暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】
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学年別トーナメント
第19話 ボーイ・ミーツ・ボーイ Ⅱ
前書き
あ〜面倒臭せぇ〜〜……でも書かなきゃなぁ……
白夜SIDE
夕食を食べ終えて部屋に戻った宵の口……
≪シャッシャッ……≫
今俺は剣を研いでいる。何故研いでるかだと?んなモン定期的に研がなきゃ剣の斬れ味が落ちるからに決まってんだろ……
そんな時に……
≪コンコン……≫
たく誰だよこんな時にやって来る輩は……
怒りがこみ上がりながらもレンズを覗いてみると……
箒「……」
居たのは煩い篠ノ之だった。
何でこいつが居んだよたく……まあいい……
白夜「何だ一体?俺は今忙しいし相手がテメェだからイライラしてんだ。
用があんならそこで言え」
箒「そ…そんなの言われがなくとも解っている!」
全くな……てか今回はヤケに聞き分けがいいな……やっと一皮剥けてくれたのか……?
白夜「じゃあなんだ用件は?」
箒「そ…それはその……」
ウザ……
白夜「用があんならハッキリと手短に言え!でなきゃコッチも暴れちまうぞ‼︎」
箒「わ…解った!解ったから!
言うからそれだけは勘弁してくれ‼︎」
たく……じゃあ何だ?
箒「ら…来月開催される学年別トーナメントだが……もし私が優勝したなら……」
優勝したなら……?
何だこのパターン……妙にやな予感すんのは気の所為か……?
箒「つ…付き合ってもらう‼︎」
はぁ、何でそうなんだよ⁉︎意味解んねぇよ!
てか俺には照美(天照大御神)が居んだから付き合う義理ねぇし‼︎
白夜「んなモンすん訳__って居ねぇしあいつ!」
何だよあの野郎!一 人の言う事無視しやがって!あいつ明日どうなんのか覚えとけよ‼︎
_____________________
白夜SIDE
翌日の学食
白夜「おいテメェ」
箒「な…何だその顔は⁉︎私は何もしてないぞ!」
学食に着くやいなやみつけた篠ノ之にガン飛ばす俺……
昨日はよくも人の言う事無視してくれた挙句忘れてくれたなテメェ…只で済まされると思うなよ……
≪ギラリッ≫
白夜「お〜っとこんなとこに人の意向無視していちゃもんつけやがった馬鹿野郎はっけ〜ん♪罰として殺しちゃってもいい♪?脳n…いや裁判員裁判で問答無用の公開処刑をいただきました、いただいちゃいました♪緊急時だから控訴も上訴も…元より提訴も却下だ・ZE♪」
箒「なっ⁉︎」
白夜「ってな訳で介錯してやっから俳句詠め!」
箒「ちょ……うわあぁああああ〜〜〜〜!!!!!???」
その後……篠ノ之 箒という名の変死体が職員室に届いたのは言うまでもない(人を勝手に殺すな‼︎:篠ノ之 箒)……
_______________
千冬SIDE
SHR前の職員室
千冬「……」
この前の事件の犯人は間違い無く束の仕業だな。第一無人機で未登録のコアをISに使う輩はそいつ除いて他に居ない。
だがな……今の私はお前の身勝手な茶盤に付き合う程そう暇ではないのだからな……今度また何かしようものなら白夜にでも依頼してとっ捕まえさせてイヤでも洗いざらい白状させるからな…覚悟しとけよ…束……
まあそれはさて置き……
ーーーー
≪パシュー……≫
「「……」」
職員室を出て廊下に出れば、そこに居たのは新たな転校生。しかも今回はウチのクラスだ。
やれやれ……今回また学園から厄介者もの遣わされてしまったな……まあいいとしよう……
千冬「待たせてすまなかった……
こんなトーナメントが間近な時に転入とは少々厄介だが……まあお前達2人の実力と成績なら大して問題にはならんだろう……
とにかく行くぞ、ついて来い」
全く今回は前の教え子に加え……これ以上はネタバレになりそうだから言わないでおくか……
そんな訳で私は新たな転入生を連れて教室へと歩む……この先何が待ちうけてるも知らずに……
_______________
白夜SIDE
教室
白夜「おい死に損ない」
箒「何だ今度は……もういいだろ?」
白夜「んな簡単に俺が済ますと思ってんのかクソガキが……
てか今回の騒ぎどう償うつもりだテメェ?死に方の希望聞いてやっから今のウチに懺悔しやがれ」
箒「だから何故そうなるのだ⁉︎」
白夜「惚けんなこの“スットコドッコイ”。
じゃあ部屋ん前で付き合えとかほざいた馬鹿野郎がテメェ以外に何処に居んだよ?」
箒「そんなことを言われても……」
今俺は篠ノ之を尋問している。えっ、何故“尋問してっか?”だと?んなのはこいつが“俺と付き合え!”とかほざいた話が……
「ねえねえ聞いた?」
「何が?」
「今度の学年別トーナメントで優勝すると……」
「白夜くんと付き合えるらしいよ!」
「えっ、マジ⁉︎」
「本当本当!だって篠ノ之さんがそう言ってんだから!」
いつの間にこんな感じで広まってるからだ。しかも話の内容が歪んで広がってるし……
まあそんな訳で発生源の篠ノ之にどういうつもりか聞き出そうと尋問してるけど全然白状しない。いやそれとも元から知らんのか?
だが何れにしてもこいつに非があんだからこいつに制裁しても誰も文句は言わんだろうが……
真耶「駄目ですよ白夜くん!学園内での武力行使は禁止です‼︎」
まさかの副担任に止められる始末。
クソッタレが!
まあいい……放課後みっちり叩きのめすだけだからな……フッフッフッフッ……
≪パシュー……≫
千冬「諸君、今日もいい朝だな。
それと山田先生、SHRの前に転校生の紹介を頼むぞ」
そこへ入って来たのは雇い主の織斑先生だった。
てか転校生、この時期に何で⁉︎
真耶「はい。
そういう訳で、今から転校生を紹介しますね。
しかも2人で代表候補生ですよ」
『えぇええ⁉︎』
2人、しかも代表候補生だと⁉︎また面倒な奴らが……って、ん?
ーーーー
「失礼します」
ラウラ「……」
何?あいつ…ドイツで叩き潰したラウラ・ボーデヴィッヒか?
フン…まあいい……とにかくもう一方は……
「ん?何、もしかして僕の顔に何か付いてる?」
白夜「フランスの国家代表候補生のシャルル・デュノアだな?」
『⁉︎』
シャルル「知ってるの、僕を⁉︎」
白夜「知らねぇほうが不思議だと思わんのか?」
『……』
前にも言ったと思うが各国の代表候補生と国家代表はおおかた頭の中に入ってる。まあそれは俺みてぇな殺し屋にしてみりゃ当然といっちゃあ当然だがな……
シャルル「えっと……もう名前出ましたけど、フランスから来ましたシャルル・デュノアです」
「お…男……?」
シャルル「はい、ここに僕と同じ境遇の方が居ると聞いて、本国より転入を__」
境遇って……俺か?まあ男ならしゃあないが__
『きゃあぁああああ〜〜〜〜♪!!!!!!』
シャルル「えっ?」
「男子よ男子!2人目の男子‼︎」
「しかもうちのクラス(1組)に!」
「ワイルド&クールな白夜くんにサッパリ&ブューティフルなデュノアくん!」
「守ってあげたくなる系の美形って素敵!」
野獣(女)共が煩ぇ〜……
千冬「騒ぐな!静かにしろ‼︎」
『……』
一瞬で静まり返ったな……
んで……
ーーーー
千冬「挨拶をしろ、ボーデヴィッヒ」
ラウラ「はい、教官」
こいつ…前よりは強くなってはいるみたいだな……“前と比べれば”だが……
ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
『……』
こいつめ……軍人なせいか必要な事以外言わねぇみてぇだなおい……
即座に白けたぞ……
「ちょっと待って、ボーデヴィッヒって前に織斑先生が言ってた……」
「うん、白夜くんが生身で倒したってドイツの代表候補生……」
「でも代表候補生なら実力はさながらあるんでしょ?ただ白夜くんが強過ぎただけで……」
「確かに、白夜くんって…かな〜りチートスペックだしね……」
っておいお前ら、だからってあんまり悪く言うな……本人が可哀想だろが……
真耶「あの……それだけですか?」
ラウラ「以上だ」
真耶「それだけだと…流石に……」
たく……
白夜「ドイツ代表候補生でドイツ軍特殊部隊“シュヴァルツェ・ハーゼ”の隊長を務めるドイツ空軍少佐のラウラ・ボーデヴィッヒ、だったな?」
ラウラ「貴様に説明なぞ求めてないぞ」
折角紹介してやったってのに冷えな……
まっ、それもしゃあないかもしれんが……
白夜「ほ〜う、随分と冷たい野郎だな……“試験管ベビー”」
ラウラ「なっ⁉︎」
『⁉︎』
そう…こいつ(ボーデヴィッヒ)はタダの人間なんかじゃない。ドイツ軍の特別な研究でもって作られた人工生命体(所謂擬似ホムンクルスか?)だ……
ラウラ「貴様!一体何処でその話を__」
白夜「ドイツ軍の中で最も信頼出来る奴から聞いたのさ。
何せお前ソックリな奴を前に一度だけだが見掛けた事があってな」
ラウラ「私ソックリな……?」
白夜「そんでテメェの出生調べてもらったらそれ(試験管ベビー)が解ってな。
初めに聞いた時は驚いちまったが……」
ラウラ「貴様!もう許さん‼︎」≪ギラリッ≫
ついに痺れ切らしたのかナイフを構えるボーデヴィッヒ。
フン……残念だが、そんな小物じゃあ俺は倒せんぞ……
白夜「俺に武器を向けっとは随分と良い度胸だな。
懺悔の用意は出来てんのか?」
ラウラ「貴様がそう言っていられるのも今のうちだ。
何せ私は前より強くなったのだからな!」
あぁ解るともそのくらい、前とは違い今のテメェは覇気に満ち溢れてるぜ……
だが……
白夜「水をさす様で悪いが、今のテメェじゃ俺は倒せねえ」
ラウラ「何だと貴様!人を散々コケにしおって‼︎」
白夜「ならあんのかテメェには?」
ラウラ「何がだ⁉︎」
白夜「力を行使する目的がな」
ラウラ「そんなの貴様を倒s__!」
白夜「悪いがそりゃ言い訳程度にしかならんぞ」
ラウラ「くっ、なら貴様はどうなんだ⁉︎お前にはあるのか⁉︎力を使う理由が!」
白夜「無論あるさ、あの人を越える為にな」
ラウラ「あ…あの人?」
白夜「俺に力をくれた人をさ」
ラウラ「お前に…力を……?」
白夜「おっと、これ以上は流石に言えねぇな。
後は自分で探りな」
ラウラ「何?」
これ以上の長話しは流石に雇い主(織斑先生)が承知せんだろうからな……
ーーーーーーーーーーーーーーー
白夜「この辺で良いですか?」
千冬「……、まあ良しとしよう。
今日は二組と合同で(IS)実習を行う、諸君はすぐISスーツに着替えて第二グラウンドに集合しろ」
たく…朝から面倒だな……
まっ、おおかた俺のせいだろうがな……
千冬「それと白夜、お前に新たな依頼だ」
白夜「何ですか?」
千冬「デュノアの面倒を見てやれ、同じ男子同士だろ?」
白夜「了解」
千冬「では解散!」
フン…奴のか……契約ならしゃあないか……
シャルル「君が白夜くん?
初めまして、僕は__」
白夜「言っとくが俺は馴れ馴れしくされるのが嫌いだ。
お前の面倒を見るのは織斑先生からの命令であるだけの事だ。解ったな?」
シャルル「う…うん……」
やれやれ……早速警戒させちまったか……
けど取り消す訳にもいかんしな……
白夜「とにかく行くぞ。ここ(教室)は女子が着替えるんだ。
着いて来い」
シャルル「はい……」
≪タッタッタッ……パシュー……≫
下手に長居して女子の下着なんか見てスキャンダル沙汰なんざご免だからデュノアを連れて教室を出てアリーナへと向かった。
道中何があるかも知らずに……
後書き
若干…何処ぞの殺人鬼のキャラが入っちゃってますが……次回もちょっとこのパターン再来です……
さ〜て、次回予告しなきゃ……次回はm…イヤ山田先生対セシリアと鈴音と……
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