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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:4 綺場ハジメ

 
前書き
見せつけられた圧倒的な力の差
敗北を糧に強くなることを誓ったタイガ
そんな彼に新たな出会いが訪れる
エースを名乗るにふさわしい実力の持ち主
臆することなく向かっていくタイガは……… 

 
ある場所の体育館に響く竹刀のぶつかり合う音
激しい打ち合いの末鋭い一撃が面に決まった
「一本!」
それと同時に審判が赤い旗を上げ宣言する
周囲から歓声が沸き起こった
ベンチに腰掛け面を外すのは先ほど勝利した少年
垂れネームには綺場の文字
「やっぱハジメはつええな」
呼吸を整えていたハジメに剣道仲間の少年が声をかけた
頭に巻いたタオルを外すと青い髪がその勢いで靡いた
「あたりめえだろ、俺こそエースだ」
そう自身に向けて親指を立てながら宣言するハジメ

Turn:4 綺場ハジメ

「お兄ちゃ~ん!」
剣道の練習を終え道着から着替えた少年少女でにぎわう体育館に響く金髪の少女の声
その姿を見て体育館の人たちが騒ぎ始める
「おう、ミツキ」
そんな中ハジメは平然と近づいて声をかけた
「お仕事先が近くだったからついでにお出迎え」
「わりぃな、すいません、俺もう失礼します」
そう言ってミツキと共に体育館を出るハジメ

タイガがリビングで出かける支度をしているとテレビの音が聞こえてくる
だがリビングには誰の姿もいない
「本日はいま話題のキッズモデル、綺場ミツキちゃんをゲストにお迎えしております」
「よろしくおねがいしまーす!」
アナウンサーの言葉に続いて元気良く手を降るミツキ
だがタイガはここでテレビの電源を切って出かけてしまう

そのミツキは今スマートフォンの画面をハジメに見せていた
「頼まれていたこと、調べてみたんだけど、候補は大体こんな感じ」
「悪いな、モデルの仕事忙しいのに手伝わせて」
ハジメのその言葉にミツキはファイカの画面を見せた
「いいのいいの、その代わりポイント山分けだからね、お兄ちゃんと同じクエスト受注しといたから」
「しっかりしてんなぁお前」
「えへへ、私も早く上のグレードに行きたいから」

「つまり、前に一度ファイトした相手にもう一度会いたいっていうんだな」
その頃タイガは依頼者からクエストの内容を聞いていた
だが
「おーい!連れてきたぞ」
背後から声をかけたハジメ、ミツキのほかに男の子を連れていた
「あ、ありがとうございます、ごめんなさい、そういうことですから」
そう言って男の子はその子に駆け寄りに行ってしまう
取り残されたタイガは肩を落としてしまった

次のクエストは野良猫に盗られたカードを取り返してほしいというもの
だがその野良猫が住んでいるという神社に向かってみると
「へへっ、楽勝」
依頼のカードを持ったハジメの姿

「「スタンドアップ!」」
ファイトのクエストを受けてみてもハジメが先にファイトしていた

「くっそー」
「受注したクエストが被るっていうのはよく聞く話だけどそこまで被ると逆にすごいね」
ショップのテーブルに突っ伏すタイガに苦笑しながらエミが声をかけた
「で、どんな奴だったの?それ」
レジにいたメグミがからかい半分で聞いてみる
「ん?青い髪で俺より多分年下で………あ」
クエスト中に見かけた彼の荷物を思い出し声を上げるタイガ
細い棒状のものに体育で使うような布かばん、あれは………
「そうだ、剣道の道具持ってた」
「剣道?ああ、それきっとハジメ君ね、この間ミライちゃんとファイトした時、私と一緒に見ていたでしょ」
「ああ………っていうかエミさん、ミライってやつのこと知ってるんですか?」
先日の事を思い返すタイガ、ミライの後を追ってすぐ飛び出してしまったが言われてみればいたような気がする
「タイガ君は始めたばかりだから知らないのも無理ないか、あの子ちょっとした有名人なんだよ」
「ミライが来てたのか?」
「うん、そうみたい、でもまさか本城とファイトしていたなんて」
段ボールを抱えたカムイとレジのメグミはエミとタイガの会話を聞いて困惑していた
一方タイガは先日のミライとのファイトを思い出していた
そしてファイト後に交わした誓いを
「そうだ、俺はいつかあいつにリベンジしてやるんだ………そのためにももっと強くならなきゃいけないんだ」
そう言ってタイガは立ち上がるとクエストボードの前に立った
「どうするんだ?」
「あのハジメってやつとファイトして、どっちが上かはっきりさせるんです」

「夜霧の吸血姫ナイトローゼでアタック」
「ダメージチェック、くっそ負けたぁ」
「まだまだ、私に勝とうなんて早い早い」
自宅のリビングで母親とファイトしていたハジメ
だが負けてしまい頭を抱えていると携帯に着信が
「もしもし?カムイさん?今から?」
それを聞いたカムイがおもむろに携帯を取り出した

ファイトテーブルにお互いファイカをセットして起動させるハジメとタイガ
「フィールドは惑星クレイ、ユナイテッドサンクチュアリの草原」
テーブルを勢いよく指さすハジメ
「俺のクランはゴールドパラディン、誇り高き黄金の騎士たちだ」
そう言ってファーストヴァンガードに触れるハジメ
「エースの実力、とくと味合わせてやるぜ」
「負けるかよ!」
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」

惑星クレイ、ユナイテッドサンクチュアリの草原に戦いの始まりを告げる風が吹いた
二人のファイターの体を光が包み込む
「ガンナーギア・ドラコキッド!」
「緋色の小獅子カリア!」
お互いのファーストヴァンガードが鋭い眼差しで睨み合う

「わざわざ呼び出したんだ、少しは楽しませてくれよ」
ハジメの挑発に対し険しい表情を見せるタイガ
「ライド!メーザーギア・ドラゴン」
ハジメは自分のターンが始まると手札をじっと見た
「(っち、ギアクロ相手なら序盤から攻めに行きたいとこだが、仕方ねぇ)」
カリアが飛び上がってメーザーギア・ドラゴンに向かっていく
「ライド!紅の獅子獣ハウエル!」
次の瞬間には炎を纏った金色の鎧の騎士へと姿を変えた
「ドライブチェック」
【曙光の騎士ゴルボドゥク】トリガーなし
ハウエルの鋭い爪がメーザーギアを切り裂く
「ダメージチェック」
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
「スモークギア・ドラゴンにライド!ヒストリーメイカーとナンネアをコール」
「(っち、面倒なもんだしやがって、俺のデッキじゃあの位置は対処できねえ)」
スモークギア・ドラゴンの隣に立つヒストリーメイカーとその後ろで構えるナンネア
ナンネアを見てハジメは険しい表情を見せる
ヒストリーメイカーがハウエルに切りかかる
自分の手札を確認して考え込むハジメ
この攻撃をガードすることは可能だが
「ガードはしねえ!ダメージチェック!」
【キュアラブル・エンジェル】ヒールトリガー
「くそっ!外した!」
ヒストリーメイカーの攻撃でよろけるハウエルにスモークギアが向かっていくが
「そいつは通さねえ!」
炎を纏った小さなユニット、フレイム・オブ・ビクトリーが立ちはだかった
「ドライブチェック」
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
ドローしたカード、ギガンテック・リンガーを見て再度険しい表情を見せるハジメ
「(くそっ、こいつじゃねえ、今の状況だとあのユニットが必要だ)」
大きな剣を持ったユニット、風炎の獅子ワンダーエイゼルにライドしたハジメが剣を手に取り身構える
「アタックだ!ドライブチェック」
【神聖魔導士プリデリー】トリガーなし
「ダメージチェック」
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「けどあっちの攻撃は終わり………」
「なわけねぇだろ、カリアのスキル発動だ」
そう言ってカリアをソウルに入れるとハジメは山札の上から2枚をめくった
ギガンテック・リンガーと双聖獣ホワイトライオンのカードだ
「よっしゃ来た!ホワイトライオンのスキル発動!カウンターブラストしてソウルチャージ、でもってダメージゾーンに一枚置く」
ソウルにギガンテック・リンガー、ダメージゾーンに光輝の獅子プラチナエイゼルのカードが置かれる
「そんでもって俺のターンは終了、ホワイトライオンのスキルでダメージゾーンのカードを1枚山札に戻す」
裏になっていたキュアラブル・エンジェルのカードを山札に戻しシャッフルするハジメ
「この意味はお前でもわかんだろ、これで無駄にした分のヒールトリガーはチャラだ」
鋭い眼差しでタイガを睨み付けるハジメ
「スタンドアンドドロー」
手札のカード1枚を手に取るタイガ
「だったら俺はこいつで勝負だ!我が望む世界へ導け!」
フィールドに光の柱が出現、それを突き破って出現したのはタイガの切り札
「クロノファング・タイガー!」
「こいつがクロノファング・タイガー………ははっ!なるほど、いいもん持ってんじゃねえか」
その気迫を感じ取ったハジメは不敵な笑みを浮かべる

レジにいたエミは自動ドアが開いたのに気づき首を傾げた
「こんにちはっ!」
そこに元気よく入ったのはミツキだった
「ミツキちゃんいらっしゃい、今日はどうしたの?」
「えへへ、撮影終わって家に電話したらお兄ちゃんがここでクエストやってるって聞いて」
そう言って奥のファイトスペースをのぞき込むミツキ

「クロノファング・タイガーのスキルでホワイトライオンを山札に」
「あのバカっ、それじゃホワイトライオンをもう一度利用されちゃうでしょ」
タイガのプレイを見て頭を抱えるメグミ
「いや、そうとも限らねぇぜ、見ろ」
カムイに言われメグミが盤面を注意してみるとナンネアのパワーが上昇していた
「えっ!?何で」
「ナンネアの効果はジェネレーションブレイクを持たない、だからこういう序盤でも効果を使えるんだ」
「そっか、ギアクロのカードってジェネレーションブレイク持ってるカードがほとんどだから勘違いしちゃうけど………」
カムイの説明で納得したメグミ
しかもナンネアのパワーアップにはもう一つ意味があった

「(くそっ、ちゃっかりラインをとってきやがる)」
ハジメのヴァンガードであるワンダーエイゼルのパワーは9000
ヒストリーメイカーとナンネアの列は合計パワーが19000
そうなるとハジメはその列を防ぐのに15000のシールド、つまりは最低2枚をガードに使わなければならなくなる
「こいつ………本当に素人かよ!」
クロノファング・タイガーがワンダーエイゼルの前に立ち腕を振り上げる
「ツインドライブ!」
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
「ダメージチェック!」
【双聖獣ホワイトライオン】トリガーなし
「くそっ!これでさっきの分も差し引きゼロに!」
ヴァンガードからアタックしたことでスタンドトリガーの利点はない
だが次のアタックは………
「今ここで2枚使うわけにはいかねえ!そっちもノーガードだ
パワー合計24000、シールド10000のカードを最低2枚使わなければならない
まだファイトは序盤、にもかかわらずハジメはタイガの勢いに終始圧倒されていた
「ダメージチェック」
【激情の騎士バグデマグス】トリガーなし

「お兄ちゃんが押されている」
「すごいでしょ、あの子あれで始めたばっかりなのよ」
「嘘っ!?あんなに強いのに………」
エミの言葉に驚きながらミツキはタイガの方を見た
「なんとなく、あの人に似てる気がする………」

「認めてやるよ、ここまでやるなんて大したもんだ」
「そりゃどうも、つか、お前俺より年下だろ、その口の利き方はどうかと思うぜ」
タイガの言葉に口元を緩めながらカードを引くハジメ
「関係あるかよ!どうせ1つしか違わねえだろうが!見せてやるぜ俺の力、エースの実力ってやつをな」
そう言って手札の1枚を掲げるハジメ
「灼熱を纏いし戦士、その輝ける力で絶望の民を希望へ導け!ライド!」
ハジメのヴァンガードサークルが炎に包まれる
大きな2本の剣でその炎を切り裂いて新たなユニットが現れた
「灼熱の獅子ブロンドエイゼル!」
輝く金色の髪を持つ勇敢なる戦士
その瞳は真っ直ぐクロノファング・タイガーを見据えていた
「ジェネレーションゾーン開放!」
序盤にドライブチェックでめくった曙光の騎士ゴルボドゥク
それをドロップしてハジメはストライドを宣言
指を2本伸ばした手を胸の前で構えた
「輝ける力!我が道を照らす光をこの手に!ストライドジェネレーション!」
ハジメは白熱の黄金騎士エブラウクスにストライド
「スキル発動!山札の上から2枚を見て、その中から双聖獣ホワイトライオンをスペリオルコール」
再び現れたホワイトライオンが咆哮を上げる
「今度はただ呼ぶだけじゃないぜ!まずはホワイトライオンのスキルだ」
フレイム・オブ・ビクトリーがソウルに、キュアラブル・エンジェルがダメージに
「さらにギガンテック・リンガーのスキルでホワイトライオンをパワーアップ、そしてドロー」
引いたワンダーエイゼルのカードを見て苦い表情になるハジメ
本来ならストライドしていない状態でこのユニットを呼びたい
だが手札にはほかに使えるカードもない
「出し惜しみしてる場合じゃねえな、ワンダーエイゼル、メリアグランスをコール、メリアグランスの効果でカウンターチャージ」
これでダメージゾーンのカードはすべて表、ハジメはおそらくキュアラブル・エンジェルを再びデッキに戻すだろう
「ユニットを呼んでパワーアップ、なるほど、それがゴールドパラディンの戦い方か」
タイガの言葉にハジメは訝しげな眼で彼を見た
それと同時に以前ミライが言っていたことを思い出した
「そういうことかよ、エブラウクスで攻撃、メリアグランスブーストしろ」
エブラウクスが両手で強く握ったケンを構えてクロノファングを見据える
「トリプルドライブ」
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「って俺もかよ!」
先ほどのタイガの攻撃を思い起こし思わず声を上げてしまうハジメ
気を取り直して再び山札の上に手を伸ばす
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「よっしゃ、俺やっぱ持ってるぜ、クリティカルはエブラウクス、パワーはワンダーエイゼルだ、そんでサードチェック」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
なんとトリプルトリガー
ファイトを観戦していたほかの客からも驚嘆の声が上がる
エブラウクスが剣を振るい放った衝撃波がクロノファング・タイガーの体を吹っ飛ばす
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
「トリガー2枚引いても無駄だ!ワンダーエイゼルのパワーには届かねえ」
パワーアップしたのパワーは36000
クロノファング・タイガーは21000だが
「アルリム!」
スチームメイデン アルリムがクロノファングをかばうように盾を構えた
ワンダーエイゼルの攻撃で跳ね飛ばされてしまうもクロノファングは守り切った
「ターンエンドだ、だがこの手札の差はどうする………」
ハジメの手札は7枚、対するタイガは4枚
先日同様差がついてしまっているが
「この間のファイトと一緒にすんな、あの時とは違うんだ」
あの時はたった2枚のユニットでフィールドの埋まったミライのネオネクタールに挑んだ
だが今回は違う、ユニットは3枚いるうえハジメの方も一列空いている
「ストライドジェネレーション!」
白い体に包まれた機械の獣がその翼を広げる
「時空獣フロートギア・ヒポグリフ、更にアップストリーム・ドラゴンをコール」
アップストリーム・ドラゴンは咆哮を上げるとブロンドエイゼルに向けて歯車を飛ばした
「ダメージチェック」
【神聖魔導士エリオ】トリガーなし
「アップストリームの効果でメラムをコール、次はフロートギアだ!」
フロートギアドラゴンは翼を大きく振るって風を起こす
「プリデリーでガード!」
完全ガード能力を持つプリデリーがその攻撃を受け止める
「(フロートギアにはアタック中にパワーアップする効果があるんだ、下手なガードを切るよりこっちのほうがいい)」
「トリプルドライブ」
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
【スチームファイター ルガルバンダ】クリティカルトリガー
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「なっ」
「すげえ、こっちのやつもトリプルトリガーだ」
「ヒストリーメイカーでアタック!スキル発動!」
時空の渦にメラムが飛び込むとスモークギア・ドラゴンに代わる
「スモークギア?単体でアタックできるアップストリームじゃないのか」
「いや、ブロンドエイゼルのパワーは10000、あいつで十分届く」
「ジェネレーションガード!聖天祈祷師レイア、さらにギガンテック・リンガーでガード!」
「(レイア?………)」
これを見てカムイは首を傾げた
ゴールドパラディンにはもう1種類、黄金獣すれいみー・フレアという強力なGガーディアンがいる
それを使えば1枚で今の攻撃を防ぐことが出来たが
「まさか………」

残りの手札を見て苦い表情になるハジメ
彼の手札にあるのはグレード0のカードが三枚
すれいみー・フレアの効果は強力だがリアガードを減らしてしまうことになる
彼は危険な賭けに出ることを避けたのだ
「スタンドアンドドロー」
ハジメの引いたのは激情の騎士バグデマグス、ストライドは出来ないが………
「ギガンテック・リンガーをコール、更にブロンドエイゼルのリミットブレイク」
ダメージゾーンの二枚を裏返し山札の上を確認、神聖魔導士プリデリーがリアガードへ
「さらにギガンテック・リンガーのスキル!プリデリーを下げてバグデマグスをコール!ワンダーエイゼルでアタック!」
ワンダーエイゼルの攻撃がクロノファングを切り裂く
【クロノファング・タイガー】トリガーなし
「ブロンドエイゼル!」
今ブロンドエイゼルのパワーはリミットブレイクの効果と自身の効果で26000まで上昇している
Gユニットとほとんど変わらない数値での攻撃だが
「ジェネレーションガード!」
キラキラ・ワーカーがアームを掲げると時空の門が現れる
そこから飛び出した女性がクロノファングの前に立つといくつもの障壁が現れる
「ハイブロースチーム ラファンナ!」
ラファンナのスキルでメラムは山札に、そしてウル・ワタルがそこに姿を現した
「くそっ、ツインドライブ!」
【神聖魔導士エリオ】トリガーなし
【紅の獅子獣ハウエル】トリガーなし
「バグデマグス!」
「完全ガード!」
アルリムがバグデマグスの剣を受け止める
「くそっ、なんだよこいつ、こないだのファイトとまるで別人じゃねえか!」
「(確かにこいつは強い………でも)」
焦るハジメを見ながらタイガはカードを引いた
そして思い出していた、自身を圧倒したミライの姿を
「俺はあいつに勝つまで!もう誰にも負けたくないんだぁ!」
マシュダをバインドゾーンに置くタイガ
それと同時にヴァンガードサークルに光が降り注ぐ
「グレード0でストライドだと!?」
「これがクロノファング・タイガーのもう一つのスキルだ!ドロップゾーンではなくバインドゾーンに置くことでいかなるカードでもストライドを可能にする!」
大きな翼をもつ機械のドラゴンが咆哮を上げる
その存在感にブロンドエイゼルは何もできずその場に立ち尽くした
「時空竜バインドタイム・ドラゴン!ガンナーギアのスキル」
2枚目のクロノファング・タイガーをリアガードサークルに置くタイガ
更に空いたバインドタイムの後ろにルガルバンダをコール
「バインドタイム・ドラゴンで攻撃!スキル発動!」
ウル・ワタルをバインドしパワーとクリティカルが上昇
更にハジメの後列に居た3体のユニットがすべて山札の下に送られる
「ギアビーストのハーツがいるのでカウンターチャージ、ソウルチャージ、更にウル・ワタルのスキル、山札に戻して2枚をドロー、1枚を山札に」
ルガルバンダとアップストリーム・ドラゴンがソウルへ
バインドタイムのパワーは41000、更にクリティカル2
「負けてたまるかよ!」
ここでハジメは黄金獣すれいみー・フレアを使いジェネレーションガード
そのスキルでワンダーエイゼルを山札の下に送りギガンテック・リンガーとメリアグランスをガーディアンとしてコール、だがそれでもパワーは40000
「これでどうだぁ!」
フレイム・オブ・ビクトリーをガーディアンとしてコール、これでパワーは50000だが
「トリプルドライブ」
【スチームナイト ムダル】トリガーなし
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
「なっ!」
「効果はヒストリーメイカーに、サードチェック」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「ナンネアのブーストしたヒストリーメイカーでアタック!スキルでルガルバンダをタイムリープ、ジジをコール」
バインドを繰り返したことでこのアタックはパワー27000まで上昇している
ハジメの残りの手札にこれをガードできるカードはない
「こんな初心者野郎に負けてたまるか!ダメージチェック」
【曙光の騎士ゴルボドゥク】トリガーなし
【神聖魔導士プリデリー】トリガーなし
敗れたハジメはその場で項垂れた
「すげぇ!ハジメに勝ちやがった」
「何もんだあの兄ちゃん」
店でもトップレベルの実力を持つハジメが敗れたことで周囲は驚きの声に包まれた
「負けちゃったね、お兄ちゃん」
そんな中ハジメに近づくミツキの姿
「次はこうはいかねえからな!覚悟してろよ!」
そう言って立ち去るハジメ
「あ!ポイント………」
元々このファイトはタイガの申請したクエスト、だがタイガはファイカにサインできず困った様子で手を伸ばした
「いいんじゃない、負けてポイントもらってもお兄ちゃん嬉しくないだろうし、完全に拗ねちゃってるなぁあれ」
タイガの隣に立って陽気に笑うミツキの姿を見たタイガは困惑していた
「あんた、確かテレビで………」
「うん、綺場ミツキ、モデルやらせてもらってます!今お兄さんがファイトしていた綺場ハジメは、わたしのお兄ちゃん、よろしくお願いします」
「あ、どうも(妹の方は兄貴と違って礼儀正しいんだな)」
余計に困惑するタイガ、一方ミツキはハジメを追いかけるため店を出ようとしていたが
「っと、そうだ、お兄さん強いし、週末のショップ大会、出てみるといいんじゃないかな?」
「ショップ大会………」
新たな目標を見つけ闘志を燃やしたタイガはその場でこぶしを握った 
 

 
後書き
次回予告
ファイトするたびに強くなっていくタイガ
更に強くなるため真っ直ぐ突き進んでいく
自分の心に生まれていた僅かな隙にも気づかずに
turn:5 ショップ大会 
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