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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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外伝~メルキア四元帥~

~行政区~



「ハァァァァ………滅!!」

戦闘開始早々、ヴァイス達と対峙したアリアンロードはクラフト―――アルティウムセイバーを放ち、薙ぎ払いによる衝撃波はヴァイス達を襲った!

「ハアッ!!」

「フンッ!!」

自分達に襲い掛かって来た衝撃波をヴァイスとガルムスは武器で斬撃を放って自分に襲い掛かって来た衝撃波の部分を打ち消し

「ハァァァァァァァ……!!」

エイフェリアは槍で連続突きを放って打ち消し

「させぬわ。」

オルファンは簡易結界を展開して自分に襲い掛かって来た衝撃波を無効化した!

「行きますよ………貫け!!」

攻撃を防がれたアリアンロードはクラフト―――シュトルムランツァーで突撃し

「ぬうんっ!!」

ガルムスが正面から武器で受け止めた!すると2人の周囲にすざましい衝撃波が発生すると共に足元のタイルがわれた!

「良い腕です………!”赤の戦鬼”は軽く越えていますね……!」

「フン、儂以外にも”戦鬼”がいるとはな……!」

アリアンロードが呟いた言葉を聞いたガルムスは鼻を鳴らして答えた。するとその時

「受けよ!剛震突き!!」

エイフェリアがアリアンロードの側面から槍で突撃し

「フッ!!」

エイフェリアの攻撃に気付いたアリアンロードはガルムスとの鍔迫り合いをやめて、後ろに跳躍して回避し

「炎に呑みこまれるがいい!!」

「ヤァァァァァァ………!!」

オルファンが放った魔術―――連射火弾を槍で高速の突きを放って次々と自分に襲ってくる炎の玉を打ち消し

「そこだっ!!」

「甘いっ!!」

ヴァイスが放ったクラフト―――ギガブラッシュをクラフト―――シュトルムランツァーで突撃しながら無効化して、ヴァイスに反撃しようとした!

「オォォォォォッ!!」

そこにガルムスがクラフト―――玄武の烈燐撃でアリアンロードの側面から攻撃し

「王の剣、受けきれられるか!?ロードケニヒ!!」

ヴァイスは正面から攻撃してきた!

「セェイッ!!」

「何!?」

「!!」

しかしアリアンロードはクラフト―――アルティウムセイバーでガルムスとヴァイスの同時攻撃を無効化すると共に、技がぶつかり合った際の衝撃で二人を吹っ飛ばし

「発射!!」

「ヤァァァァァァ………!!」

さらにエイフェリアが放ったその身に纏っている魔導鎧による砲撃のクラフト―――加速集中砲撃に気付き、空に向かって、自分に襲い掛かる砲弾を超高速の突きと共に衝撃波を放って次々と撃ち落した。

「滅びを奏でし鐘よ!今こそ鳴り響け!ルン=アウエラ!!―――エニグマ駆動!クリムゾンレイ!!」

その時オルファンが放った高位の純粋魔術や高位アーツがアリアンロードを襲い

「エニグマ駆動!ゴールドハイロゥ!!」

「制圧二連砲撃、開始!!」

「吹き飛ぶがいい!玄武の地走り!!」

オルファンに続くようにヴァイスはアーツを、エイフェリアはクラフト―――制圧二連砲撃を、ガルムスはクラフト―――玄武の地走りを放った!

「荒ぶる神の雷よ………いざ、戦場に来たれっ!!」

一方アリアンロードはクラフト―――アングリアハンマーを放った!そして4人がそれぞれ放った攻撃はアリアンロードに命中したかと思われたが、そこには若干傷を負ったアリアンロードがいた!



「なっ……一斉攻撃を受けて、あの程度だと!?」

アリアンロードの様子を見たヴァイスは驚き

「……一斉攻撃が自分に命中する瞬間、雷を呼び寄せ、その雷の衝撃波と共に直撃をできるだけ避けたのか……」

「………信じられん……!まさかそのような芸当をするとは……!もはや”神格者”といってもおかしくないのではないか……!?」

オルファンは重々しい様子を纏って呟き、エイフェリアは信じられない表情をし

「カッカッカッ!まさかこれほどまでの強者がいるとはな!武人として腕がなるわい!」

ガルムスは大声で笑った後、好戦的な笑みを浮かべた。

「フフ、まさかかつてのメルキアにこれほどの腕を持つ者達がいたとは。」

一方アリアンロードは口元に笑みを浮かべて呟き

「さあ、行きますよ!ハァァァァァァァ……!我は鋼!全てを断ち切る者!!」

自分の周囲に膨大な闘気を纏った竜巻をヴァイス達に放った!

「「「ハァァァァァァァ……!!」」」

自分達に襲い掛かって来た竜巻を見たヴァイス、ガルムス、エイフェリアはそれぞれクラフト―――豪薙ぎ払いを同時に放って竜巻を打ち消した!

「これで……終わりですっ!」

するとその時アリアンロードは槍を突撃の構えをし

「大地の結界よ!アダマスガード!!」

「聖技!グランドクロス!!」

オルファンがアーツを発動した瞬間、ヴァイス達全員を攻撃すると共に闘気による十字を刻んだ!アリアンロードによるSクラフトでヴァイス達は大ダメージを受けたかと思われたが

「………今のを防ぎますか。」

オルファンが発動した物理の絶対防壁を付与するアーツがギリギリ間に合ったため、ヴァイス達は無傷に済み、その様子を見たアリアンロードは静かな口調で呟いた。

「フッ。攻撃……回復……補助……全てを兼ね備えているとは………便利な物だな、アーツとやらは。今後の戦に是非とも活用しなければな!」

そしてオルファンは口元に笑みを浮かべた後、自分の足元に巨大な魔法陣を展開した状態で持っていた剣を天へと掲げた!するとアリアンロードの周囲に炎の壁が現れ

「後日の災いにならぬよう、今ここで排除する。………我焦がれ、いざなうは焦熱への儀式!そに捧げるは、炎帝の抱擁!!――――――イフリート・キャレス!!」

オルファンが炎の壁を見つめて呟いた後詠唱を終えると煉獄の炎がアリアンロードを襲った!



「ハァァァァァァァ……!!」

その時アリアンロードは膨大な闘気を纏った槍でクラフト――――アルティウムセイバーで自分を襲う煉獄の炎を打ち消した!

「全く……どこまで化物じみているのだ?レクシュミ殿でも今のを防ぐのは相当難しかろうに。」

そこにエイフェリアが不敵な笑みを浮かべながらアリアンロードに強襲し

「!!」

強襲して来たエイフェリアを見たアリアンロードが身構えたその時!

「受けよ!これぞ魔導兵器の真髄である!!」

エイフェリアは槍で怒涛の突きを放ち

「ヤァァァァァァ…!!」

対するアリアンロードも怒涛の突きを放って攻撃を相殺していたが

「グッ!?」

エイフェリアの槍はただの槍ではなく、魔導技術の仕掛けが施されてある『魔導槍』の為、突きと共に起こる爆撃を次々と受けて傷つき

「マギブレイク!!」

怒涛の突きを放ち終えたエイフェリアは最後に強烈な突きを放ち

「っ!!」

エイフェリアの突きを武器で相殺したアリアンロードだったが、突きを相殺した瞬間に起こった大爆発に巻き込まれてダメージを受けると共に怯んだ!大技を放ち終えたエイフェリアは後ろに跳躍して後退し

「フッ……新参者が古参に先鋒を任せて美味しい所は自分が貰うとは中々いい度胸をしておるな?」

口元に笑みを浮かべて自分とすれ違って、アリアンロードに向かう人物に呟き

「フフ、私としては女性に先を譲るのは当然として、師に戦術の見本を教わっただけですが?」

エイフェリアがすれ違った人物―――ヴァイスは静かな笑みを浮かべながら答えた後アリアンロードに向かい

「この一撃に……全てを託す!ロードブラストッ!!」

膨大な闘気を纏った大剣でアリアンロードに斬り込んで薙ぎ払いを放った!

「甘いっ!!」

しかしアリアンロードは槍を振るってヴァイスと鍔迫り合いの状態になった後、ヴァイスが放ったSクラフト―――ロードブラストによる大爆発をその身に受けた!

「グッ……!見事な連携でしたが、後一歩届かなかったようですね……!」

爆発によるダメージを受けたが直撃を避けたアリアンロードは表情を歪めながら、ヴァイスと鍔迫り合いの状態をしながら呟き

「フッ。確かに今のを防がれたのはショックだが、”切り札”は最後までとっておくのが戦の常識だ。」

アリアンロードの言葉を聞いたヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟き

「!?しまった!残りの一人は――――」

ヴァイスの言葉を聞いたアリアンロードが目を見開いたその時!

「クク、儂のような老兵に花を持たせるとはな!意志が一つになった”メルキア四元帥”の底力、思い知るがよい!」

膨大な闘気を纏い、好戦的な笑みを浮かべているガルムスがアリアンロードの側面から強襲し

「ガルムス元帥は”老兵”という言葉に絶対に当てはまらないと思うのですが……」

「それにこの中で”老兵”という言葉に真っ先に当てはまるのはエイフェリア元帥だと思うが?」

「なんじゃと!?今のわらわの年齢は以前と違って、貴様と同年代だ!わらわと同年代の上、既に成人した娘もいる貴様に”老兵”と言われる筋合いはないわ!」

ガルムスが強襲すると同時にヴァイスは苦笑しながら剣を引いて、その場から後ろに跳躍してガルムスに場を譲り、口元に笑みを浮かべて呟いたオルファンの言葉を聞いたエイフェリアはオルファンを睨み

「フッ、冗談だ。」

睨まれたオルファンは静かな笑みを浮かべて呟き

「フン!どうだかな!」

オルファンの言葉を聞いたエイフェリアは鼻を鳴らしてオルファンを睨んだ。

「オォォォォォォォ―――――――――!!」

一方ガルムスは膨大な闘気を纏いながら双槍で乱舞攻撃を行い

「ハァァァァァァァ……!!」

ガルムスの乱舞攻撃に対し、アリアンロードは槍で全て捌いていた。

「これぞ我が奥義!岩壊撃!!」

乱舞攻撃を放ち終えたガルムスは最後の一撃に膨大な闘気を纏った一撃を放ち

「!!な―――――アアアアアアアアアアアア――――――――――――ッ!?」

アリアンロードは武器で防ごうとしたが、ガルムスが放った一撃はあまりにもすざましく、アリアンロードの手から槍を弾き飛ばし、さらに鎧を容易に砕いてアリアンロードの胴体を斜め十字(クロス)に斬り裂くと共にアリアンロードを吹っ飛ばし、吹っ飛ばされたアリアンロードは悲鳴を上げながら弾き飛ばされた槍の所まで吹っ飛ばされて地面に叩きつけられた!

「グッ……見事です……………」

鎧が砕かれ、攻撃された部分―――胴体のさまざまな場所から大量の血を出血させているアリアンロードは呻きながら地面に膝をついた状態で起き上がりヴァイス達―――――”メルキア四元帥”を見つめた!そしてアリアンロードが”メルキア四元帥”によって屈せられた頃にはリセル達もそれぞれの戦闘を終え、周囲には猟兵や構成員、魔獣の死体、人形兵器の残骸だらけになっていた……………! 
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