英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第95話
~狭間の宮殿・最奥~
「貴方達に祝福を!覚醒領域の付術!!」
(嵐よ!我等に加護を!嵐の聖域!!)
「セリカ様………私達に御加護を!黙示録の恩寵!!」
「フェミリンスの加護!英雄領域の付術!!」
「バリハルトよ………私達に癒しの加護を!大いなる再生の風!!」
「古の魔力よ……我等に加護を!聖賢領域の付術!!」
「ルリエンよ………戦場に向かう者達に戦士の加護を!覚醒領域の付術!!」
「ルリエンよ……戦士達に戦の歌を!聖戦の詩篇歌!!」
「マーズテリアよ……我等に邪を退ける聖なる加護を!防護の聖域!!」
「守りの水よ………今こそ顕現しなさい………!………水の神域!!」
戦闘が開始されるとサティア、パズモ、シュリ、エクリア、カヤ、アビルース、白銀公、シェンナ、クリア、水の巫女がそれぞれ魔術で仲間達全員に戦闘が有利になるさまざまな付与効果を与え
「美しき我が弓技……その身に焼き付けろ!二連制圧射撃!!」
「行っくよ~!制圧射撃!!」
「よいしょっ!制圧射撃!!」
「受けなさい!制圧砲撃!!」
「メルキアの魔導の力………思い知りなさい!制圧砲撃!!」
アムドシアス、シェスタ、テトリ、ロカ、マウアは一斉に矢と砲弾の雨を放った!矢の雨は敵の頭上から降り注ごうとしたが
「全テ………焼き尽クセ………!!」
敵はすざましい瘴気を纏った炎を放つ大魔術―――嘆キノ炎を頭上に放って矢と砲弾の雨を焼き払い
「全テ………一緒………!!」
さらに身体から無数の触手を発生させて仇名す者達の生命力を吸い取る攻撃――――触手射出を放って、無数の触手達をセリカ達に放った。
「消えろ!雷光!紅燐剣!!」
「俺達の”約束”の邪魔はさせない!枢孔!紅燐剣!!」
「き、気色悪いわね~!行くわよ――――瞬散撃!!」
「もう………終いにしよか。ハァァァァァ………!!滅!!」
「フン。全部バラバラにしてやる!沙綾!紅燐剣!!」
「おぅりゃああぁぁっ!白露の鎌撃!!」
「まさに必殺!白露の鎌撃!!」
「ハァァァァ………!乱れ斬り!!」
「あたしだって戦えるんだから!乱れ斬り!!」
「邪魔じゃあっ!破術の掌底!!」
「巫女様より授けられしこの力………受けるがいい!流水剣!!」
「巫女様……わが剣に御力を!流水乱舞!!」
「「超!ねこ、パ~ンチ!!」」
「クー―――――ッ!!」
「グオオオオオオオオッ!!」
「グルルルルッ!!」
「血をぶちまけろ!十六夜………”斬”!!」
「光と共に消えなさい!極光剣!!」
「我が神槍にて滅するがいい!五連聖印突!!」
しかし2人のセリカ、エステル、ケビン、ダルノス、カウラ、リタ、マリーニャ、シャマーラ、空の勇士、レクシュミ、レヴィア、ペルル、リリエム、クー、カファルー、ケルベロス、ラーシェナ、ニル、シュヴェルトライテが前に出てそれぞれクラフトを放って触手達を滅した!
「オノレ―――――ッ!!」
それを見た敵は異空間から無数の混沌生物を召喚したが
「その程度!わらわ達”七英雄”の前では無駄じゃ!ルン=アウエラ!!」
「フフ………可愛いレシェンテや”本物”の”私”が大事に思っているアストライアの未来の為に消えなさい!ルン=アウエラ!!」
「フン!三下は邪魔だ!とっとと消しとべぇっ!ルン=アウエラ!!」
「最高の戦の邪魔をする愚か者は消しとべぇっ!ルン=アウエラ!!」
レシェンテとレア、2人のハイシェラが最高位の魔術を放って、一瞬で薙ぎ払った!
「最高の位置!小隕石召喚!!」
「大いなる闇よ!我が仇名す者を討ち滅ぼせ!ティルワンの死磔!!」
「塵となって逝け!メル=ステリナル!!」
「バリハルトよ………悪しき者達に裁きを!贖罪の光霞!!」
「ルリエンよ…………世界の理を乱す者達に裁きを!贖罪の光霞!!」
「マーズテリアよ………邪を撃ち滅ぼしたまえ!贖罪の光霞!!」
(黒き雷よ、今こそ顕れよ!黒ゼレフの電撃!!………ラグナブラスト!!)
「骨も残さず焼き尽くしなさい!メルカーナの轟炎!!」
「自然の力を甘くみないで!哭璃雲創造!!」
「美しき我が魔力………その身に受けよ!ケルト=ルーン!!………アヴァロンゲート!!」
「虚空を伝う言霊が呼び醒ます、海竜の支配者の無慈悲なる顎……!タイダルウェイブ!!」
「アァァアアアアアァァァ―――――ッ!?」
そして次の魔術の詠唱を終えたエクリア、アビルース、リ・クティナ、カヤ、白銀公、クリア、パズモ、ウェンディス、シェンナ、アムドシアス、水の巫女が敵に反撃の機会を与えないかのように次々と高火力の魔術やアーツを放って次々とダメージを与えた!
「サリア!私達は皆さんの援護をするわよ!魔力付与拡大!!」
「はいです~!魔力付与拡大!!」
「僭越ながらオレも手伝わせてもらいますわ!そらっ!!」
さらにシュリ、サリア、ケビンは仲間達の失った魔力や気力を回復する魔術やクラフトで援護し
「もう一回!2連制圧射撃!!」
「次はもっと矢を撃って絶対に当てるよ!2連制圧射撃!!」
「行くわ………2連制圧砲撃!!」
「メルキアが誇る魔導の力はまだまだあるわよ!2連制圧砲撃!!」
「小賢シイ………ッ!」
テトリ、シェスタ、ロカ、マウアはさらに手数を増やした無数の矢と砲弾の雨を放って敵の傷を増やして行った!
「一気に決めさせてもらうぞ、ラプシィア………!」
「アイドス………今、全ての苦しみから解放するわ!」
そして敵の様子を見たセリカやサティアを含めた前衛の仲間達は一斉に向かい
「我が戦友よ!久方ぶりに共に戦うぞ!」
「グオッ!!」
ラーシェナはカファルーに騎乗し、セリカ達と共に敵に向かって行った!
「オォォオオオオオオ――――ッ!!」
自分に一斉に向かって来たセリカ達を見た敵は異空間からさまざまなブレスを召喚して放ったが
「グオオオオオオオ―――ッ!!」
「クー――――――ッ!!」
「グルルルッ!!」
「切り裂け!十六夜……”突”!!」
カファルー、クー、ケルベロスが一斉にブレスを放って相殺し、そしてカファルーに騎乗しているラーシェナがクラフトを放って、3体が相殺しているブレスを切り裂いて消滅させた!
「邪魔ヲスルナ――――ッ!!」
一方敵は自分に向かって来るセリカ達に自分の目の前で一瞬で超越した爆発を起こし、セリカ達に放った!
「「「「枢孔!紅燐剣!!」」」」
「ガアアアアアアアアアアアア――――――――ッ!?」
しかし2人のセリカと2人のハイシェラが最高位の飛燕剣を放って自分達に襲って来た超越した爆発を切り裂くと共に敵にダメージを与え
「みんな、セリカ達に続くわよ!」
「おおっ!!」
サティアの号令を合図にエステル達は次々と攻撃を仕掛けていき、敵の傷を増やして行った!もはや”世界”と化したラプシィアとアイドスの融合体は再生力が高く、超越した攻撃を次々と叩き込んでも回復していき、超越した攻撃をセリカ達に放ってセリカ達を消耗させていったが、多くの仲間達が協力して治癒魔術やアーツで回復し、消耗したセリカ達の傷や魔力を回復していき、セリカ達は決して諦めず次々と攻撃を放って、敵が持つ再生力でも追いつかないほどの傷を増やして行った!
「オォォォォオオオオ―――――ッ!僕(私)ハオ前達に負ケル訳には行かない!絶対ニセリカと一緒ニナリ、アストライアを滅ボス!邪魔スルヤツは全て………消エルガイイ――――ッ!!」
セリカ達の怒涛の攻撃を受け続けた敵は自分の足元に巨大な魔法陣を展開して詠唱を開始した。敵が詠唱を開始すると地面は大きく揺れ、さらに戦場全体の空気が振るい始めた。敵の行動を見たセリカ達は妨害する為に次々と怒涛の攻撃を続けたが、敵は詠唱を止める事はなく、詠唱を終え、超越した大魔術を放った!
「世界ヨ…………全テを無にし、崩壊セヨ!!」
すると戦場全体を破壊するかのような超越した爆発の連鎖が起こった!
「星芒よ!我が呼びかけに応え、今こそ我等を護りたまえ!オリンポスの星護壁!!」
「生命の源たる水よ………我が呼びかけに応え、我”水の巫女”の名の元、全てを護りたまえ…………水の神護壁!!」
「結界を貼れる者達は総力を尽くして巫女様達の結界の強度を少しでも上げるぞ!」
敵が放ったありとあらゆる物全てを破壊する禁断大魔術――――世界大崩壊から仲間達を守る為に展開したサティアと水の巫女の大結界に続くようにレクシュミの号令の元、結界を貼れる者達はそれぞれ魔術等で2柱の神による結界の強度をさらに強めたが
「んなっ!?う、嘘やろ……!?」
「結界に罅が………!」
仲間達が協力して展開した超越した結界も罅が入り始め、それに気づいたケビンやエステルは信じられない表情をした。そして罅が入った結界は崩壊し、セリカ達に超越した大爆発の連鎖が襲い、爆発の煙が晴れるとそこには満身創痍の状態の2人のセリカと2人のハイシェラ、サティア、水の巫女を除いた仲間達は全員全身ボロボロの状態で地に伏していたが、それぞれかろうじて息はしていた。
「滅ビヨ………!!」
そして敵が無数の触手を伸ばして、地に伏している仲間達に止めを刺そうとしたその時
「させるもの………かぁっ!!ハアァァァァァァ―――――ッ!!」
”魔法剣士”セリカが満身創痍の状態でありながらも怒涛の剣撃を放って仲間達を襲う無数の触手達を斬り払い
「誰一人欠けはさせん!ハアァァァァァァ―――――ッ!!」
”神殺し”セリカも”魔法剣士”セリカと肩を並べて怒涛の剣撃を放って、斬り払い
「ハハハハハッ!それでこそ我等の好敵手にして盟友!我等も続くだの!」
2人のセリカの活躍を重傷を負っているにも関わらず、苦しみを顔に出していない”地の魔神”ハイシェラは大声で笑った後、もう一人の自分に視線を向けて言い
「うむ!………水の巫女!それとアストライア!エクリア嬢ちゃん達の事は頼んだぞ!」
もう一人の自分に話しかけられた”永遠の戦友”ハイシェラは力強く頷いた後、魔術の詠唱を開始している水の巫女とサティアに視線を向けた後、もう一人の自分と共にセリカ達の援護を始めた。
「万物の生命の源たる水よ………今こそ、傷つきし者達に慈悲を…………神水!!」
「みんな!今、助けるわ!星芒よ!傷つきし者達に星の命の息吹の慈悲を!ブルーアース!!」
そして詠唱を終えた水の巫女とサティアはそれぞれ最高位の治癒魔術を自分達を含めた仲間達全てにかけた!すると傷ついた者達の傷は一瞬で完全回復し、地に伏していた仲間達は次々と立ち上がった!
「フウ………一瞬マジで花畑が見えたで………今は空の女神じゃなく、目の前にいる女神様達に感謝やな………まさに”神の奇跡”やわ………」
「今回ばかりは本当に死ぬかと思ったわよ………それにしても凄い治癒魔術ね………」
立ち上がったケビンは安堵の溜息を吐き、エステルは疲れた表情で溜息を吐いた後、ケビンと共に水の巫女とサティアに視線を向けた。
「「「「枢孔!飛燕剣!!」」」」
「アァァァァアアアアアアアア――――ッ!?」
一方体力が完全に回復した2人のセリカと2人のハイシェラ達は同時にそれぞれの最高位の飛燕剣に膨大な魔力、闘気、神力を込めて放ち、敵を怯ませた!
「!敵が怯んでいる………!みんな、今がチャンスよ!」
そして敵の様子を見たエステルが叫んだその時、絆の神剣が起こした奇跡によって現れたセリカ達のかつての仲間達が己の全てをかけた大技の構えをし、次々と放ち始めた………!
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