英雄伝説～光と闇の軌跡～（3rd篇）

～煉獄・最奥～



「愛と真心と！」

「そして美を解する心があれば！」

戦闘が開始されるとオリビエは薔薇の花束をケビン達の上空へ放り投げて銃を構え、アムドシアスは弓に矢を番え

「「不可能はない！ハッピーシンンフォニー！！」」

同時に銃弾と矢を放った！すると薔薇の花束は光を放ちながら美しく散った！すると今までの探索や戦闘で疲労していたケビン達の傷や体力を回復した！

「あ、相変わらず訳のわからない技ね………アムドシアスが加わった事で余計わからなくなったじゃない………」

オリビエとアムドシアスが放った愛情と真心、美を解する心に満ちた謎の協力技(コンビクラフト)――――ハッピーシンンフォニーを見たエステルは呆れて溜息を吐いた。

「フフ、これからが本番だよ、我が同士！」

「うむ！奏でようではないか！我等の美しき協奏曲を！」

そしてオリビエはクラフト―――クイックドロウを放ち、アムドシアスはクラフト―――二連制圧射撃を放って、ケビン達を囲んでいる悪魔達にダメージを与え

「―――銃や弓矢の者達は決して弾幕を絶やすな！」

ヴァイスは銃や弓矢を武器にする仲間達を見回して号令をかけ

「魔術を主に戦う者達は前衛や砲術士、弓兵達が時間を稼いでいる間に詠唱をし、詠唱を終えた者から魔術を放って行け！治癒術士達は決して前衛への回復や援護を絶やすな！前衛！決して後衛の仲間達に敵がいかぬよう、全力を持って戦え！」

続くようにリウイも仲間達を見回して、号令をかけ

「おおっ！！」

仲間達は頷いた後、それぞれの行動に移った！



「フッ……この弾幕や矢の嵐を抜けられるかな！？」

「えいっ！！まだまだっ！！」

「やあ――――ッ！！」

「行きますよ！！まだですっ！！」

「我が美しき弓技、その眼に焼き付けろ！！」

「死ね死ね死ね死ね――――ッ！！」

「この先は一歩も進ませません！！」

遠距離攻撃可能な武器を持つオリビエ、ティータ、ジョゼット、セラウィ、アムドシアス、エヴリーヌ、リセルは怒涛の銃弾や砲弾、矢を放って次々と敵達にダメージを与え

「せい、せい、せい………とぉおりゃぁっ！！」

「朧！双連撃！！」

「せいやっ！！」

「行くぞっ！はぁぁぁぁぁ！せりゃぁ！！」

「行くぞ！はっ！やっ！せいっ！たぁ！！」

「さぁ、行くよ！まだまだまだまだまだまだぁっ！！」

「行くぞ！―――疾風！！」

「これでも喰らえ！玄武の鋼撃！！」

「道を阻む者は薙ぎ払うのみ！！」

「行っくよ～！裂甲断！！」

「十六夜……”破”！！」

「フェヒテンバル！！」

「剣技―――神風！！」

「はいっ！と！！」

前衛のエステル、ヨシュア、アガット、ミュラー、アネラス、リシャール、ウィル、ヴァイス、ミント、ツーヤ、プリネ、ナユタ、マリーニャはオリビエ達がダメージを与えた敵達に次々と攻撃を加えて滅して行き

「うふふふふふ………！！」

「星方陣！！」

「無影………一閃！！」

「見切れるか！？エクスヴェングス！！」

「燃え尽きろ！フレインバル！！」

「雷光！紅燐剣！！」

「喰らっときなさいよ！！」

「連接剣のお味はいかがかしら！！」

「行くわ―――瞬散槍！！」

「我が聖炎剣に耐えられるか！？」

「受けてみよ！神極聖光剣！！」

「成敗！玄武の鎌撃！！」

レン、アドル、エレナ、レーヴェ、リウイ、セリカ、カーリアン、ファーミシルス、ラピス、リン、シルフィア、ティファ―ナは怨霊や亡者の軍勢に向かって行って次々と薙ぎ払っていった！



「全てを凍てつかせ………！氷垢螺の吹雪！！」

「落ちよ！裁きの雷！審判の轟雷！！」

「闇よ！我が仇名す者達を呑みこめ！ティルワンの闇界！！」

「大いなる闇よ……ティルワンの死磔！！」

「爆散せよ！エル＝アウエラ！！」

「最高の位置！イオ＝ルーン！！」

「えーい！イオ＝ルーン～！！」

「おちゃのこ………さいさい………炎叉龍の轟炎………！！」

「浄化してあげる！贖罪の聖炎！！」

「四季にその身を任せ、見守る空の力よ………大地に仇名す者を討ち滅ぼせ！リーンカルナシオン！！」

魔術の詠唱を終えたクローゼ、シェラザード、ティオ、ペテレーネ、リフィア、エクリア、サリア、ナベリウス、エリザスレイン、ノイは次々と魔術を放って敵を滅したり、前衛の攻撃で生き残った敵に止めを刺し

「わらわの力、思い知れ！ルン＝アウエラ！！」

「道を切り開くわ！トゥインクル＝スター！！」

「全て消えなさい！原罪の覚醒！！」

膨大な魔力をその身に秘めるレシェンテ、サティア、フェミリンスは高火力の魔術を放って次々と近づいて来る怨霊や亡者の群れを薙ぎ払った！激しい戦闘の中、傷つく仲間達もいたが

「イーリュンよ、お力を！大いなる癒しの風！！」

「光よ、かの者達に癒しの力を！癒しの風！！」

「セリカ様、お力を！大いなる癒しの風！！」

「ルリエンよ！今こそ、その威光を示されよ！ルーンの癒風！！」

「今、助けます！ヒール！！」

ティナ、イリーナ、シュリ、シルフィエッタ、フィーナが次々と治癒魔術を放って傷を回復して行った！エステル達の活躍により、悪魔達の包囲網は完全に崩れ

「よし！今や！」

「うん！」

「ええ！」

「ひいいいっ！早く！早く出口に！」

その隙を見たケビンの号令にリースとリタは頷き、ギルバートは悲鳴を上げながら門の中へ入って行った！



「よし！各自、順に撤退！後衛は前衛の撤退の援護をしつつ、機を見計らって撤退しろ！」

ケビン達の撤退を見届けたリウイは目の前の亡者達を斬り伏せた後、号令をかけた。そして仲間達は次々と門の中へ入って撤退して行った。撤退して行く仲間達を追撃して行く敵達もいたが後衛の仲間達が次々と攻撃を放って前衛の仲間達の援護をし

「後は私に任せなさい！聖なる翼よ……今こそ、魔を討つ光をここに！」

フェミリンスは背中に美しい白き翼を生やした後、上空へと舞い上がって、敵達に槍の切っ先を向け

「裁きを受けなさい！イセリアルブラスト！！」

翼と槍から膨大な神気や聖気が纏った聖光を放った！フェミリンスが放った全てを浄化する聖光を解き放つ姫神の裁きにしてSクラフト――――イセリアルブラストによって敵の大群のおよそ半分は消滅した！

「後はあたし達ね！みんな！あたし達のとっておきを見せてあげましょう！」

「応！！」

煉獄に残る仲間達を見回したエステルは仲間達の一部―――アドル、ナユタ、リウイ、ウィル、セリカ、ヴァイスを見回して号令をかけ、アドル達はそれぞれ頷き―――

「「「「「「「ブレイブオブエターナル！！」」」」」」」

超越した協力技を放って残りの敵達の半分を滅した！

「さて……残りは僕達が受け持ちましょうか。」

すざましい勢いで滅せられて行く様子を見たヨシュアはフィーナ、エレナ、ノイ、イリーナ、サティア、セラウィ、リセルを見回して提案し

「「はい！」」

「「「「ええ！」」」」

「それぞれの”相棒”の私達も負けていられないの！」

ヨシュアの提案にそれぞれは力強く頷き、行動を開始した！

「そこだっ！！」

ヨシュアは目にも留まらぬ速さで敵達の中を駆け抜けながら攻撃し

「そーれっ！！」

セラウィは空に向けて巨大な魔力の矢を放ち、魔力の矢は分散して、敵達に降り注いだ！

「「「ハァァァァァ……………！！」」」

そしてエレナ、サティア、リセルは敵達を囲んですざましい斬撃を放ち

「お願い！！」

「降り注げ！！」

「やあ～！！」

ヨシュア達が攻撃している間に詠唱を終えたフィーナ、イリーナ、ノイは上空からそれぞれの魔力によって発生した光の雨を降り注がせた！

「これで決める！」

「行きます！」

「私達が！」

「道を切り開く！」

そしてヨシュア、エレナ、サティア、リセルは敵達を包囲してそれぞれの武器に魔力や神気、闘気を宿らせて、敵達をクロスするように駆け抜けて攻撃し

「行きますよっ！！」

セラウィはすざましい魔力を込めた矢を弓に番えて、跳躍して、矢を敵達の中心地へと放ち

「私達の大切な人達は！」

「私達が！」

「絶対守るの！」

フィーナとイリーナは杖に膨大な魔力を込め、ノイは力を解放して”神像”の姿に変化すると共に巨大化し、そして両手に膨大な魔力を込めて解き放った！その協力技は真の英雄達を傍で支え続ける者達の相棒達の絆(パートナーズクラフト)！その技は………！



「「「「「「「「ハーツオブパートナー！！」」」」」」」」



ヨシュア達が放った協力技(パートナーズクラフト)――――ハーツオブパートナーによって敵達は全身が切り刻まれ、すざましい魔力が籠った矢が敵達の中心地に刺さると同時に起こった超越した大爆発によって塵も残さず消滅し、爆発の煙が消えるとそこには協力技を放ったエステル達に負けないぐらいの巨大なクレーターが残っていた！

「どうやら追撃部隊は全滅したようだな……今が退き時！」

「全員、新手が来るまでに速やかに撤退！」

ヴァイスは戦場を見回してある判断をし、そしてリウイは仲間達に号令をかけ

「おおっ！！」

仲間達はそれぞれ頷いて門の中へと入り、撤退した！



こうしてケビン達の救出戦と撤退戦は無事、成功した……………！