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英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)

作者:sorano
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第107話

~夜・IBC~



「全員、俺に続け!!」

「全員、俺に付いて来い!!突撃開始だああああっ!!」

戦闘が開始されるとヴァイスとギュランドロスはクラフト―――覇王の号令で仲間達の闘志を高め

「オォォォォォ………ハアッ!!」

ハイシェラはクラフト―――ラクスハイシェラで自らの身体能力を大幅に上げた後、空中に飛び上がった。

「沙綾!紅燐剣!!」

「斬リ刻むッ!!」

セリカはクラフト―――沙綾紅燐剣を、ラテンニールはクラフト―――白露の鎌撃を放って、スタンハルバードを持って近づいて来る警備隊員達全員に大ダメージを与えると共に怯ませ

「そこだっ!!」

ロイドはクラフト―――スタンブレイクを命中させて怯んだ警備隊員を気絶させ

「これで終わりだ………喰らえっ!!」

ランディは闘気を纏い、ブレードライフルで戦場をの敵を蹂躙するクラフトにして、デスストームの原型――――ブラッドストームで警備隊員を戦闘不能にし

「大地の力よ!地脈スマッシュ!!」

「闇の力、受けてみて!暗黒スマッシュ!!」

ウィルとシャマーラはそれぞれ範囲攻撃のクラフトを放って、警備隊員達を戦闘不能にし

「ククク………燃えろっ!!」

ギュランドロスは炎を纏った剛剣を敵の懐に飛び込んで豪快に放つクラフト―――豪炎剣で数人の警備隊員を巻き込んで戦闘不能にし

「剛震突き!!」

ヴァイスは強烈な突きを放って、警備隊員の一人を戦闘不能にし

「せいっ!!」

続けてクラフト―――豪薙ぎ払いを放って、周囲の警備隊員達も戦闘不能にし

「ハアッ!もう一撃っ!!」

エルミナは双剣で突撃し、左右の剣をコンマ1秒遅れで繰り出して攻撃するクラフト―――ダブルサーキュラーで警備隊員の一人に攻撃し

「沈みなさい!!」

さらに続けて、闘気を込めた双剣で強烈な一撃を放つクラフト―――クリムゾン・スプラッシュを放って、警備隊員を戦闘不能にし

「遅いっ!!」

ルイーネは細剣で突撃して、攻撃した相手の行動を妨害、さらに短時間ではあるが敵を麻痺させる細剣技―――シューティングスターで警備隊員の一人を攻撃し

「うふふふ♪」

続けて稲妻のごとく4連撃を放つクラフト―――カドラプル・ペインで攻撃した相手を戦闘不能にし

「でええええいっ!!」

パティルナは跳躍して、投刃を敵陣の中心地に叩き付けて衝撃波を発生させ、敵を怯ませるクラフト―――烈震斬で警備隊員達に強襲し

「こいつで倒れなっ!!」

さらにクラフト―――乱舞を放って、強襲した警備隊員達を戦闘不能にした!前衛のロイド達によってスタンハルバードを持つ警備隊員達を戦闘不能にされた所を見た突撃銃を持つ警備隊員達は一斉に銃口をロイド達に向けたが

「えいっ!ダークマター!!」

エリィが放ったアーツによって身体の自由が奪われると共に一か所に集められると共にダメージを受けた!

「デミガンナー起動………トールサンダー!!」

警備隊員達が一か所に集められるとティオは魔導杖から雷の魔法弾を放って、警備隊員達を麻痺させ

「「炸裂せよ!イオ=ルーン!!」」

「闇の精霊よ!今こそ、その力を示せ!ティルワンの死磔!!」

「業火の洗礼ぞ!狐炎術………”四焔尾”!!」

「そこをときなさい!リーフ=グラオス!!」

エルファティシア、アル、エリナ、狐伯蓮、セラウィが次々に放った魔術をその身に受けて戦闘不能になり

「エニグマ駆動じゃ!ハイドロカノン!!」

そしてレシェンテが放ったアーツによって吹っ飛ばされた!



「「…………………」」

地上でロイド達が戦っている一方、空中にいるルファディエルとエルンストは魔術の詠唱を開始し

「―――――!」

それを見た翼竜達は行動を妨害する衝撃波を発生させるクラフト―――魔塊烈風を放ったが

「無駄だの!沙綾!紅燐剣!!」

ハイシェラが放った高速剣技に呑みこまれると同時にダメージを受け

「滅びを奏でる鐘よ、今こそ鳴り響け!ルン=アウエラ!!」

「消し飛びなあっ!エル=アウエラ!!」

魔術の詠唱を終えたルファディエルとエルンストの高位魔術を受けて消滅した!一方後方にいた悪魔達にまでは被害が及んでいなく、爆発によって発生した煙から悪魔達が次々と現れてルファディエル達に羽ばたきながら突撃したが

「無駄だよ♪カラミティクロウ!!」

シャルティが放ったアーツによって身体の動きが鈍くなり

「かかかっ!悪魔の我輩が放つ光の力を受けてみなぁっ!ラストディザスター!!」

「「「エニグマ駆動!ラストディザスター!!」」」

さらにギレゼル、メヒーシャ、ラグタス、メロディアーナが一斉に放った高位の空属性のアーツをその身に受けて消滅した!



「チッ、味方の数が大幅に増えたのはありがたいが、敵の数もどんどん増えて来やがるぜ……!」

「せめて、ゲートを閉じられれば警備隊員達は抑えられるのに………!」

戦闘を終わらせたランディは舌打ちをし、ロイドは表情を歪めていた。

「………ゲートを閉じられる時間ぐらいなら私とエルファティシアなら稼げます。」

するとその時、アルが申し出

「え……!?」

アルの言葉を聞いたロイドは驚きの表情でアルを見つめた。

「要は近寄らさなければよいのでしょう?――――エルファティシア、久しぶりに”アレ”を撃ちましょうか。」

「フフ、そうね。それじゃあ、みんな!ゲートの中に入りなさい!私とアルのとっておきでゲートを閉じる時間を稼いであげるわ!」

「何をするかわかりませんが………ここは2人を信じます!」

「前衛は後衛の者達の所まで下がれ!」

そしてアルとエルファティシアの言葉を聞いたロイドは頷き、ヴァイスは仲間達に指示をし、ロイド達全員はゲートの内側まで後退した。すると再び多くの警備隊員や悪魔達が近づいてきた。

「「聖と魔の力よ………今ここに交われ!聖魔の光柱!!」」

するとその時、エルファティシアとアルは2人で同時に詠唱をして協力魔術を放った。すると空より無数の光と闇の柱が雨のように降り注ぎ続けて悪魔達を滅し、近づいてきた警備隊員達を次々と一撃で戦闘不能にして、地面に倒れさせた!

「す、凄い………」

それを見たエリィは驚いた。するとゲートは閉じられた!

「よし!」

「なんとか耐えきりましたね……」

「ああ。これで空からの強襲にさえ気をつけるだけになるから、ちょっとは休憩できるだろう。」

閉じられたゲートを見たロイドは明るい表情をし、ティオは安堵の溜息を吐き、ランディは口元に笑みを浮かべて頷いた。そして少しの間、時間が経つと

「!伏せなさい!!」

何かを見つけたルファディエルがロイド達に警告し

「!!」

警告を聞いたロイド達は反射的に地面に伏せた。するとロイド達の目の前で大爆発が起こった!

「きゃあっ!?」

「なっ………一体何が………」

大爆発にエリィは驚き、ロイドは表情を歪めて目の前を見つめた。すると爆発による煙が晴れると、そこにはゲートがあった場所は無残にも破壊されていた。

「そんな………ゲートが……」

「チッ、ミサイルでも使いやがったのか!?」

破壊されたゲートを見たティオは信じられない表情をし、ランディは表情を歪めた。するとその時、警備隊の新型装甲車両が2台現れた!

「警備隊の新型装甲車………!」

「クソッ、あんなもんまで持ち出しやがったのか!!」

「そんな…………装甲車とどうやって戦えば………」

装甲車を見たロイドは驚き、ランディは舌打ちをし、エリィは絶望した表情になった。するとその時

「フフ……なかなか頑張ったようだが、もうこれでおしまいだよ。」

装甲車の背後からなんと不気味な笑みを浮かべているミレイユが多くの警備隊員達と共に現れた!

「なっ!?」

「ん?あの女は……」

「ミレイユ!?なんでお前が―――」

ミレイユを見たロイドは驚き、空から見下ろしていたエルンストは首を傾げ、ランディは信じられない表情で叫んだ。

「ああ、ランディ君。勘違いしないで欲しいな。”僕”は君の元同僚ではない。彼女の身体を借りてこうして話しかけているだけさ。」

するとミレイユは普段の口調とはとても思えない口調でランディに言った。

「その口調……!?」

「ま、まさか……」

「ヨアヒム先生………!?」

ミレイユの口調を聞いたエリィは厳しい表情をし、ティオは驚き、ロイドはミレイユを睨んで言った。

「フフ、正解だ。僕からの招待状は目を通してくれたようだね。アーネスト君も一応、役に立ってくれたというわけだ。」

「てめぇ……」

口元に笑みを浮かべて語るミレイユ――――ミレイユの身体を操って話すヨアヒムをランディは殺気を纏って睨み

「一体、何のつもりですか…………こんな事をしでかして………クロスベル全土を混乱に陥れて………!」

「あなたは………”D∴G教団”は一体何をするつもりなんだ……!?」

エリィとロイドは怒りの表情で叫んだ。

「ハハ、それが知りたいのであれば僕らの仲間になってもらうしかないな。”グノーシス”を服用してもらえればその境地へと導かせてもらうよ?」

2人の言葉を聞いたヨアヒムは不気味な笑みを浮かべてロイド達に言った。

「ふ、ふざけないでください………!………あなたが………あなたがあんな酷いことを………!」

その時、ティオは叫び、辛そうな表情で言った。



「フフ、別に各ロッジの儀式は僕がやった事ではないけれどね。無論”グノーシス”のプロトタイプの実験データは回収させてもらったよ。そのデータを元に、この古の聖地で僕は”グノーシス”を完成させた………そう、全ては運命だったのさ!」

「あ、あんた……」

「何を口走ってやがる………」

高々と叫んだヨアヒムをロイドとランディは睨み

「……お前のような外道がその言葉を口走るな………!サティアが大切にしていた言葉が穢れる………!」

「あーん?それのどこが”運命”だぁ?テメェがやったのは、拾った物を元に改造して創っただけのただの猿真似じゃねえか。」

セリカは怒りの表情でヨアヒムを睨み、ギュランドロスは指で鼻をほじりながら、つまらなさそうな表情でヨアヒムを見つめて言った。

「クク…………”至らぬ”身である君達に理解してもらうつもりはない。我々の要求はただ一つ。あの方を―――キーア様を返してもらうというだけだ。」

一方ヨアヒムはロイド達を見つめて嘲笑した後、ロイド達に驚きの要求をした。

「キーア?一体誰の事だ………?」

「………もしかしてお主たちが先程抱えていた少女達の内のどちらか片方の事を言っているのか…………?」

ヨアヒムの要求を聞いたウィルは首を傾げ、ある事を思い出したレシェンテはロイド達を見つめた。

「あ、あの方………!?」

「………キーア様って………」

「あんた………あの子をどうするつもりだ!?」

ヨアヒムの言葉を聞いたエリィとティオは戸惑い、ロイドはヨアヒムを睨み

(なるほど……キーアは”教団”にとって巫女のような存在のようね…………問題はどんな力を秘めているかね………)

上空で会話を聞いていたルファディエルは目を細めて考え込んでいた。

「勘違いしないでもらおう。キーア様は元々、我等が御子(みこ)。その身を君達が預かったのはただの偶然に過ぎない。あの方にはただ、あるべき場所に還っていただくというだけさ。」

「ふざけるな………!あんたらの狂信に……あの子を巻き込ませるものか!」

「さっきから聞いていれば……妄想めいたことばかり……!」

「てめぇみたいな変態野郎の元にキー坊を戻せるわけねぇだろうが………!」

「おととい……来やがれ………です……!」

そしてヨアヒムの言葉を聞いたロイド、エリィ、ランディ、ティオはそれぞれ怒りの表情でヨアヒムを睨んだ。

「やれやれ……交渉は決裂か。ならば君達の屍を越えてキーア様をお迎えさせてもらおう。」

ロイド達の返事を聞いたヨアヒムは溜息を吐いた後、片手を上げた。すると装甲車はロイド達に砲口を向けた!

「クク、君達の女神への祈りはすませたかな………?それでは死にたまえ――――」

醜悪な笑みを浮かべたヨアヒムが言ったその時!

「やれやれ……どうやら俺達が最後のようだな……」

聞き覚えのある男性の声が聞こえてきた!



「あ………!」

「この声は………!」

声を聞いたティオとエリィは明るい表情をした。するとその時、エヴリーヌが装甲車とヨアヒムの上空に現れ

「どっかーん!審判の轟雷!!」

魔術ですざましい雷を落とした!すると

「グアアアアアアアアッ!?」

轟雷を受けたヨアヒムは悲鳴を上げて警備隊員達と共に地面に膝をつき、さらに装甲車は煙を上げて、動かなくなった。そこに跳躍したリウイが装甲車の上空に現れ

「セイッ!!」

上空から落下しながらエドラムを振るった!すると装甲車は縦に真っ二つに斬られ、斬られた部分から警備隊員達が現れた!

「――――セリカ!」

「ああ!」

装甲車を破壊したリウイに呼ばれたセリカは頷いた後剣を構え

「枢孔!身妖舞!!」

目にも止まらぬ速さで残りの一台の装甲車の背後を一瞬で駆け抜けた。すると装甲車はバラバラに破壊されてそこから警備隊員達が座った状態で現れた!

「な、な、な……!」

それを見たヨアヒムは信じられない表情をし

「……………………」

「そ、装甲車を剣で破壊しやがった……!」

「し、信じられない…………!」

「………まあ、あの2人ならできてもおかしくないかと。」

ロイドは口をパクパクし、ランディとエリィは驚きの表情でリウイとセリカを見つめ、ティオは苦笑しながら呟いた。するとそこにイリーナ達が走って近づき、その中から銀髪の青年と黒髪の女性がヨアヒムの前に飛び込み

「これで……決めます!受けて見なさい、我が蒼き刃!ハァァァァァ………!奥義!十六夜……”蒼氷斬”!!」

「むんっ!受けて見ろ、荒ぶる炎の渦を………鬼炎斬!!」

2人同時に斬撃を放った!2人が放った吹雪を纏った斬撃と炎を纏った斬撃によって警備隊員達は一撃で戦闘不能にされると共に全身に火傷や凍結状態になったまま吹っ飛ばされ

「ガアアアアアアッ!?」

ヨアヒムは悲鳴を上げた地面に倒れこんだ………!










 
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