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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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189

カラオケ店周辺にて



ヒロシ:「店外での観察もさっき終わったし、
あと30分どこに居ようか、、」



ヒロシはカラオケ店周辺をフラついていた。





シルフ社員:「はい、、、はい。
承知しました。、、では、取り引き先に
伺って参ります、、。」(電話)








ヒロシ(、、、シルフの社員を
()けてみるか、、)



スッ(眼鏡装着)




ヒロシは30分間、
シルフ社員を尾行する事にした。



シルフ社員A:「、、あ、もしもし、
私シルフの◯◯ですけどもー、、、」




ヒロシ(仮にシルフが何か企んでいたとしても、
シルフの上層部は(ひら)社員に重要な情報は
流さない、、、。)




シルフ社員:「先日の件、
準備が整いましたので只今お伺い致しますー」





ヒロシ(けど、上層部の手足となって
動くのであれば、社員自身が上層部の計画を
知らなくても、社員の行動から
シルフが何をしようとしているのか
手掛かりを掴めるかも知れない。)



ヒロシはシルフの平社員の行動から、
シルフの目論見(もくろみ)を探る
手段に出た。




ーー数分後ーー




社員:「あ、私です〜。、、、はい、
、、その件でしたらご心配いりません。
今朝、無事に手続きの方が済みましたので、、」





ヒロシ(あの社員の携帯電話、ショップでは
売ってない非売品の機種、、。
恐らく、シルフの社員だけが所有している
組織特有の携帯電話、、。あの携帯を
手に入れる事が出来たら、
組織の構成員が分かる、、、。)




ヒロシは尾行しつつ、
機転の()いた思考力で
シルフの実態を探ろうとしていた。







歩道アナウンス:「間も無く、
信号が赤に変わります」


横断歩道の信号が赤になり、
ヒロシはシルフ社員の少し後ろに付き、
人混みに紛れ横断歩道で止まった。





ヒロシ(車を使わない段階で、この社員の
活動範囲はヤマブキ市内か、、)



考えている内に、車道の
停まっていた車が走り出す、、、


ブゥゥウン(車)



ヒロシ(、、、ん?、、、あれは!!)



ヒロシは車道に列をみなす車の中で
とある車をみつけた。




ヒロシ(あの黒いベンツ!
そしてあの鷹を(かたど)った
金色のエンブレムは、、上層部(シルフ)!)









ピピッ(ズーム機能)




ヒロシはズーム機能で
黒いベンツを凝視(ぎょうし)した。



ヒロシ(くっ!スモークガラスで中が見えない!)







ピピッ(透過機能)

ヒロシはズーム機能の反対側にある
フレームのボタンを押した。





ヒロシ(、、あれは!元四天王!)



ヒロシが見るとベンツに乗っていたのは
カンナ、シバ、そしてワタルだった。





ヒロシ(サトシ達に知らせないと!)



ピッポッパッ



TrrrrTrrrr TrrrTrrrr TrrrrTrrrr



ヒロシはサトシに電話をかけた。



TrrrrTrrrr TrrrrTrrrr TrrrrTrrrr






 
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