ヨハンだがこんな状況を覆す
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ホリーさん、出撃
CB、FFはそれぞれ敵を感知していた。
「敵、水中用モビルアーマー6機を確認しました
各員、所定の位置に就いてください」
ブリッジ
「敵は、トレミーを包囲しつつ接近してきます」
「攻撃開始予定時間は?」
「0024ですぅ」
「…赤道上にいることを敵が予測していた…やるわね」
「何か用でしょうか?」
「補助席に座って、少し荒っぽいことになるから」
「ラッセ、リヒティ」
「了解。トレミー、急速浮上体勢に入る」
トレミーの廊下では、ハロが転がっていた。
「アア~~~」
「中東をあのままに宇宙へ上がる……!」
プトレマイオス2のブリッジでは、皆があわただしく動いていた。
「攻撃予測時間まで、0004を切ったです!」
「まだよ、ぎりぎりまで引き付けて」
「敵部隊に反応!」
「大型魚雷です!」
「アリオス、ケルディム、セラヴィー。トランザム開始!」
「了解。トランザム!」
ケルディム、セラヴィーもトランザム発動。
「GNフィールド最大展開
トレミー緊急浮上!」
爆発の上へ!
「南無三!!」
母艦が上昇耐性の状態で、後方の爆発を受けての加速で海上へ飛び出し、そのまま急上昇するプトレマイオス2
一方、GNバンガードは上がっていなかった。
精確に言えば、今からなのだが。
「ヨハンさ~ん、魚雷に紛れてCBの彼らの加速を上げましたよ!」
「よくやってくれたタチハロ。船体上昇開始!ネーナ、奴らの母艦を叩け!」
「ラージャ!」
アロウズの空母では、プトレマイオス2とGNバンガードを見て立ち上がっていた。
「敵艦、海面に急速浮上、さらに上昇!」
「ヤ、ヤツら、本気で大気圏を!?」
「ソレスタルビーイングの母艦、わたしの予測より速い!
トリロバイトの攻撃を初期加速に利用したか。敵艦の上昇ルートを算出しろ!」
敵MSの攻撃をものともせず、正面突破で上昇を続けるプトレマイオス2。
「こ、このスピードは?!」
「か、艦船の速度じゃ…」
「迎撃を開始する」
「りょ、了解!」
そんな、通信をしていた機体が下から撃ち落とされる。
「な、なに?!」
下にいたのはGNバンガードから射出されたフィン・ファンネル。
「ヨハン兄だけじゃないのよ!私だって!」
パトリック・コーラサワーはプトレマイオス2を攻撃していたが。
「効かねぇじゃねぇかぁ!」
プトレマイオス2、ブリッジ。
「全砲門、開きました!」
「GNバンガードを避けて、一斉発射!」
「あいあいさー!」
母艦から、GNミサイルやビームで攻撃開始。
「このおっ!」
必死に避けていたが、頭部をファンネルに撃たれて落ちていった。
「またかよぉっ!」
「逃げるな!ソレスタルビーイング!」
ルイス・ハレヴィも追いすがるが、速度が違いすぎた。
「進行軌道、割り出せました!FFの母艦は後発ですが速度は上です!」
「わかった。リバイバル大尉!」
「上昇角度の変更はたったの3度…このガデッサにはたやすいこと!」
GNメガランチャーで粒子ビームを放とうとしたとき、砲身はGNバンガードからの粒子ビームでずらされた。
リヴァイブは舌打ちをし
「くっ、まさか察知されていたとわ」
「丸見えなんだよ気配が」
ヨハンはGNバンガードのブリッジで呟いた。
――――――――――――――――――――――――――――――
「高度、600kmを突破しました!」
「このまま、大気圏を離脱する!」
「第1シークエンスは失敗か…。
だが、敵のトランザムシステムには、限界時間がある
あとは、ジェジャン中佐次第……」
マネキンが呟いていると、隣の母艦が急に爆発した。
「どうした!」
「我が部隊を攻撃していた。小さな物体が母艦に突撃したようです!」
「な、なんだというんだ」
「(さすが、ヨハン。きっちり爪跡を残すか)
――――――――――――――――――――――――――――――
「トレミー、高度10,000Km
低軌道リングを超えました」
「敵部隊の攻撃です!」
「トランザム、限界時間を突破!」
迫るMSはアヘッドなど6機、ジェジャン中佐は地上に合わせて艦を動かしていた。
「再チャージまでGNフィールドが消失します!」
GNフィールドが消え、直撃を受ける
「船体上部に被弾です!」
「敵の数は?」
「敵、巡洋艦1隻、モビルスーツ6機です!」
「そう……
予測範囲内ね」
敵母艦
「敵は粒子量を使い切った
一気に畳み掛ける!」
が、母艦に接近しようとした機体の一つが爆散する。
「な、何っ!?」
「別方向からの狙撃!」
「ガンダムです!」
「(援軍がいたのか!!しかし、反応はなかったはず!
もしや?!超遠距離からの狙撃だとでもいうのか!?)」
「牽制はしといたぜ、ホリーさん」
「お母さんに任せときなさい」
「ったく、かなわないな」
リゲルグはアヘッドに接近し次々と落とした。ニールは超遠距離射撃で母艦も撃沈させた。
連邦軍本部
ホーマー・カタギリは報告を受けていた。
「そうか、了承した。
ふぅ……、ジェジャン中佐が戦死……。
これ以上の犠牲を出すわけにはいかん。
彼らに要請するしかあるまい。イノベイターを、人類を超えた存在を…」
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