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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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第84話

赤い星座によるマインツ襲撃が起こったその夜、オルキスタワーには警備隊や警察の上層部達がディーター市長とマクダエル議長と共に会議を始めた。



~夜・オルキスタワー~



「何たることか………まさかここまで大それた事を一猟兵団が引き起こすとは。」

マクダエル議長は重々しい様子を纏って呟き

「……背後に何者かがいるのは間違いないでしょう。それも通商会議の時と同じく……」

ディーター市長は真剣な表情で言った。

「エレボニア帝国政府……いや、あえて特定するなら『帝国軍情報局』ですか。」

「その可能性は高いと言わざるを得ませんね……このクロスベルでも情報局の将校が『赤い星座』と頻繁に連絡を取り合っていました。」

セルゲイの推測にダドリーは頷き

「まさか奴等にそんな事をする余裕があったとはな……」

「それもここまで大胆な事をするとは……」

ヴァイスとアルは厳しい表情で言った。

「こ、こうなってしまってはエレボニア帝国政府に泣きついてみるしかないんじゃないでしょうか!?もしくは共和国政府やメンフィル帝国政府に頼んで味方になってもらうとか……!」

するとその時警察の副局長であるピエールは提案したが

「いや、既に昼間の時点でエレボニア帝国政府には問い合わせている。返事は当然ながら……『身に覚えがない』だったがね。……そしてこれは私の責任だが独立提言以来、共和国政府やメンフィル帝国政府にも協力を頼める状況ではなくてね。」

「加えて通商会議の件で大反撃した俺達がいるのだから、エレボニアとカルバードに対しては無理な提案だろ。」

「そうですね。きっと相手は『あれほどの事をした上、独立提言するなんて何様のつもりだ』と思っているでしょうね。」

「そ、そんな……い、いえ!決して市長や局長達の責任ではっ!」

ディーター市長とヴァイス、アルの説明を聞いて絶望した表情をした後、すぐに慌てて言い

「そ、そうだ!マクダエル議長!”聖皇妃”――――イリーナ皇妃になんとかメンフィル軍をクロスベルに援軍として来ていただくよう、頼んでみては!?”教団”の事件の時もリウイ陛下達が直々に戦ってくれたのですから、議長が頼めば援軍要請にも応えてくれるのでは!?」

そしてある事を思いついて提案した。

「……………………………」

「……今この状況でメンフィル軍がクロスベルに駐留すれば、市民のディーター市長の独立提言に対する関心度が一気に下がるぞ?」

ピエールの提案を聞いたマクダエル議長は重々しい様子を纏って黙り込み、ヴァイスはピエールに視線を向けて忠告し

「そ、それは……!も、申し訳ありません、市長!!」

「いや、気にしないでくれ。恐らくマクダエル議長がイリーナ皇妃と直系の血縁関係がある事を関係を覚えている大半の市民達の誰もが思っている事だろう。」

ヴァイスの忠告を聞いたピエールは表情を青褪めさせた後ディーター市長に頭を下げ、頭を下げられたディーター市長は静かな口調で答えた。



「いずれにしても……このままでは、自治州政府としても正式な抗議声明を出すしかないだろう。しかし……何はともあれマインツの住民の安否が気になる。」

「……民間の飛行艇に依頼して何とか上空から確認はできました。現時点では、略奪などの行為が行われている気配はなさそうです。」

マクダエル議長の言葉を聞いたソーニャは真剣な表情で答えた。

「ですが、マインツの住民が、人質である状況は変わりません。食料の備蓄も心配ですし、グズグズはしてられませんね。」

「無論だ、すぐに対策を打とう。……警備隊の被害はどの程度のものだったかね?」

そしてダグラスの言葉に頷いたディーター市長は厳しい表情でソーニャ達を見つめて尋ねた。

「……人的、物的被害共に甚大と言わざるを得ません。先程、援軍としてギュランドロス司令とエルミナ大尉も到着し、さらに”六銃士”がそれぞれ鍛え上げたベルガード門の警備隊員のおよそ半分の戦力とタングラム門の予備戦力全てが到着し、山道のトンネル付近に展開している状況です。」

「そうか………」

ソーニャの報告を聞いたディーター市長は重々しい様子を纏って頷き

「”六銃士”達のおかげで比較的強くなったベルガード門の精鋭達なら連中とも互角以上に戦えるかと。……実際、援軍のパティルナ中尉達が到着してからは何人もの猟兵達や連中が操る魔獣達を殲滅し、戦線を圧し戻せたそうです。」

「そうか………”教団”の事件の時といい、通商会議の事件の時といい、クロスベルはヴァイスハイト局長やアル警視共々”六銃士”には本当にお世話になっているな…………」

ダグラスの報告を聞いたマクダエル議長は頷いた後真剣な表情でヴァイスとアルに視線を向け

「……ありがたきお言葉。いざとなれば私やアルも出陣するつもりですのでご安心を。」

「――――ダドリー。既に理解していると思いますが彼らはゼムリア大陸の”害”といってもおかしくない殲滅対象。もはや”逮捕”等甘すぎる処罰を実行しないようにお願いします。……そうしなければ甚大な被害や犠牲を受けるのはこちらなのですから。」

視線を向けられたヴァイスは真剣な表情で答え、アルはダドリーに視線を向け

「…………………了解しました。全局員に通達をしておきます……………………」

アルに視線を向けられたダドリーは複雑そうな表情で黙り込んだ後答えた。

「――――相手は戦闘のプロだがあくまでミラで雇われている集団だ。交渉次第では、これ以上の惨事や戦闘を食い止められる可能性もあるだろう。警察の諸君には、市民の不安を抑えてもらうと同時にそのあたりの可能性も探って欲しい。」

するとその時ディーター市長が真剣な表情で提案し

「了解しました!」

「た、直ちに!」

「私やアルを含め、捜査資格を持つ刑事達には最優先で探らせて頂きます。」

「後は猟兵達によるクロスベル市を含めた他地方の襲撃も警戒させておきます。」

ディーター市長の提案にダドリー達は答え

「ギルドとも連絡を取って手を尽くしてみますか……」

セルゲイは重々しい様子を纏って呟いた。


~夜・特務支援課~



「………遅いな、局長達。あんな事があったからには無理もないと思うけど……」

ヴァイス達が会議をしている中、ロイド達はキーアが作った鍋を前にヴァイス達を待っていたが、ヴァイス達は帰って来ず、その事にロイドは呟いた後溜息を吐いた。

「はい………」

ロイドの言葉にノエルは不安そうな表情で頷き

「……今頃オルキスタワーで今後の対策について話し合われているんでしょうね。政治的にも難しい問題だし……」

「……ま、ヴァイスの事だから赤い星座との戦争も視野に入れているでしょうね。」

エリィは疲れた表情で呟き、エルファティシアは真剣な表情で呟き

「………ヴァイスさんなら考えていそうですね……」

「下手をすれば”六銃士”全員が独自に動いて”赤い星座”の”抹殺”に動くかもしれないな……」

エルファティシアの言葉にティオは疲れた表情で呟き、リィンは真剣な表情で言った。

「…………………」

一方ノエルは複雑そうな表情で黙り込み

「ノエルさん?どうしたのかしら?」

「何か気になる事があるのか?」

ノエルの様子を見たエリィとロイドは尋ねた。

「あ……はい………何でも話によれば援軍のパティルナ中尉達が到着してからは戦線を圧し戻せたそうですけど…………その……パティルナ中尉やルイーネ一佐達もそうですが、ベルガード門の警備隊員達が猟兵達を殺害した事にショックを受けていて……」

「あ……………」

「…………………」

「そしてベルガード門の警備隊員の行動につられるようにタングラム門の警備隊員達も猟兵達の殺害に加わったんだったな……」

ノエルの言葉を聞いたティオは声を上げ、エリィは複雑そうな表情で黙り込み、リィンは重々しい様子を纏って呟き

「いくら彼らの殺害許可が降りているとはいえ正直、やりきれないな…………」

「それもそうだけど、警備隊員達は殺害する事に躊躇いをもたなかったのかしら?」

ロイドは疲れた表情で呟き、エリィは不安そうな表情で言った。

「……多分、いざとなれば”一線を越える事”もギュランドロスのオッサン達に教え込まれていたんだろうな………加えて既にタングラム門の警備隊員達が何人も殺られている。復讐心や敵討ちの感情も加えられれば、あっさりと一線を越えちまったんだろうな………」

「……結果的にはそのおかげで、赤い星座に対して警備隊が対抗できましたけど……それでも正直、複雑な気分ですよ……」

「……………………………」

重々しい様子を纏って呟いたランディの推測を聞いたノエルは疲れた表情で溜息を吐き、ロイドは黙り込んでいた。

「ヴァルドもそうだけど……難しい時期にとんでもない事をしでかしてくれたもんだね。」

「そうだよね~。もしかして狙ってやってるのかな?」

「……クロスベルの状況を考えるとシャマーラの推理が当たっている可能性が高いでしょうね……」

「ええ…………さすがにヴァルドさんとグノーシス、赤い星座の襲撃が繋がっているとは思えませんが……」

(……………………………)

ワジの言葉にシャマーラはうなずき、エリナとセティはそれぞれ真剣な表情で考え込み、ロイドの身体の中にいるルファディエルは目を細めて考え込んでいた。



「……ねえねえ、みんな。キョクチョーたちが帰ってこないんだったらやっぱりお鍋はやめとくー?」

するとその時キーアは悲しそうな表情で尋ねた。

「……いや、遅くなったら先に始めてろって言ってたしな。せっかくキー坊が用意してくれたし、俺達だけでも先に頂いとこうぜ。」

「で、でも……」

ランディの意見を聞いたキーアは不安そうな表情をし

「ランディさん……」

ティオは心配そうな表情でランディを見つめ

「鍋のことはともかく……ランディ、無理してないか?こういう時だからこそ俺達を頼ってくれたら――――」

ロイドはランディを見つめて申し出た。

「ハハ、もちろん頼ってるっての。前にも言ったが……叔父貴たちとの縁は切れている。今更古巣が何をしようと、殺されようとしたところでそこまで堪えるってことはねぇさ。それよりも今はメシを喰って休めるうちに休んで……―――明日に備えるのが先決だろ?」

ロイドの言葉を聞いたランディは苦笑しながら答えた後、ロイド達を見回した。

「それは……」

ランディの言葉を聞いたロイドは驚き

「そ、そうですね……!お腹が空いては戦はできないって言いますし!」

「そうそう!せっかくキーアが美味しい鍋を作ってくれたんだから、食べないと損だよ!」

「……確かに”戦”をするにあたって真っ先に確保しなければならないのは兵糧だものね。」

ノエルとシャマーラは無理やり笑顔を作って場をもりあげようとし、エルファティシアは静かな笑みを浮かべて呟き

「ふふ、貴方(ランディ)のそういうタフさにはいつも助けられているわね……」

「……ですね。」

「……さすがはランディさんです。」

エリィは微笑み、エリィの言葉にティオとセティは頷いた。

「ま、今日は湖の方でもとんでもない連中と出くわしたし。早めに食事を済ませて休んだ方が明日のためになるかもしれないね。」

「……明日になれば、状況が動き出すかもしれませんしね。」

「ああ。こんな状況、長続きはしないよ。」

ワジとエリナ、リィンはそれぞれ意見を言い

「そうだな……―――よし。それじゃあ鍋を始めよう。キーアが準備してくれたから肉、魚、野菜―――タップリある。たくさん食べて、早めに休んで……明日に備えよう!」

ロイドは静かな笑みを浮かべた後仲間達を見回して言った。

「おお!」

「いただきます!」

「キーアちゃん、後は私達に任せてお腹いっぱい食べてね?」

「……うんっ!」

「ツァイトはお肉とお魚を後で冷ましてあげます。」

「グルルルル……ウォン。」

ティオの言葉を聞いたツァイトは返事をしたが

「フフ、勿論野菜もたっぷりと食べて下さいね?」

「肉や魚ばっかり食べていたら健康に悪いわよ~?」

「………………………」

微笑みながら言ったセティとからかいの表情で言ったエルファティシアの言葉を聞いて黙り込み

「アハハ!さすがのツァイトも嫌いな食べ物には弱いんだっ♪」

「意外な弱点だな……」

ツァイトの様子を見たシャマーラは笑い、リィンは口元に笑みを浮かべ

「好き嫌いはダメですよ、ツァイト。」

ティオはジト目でツァイトを見つめて言い

「グルルルル……………ウォン。(やれやれ……”神狼”の我は病気にはかからないのだがな……)」

見つめられたツァイトは内心呆れながら弱弱しい様子で吠えた。その後食事を終え、片づけを終えたロイド達はそれぞれ眠りはじめたがある人物は自室である物を見つめていた。



「……………………………」

ある人物――――ランディは真剣な表情で黙ってIBCでウィルにもらったブレードライフル――――”バルディッシュ”を黙って見つめ

「……ちと惜しいが、お前を連れていくのはやめとくよ………作った人に申し訳ねぇからな……短い間だったがお前と戦えて楽しかったぜ。俺なんかよりいい使い手に出会う事を祈っているぜ。」

静かな笑みを浮かべて呟いた後立ち上がり、荷物を肩に担いで部屋を出て行き、支援課のビルを出た。

「―――行くのかい?」

ランディが支援課のビルを出たその時、少年の声が聞こえ

「お前か……」

声を聞いたランディは複雑そうな表情をした後声が聞こえた方向―――壁にもたれかかっているワジを睨み

「ったく、なんでこんな夜更けに起きてやがるんだっつーの。」

ワジを睨みながら近付いた。

「フフ、行きつけのバーにちょっと引っかけに行っててね。ま、僕はこういう性格だし別になんとも思わないけど……さすがにみんな、怒るんじゃない?それにひょっとしたらルファディエルさんも気付いて、どこかで見ているんじゃない?」

「……だろうな。それにルファディエル姐さんならありえそうなのが洒落になっていねぇぜ。だが―――こいつは俺の問題だ。叔父貴やシャーリィは関係ねぇ。ましてやロイド達を巻き込んでいいわけがねぇ。それに俺のせいでミレイユ達の手を血で汚させちまった。俺は……俺自身のケリを付けるためにここを出て行く。ただ、それだけの話だ。」

真剣な表情のワジに尋ねられたランディは溜息を吐いた後真剣な表情で答え、そして口元に笑みを浮かべ

(ったく、相変わらずわかっていないねぇ。ロイド達もそうだけど、あのミレイユはそんな事全然気にしてないだろうに。……むしろランディにベタ惚れしているあの女なら、これでやっと並べたと思っているんじゃないかい?)

ランディの説明を聞いたエルンストは呆れ

「ふぅん、まあいいけど。君といい、ヴァルドといい……男ってのは馬鹿ばっかりだよね。どうしてそんな不器用にしか生きられないんだい?」

ワジは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべてランディを見つめた。

「ほっとけっつーの。……しかしお前……前から聞きたいと思ってたんだが。本当のところ、”どっち”なんだ?」

「フフ、何を言ってるのかサッパリわからないね。君のもう一つの推測については当たってるとは思うけど。」

「……なるほどな。昔、何度かやり合った連中と似た匂いを感じてたんだが…………今思い出したが法剣とボウガンを巧みに使っていた娘の容姿に似たあの娘と初対面っぽかったのもフリだったってわけか。」

ワジの言葉を聞いたランディは驚いた後目を細めてワジを睨み

「フフ、そうなるかな?(……まさか”彼女”ともやり合ったなんてねぇ……あの二人が知ったらどう思うかな?)――――黙ってくれていたお礼に明日の朝、しらばっくれてあげるよ。好きなように暴れてくるといい。ルファディエルさんには僕から頼んどいてあげるよ。」

睨まれたワジは口元に笑みを浮かべて言った。

「ああ……恩に着る。」

ワジの言葉を聞いたランディは口元に笑みを浮かべて答えた後片手を上げて去って行った。



「……ま、彼が抜けるとちょっと戦力が不安かな?場合によったらアッバスにフォローに回ってもらうか……”彼女”を通して”嵐の剣神”達にも頼んでフォローに回ってもらおうかな?ま、それよりも――――いるんだろう?ルファディエルさん。」

ランディが去った後考え込んだワジは呟いた後支援課のビルの出入口を見つめてルファディエルの名を呼び

「……………………………よく気付いたわね。あまり得意分野ではないけど、気配を断っていたのに…………」

名を呼ばれたルファディエルは支援課のビルの出入口から出て来て真剣な表情でワジを見つめた。

「フフ、ルファディエルさん……というより”貴女達”は独自の気配があるからねぇ?そういう”気配”に敏感な僕にはバレバレだったよ。……まあ、さまざまな理由で警戒心がおろそかになっていたとはいえ、ランディに気付かれてない時点で気配の断ち方は充分だったと思うよ?」

ルファディエルの言葉を聞いたワジは静かな笑みを浮かべてルファディエルを見つめた。

「………………………なるほど。ランディとの会話を推測するとやはり貴方は”星杯騎士”―――――”守護騎士(ドミニオン)”の一人かしら?」

「へぇ……?まさか”そこまで”気付いているなんてね………フフ、一体どこに”そこまで気づく要素”があったのかな?」

ルファディエルの話を聞いたワジは興味深そうな表情でルファディエルを見つめ

「――――ラグタス将軍から貴方を見て感じた”力”を教えてもらい、疑っていたのよ。………”守護騎士(ドミニオン)”の一人、”外法狩り”ケビン・グラハムがその身に宿した超越した力――――”聖痕(スティグマ)”と同じ力を感じた……とね。………貴方から人間とは思えない力を感じて何者か疑っていたけど、まさか七耀教会にそのような存在がいるとは思わなかったわ。」

「なるほど………さすがは中位を冠する天使だね。――――で?ランディを止めなくてよかったのかい?」

「……私が止めた所で振り切るのは目に見えていたし、第一転移魔術の使い手であるエルンストもいるのだから、いざとなれば彼女の転移魔術を使ってでも私から逃れたでしょうし……それに……ロイド達がランディの事を諦めると思っているのかしら?」

ワジに尋ねられたルファディエルは微笑みながらワジを見つめ

「へえ?それも予測済みって事かな?……まあ、エルファティシアさんや局長達はわからないけど、ロイド達の性格を考えたらすぐにわかる答えだけどね。」

「フフ、そういう事。――――それより貴方の正体を黙る代わりに話してもらうわよ?”守護騎士”である貴方がクロスベルにいる理由や目的を……」

「やれやれ………”銀”の次は僕か……………ま、貴女なら話してもいいかな?」

目を細めて自分を見つめるルファディエルの言葉を聞いたワジは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべて言った。



その後ワジはルファディエルにある事情を説明した。そして翌日………………! 
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