英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)
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第105話
~夜・IBC~
「…………………」
悪魔達はその場で詠唱をした後アーツ―――ダイヤモンドダストやシャドーアポカリフを空中にいるルファディエルやメヒーシャ達に放ち
「―――――!」
翼竜達は叫び声を上げて突撃した。
「無駄よ。――――聖光障壁!!」
「!?」
しかしルファディエルが展開して反射結界によってアーツは跳ね返されて、術者である悪魔達が受けてしまい
「吹き飛びなぁっ!エル=アウエラ!!」
翼竜達はエルンストが放った魔術によって消滅したり、大ダメージを受けてのけ反った。
「ヒャッハー!!」
そしてギレゼルは生き残った翼竜達にクラフト―――流黒の闇槍を放って止めを刺し
「あたしのとっておき……喰らえ~!」
シャルティは両手に溜めた魔力で暗黒属性の球体―――真っ黒な塊を悪魔達に放ってダメージを与え
「「「光よ、邪悪なる者達に裁きの鉄槌を!槌の光霞!!」」」
メヒーシャ、ラグタス、メロディアーナは悪魔の弱点である光の魔術を次々と放って止めを刺した!
「「「……………」」」
一方地上では警備隊員達がクラフト―――ナパームグレネードを次々と放ってロイド達を怯ませようとしたが
「うおおおおっ!!」
ランディがブレードライフルから無数の弾丸を放って、広範囲を攻撃するクラフト―――ファイアドレイクで撃ち落すと共に銃を持った警備隊員達にダメージを与えた。
「ふふっ……混乱しちゃえ♪」
「「……………」」
そしてシャマーラは魔術―――誘惑の微笑みで自分達に向かって来たスタンハルバードを持つ警備隊員達を混乱させ
「「…………」」
混乱した警備隊員達は同士討ちを始めた。
「隙あり~♪暗黒スマッシュ!!」
「炎の力よ!爆炎スマッシュ!!」
「はっ、せいっ、やあっ!!」
「我ガ触手に苦しムがイい!」
そこにシャマーラ、ウィル、ロイド、ラテンニールが範囲攻撃で同士討ちをしている警備隊員達を攻撃してダメージを与えて怯ませ
「おおおおおっ!!」
ランディが怒涛の銃撃を放った後
「止めだっ!!」
一瞬で敵達に詰め寄って刃の部分で斬り裂いて戦闘不能にした!
「「「…………………」」」
ランディが放ったクラフト―――戦場を駆け巡る赤き技――――ブラッディクロスを放ったランディに銃を持っていた警備隊員達は銃口をランディに向けたが
「させません―――精密射撃!!」
「氷の精霊よ、我が矢に!氷垢螺の精密射撃!!」
「させない―――クロスミラージュ!!」
セティ、セラウィ、エリィによる矢や銃撃を受けて一瞬怯み
「霧よ……我に歯向かう愚か者たちに永遠の眠りを!呪いの霧!!」
「炸裂せよ!イオ=ルーン!!」
「森よ!自然を穢すもの達に制裁を!リーフ=グラオス!!」
ティオとエリナ、エルファティシアの魔術を受けて戦闘不能になった。
「下がれぃ!ルン=アウエラ!!」
そして狐伯蓮の最高位に値する魔術による大爆発により、戦闘不能になった警備隊員達は吹っ飛ばされて、地面に落ちて身体をピクピクさせた後気絶した!
「くっ、中に入ろうにもこう矢継早に来られたら……!」
「ゲートを閉める時間を何とか稼がないと………!」
戦闘を終わらせたロイドは唸り、エリィは厳しい表情をして警戒していた。
「フフ………頑張りますね。”銀”殿の報告から判断して今回は大人しく引っ込んでるしかなさそうでしたが………存外面白い物が見られそうです。」
一方ロイド達の様子を高い建物の屋上から観戦していたツァオは不敵な笑みを浮かべて呟いた。
「で、ですがツァオ様。あのままではいずれ……」
ラウは若干焦った様子でツァオに尋ね
「ここで倒れてしまうのであれば彼らも所詮、その程度の器だったという事―――………フム、ですがまさかあのユイドラ領主が夫妻揃って戦っているのですから、彼らが倒れた時にでも助けに行けば、ユイドラ領主夫妻に”借り”を創れますね。―――ラウ。一応構成員達をいつでも出せるようにしておいてください。」
尋ねられたツァオは不敵な笑みを浮かべて答えた後、ウィルとセラウィを見つめ、そしてラウに指示をし
「ハ。」
指示をされたラウは頷いた。
「さて……どこまで耐えられのでしょうねぇ?――ほら、また次が来ましたよ。」
指示をしたツァオが不敵な笑みを浮かべて呟いたその時、より数を増やした新手の警備隊員達や悪魔達がロイド達に近づき、ロイド達は戦闘を開始した!
「光よ、降り注げ!爆裂光弾!!エニグマ駆動!ダークマター!!」
「闇の力に呑みこまれるがいいよ!あっははははっ!ティルワンの死磔!!ついでにこいつも喰らいなぁっ!ダークマター!!」
空中にいるルファディエルとエルンストは先制攻撃に魔術やアーツを放って空中にいる多くの敵達にダメージを与えて怯ませ
「くかかかっ!我輩が悪魔の先輩として”格”の違いを教えてやろう!そこだっ!!」
「ぬん!!」
ギレゼルはクラフト―――宵闇の一撃で一体の敵を滅し、ラグタスはクラフト―――串刺しで敵の身体を貫通して、敵の背後にいた敵も滅し
「行くぞ―――斬!!」
メヒーシャはクラフト―――雷光撃で一度に多くの敵達を滅したりダメージを与えたりした。そこにメロディアーナとシャルティが残った敵達を挟み撃ちにした。
「シャルティ、行きますよ!」
「オッケー!」
そしてメロディアーナはシャルティに呼びかけ
「ハァァァァァ………!!」
メロディアーナは槍で光を纏った衝撃波を連続で繰り出し
「それそれそれそれっ!!」
シャルティは手袋を付けた拳で次々と闇を纏った衝撃波を連続で繰り出し
「「輝影矛掌!!」」
最後に2人はそれぞれの一撃により強大な光と闇を纏った一撃を同時に放って、大爆発を起こした!相反する属性を交わらせる事によって無の爆発を起こすメロディアーナとシャルティの協力技―――輝影矛掌によって空中の残りの敵達は全滅した!
「全く、次から次へと……鬱陶しいわ!!大熱風!!」
「風と雷の精霊よ、今こそ集え!流砂竜巻!!」
「炸裂せよ!イオ=ルーン!!……まだですっ!エアリアル!!」
「喰ラウがイい!審判の轟雷!!」
地上で戦う狐伯蓮とセラウィ、エリナは魔術によって発生した巨大な炎の竜巻や雷の竜巻に爆発、轟雷、アーツによって発生した竜巻で警備隊員を怯ませ
「一体どれだけの警備隊員が操られているのよ!?」
「フルブラッシュ!!警備隊司令がルバーチェと繋がっているから、少なくても半数以上は操られているだろうね~!デス・スパイラル!!」
エルファティシアは文句を言いながらも魔術―――連射光魔弾による怒涛の魔力弾を放って追撃し、エルファティシアの言葉にシャマーラは大剣を振るって衝撃波で追撃した後答え、アーツで追撃した。シャマーラ達の攻撃で大ダメージを受け、本来ならかなりの痛みがある敵だったがまるで傷を気にしないかのようにロイド達に向かって来た。
「氷の力よ!!」
「氷の精霊よ、力を!猛吹雪!!」
そこにウィルが絵札を掲げ、セティは魔術を放った。すると警備隊員達の全身は凍結して動きが止まった。
「ランディ、行くわよ!!」
「おう!!」
それを見たエリィはランディに呼びかけ
「ティオ、頼む!」
「お任せ下さい!」
ロイドはティオに呼びかけた。そしてエリィとランディは怒涛の銃撃を放ち、ティオは魔導杖を掲げた後、多くの警備隊員達を結界で包み込み、ロイドは銃撃を放ち終わった後警備隊員達に向かって行くランディとエリィと共に突撃した!
「「ライアットスター!!」」
「「Ωストライク!!」」
4人がそれぞれ放った協力技によって、警備隊員達は戦闘不能になると共に吹っ飛ばされた!
「この勢いで攻め込まれたらゲートもおそらく………」
「ああ……!ここで喰い止めるしかない!」
戦闘を終了させた後呟いたティオの言葉にロイドは真剣な表情で答えた。
「グ、グレイス先輩………一体何が起こってるんですか!?」
一方その様子をグレイスと共に高い建物の屋上で見守っていた新聞記者は慌てた様子でグレイスに尋ね
「いいから撮りまくりなさい!それがペンとカメラしか武器の無いあたしたちが出来る唯一の戦いよ!」
尋ねられたグレイスは真剣な表情で指示をした。
「は、はい………!」
指示をされた新聞記者は慌てた様子で頷いた後、カメラでロイド達の様子を取りはじめ
(ロイド君達……きっと凄い記事にしてみせるわ。だから絶対に生き延びて……自分達の活躍を読んでちょうだい!)
グレイスは真剣な表情でロイド達を見つめていた。そしてより多くの警備隊員や悪魔達がロイド達に近づいたその時!
「枢孔!紅燐剣!!」
警備隊員達の背後からすざましい速さの高速剣が襲って、一撃で警備隊員達の全身から大量の血を噴出させた。高速剣技によって全身の神経が傷つけられ、身体を動かせなくなった警備隊員達は地面に倒れ
「消し飛べぃ!ルン=アウエラ!!」
悪魔達の背後からは超越した爆発が起こって、悪魔達を呑みこんで消滅させ
「邪魔じゃ!雑魚の分際でわらわ達の道を塞ぐな!さっさとどけ!リーフ=ファセト!!」
戦闘不能になり、地面に倒れている警備隊員達の中心地に雷を纏った大爆発が起こって、警備隊員達の全身に雷による大火傷を負わせた後、左右に分かれてゴミ屑をはらうかのように大きく吹っ飛ばした!そして警備隊員達が吹っ飛ばされると東通りでロイド達を助けた青年や少女、蒼髪の女性がロイド達に走って近づいてきた………!
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