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デュエル・マスターズ~龍を使役する少年の物語~

作者:ガタック
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第10話:ドラゴン対決!勝vsモルトっ!(後編)

 
前書き
 お待たせしました。後編です。
 はたして勝とモルト、どちらが勝つのか!?
 それでは第10話どうぞ! 

 



 先攻、勝の4ターン目。
 勝の手札は5枚、マナは4枚、バトルゾーンには《コッコ・ルピア》、《ジャジャーン・カイザー》、《ボルシャック・NEX》、《ボルシャック・ルピア》の4体、シールドは2枚。
 尚、手札5枚の内、1枚は《ボルシャック・ルピア》の能力で山札から手札に加えた《超竜 キング・ボルシャック》。

 対するモルトの手札は3枚、マナは3枚、バトルゾーンにはタップ状態の《ラブ・ドラッチ》、《革命龍 アサルト》の2体、シールドは無傷の5枚。
 尚、手札3枚の内、1枚は《革命龍 アサルト》の能力で山札から手札に加えた《革命龍 ドラッケン》。

「手札に加えた《超竜 キング・ボルシャック》のG(グラビティ)・ゼロ能力発動!自分のバトルゾーンに《ボルシャック》と名の付くドラゴンがいれば、コストを支払わずにコイツをバトルゾーンに出せる!《ボルシャック・NEX》を《超竜 キング・ボルシャック》に進化ぁっ!」

 勝は叫びながらバトルゾーンにいる《ボルシャック・NEX》を《超竜 キング・ボルシャック》の上に重ねて進化させた。

「《キング・ボルシャック》で《アサルト》を攻撃!
 《ジャジャーン・カイザー》で《ラブ・ドラッチ》を攻撃!
 《コッコ・ルピア》でシールドブレイクッ!」
「っ……!」

 勝の連続攻撃にモルトは一歩下がるも何とか持ちこたえる。

「モルトのクリーチャーが…全滅!?」
「………」

 観客席でそれを見ていたアイラは驚き、その隣で龍牙は勝の戦術に何か違和感を感じていた。

「ん?龍牙、どうしたの?」
「……いや、何でもない」

 それを見てアイラは龍牙に問い掛けるも龍牙は何でもないとアイラに答える。

(拓真といい、勝といい。何故、彼らのような実力者が埋もれていたんだ?)

 脳裏で龍牙は拓真とのデュエマを思い出しながら勝のデュエマを見て彼らのような実力者が埋もれていたことに疑問に思っていた。

「オレのターン!マナをチャージして《燃えるメラッチ》を召喚!」

 いつも間にかモルトのターンに移りモルトはマナを貯めつつ、進化クリーチャーのコストを2軽減してくれるファイアー・バード炎《燃えるメラッチ》をバトルゾーンに出した。

「それがどうしたって言うんです?僕のターン!マナをチャージして《コッコ・ルピア》と《ボルシャック・大和・ドラゴン》を召喚!」
「なっ!?《大和・ドラゴン》っ!?」

 現れた《ボルシャック・大和・ドラゴン》にモルトは驚いてしまった。何故なら《ボルシャック・大和・ドラゴン》は“スピードアタッカー”と“W・ブレイカー”の両方を持っているドラゴンだからだ。 

「《ジャジャーン・カイザー》でシールドブレイクッ!」
「ッ!?S・トリガー発動!《破壊者(スクラッパー) シュトルム》をバトルゾーンに!」

 勝は《ジャジャーン・カイザー》でシールドを攻撃するも、そのシールドがS・トリガークリーチャー《破壊者 シュトルム》だった。

「コイツはバトルゾーンに出た時、相手のパワーが6000以下になるように好きな数選び、破壊できる!2体の《コッコ・ルピア》と《ボルシャック・ルピア》の3体を破壊っ!」
「だ・か・らぁ!それがどうしたって言うんですか!?」
「っ……!?」

 勝の叫びにモルトは後ずさる。確かにS・トリガーで出た《シュトルム》だけでは現状を打破できない。

(後の3枚の内、1枚でもトリガーが出なければ…)

「モルトが…負ける!?」
「あぁ。この状況でS・トリガーが出なければ、モルトは確実に負ける」
「そんな…!?」

 龍牙の意外な言葉にアイラは驚いてしまった。

「…だが、一つだけ、可能性はある」
「それって、モルトがトリガーを引ければ勝てるって話?」
「………」

 アイラの問い掛けに龍牙は首を振り否定する。それを見たアイラはどう言うことなのか、頭に?なマークを浮かびながら疑問に思っていた。

(…だが、これは賭けだ。一様、手札に〝アイツ〟は来てるが問題は山札の〝上〟だ。できればトリガーが出てくれば、まだチャンスはある)

「《キング・ボルシャック》でT・ブレイクッ!」
「ッ!」

 1枚ずつシールドの中を確認するが1枚もトリガーがなかった。

「これで終わりです!《ボルシャック・大和・ドラゴン》でモルトさんにダイレクトアタックッ!」

 勝の指示に《ボルシャック・大和・ドラゴン》は右手で左腰に納めている刀を引き抜き、翼を広げてモルトに襲い掛かった。

「モルトっ!」

 それを見たアイラはモルトに叫んだ。

「……………フッ」
「!?」

 《ボルシャック・大和・ドラゴン》が刀を振り下ろした瞬間、モルトはニヤリと笑みを出しながら、右手を前に出した。
 それを見た勝は何のつもりなのか、驚いていた。

「革命0トリガー!」
「っ、そのカードは!?」

 勝はモルトが左手から出したカードを見て驚いてしまった。
 何故なら、そのカードは……―――

「《ボルシャック・ドギラゴン》っ!!」

 ―――ドラゴンを超えたボルシャック、《ボルシャック・ドギラゴン》だった。

「コイツは自分の山札の上を捲って、それが進化ではない火のクリーチャーなら、そのクリーチャーをバトルゾーンに出して、そのクリーチャーの上にコイツをバトルゾーンに出せるっ!」
「何をするかと思えば、最後は結局、〝運頼み〟ですか?」
「あぁ!そしてオレは引く!勝!お前にデュエマの楽しさを思い出させてやるっ!」
「やれるものなら…やってみろっ!」
「あぁ!やってやる!」

 モルトはそう言い右手で勢いよく山札の上を捲る。
 捲られたカードは……―――

「そ、そいつは…!?」
「来たぜ!《燃えるボルッチ》っ!」

 《ボルシャック・ドギラゴン》の革命0トリガーをサポートしてくれるファイアー・バード炎《燃えるボルッチ》だった。

「よって、革命0トリガー成功!《燃えるボルッチ》を《ボルシャック・ドギラゴン》の上に重ねて進化っ!
 コイツはバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでバトルさせられるっ!
 《ボルシャック・大和・ドラゴン》とバトルっ!」

 またに逆転の切り札。モルトに刀を振るい掛けた《ボルシャック・大和・ドラゴン》は《ボルシャック・ドギラゴン》の乱入により阻止され、そのまま《ボルシャック・ドギラゴン》の拳のラッシュを喰らい、墓地に置かれた。

「っ、ターンエンド!」
「オレのターン!ドロー!マナをチャージして《ラブ・ドラッチ》を召喚!さらに《燃えるメラッチ》と《ラブ・ドラッチ》の能力で進化革命軍のクリーチャーのコストを4軽減!《ラブ・ドラッチ》を《革命龍 ドラッケン》に重ねて進化っ!」

 マナを貯めつつ、《ラブ・ドラッチ》を召喚し、《燃えるメラッチ》と《ラブ・ドラッチ》の能力で進化革命軍のクリーチャーのコストを4軽減し、そのまま《ラブ・ドラッチ》を《革命龍 ドラッケン》に重ねて進化した。

「《ドラッケン》で《ジャジャーン・カイザー》に攻撃!この時、《ドラッケン》の革命2発動!自分のシールドが2枚以下の時、山札の上から2枚を見てその中から火のドラゴンを1体、バトルゾーンに出せるっ!」
「っ、そいつは!?」

 捲られた2枚の内、1枚は去年殿堂解除された最強最悪のドラゴン《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》だった。

「《サファイア》をバトルゾーンに!さらに《ドラッケン》の能力で山札の一番上を捲って、そいつが火のドラゴンならバトルゾーンに出せるっ!」

 捲られたのはモルトの切り札《燃える革命 ドギラゴン》だった。

「《燃えるメラッチ》を《燃える革命 ドギラゴン》に進化っ!」
『ギャオオオオオッ!(オレの出番か!)』
「っ、バトルに負けた《ジャジャーン・カイザー》を墓地へ!」

 勝は一度モルトのバトルゾーンを見る。
 モルトのバトルゾーンには《燃える革命 ドギラゴン》、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》、《革命龍 ドラッケン》、《ボルシャック・ドギラゴン》の4体のドラゴン。

(か、勝てる訳がない…)
「勝!」
「ッ!?」
「……覚悟しろ。《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》でシールドをT・ブレイクッ!」
「ッ!?」

 《サファイア》の攻撃により勝の残りのシールドが全て墓地に置かれた。何故なら《サファイア》は相手のシールドを直接墓地に置く能力を持っているからだ。

 ―――だが、今の勝にとってはどうでもよかった。

「《燃える革命 ドギラゴン》で…ダイレクトアタックッ!」
「………」

 モルトの指示にドギラゴンは右手で勝にのし掛かった。

「最終、決着っ!」

 勝に勝ったモルトはそう叫んだ。










 数日後。

「オーイ、勝」
「ん?」
「デュエマやろうぜ!」
「すみませんが、僕は明日までにこの宿題(プリント)を提出しなきゃいけないんで後にしてくれませんか?」
「宿題何て、家でもやれるだろ?」
「家じゃ、集中できないんで…」
「全く、アイツは…」
「アハハ…」

 モルト達は正式に「デュエマ部」に入部することになった。
 勝も何だかんだでモルト達が「デュエマ部」に入るのを一番喜んでおり前よりは楽しくデュエマをするようになった。

「オーイ、お前ら!何ボートっとしてんだ!こっち来いよ!」
「フッ、それじゃ行くか?拓斗」
「了解っす!兄貴!」
「龍牙、今度は私とデュエマしよ?」
「……あまり気が進まないが、相手になってやる」

 モルトの掛け声で拓真達は斯々軽く会話をし、モルトと勝の下に向かい、それぞれデッキを取り出した。

「勝、オレ達も…」
「……ハァ、わかりました。一回だけですよ」
「よっしゃ!それじゃ、(みんな)、行くぜ!」

「「「「「「デュエマ・スタートッ!!」」」」」」


 
 

 
後書き
 はい。今回はここまで。
 最後、少し詰めすぎたかな……と、そんなことを思いながら少し後悔してます。

 まだまだ勝達の物語は終わりません!むしろまだ始まったばかりです!

 次回は本編に入る前にここまで登場した登場人物達をまとめてから本編に入りたいと思います。
 まぁ、いわゆるキャラ設定のようなものです。はい。
 ある程度昨日の内に書きましたので、今日の夜には投稿しようと思います(多分)。

 毎度、誤字脱字、ご意見、ご感想、表現のミス等よろしくお願いします! 
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