斬を放った後、剣を掲げて敵の頭上に転移し
「時空奥義!時空大切断―――――――ッ!!」
敵の頭上から落下しながら敵を縦に豪快に空間ごと真っ二つに斬った!
「―――――――――――――!!」
すると敵の周囲に衝撃波の柱が舞い上がった後、真っ二つに斬られた敵は塵も残さず消滅した!
「あ、あんな巨大な魔獣を相手にたった3人で勝つなんて……!」
「フフ、あたしの予想以上に成長しているわね……」
幻獣を滅するエステル達の戦いを見ていたエリオットは信じられない表情をし、サラは口元に笑みを浮かべ
「……さすがはカシウス卿のご家族だな……」
「ええ……私もいずれ彼女達に追いつけるようにもっと精進しないと……」
ヴィクターは口元に笑みを浮かべ、ラウラは真剣な表情でエステル達を見つめていた。魔獣達の数は多く、エステルに詰め寄り、攻撃を仕掛けようとした魔獣もいたが
「ハッ!!」
エステルは片手で天秤の十字架を抜くと共に詰め寄って来た魔獣を一閃して滅し、その後棒をしまって剣に持ち替え
「二の型―――――疾風!!」
電光石火の速さで次々と魔獣達を斬り伏せた!
「!!あ、あれは……”八葉一刀流”二の型――――”疾風”!!」
「ええっ!?そ、それって兄様の……!」
エステルの剣技を見たリィンは驚き、リィンの言葉を聞いたエリゼは信じられない表情をし
「……あれほどの棒術を扱えるにも関わらず、”八葉一刀流”の剣技も修めているのか……」
「……是非とも剣士としての彼女とも手合わせをしたいな……」
ヴィクターは驚きの表情でエステルを見つめ、ラウラは興味深そうな表情でエステルを見つめていた。
「とっておきを見せてあげるっ!!とおりゃああっ!!」
その時エステルは神剣を振るって発生させた斬撃による衝撃波を放って多くの敵達を怯ませ
「ハァァァァァァァ…………!!」
抜刀の構えで全身に闘気を溜め込んだ、するとエステルの持つ神剣もエステルの闘気に同調するかのように膨大な神気を纏い始め
「極技!八皇剣―――――――――――――――ッ!!」
闘気を溜め終えたエステルは一瞬で魔獣達の背後を駆け抜けると同時に抜刀した!すると魔獣達は滅多斬りにされた後、さらに最後に滅多斬りにされた瞬間、起こった闘気と天秤の十字架に込められてある神気の大爆発に呑みこまれ、塵も残さず消滅した!
「よしっ!」
カシウス直伝の八葉一刀流の究極剣技―――極の太刀・八皇剣を放ち終えたエステルは剣を構え直し
「……………………」
「う、嘘でしょう!?私達と大して変わらないない年齢の方―――それも女性なのにあんなとんでもない剣技を放つなんて……!?」
エステルの究極剣技を見たロイドは口をパクパクさせ、アリサは信じられない表情で声を上げ
「あれが”剣聖”より受け継ぎし力か……!」
「ラ、ラウラでも今のは無理じゃないの……!?」
「ああ…………私のような未熟者の剣ではあれほどの威力を持つ奥義を放つ事は無理だ…………」
(……武の才能にあふれたご息女をお持ちになられましたな、カシウス卿……)
ユーシスは真剣な表情で呟き、不安そうな表情で呟いたエリオットの言葉にラウラは重々しい様子を纏って頷き、ヴィクターは静かな笑みを浮かべ
「一体どこまで強くなるんですか、エステルさん…………」
「エステル……アンタ、剣士としてもアリオスさんをとっくに超えているんじゃないの……?」
ティオは疲れた表情で溜息を吐き、サラは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
(我が動き、見切れるかっ!?)
サエラブはクラフト――――炎狐強襲で次々と魔獣達に電光石火の速さで襲って怯ませ
「鳳凰牙!!」
そこにツァイトが炎の闘気を纏って強襲して止めを刺した
「(神焔の咆哮!!)」
さらに協力技を放って多くの敵達を葬り去った!
「わ~!ツァイト、カッコイイ~♪」
「フフ、狼と狐の共同戦線なんて珍しい物をみれたわね……」
2体の攻撃を見たキーアははしゃぎ、セシルは微笑んでいた。
「大地の矢よ、今こそ降り注げっ!大地の制圧射撃!!」
テトリは矢の雨を降り注がせて新手の敵達を怯ませ
「光よ!邪悪なる者達を焼き払えっ!贖罪の聖炎!!」
「今こそ鳴り響け!罪人を裁く雷よ!審判の轟雷!!」
ニルとパズモは同時に魔術を放って怯んでいる敵達を一斉に滅し
「グオオオオオオオオ――――――――――ッ!!」
カファルーはクラフト――――獄熱ブレスで向かってきた新手の敵達を焼き尽くし
「ク――――――――――――ッ!!」
クーは猛吹雪のブレスを口から解き放つクラフト――――ブリザードブレスを放って他の敵達を氷漬けにし
「グオオオオオオッ!!」
「ク――――ッ!!」
カファルーはクラフト――――爆炎スマッシュで、クーはクラフト――――水流スマッシュでそれぞれ氷漬けになった敵達を砕いて滅した!
「あれが”六異将”の力……!あ、圧倒的すぎる……!あの数相手に優勢で戦い続けるなんて……!」
「……さすがは皆さん古の時代から存在し、古の戦いを潜り抜けているだけあって精鋭揃いですね…………」
パズモ達の活躍を見ていたリィンは驚き、エリゼは真剣な表情になった。敵達の中にはアーツの駆動や力を溜めて次の攻撃に備えている者達もいたが
「させませんっ!!」
テトリがまさに神業と言ってもおかしくない速さで次々と矢を放って全て命中させ、敵達の行動を妨害し
「す、凄い……!百発百中だわ……!しかも旧式の弓であれほどの威力や精度を出すなんて……!?」
「……あれがユイチリの王族種―――――”ニルユイチリ”の精霊弓技……!」
テトリの弓技にアリサは驚き、セティは真剣な表情でテトリを見つめていた。敵達の中には悪魔や幻獣も混じっていたが
「グオオオオオオオオ――――――――――ッ!!」
「ク――――――――――――ッ!!」
カファルーとクーがブレス攻撃を放って敵を足止めしていた。するとその時!
「天の風琴が奏で流れ落ちるその旋律!凄惨にして蒼枯なる雷!ブルーティッシュボルト!!」
パズモは異空間より召喚した、雷で形どった竜を解き放ち
「そは忌むべき俸命にして偽印の使徒!深遠の淵へ帰れ!招かれざる者よ!セラフィックローサイト!!」
ニルは上空より極太の光の柱を降り注がせ
「大地の剣よ……我らが敵を貫け!タイタニック!!」
テトリは異空間より地属性でできた巨大な剣を召喚し、召喚された剣は敵達に向かって行き、敵達を貫いた瞬間大爆発を起こした!3人の強力な魔術は悪魔や幻獣すらも一瞬で葬り去った!
「なんて魔術……!あんなとんでもない威力の大魔術をたった一人で扱うなんて……!?」
「異世界の魔法技術は一体どれだけ進んでいるのかしら……?」
3人の強力な魔術を見ていたセリーヌは驚いた後厳しい表情をし、エマは不安そうな表情で呟き
「うわ~……確かにあの威力なら冗談抜きで軍隊とも戦えるね~。」
「……生身で戦車が破壊されたという話も、今の戦いを見ていたら納得……」
パズモ達の圧倒的な戦いを見ていたミリアムは表情を引き攣らせ、フィーは静かに呟いた。
「あ~もう!次から次へと鬱陶しいわね!ミント、一気に減らすわよ!」
「はーい!」
その時エステルはミントに呼びかけ
「――――サティアさん、力を貸して!」
エステルは己に眠るサティア――――”正義の大女神アストライア”の力を解放して全身に膨大な神気を纏って武器を天秤の十字架に持ち替え
「ハァァァァァァァァァ…………!」
ミントは全身に膨大な魔力を溜め始めた!
「その身に刻みなさい!!」
膨大な神気を纏ったエステルは天秤の十字架で次々と敵を斬り捨てた後一対の白き光の翼をはやして大空へと舞い上がり
「神技!ニーベルン・ヴァレスティ!!」
異空間から膨大な”聖気”や”神気”を纏った槍を召喚して魔獣の軍団に放った!すると魔獣の軍団に命中した光の槍は大爆発を起こして、多くの敵達を滅した!
「ええええええええええええええええええええっ!?」
「に、人間に翼が生えたぁっ!?」
「エ、エステル……アンタ、マジで人間止めているじゃない……」
翼を生やしたエステルを見たアリサは声を上げ、マキアスは混乱し、サラは表情を引き攣らせ
「うわ~……!エステルさん、天使さんみたいですね♪」
「……………………」
「何だあれはっ!?”ブレイサーロード”は本当に人間なのか!?」
「あ、あんな事までできるなんて…………さ、さすがは”女神”の一族ですね…………」
フランははしゃぎ、ノエルは口を大きく開けて固まり、ダドリーは信じられない表情で声を上げ、リーシャは大量の冷や汗をかいて苦笑し
「オイオイオイッ!?”ブレイサーロード”ってマジで人外じゃねえか!」
ヨナは驚きの表情で声を上げた。
「グオオオオオオオオオオオオー―――――――――――――ッ!!」
一方力を溜めていたミントは竜化し
「なあっ!?」
「に、人間が……り、りりりり、竜になったぁっ!?」
「あれが伝説の存在―――――”竜”……!」
「……圧倒的だな。」
「なんて魔力……!」
竜化したミントを見たユーシスは目を見開いて声を上げ、エリオットは混乱し、ラウラは目を見開き、ヴィクターとエマは真剣な表情でミントを見つめていた。
「魂断獄炎撃(ソウルブレイクファイア )――――――――――――――――ッ!!」
そして竜化したミントは灼熱のドラゴンブレスを口から解き放ち、ブレスを受けた敵達は悲鳴を上げながら焼き尽くされ、塵も残さず消滅して行った!
「あれが”竜の息吹”…………!」
「うわ~…………こんなのもう、立派な兵器だよ……」
「むしろ現存の兵器―――火炎放射器でもあんな火力を出すのは無理。」
「これが本物の”竜”――――超越した存在の力か……どう考えても俺達”人間”の身では敵わないだろうな……」
ミントの攻撃を見たセリーヌは驚き、ミリアムは表情を引き攣らせ、フィーは静かに呟き、ガイウスは真剣な表情でミントを見つめ
「ね、ねえ……ガプタールさんでもあんな威力のドラゴンブレスを放つの無理なんじゃない~?」
「……どうでしょうね。ガプタール様はミントさんとは異なる竜。それにミントさんと比べると生きている時間が圧倒的に違いますから、ガプタール様も本気になれば凄まじい力を発揮すると思いますが…………」
表情を引き攣らせたシャマーラの言葉を聞いたエリナは真剣な表情で考え込んでいた。
「ハ、ハハ……みんなの反応……予想通りの反応だよな……」
「私達も昔はあんな反応をしていたわね……」
「いや~、今となっては懐かしいな~。」
「エステルさん達のせいで、わたし達の”非常識”が”常識”になるんですよね。」
アリサ達の反応を見たロイド、エリィ、ランディは苦笑し、ティオはジト目で呟き
「まあ、今のエステルは存在が非常識すぎるけどね♪」
カーリアンはからかいの表情で呟いた………………
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