英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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第121話
~ベルガード門~
「はあ~っ……………」
リウイ達が去った後ロイドは疲れた表情で溜息を吐き
「ロイドさん、お疲れ様です。」
ティオは静かな笑みを浮かべて言い
「フフ、まさかあそこであんな風に持って行くとはね。」
「ふむ、さすが至宝の御子に懐かれるだけはあるようだ。」
ワジは口元に笑みを浮かべ、ツァイトは感心し
「えへへ………さすがはロイドだね!」
キーアは嬉しそうな表情で言った。
「い、いやいや。ただ伝言を伝えただけさ。でも……何とか伝えられてよかったよ。それとエクリアさん…………これからよろしくお願いします。」
一方ロイドは謙遜した後エクリアに視線を向け
「はい。全力で皆様に力を貸しますので、よろしくお願いします。」
ロイドに視線を向けられたエクリアは会釈をした。
「フフ、また”姫将軍”と共に戦う日が来るとはね♪」
その時カーリアンは笑顔でエクリアに視線を向け
「カーリアン様……お願いですから、いい加減その二つ名で呼ぶのは止めて下さい………――――それと。エオリアさん。」
視線を向けられたエクリアは溜息を吐いた後エオリアの名を呼び
「わ、私??」
名を呼ばれたエオリアは目を丸くした。
「――――ちょうどいい機会です。セリカ様の”使徒”になったからには色々と教える事がありますので、今回の同行でしっかりと学んで下さい。セリカ様の永遠の”第一使徒”として色々と教えるつもりですので、覚悟していて下さい。勿論エリゼ、貴女もよ。今回の同行の間も色々教える事があるから、しっかり学びなさい。」
そしてエクリアはエオリアとエリゼに微笑み
「はい。ご指導よろしくお願いします、エクリア様。」
「ア、アハハ………お手柔らかによろしくお願いします………」
「フフ、頑張って下さいね、エオリアさん。」
微笑まれたエリゼは静かな笑みを浮かべて会釈をし、エオリアは冷や汗をかいて苦笑し、リタは微笑みながらエオリアを見つめた。
「ハハ……………そういえば………ノエル達はどこにいるんだろう……?」
その様子を苦笑しながら見ていたロイドはある事に気付いて考え込み
「……ベルガード門にいた国防軍は皆、砦内にある牢屋かメンフィル軍が用意した簡易牢屋に監禁されている。ノエルは確か……砦内の方だったな。」
リィンは真剣な表情で答えた。
「そうか………ノエル会う事は可能か?」
リィンの話を聞いたロイドは複雑そうな表情をした後尋ね
「可能ですけど………どうするのですか?」
ロイドの質問を聞いたエリゼは不思議そうな表情で尋ねた。
「……せめてノエルに聞きたいんだ。本当に彼女が大義に殉じるつもりだったのか。」
「ロイドさん………」
「ロイド……」
「…………………」
疲れた表情で答えたロイドの言葉を聞いたティオとキーアは心配そうな表情をし、ランディは目を伏せて黙り込んでいた。
「――――わかりました。でしたら私達がご案内します。兄様。」
「ああ。―――こっちだ。」
「ありがとう、エリゼさん、リィン。」
その後ロイド達はエリゼとリィンの案内によって砦内の牢屋に向かい始めた。
「あら?貴方達は………」
「皆さん………お久しぶりですね。ご無事で何よりです。」
ロイド達が部屋に向かっているとペテレーネとティアがそれぞれ護衛の親衛隊員と共に異なる部屋から出てきてロイド達に気付いて会釈をした。
「ペテレーネ神官長……それにティア神官長も。」
「お二人ともお久しぶりです。」
「どうしてこんな所にいるんスか?」
ペテレーネ達を見たロイドは驚き、ティオは会釈をし、ランディは目を丸くして尋ねた。
「私達は先日の制圧作戦で怪我を負った国防軍の兵士の方々の傷を癒して回っている最中なんです。」
「へえ?敵だった連中にわざわざ貴方達ほどの人達が動いているんだ?」
ペテレーネの話を聞いたワジは目を丸くし
「………傷ついている人々に敵も味方も関係ありません。」
「”神機”の力に目が眩んだ彼らもある意味、被害者と言ってもおかしくありません。」
ワジの質問にティアとペテレーネは静かな口調で答え
「………ありがとうございます。」
「フム。評判通り2人ともまさに”聖女”の称号で呼ばれるべき心優しき娘達のようだな。」
ティアの答えを聞いたロイドは静かな表情で会釈をし、ツァイトは感心していた。
「あら?リーシャさん……リィンさんやエリゼさん、カーリアン様やエクリア様までどうしてロイドさん達と共に……?」
「それにお母様まで………」
そしてリーシャ達に視線を向けたペテレーネとティアはそれぞれ目を丸くし
「―――殿下のご好意によりこの度、再びロイド達に力を貸す事になり、彼らと共に同行する事になりました。」
「私は殿下の指示によって兄様達と共にロイドさん達に同行し、彼らに力を貸すことになりました。」
「―――私はイリーナの頼みによるものです。」
「私は彼らについて行けば面白いと思ったからよ♪」
二人の疑問にリィン達はそれぞれ答え
「―――私はロイド達の力になりたいのが一番の理由と………もう一つの理由は……――――亡くなったガイさんの真実を知る為よ。」
セシルは目を伏せて答えた後真剣な表情で言った。
「お母様………―――わかりました。お母様達が無事戻って来れるように毎日イーリュンに祈りを捧げておきますね。」
セシルの答えを聞いたティアは驚いた後微笑み
「フフ、ありがとう。」
ティアの答えを聞いたセシルは微笑み
「リーシャさんはどうしてですか?あれほど固い決意をされていたようなのに……」
ペテレーネは不思議そうな表情でリーシャを見つめて尋ねた。
「私はその………ロイドさんにこの身を奪われてしまいましたから。」
そして尋ねられたリーシャは顔を赤らめて嬉しそうな表情で言い
「えっ!」
「まあ……」
リーシャの答えを聞いたペテレーネは驚き、ティアは目を丸くし
「ちょっ、リーシャ!?」
「確かに間違っていませんね。」
「ロイド、リーシャに『勝負に勝ったら君は俺がもらう』って、ちゃんと言ったもんねー。」
「この野郎……!どさくさに紛れてリーシャちゃんまで落としやがって……!お嬢を助けたら、絶対にお嬢に言いつけてやるからな!」
ロイドは慌て、ティオはジト目で呟き、キーアは無邪気な笑顔を浮かべ、ランディは悔しそうな表情でロイドを睨み
「フフ、私を奪ったのですから、ちゃんと責任を取って下さいね?」
リーシャはからかいの表情でロイドを見つめた。
「あ、あれはそういう意味で言ったんじゃ……!ああもう!リーシャもわかっていて、からかっているんだろう!?」
見つめられたロイドは慌てた様子で言った後疲れた表情で指摘し
「フフ、どうでしょうね?(私の心も身体も全て奪ったのですから絶対に逃がしませんよ、ロイドさん♪)」
ロイドの様子を見たリーシャは微笑んだ。
「クスクス………」
その様子を見ていたペテレーネは微笑み
「………リーシャさんに笑顔が戻って何よりです。………近い内、必ずイリアさんの治療に私達が行きますので、リーシャさんも頑張って下さいね。」
ティアは優しげな微笑みを浮かべた後リーシャを見つめ
「はい………イリアさんだけじゃなく、私の事まで気にかけて頂き……本当にありがとうございます。」
見つめられたリーシャは静かな笑みを浮かべて会釈をした。その後ロイド達はペテレーネ達とわかれた後ノエルが監禁されている部屋に入った。
「――――失礼するよ、ノエル。」
「ロイドさん………それに皆さんも………フフ………久しぶりですね………今度は逆の立場になってしまいましたね………」
部屋に入って来たロイド達を見たノエルは寂しげな笑みを浮かべて言い
「…………………」
リーシャは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「あれ………どうしてリーシャさんがロイドさん達と共にいるんですか?」
そしてノエルはリーシャに気付いた後複雑そうな表情で尋ね
「………彼女は俺達が説得して力を貸してもらう事になったんだよ。――――全てを終えた時、アルカンシェルに戻ってもらう為に。チキさんやリウイ陛下からも彼女がメンフィルやラギール商会から離れる事の許可ももらっている。」
ノエルの疑問にロイドが静かな表情で答え
「そうですか……………それはよかったですね………」
ロイドの答えを聞いたノエルは複雑そうな表情で言った。
「………最初に言っておきますが、謝るつもりはありませんよ。私は私の信念に従って貴女達と対峙したのですから………――――ディーター大統領達に従う貴女達と同じように。」
「リーシャ……………」
その時リーシャは目を伏せて呟いた後真剣な表情でノエルを見つめ、リーシャの言葉を聞いたロイドは複雑そうな表情でリーシャを見つめ
「別に謝ってもらう必要はありませんよ………軍人としてロイドさん達と対峙したあたしのように………貴女もイリアさんやアルカンシェルの為にあたし達と対峙しただけでしょうし………」
ノエルは目を伏せて呟いた後疲れた表情になり
「ノエル………リーシャ………ごめんね……キーアのせいで………」
ノエルの言葉を聞いたキーアは悲しそうな表情でノエルとリーシャを見つめた。
「……キーアちゃんは謝る必要ないよ。悪いのはキーアちゃんを利用しているディーター大統領、そしてイリアさんを傷つけた赤い星座なのだから……」
「え……まさか貴女………キ、キーアちゃんなの……?た、確かに声や容姿とかキーアちゃんそっくりだけど………い、一体何が……?」
キーアの言葉を聞いたリーシャは微笑みながらキーアを見つめ、ノエルは戸惑いの表情でキーアを見つめた。
「―――その事も含めてあの後色々とわかったことを説明するよ。」
その後ロイド達はキーアの事も含めてさまざまな事情を説明した。
「そ、そんな事が……………」
事情を聞き終えたノエルは疲れた表情になった。
「今の話を聞いてもらって改めて聞く事がある。――――なあ、ノエル。大義に殉じて満足だったか?」
「え……………」
ロイドの言葉を聞いたノエルは呆け
「何の欺瞞もなく、間違っているとわかっていてもただひたすらに無理矢理真っ直ぐにしかいられなくなった。それは君やソーニャ副司令……そして国防軍の兵士達も同じだ。そんな気持ちを抱えたままで、抗う事を決めた局長やギュランドロス司令達………そして俺達が持つ”想い”…………いや、”信念”に勝てると思っていたのか?”神機”という”力”に目が眩んだ君達に。その結果が今の状況だ。――――違うか?」
「………っ……………」
真剣な表情で語りかけてきたロイドの言葉を聞いたノエルは辛そうな表情で唇を噛みしめ
「へえ?中々キツイ事を言うじゃないか。」
ワジは興味深そうな表情でロイドを見つめた。
「例えば俺達はキーアを取り戻すという”信念”……リーシャはイリアさんを絶対に助け、アルカンシェルに戻るという”信念”………そして局長達はクロスベルを支配し、繁栄させるという”信念”……………―――――君達の”信念”……いや、”想い”は本当にあったのか?”結社”や”赤い星座”……そして全ての黒幕であったディーター大統領によって滅茶苦茶にされているクロスベルは本当に守る価値があったのか?」
「…事……って……いました………」
ロイドの言葉を聞いたノエルは小声で呟き
「え?」
ノエルの言葉を聞いたロイドが呆けたその時
「そんな事ぐらい、最初からわかっていました!でもあたし達は!クロスベルを守る軍人で!ギュランドロス司令達みたいな強い”力”や”想い”も持っていなくて!今のクロスベルを守る為にはそうするしかなかったんです!」
ノエルは涙を流してロイド達を見つめて叫んだ!
「ノエルさん……………」
「「…………………」」
ノエルの言葉を聞いたティオは辛そうな表情をし、ランディは目を伏せ、エオリアは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「その結果がこれですよ……………………いくらアリオスさんや”赤の戦鬼”、”結社”がいるとはいえ、メンフィルも加わった司令達に勝てるわけありませんし、残りの”神機”も破壊される事が目に見えていますよ…………………いずれディーター大統領はギュランドロス司令達によって失脚させられ……クロスベルは変わるでしょうね……………最もこんな所ではどんな風に変わるのか見る事もできませんが……」
そしてノエルは疲れた表情で溜息を吐いた後、寂しげな笑みを浮かべて言った。
「……………―――――だからこそ君は見るべきだ。クロスベルが今後どんな風に変わっていくのか。」
その時考え込んでいたロイドは真剣な表情でノエルを見つめて言い
「え……………」
ロイドの言葉を聞いたノエルは呆けた。
「”教団”の件で俺達は2度とあんな事を起こさない為にも権力に屈せず”真実”を追求すると決めた。そして今のクロスベルが間違っていると気付いていても目を逸らし続けた君だからこそ、今後のクロスベルはどうなるか見て、間違っていると気付いているのなら間違っている人達に気付かせるべきだ。それが犠牲になった警備隊員や警官、そして市民達に唯一できる”贖罪”だ。――――違うか?」
「…………………!」
(そう…………キーアの”贖罪”の一つも同じ理由……………キーアのせいで全て変わってしまったクロスベルを………ゼムリア大陸を見続ける事…………………)
真剣な表情で言ったロイドの話を聞いたノエルは目を見開き、キーアは目を伏せて黙り込んでいた。
「………そう……ですね………確かにロイドさんの仰る通りですね………本当なら皆さんと一緒に行動していたあたしだからこそ、気付くべきでしたね………最初から間違っていた事に………!」
そしてノエルは決意の表情で言い
「ノエルさん………!」
「元気を取り戻したようですね………」
「えへへ……さすがはロイドさんだね♪」
ノエルの様子を見たセティとエリナは微笑み、シャマーラは嬉しそうな表情をした。
「ただ……今のあたしは虜囚の身ですから、ここから動けませんし………皆さんの力になる事ができないのが悔しいですね……」
「……エクリアさん。拘束されている国防軍の兵士達の身の権限を持っている人は誰なんですか?」
疲れた表情で言ったノエルの言葉を聞いたロイドは考え込んだ後エクリアに尋ね
「確か………ギュランドロス様とルイーネ様だったはずです。」
「そうですか………だったら今から2人に事情を説明して、何とかノエルだけでも解放してもらえるように説得してみせるよ。」
エクリアの答えを聞いたロイドは頷いて言った。
「オイオイ………そんな簡単に言うが、あの二人を本当に説得できるのか?」
「ルイーネ一佐はああ見えて厳しい方ですし………ギュランドロス司令は大雑把に見えるようで、厳しい所は本当に厳しいですよ?」
ロイドの言葉を聞いたランディは目を丸くし、ノエルは驚きの表情で言った。
「それでも何とか納得してみせるよ。――――ノエルも俺達の大切な仲間だしな。」
「ロ、ロイドさん………」
そして笑顔で言ったロイドの言葉を聞いたノエルは顔を赤らめ
(おおおおおおおおおおおおおおっ!ここでもかっ!いや~、一皮剥けたロイドは以前以上にパワーアップして面白すぎるぜっ!)
(ハア……………………頭が痛くなって来たわ……………)
その様子を見ていたギレゼルは興奮し、ルファディエルは手を頭に抑えて大きな溜息を吐き
(フフ、ここでも出たね、ロイドご自慢の天然が。)
(リウイ陛下やセリカさん達以上に性質が悪いように見えてきました………)
(この弟王がっ!)
ワジは口元に笑みを浮かべ、ティオはジト目でロイドを見つめ、ランディは悔しそうな表情でロイドを睨み
(油断していたら兄様もこうなりそうだから、しっかり見張っておかないと……)
(何でそこで俺を見るんだよ、エリゼ………)
エリゼはジト目でリィンを見つめ、見つめられたリィンは溜息を吐いた。その後ロイド達はギュランドロス達がいる場所を探して、ギュランドロス達がいる部屋に入った。
「――――失礼します。」
「おう、お前達か。」
「あら………どうしたのかしら?もうエリィさん達を解放する為に既にここを去ったと思っていたけど………」
部屋に入って来たロイド達を見たギュランドロスは声をかけ、ルイーネは目を丸くして尋ね
「実は折り入って頼みがありまして―――――」
尋ねられたロイドはギュランドロス達に事情を説明してノエルだけでも解放して欲しい事を頼んだ。
「なるほどな……………」
「フフ、中々考えているわね。」
「へえ?見かけのわりに結構厳しい事を言うじゃん。見直したよ。」
事情を聞き終えたギュランドロスは頷き、ルイーネは微笑み。パティルナは興味深そうな表情をした。
「………何とかノエルだけでも解放して頂けないでしょうか?」
そしてロイドは真剣な表情でギュランドロス達を見つめて尋ね
「別にいいぜ?ルイーネ、お前もいいだろう?」
尋ねられたギュランドロスは頷いた後ルイーネに尋ね
「うーん………私としましてはちょっとだけ反対なんですが………クロスベル独立国を滅ぼせば解放するつもりでしたし、まあ一人くらいならいいでしょう。」
尋ねられたルイーネは困った表情をした後頷いた。
「あ、ありがとうございます………!」
二人の答えを聞いたロイドは明るい表情をし
「随分と気前がいいな、オッサン………元敵だった連中だぞ?」
ランディは目を丸くして尋ねた。
「何も無罪放免で解放する訳ではないわよ?解放する条件としてヴァイスさんとギュランドロス様……そして私達の手によって生まれ変わるクロスベルの兵士とするつもりよ?」
「クク、クロスベル独立国を滅ぼして、俺達が建国したクロスベルがある程度落ち着いたらソーニャ達を鍛え直すつもりだったしな。」
「そうだね♪ベルガード門の連中も鍛えまくって今の強さになったからね~。ビシバシしごくつもりだよ♪」
ランディの疑問にルイーネは微笑み、ギュランドロスは不敵な笑みを浮かべ、パティルナは笑顔で言った。
「な、なるほど………」
3人の答えを聞いたロイドは冷や汗をかいて苦笑し
「国防軍の連中、マジで災難だな………痛い目に合わされた上、ベルガード門の連中も味わったあの地獄の特訓を受ける事になるんだからな………ある意味拷問に近かったからな、あの特訓は。」
ランディは疲れた表情で溜息を吐いた。
「あら………そのお蔭でランディ君も本来の力――――”赤い星座”の猟兵時代の体力や勘も取り戻せたからいいじゃない。」
「そうそう!確かたった2人で赤い星座を圧倒したんだって?機会があったら、あたしと模擬戦をしようよ!」
「クク、その時は俺も混ぜてもらうぜぇ?」
ランディの言葉を聞いたルイーネは微笑み、パティルナとギュランドロスは興味深そうな表情でランディを見つめ
「マジで勘弁しろってーの………」
見つめられたランディは疲れた表情で溜息を吐いて言った。その後ロイド達は牢屋から解放され………かつて支援課に所属していた時の服装に戻ったノエルを加えてベルガード門を出て法陣の場所に向かおうとすると法陣の前に驚くべき人物達が待っていた……………
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