サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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廊下にて
ガチャッ(部屋のドア)
サトシ:「ここもいないか、、、」
サトシは各部屋を回り、カラカラを探していた。
サトシ:「どこ行ったんだよ、、、
おーいカラカラー!!」
そしてカラカラを探し回る中、
サトシは廊下の行き止まりにぶつかった。
サトシ:「行き止まりか、、、はぁっ」
サトシは廊下に腰を下ろし、座り込んだ。
サトシ(久しぶりにポケモンと
一緒に過ごせるようになったのに、
ポケモンが懐いてくれないんじゃ、、、)
カラカラに気持ちが通じなかった事は
サトシにとってとても大きく、
しばらく床を見つめ落ち込んだ。
サトシ(、、、そういえば、
あいつ(ピカチュウ)と初めて会った時も
俺に懐かなかったっけ、、、)
自分に懐かないカラカラに、サトシは
ふと、当初のピカチュウの姿を重ね合わせた。
サトシ(旅に出るって決めて、
オーキド研究所まで行って、、、
最後に残ってたポケモンが
ピカチュウだったんだよな、、、。
他のみんなと違って、友達になるまで
色々あったな、、、)
懐いてくれない悲しさと共に
懐かしさがサトシの胸の中を駆け巡る。
サトシ:「、、、そうだよ、、、。
、、最初から友達だった訳じゃないんだっ!」
記憶を辿って行く中で、
サトシは大事な事を思い出した。
サトシ:「懐かないからってなんだ!
カラカラが懐いてくれなくても、
俺にとってカラカラは大事な友達じゃないか!」
スッ
サトシは立ち上がった。
サトシ:「懐いてくれなくてもいいっ、
俺の事を嫌いでもいいっ、
このままカラカラを1人にして
放っておく訳にはいかない!、、よしっ!」
サトシは再びカラカラを探す事にした。
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