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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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外伝~叡智の守護天使~

決戦に向けての準備を終えたロイド達は決戦の日に向けてそれぞれ身体を休み始め、ロイドも明日に向けて休もうとしていた。



~夜・特務支援課~



(ついに明日が決戦の日だ……必ずキーアを取り戻して見せる……!)

ベッドに座っているロイドは決意の表情になっていた。

「―――ロイド、少しいいかしら。」

その時ルファディエルがロイドの目の前に現れた。

「ルファ姉?どうしたんだ。」

「ちょっと貴方に聞きたい事があってね。」

「俺に聞きたい事って?」

ルファディエルの言葉を聞いたロイドは首を傾げ

「――――ガイ殺害の真犯人。」

「!!………………………………」

静かな表情で言ったルファディエルの言葉を聞いたロイドは目を見開いた後複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「……その様子だと検討もついているようね。できれば聞かせてくれないかしら?」

「ああ――――――」

そしてロイドは自分の推理をルファディエルに説明した。

「……………………見事ね。私と全く同じ推理よ。」

「そっか…………ルファ姉が言うんなら間違いないだろうな…………」

口元に笑みを浮かべて言ったルファディエルの言葉を聞いたロイドは頷いた後疲れた表情になった。

「……………………」

その時ルファディエルはロイドを抱きしめて自分の豊満な胸の谷間にロイドの顔をうずめさせ

「ちょっ、ルファ姉!?」

(おっ!?何だか面白そうな展開になりそうな予感!!)

ルファディエルの行動にロイドは戸惑い、ギレゼルは興味深そうな表情になった。

「…………ついにガイの域に到ったわね……………もう、私から卒業ね…………まさかこんなにも早くこの時が来るとは思わなかったわ………………」

「え………………」

静かな笑みを浮かべて言ったルファディエルの言葉を聞いたロイドは呆けた。そしてロイドを抱きしめていたルファディエルはロイドを離して正面からロイドを見つめ

「―――貴方と契約した時の約束、覚えているかしら?」

寂しげな笑みを浮かべて言った。

「俺と契約した時の…………?――――――あ………………」

ルファディエルの言葉を聞いたロイドは首を傾げたが、幼い頃ルファディエルと契約した時の条件――――ガイ殺害の”真実”に辿り着くまで自分を見守り続ける事の話を思い出した。



「………その…………俺との契約を終えた後、これからどうするんだ…………?せめてキーアを取り返すまでの間だけでも手伝って欲しいんだけど…………」

「フフ、心配しなくてもここまで来たのだから最後まで手伝うわよ。でも、これからか…………………………」

複雑そうな表情で言ったロイドの言葉を聞いたルファディエルは微笑んだ後考え込み

「……ねえ、ロイド。これからもずっと私と一緒にいたいのかしら?」

静かな笑みを浮かべてロイドを見つめて尋ねた。

「そんなの当たり前だろ?ずっと一緒に生活してきた”家族”みたいなものだし……………………その…………この際言っちゃうけどさ…………セシル姉みたいにルファ姉にも憧れていたしさ………………」

尋ねられたロイドは頷いた後恥ずかしそうな表情で答え

(おおおおおおおおおおおおおっ!?まさか……まさか!ついにルファディエルを落とし、喰う気かっ!!)

その様子を見ていたギレゼルは興奮し

「あら…………さすがに今の言葉には驚いたわ。てっきりセシルが初恋の相手だと思ったのだけど。セシルはガイに取られたから、私に乗り換えたのかしら?」

ルファディエルは目を丸くした後からかいの表情でロイドを見つめ

「そんな訳ないだろう!?……まあ初恋の相手がセシル姉って事は否定できないけどな……ハハ…………」

見つめられたロイドは慌てた様子で答えた後苦笑した。

「フフ…………ずっと弟みたいな存在だと思っていたけど、まさかこの私が惹かれるなんてね…………この事を予想していたセシルはある意味凄いわね…………」

「へ?」

(くかかかかかかかかっ!やはりか!やはりお前もロイドに惹かれていたのかっ!!)

優しげな微笑みを浮かべて呟いたルファディエルの言葉を聞いたロイドは呆け、ギレゼルは陽気に笑った。

「………………一つだけ。一つだけずっと私が一緒に貴方を見守ってあげられる方法があるわ。」

「ほ、本当か!?だったら是非条件とか教えて欲しいんだけど…………」

そして静かな口調で言ったルファディエルの言葉を聞いたロイドは驚いた後苦笑しながらルファディエルを見つめ

「――――”守護天使”。私が貴方の”守護天使”になれば、貴方を見守り……そして”英雄”へと”昇格”させてあげることが出来るわ。」

「”英雄”………………う、うーん……なんかそう言われても戸惑うなあ………”英雄”って言ったらアリオスさんや局長達の事を真っ先に思い浮かべるし…………どう考えても俺がアリオスさん達みたいになれるとはとても思えないんだけど…………」

ルファディエルの説明を聞いたロイドは呆けた後苦笑した。

「フフ、”英雄”と言っても様々な種類があるわ。かつてのアリオスのような人々に称えられる”英雄”…………ヴァイスハイト局長達のような世界を統べる”英雄王”…………――――そして。仲間の為に世界を敵に回してでも仲間達をずっと守り続ける”英雄”。貴方にもいるでしょう?どんな者が相手であろうと絶対に守るべき仲間達が。」

「あ…………………」

ルファディエルに尋ねられたロイドはエリィ達やキーアの姿を思い浮かべた。

「…………まあ、そう深く考える必要はないわ。別に何か特別な事をしたり、変わる必要はないわ。仲間達を絶対に守る特務支援課のリーダー、ロイド・バニングスであるだけでいいのよ。」

「…………そっか…………だったら是非俺の”守護天使”になって…………いや、なって下さい。」

ルファディエルの説明を聞いたロイドは静かな笑みを浮かべてルファディエルを見つめて言った。

「――――わかったわ。…………………」

ロイドの言葉を聞いたルファディエルは頷いた後詠唱をして部屋全体に防音結界を展開し

「ん……………………」

なんとロイドの唇に口付けをした!

「!!!!???」

(キタ――――――ッ!それにしてもまさかルファディエルの濡れ場を見れる事ができるとは……!さすがだ……さすがだよ、ロイド!ルファディエルですら落としたのだから、いつかメヒーシャちゃんも落としそうだな!くかかかかかかっ!)

ルファディエルに口付けをされたロイドは大混乱し、ギレゼルは興奮した。

「な、なななな、一体何を……!?」

ルファディエルが離れるとロイドは真っ赤にした顔でルファディエルを見つめ

「フフ、貴方の”守護天使”になる”儀式”の一つよ。私が貴方の”守護天使”になる為にはこれから貴方に抱いてもらう必要があるのだから。」

「えええええええええええええええええええええっ!?」

微笑みながら言ったルファディエルの話を聞いたロイドは大声で驚き

「ちなみに私も”処女”だから、ロイドが私にとって”初めての男”になるわよ?」

「!!!!???」

さらにルファディエルの言葉を聞いたロイドは顔を真っ赤にして信じられない表情をし

「とりあえずこれから始める”行為”に服は邪魔ね………」

ルファディエルは指を鳴らして自分が身につけている服を消した。

「ななななななっ!?」

何も身につけていないルファディエルの姿を見たロイドは顔を真っ赤にして大混乱し始めた!

「あら……早速興奮しているわね?私の裸に欲情を抱いたのかしら?幼い頃には一緒にお風呂も入っていたから、私の裸には見慣れていると思っていたけど。」

「ちょっ、ルファ姉!そこは…………!」

「フフ……確か男性は口や胸でしてあげたら喜ぶのだったわね?さすがに”こういう事”に関しては初めてだから……私のやり方が下手だったら遠慮なく貴方の好きなように私を犯していいわよ……よいしょっと………………はむ……ちゅる…………」

その後ロイドはルファディエルを抱いて、ルファディエルとの”守護天使”の契約を終え……ロイドの”守護天使”になったルファディエルは”能天使”より位階が上の天使――――”力天使”へと昇格した。



「ううっ…………エリィに何て言い訳をしたらいいんだ…………?」

”事”を終えたロイドは疲れた表情で呟き

「あら。私が胸と口でしていた時、貴方の方から私を押し倒して私の胸を犯しながら私の口に入れて出した後、さらに私を犯しながら何度も中に出した上、口で掃除してあげた時もまた興奮した後再び私を犯してたくさん中に出した癖に今更そんな事を言うのかしら?しかも今回の件が終わったらリーシャも抱くのだから、今更一人や二人増えた所で大した事ないでしょう?」

何も身につけていないルファディエルは目を丸くした後からかいの表情でロイドに尋ね

(くかかかかかかっ!最初はルファディエル主導だったがすぐにロイド主導になるとはな!あのルファディエルを犯しまくるなんて、超珍しい場面を見せてもらったぜ!!)

ギレゼルは陽気に笑いながら親指を立てていた。

「う”…………(ずっと憧れていたルファ姉を抱けることに興奮して我を忘れてしまったんだよな…………)ハア………何でこうなったんだ…………ハア…………」

一方ルファディエルの言葉を聞いたロイドは表情を引き攣らせた後溜息を吐き

(フフ……それが天然の女殺しである貴方の宿命よ…………)

その様子をルファディエルは苦笑しながら見つめていた。そして翌日………………… 
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