アンジュリーゼ物語
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第12話 電脳と二大勢力
前書き
真なる世界にやってきて、ネオ・アルゼナルという組織と戦ったアンジュリーゼ達。
アンジュリーゼ達は、サラマンディーネとカナメとナーガについていき旧時代再現センターに行く。
旧時代再現センター、それはバーチャルリアリティーを通じて文明崩壊前の地球の文明を再現する施設である。
その施設にて、文明が崩壊する前に起きた第七次世界大戦が起きる前の世界が仮想空間で再現されている。
アンジュリーゼ達は、VRゴーグルを付けて、仮想空間に行った。
アンジュリーゼ「何処ですか、ここは。」
ガイドプログラム「汎大陸同盟機構の首都、トキオです。」
サリア「汎大陸同盟機構とは、どんな国家なのですか?」
ガイドプログラム「汎大陸同盟機構は、頭字語ではPAOです。全人類・全民族の共存を目指し複数の国家が合体して誕生した国家であり、平和をこよなく愛していました。しかし第七次世界大戦における統合経済連合との戦いで、滅びました。」
エルシャ「統合経済連合とは、どんな国家なのですか?」
ガイドプログラム「それは後程説明いたします。」
ガイドプログラムは姿を消した。
そしてアンジュリーゼ達は、道路を眺めた。
車輪のある車が引っ切り無しに通っている。
その後、デパートの中に入った。
店にはレジが置かれていて、人々は現金やカードでお金を払っている。
そして機械式のエレベーターに乗って、屋上に行った。
アンジュリーゼ達は、天井のないカフェに行ってテーブルに座り、コーヒーを飲んだ。
クリス「どうして私もコーヒーを飲むの?」
エルシャ「贅沢はだめよ。」
他のテーブルには、携帯端末をいじっている人たちが見られる。
マナの世界の人たちは、手からホログラムを出せるため携帯端末を持つ必要がないのだ。
マナのない時代を思わせる光景だ。
そして、空を眺める。
航空機にはプロペラやジェットエンジンがついている。
それから、地下に行き、アンジュリーゼ達は自動改札を初めて見た。
アンジュリーゼ「それで何をすればいいのですか?」
ガイドプログラム「差込口に切符を差し込めばいいのです。」
アンジュリーゼ「切符とは何ですか?」
ガイドプログラム「あそこにある自動券売機で買えます。」
地下鉄に乗って別の駅に行き、その駅から地上に出て、辺りを探索するアンジュリーゼ達。
そして店の前にて、パトカーがパトライトを点灯させながら停車している光景を見た。
子供が万引きで補導されていたのだ。
更には、大爆発で建物が吹っ飛ぶ光景をも目にする。
ガイドプログラムが姿を現して、アンジュリーゼ達にこう言う。
ガイドプログラム「あれは事故ではなく、テロです。」
人間の罪深き歴史を語る仮想空間であった。
ガイドプログラム「人間の歴史は罪深く、戦争の歴史を繰り返してきただけでなく、あのように犯罪をも繰り返してきました。」
そしてアンジュリーゼ達は、統合経済連合の仮想空間にワープする。
アンジュリーゼ「ここは統合経済連合の首都ですよね?」
ガイドプログラム「その通りです。統合経済連合は、頭字語ではIEUと言います。」
サリア「統合経済連合とは、どんな国家ですか?」
ガイドプログラム「統合経済連合とは、軍事力の発展に力を注ぎ、民族を滅ぼしつつ領土を拡大していくことを前提にした国家です。小規模な国家を呑み込むだけでは飽き足りず、ついには汎大陸同盟機構の侵略をも目論みました。そして汎大陸同盟機構と対立し、第七次世界大戦が起きたのです。」
汎大陸同盟機構の首都は、貧困の差が激しい所であった。
公務員は裕福な生活を送り、民間人は貧しい生活を送っている。
治安も悪く、入手困難な食品(卵、マーガリン、肉等)の闇取引が行われている光景をも目にした。
アンジュリーゼ達は、統合経済連合の総統の演説の会場に行く。
統合経済連合の総統「わが国家は、力を以て問題を解決し、力を以て裕福さを手にする。我が国を拡大させようではないか!」
その後、アンジュリーゼ達は異次元空間の仮想空間にワープする。
ガイドプログラム「第七次世界大戦は、折り合いのつかない戦争でした。2国家とも、戦争を起こしているので悪といえる状態でした。そして戦争が終わると同時に、人類の文明は滅んだのです。」
そしてアンジュリーゼ達は、仮想空間から抜け出して現実空間に戻ってきた。
サラマンディーネ「人類の罪深き歴史がわかってきましたか?」
後書き
・次回予告
シンギュラーを超えてミスルギ皇国に戻るアンジュリーゼ。
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