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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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198

8階にて




サトシ(案外バレないもんだな)





帽子を深く被りつつも、堂々と歩いている
サトシは特に怪しまれる事も無く、
シルフの社員はただ
サトシの横を通り過ぎていった。




サトシ(えーっと、この角を右に行って、、)



サトシが内部マップを確認すると、、、



ドンッ



サトシ:「いてっ、、あっすみませんっ、」


内部マップを見ながら歩いたサトシは
前から歩いてくる他の警備員とぶつかった。




警備員A:「君、気をつけたまえっ」




サトシ:「すみませんっ、何せ新人なもので、、」


サトシ(やべっ、人と接触しちまった。)




警備員A:「君、新人なのかい?」




サトシ:「はいっ、、、今日が初勤務で、
建物の内部が分からないものでして、、、」




警備員A:「そうか、、、まぁ頑張れよ」




サトシ:「はいっ!」



スタスタスタ



サトシ(ふぅっ、、何とか誤魔化せたぜ)




警備員A:「、、、きみ!」


サトシ(!)

サトシ:「はいっ!」



警備員A:「、、、新人の割には随分と
警備服を使い(ふる)してるじゃないか、、」




サトシ:「あー、、これは、以前
ここで勤めていた方から譲り受けたんです!」



警備員A:「ほう、、、以前ねぇ、、
名前は何という人だい?」



サトシ:「名前はですね〜」


サトシ(この警備のおっさん、
何で今絡んでくるんだよ!)



警備員A:「その前に、君の名前は?
、、、帽子を上げたまえ」



サトシは急にピンチに陥った。




サトシ(くっ、、仕方ねぇっ!)




サトシ:「トオルと申します。私、
人と顔を合わすのが苦手で
なるべく人と合わない夜間勤務などを
希望してこちらへ来ましたっ。」



警備員A:「そうか、、、初勤務が
夜勤じゃなくて残念だったな、、、
でも、不審な奴を見かけたら
相手と顔を合わせろよ?」




サトシ:「ははっ、、頑張ります!」












サトシは上手く言葉で回避し、
そのまま一直線にモニター室へ向かった。


















 
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