英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第83話
~ラエドア城~
「さあ!行くわよ!!」
「貴方達に祝福を!聖賢領域の付術!!」
「星刻よ………私達に速さの加護を!スピードアップ!!」
戦闘が開始されるとエステルは防御と闘気を上げる掛け声―――ホープスエールで、サティアとエレナはそれぞれ魔術で仲間達のさまざまな能力を上げ
「四季よ!皆に加護を!オメガ・ゾディアック!!」
ノイは四季の力全てを借りた”アーツ”で上昇した能力をさらに底上げした!
「一人残らず殺せ!ただし、女は生かしておけよ!!」
「フフ……さあ、行くわよ……!」
一方ヴォーヴァとピクテースはそれぞれ号令をかけてケビン達に向かって行き
「全軍、突撃!我等ザルフ=グレイス軍の力を見せつけてやるといい!」
スティスニアも号令をかけた後セオビットに向かい
「ハアッ!!」
クラフト―――連接剣伸長を放った!
「ふふっ!そっちから向かって来るなんてね……手間が省けたわ!」
「貴様だけはこの我自らの手で葬ってくれる!」
しかしセオビットは空へ飛んで回避した後、スティスニアと上空で空中戦を始めた!
「フフ………さあ……気持ち良い事をしてあげるから、私の虜になりなさい……」
一方ピクテースはセリカに魔術―――淫魔の魅惑を放ってセリカを混乱させようとしたが
「……睡魔如きの”性魔術”等俺には無駄だ。……風の怒りを受けろ!大竜巻!!」
「キャアアアアアッ!?」
セリカには一切効かなく、反撃代わりに放ったセリカの魔術を受けて悲鳴を上げ
「雷光!地烈斬!!」
「クッ!?」
セリカが放った魔法剣を間一髪で回避した。
「……肉弾戦なんて、私の柄じゃないけど……仕方ないわね!ハアッ!!」
そしてピクテースは忌々しそうな表情でセリカを睨んだ後クラフト―――恐怖の逆ごろごろを放ったが
「沙綾!紅燐剣!!」
「ああっ!?」
セリカが放った”飛燕剣”によって撃ち落され
「……走れ、黒き雷!黒ゼレフの電撃!!」
「キャアアアアアアアアアアアッ!?」
セリカが放った雷の魔術によって大ダメージを受けると共に悲鳴を上げ
「雷光!地烈斬!!」
「ガハッ!?……嘘……でしょう……?こ……の……私……が……」
セリカが放ったクラフトによって身体に大きな風穴が開けられ、口から大量の血を吐いた後信じられない表情で呟いた瞬間
「ハアッ!!」
強襲して来たセリカが振るった剣によって首を切断され、絶命した!
「森の精霊達よ……力を貸して!リーフ=グラオス!!」
「グッ!?……お前達!まずはあの方の道具でありながら逆らおうとしている女を捕えろ!」
シルフィエッタが放った魔術に怯んだヴォーヴァはシルフィエッタを睨んで、部下達に指示をし、自分もシルフィエッタに向かって突撃した。
「炎の精霊達よ……力を貸して!メルカーナの轟炎!!」
自分に向かって来るゴブリンを主力とした魔族の軍団にシルフィエッタは炎の魔術を放って焼き払ったが、それでも勢いは止めれず、敵達はシルフィエッタとの距離を縮め
「クク……捕えろ!」
「!!」
ヴォーヴァの指示によって一斉に襲い掛かった敵達を見たシルフィエッタが驚いたその時
「ウィンディング!!」
リウイがシルフィエッタの前に飛び込んできて魔法剣を放ち、襲い掛かった敵達を一斉に吹っ飛ばした!
「何っ!?」
それを見たヴォーヴァは驚き
「無事か、シルフィ?」
「リウイ陛下……!ありがとうございます……!」
自分に背中を向けて呟いたリウイにシルフィエッタは嬉しそうな表情でリウイを見つめた。
「……三下如きにシルフィに手出しはさせん。シルフィは俺達の覇道を共に行く仲間!俺達の仲間に手出しをするなら、俺自ら相手になってやろう。」
そしてリウイはヴォーヴァ達に覇気を纏ってレイピアを向けて叫んだ。
「……………」
リウイの言葉を聞いたシルフィエッタは顔を赤らめ、嬉しそうな表情で見つめ
「何だと!?ザルフ=グレイスの将の一人であるこのヴォーヴァ様に向かって…………!テメエら!まずはあの調子に乗っている男を八つ裂きにしてやれ!」
ヴォーヴァはリウイを睨んだ後、部下達に指示をした。ヴォーヴァの指示によって一斉に敵達が襲い掛かって来た!
「………………」
一斉に襲い掛かってくる敵達をリウイは静かに見つめた後レイピアを構え集中した。するとリウイのレイピアは神々しい光を放ち始めた!
「えっ!?闇の住人―――”魔人”なのにあれほどの”聖気”を出すなんて……!」
リウイの近くにいるシルフィエッタはリウイから感じる”聖気”を見て、目を見開いて驚いた。そして敵達がリウイ達に近づいた瞬間!
「我が血に眠る優しき”母”の力……思い知るがいい!ブライトロア!!」
リウイはレイピアを地面に突き立てた!するとリウイとシルフィエッタの周りに遥か上空まで届くほどの巨大な光の奔流が発生し、2人に近づいた敵達を一瞬で消滅させた!
「馬鹿なっ!?」
それを見たヴォーヴァは信じられない表情をし
「……今度はこちらの番だ。行くぞ……!」
リウイはヴォーヴァ達に向かって駆けた!
「クッ……殺せ――――ッ!敵はたった一人だ!」
それを見たヴォーヴァは表情を歪めた後号令をかけた。ヴォーヴァの号令によってヴォーヴァが率いる軍勢の半数が一度にリウイに襲い掛かった!
「燃え尽きろ!フレインバル!!」
しかしリウイに近づいた敵達はリウイが放った魔法剣によって半数が焼き尽くされた!
「ハァァァァァ………ッ!!」
さらにリウイはレイピアを振るい、次々と一撃で敵を絶命させ続け
「オォォォォ………!」
その場に留まってレイピアにすざましい暗黒の力を籠め
「我が血に眠る誇り高き”父”の力……思い知るがいい!ケイオスロア!!」
クラフト―――ブライトロアを放ったようにレイピアを地面に突き立てた。すると今度は遥か上空まで届くほどの巨大な闇の奔流が発生し、リウイに襲い掛かって来た残りの敵達を全て滅した!
「な、な、な……!?あ、ありえん……!あの数をたった一人で打ち破るとは……ま、まさか……貴様……”魔神”か!?」
リウイの一騎当千の戦闘を見たヴォーヴァは信じられない表情で呟いた後、恐怖に陥ったかのように身体を振るわせて叫び
「フッ……”半分”は正解だ。……それにしても”その程度”の指揮能力で将とはな……所詮は下級魔族の鬼族か。」
リウイは不敵な笑みを浮かべてヴォーヴァに視線を向けて言った。
「何だとっ!?」
自分の言葉を聞いたヴォーヴァが叫んでリウイを睨んだその時!
「……シルフィ!」
リウイはシルフィエッタに背を向けたままシルフィエッタを呼び
「は、はい!」
呼ばれたシルフィエッタは戸惑いながら返事をした。
「……俺達と共に道を歩むことを決めたお前にも見せてやろう……俺達メンフィルの真の力を。」
そしてリウイは静かな口調でシルフィエッタに言った後レイピアを空へと掲げ
「集え!我等メンフィルが誇る精鋭達よ!!」
高々と叫んだ!するとリウイの周囲になんとさまざまな武器を持った大勢のメンフィル兵達が現れ
「隠密部隊!敵軍を翻弄せよ!!」
「チィッ!?」
リウイの指示によってメンフィル兵達の中の一部隊が一瞬で敵達を駆け抜けて攻撃し、敵達の一部を猛毒状態にしたり、一瞬で敵の命を刈り取った!ヴォーヴァも舌打ちをしながら、敵の攻撃を防いでいた。
「弓兵部隊!撃て!!」
そこにリウイは次の指示を出し、指示によってメンフィル兵達の一部が一斉に矢を放ち、ヴォーヴァ達に向かって矢の雨を降り注がせた!
「クッ!?」
メンフィル兵達が放った矢の雨を防御する為にヴォーヴァは盾で防御したが、空より降り注ぐ無数の矢の雨によって進めず怯み、防御手段を持たない部下達は次々と矢を受けて苦しんだり、絶命した!
「砲撃部隊!薙ぎ払え!!」
さらにリウイは次の指示をした!すると今度はメンフィル兵達の一部が魔導砲を構えた後、一斉に砲撃した!するとヴォーヴァ達の周りに魔導砲による大爆発の連鎖が起こった!
「グワアアアアッ!?」
砲撃の嵐に巻き込まれたヴォーヴァは悲鳴を上げると共にダメージを受け、吹っ飛ばされた!また、砲撃の嵐によってヴォーヴァの周りにいた部下達の半数は滅せられた!そしてリウイはもう一度レイピアを空へと掲げ
「全軍突撃!!何人たりとも俺に遅れる事は許さんぞっ!!」
全身にすざましい覇気を纏って大声で号令をかけた!
「オオオオオオッオオオオッ!!!!!!」
リウイの大号令に応えるかのようにメンフィル兵達は武器を空へと掲げて叫び
「オォォォオオォォォォォォオオオォォ――――――――ッッッ!!!!」
辺りを轟かせるほどの鬨の声を叫びながら敵達に突撃し、武器を振るって次々と敵達を滅した!
「ば、馬鹿な……!?リガナールを制した最強の軍が……!」
”影の国”の”想念”の力によって一時的にメンフィル全軍を召喚し、リウイの指揮によって怒涛の連携攻撃を行うクラフト―――帝国の軍配によって次々と討ち取られて行く部下達を呆然とした表情で見ていたが
「この程度で”最強”とは笑わせてくれる。これならまだカルッシャ軍の方がまだましだ。」
「なっ!?いつのま……」
いつの間にかリウイがヴォーヴァに近づいており、リウイに気づいたヴォーヴァは驚いて身構えたが
「セアッ!!」
「ガッ!?ち……く……しょう………なんで……この俺が………こんな目に………」
リウイが放ったクラフト―――フェヒテンケニヒによって心臓を貫かれ絶命した!
「敵将は討ち取った――――俺達の勝利だ!」
「オオオオオオッオオオオ―――――ッ!!!!!!」
そしてリウイがレイピアを空へと掲げて叫ぶと、メンフィル兵達はリウイに続くかのように武器を空へと掲げて勝利に雄たけびを上げた後、光と共に消えた。
「…………………」
リウイ率いるメンフィル軍の怒涛の連携攻撃をシルフィエッタは驚きの表情で見つめた後
「………!」
リウイの背中を見つめていたその時、イリーナ達―――自分の知るメンフィル帝国の皇族や武将や、人間、エルフ、闇夜の眷属、獣人等さまざまな種族達が並んでいる幻を見た後、さらにリウイの背中から感じる”皇”としての気高さや責任感、そしてそんな偉大なる”皇”と結ばれた喜びを感じて身体を振るわせ
「……愛しております……リウイ陛下……(私も見てみたい………!光と闇が共存する世界を……!みんなが平和に生きていく道をあの方達と一緒に歩みたい……!)」
熱く高揚した顔で自然と唇が動き、リウイと結ばれた事に心から幸せを感じ、リウイ達が目指す”共存”の道を共に歩むことを強く願った。
「全く次から次へと出てきて鬱陶しい……わね!」
一方エステルはケビン達と共に次々と現れ、襲い掛かってくる魔物の大群に表情を歪めながらもクラフト―――疾風を放ってダメージを与えた後
「行くわよ~!鳳吼破――――ッ!!」
レーヴェのクラフト―――獅吼破をヒントにし、”鳳凰”を形どった衝撃波を放つクラフト―――鳳吼破を放ち
「邪を焼き払う紅蓮の炎よ!今こそ駆けよ!鳳凰!天翔駆!!」
アドルはユニカとトールからそれぞれ受け継いだ武器をウィルの技術によって合成し、さらにフィーナが剣に加護を与えた事により、”イース”の民達の想いと女神フィーナの寵愛が籠った事により”神剣”化したクレリアソード―――神剣イースフェイヴァーに眠る”紅蓮の大剣”の力を解放し、巨大な”鳳凰”を衝撃波として放つクラフト―――鳳凰天翔駆を同時に放った!エステルとアドルが放った2羽の”鳳凰”は一直線に飛翔し、進路にいた敵達を焼き尽くした!
「……………」
エステルとアドルが同時に攻撃を放った瞬間、エレナはクラフト―――ファントムダッシュで一気に敵達との距離を詰め
「ハァァァァァ………!アルティウムセイバー!!」
拠点で習得したシルフィアのクラフト―――を放って薙ぎ払った!
「やるな……、俺も負けていられないな……!玄武の地走り!!」
「ちょっとは”守護騎士”としての意地も見せないとな!デスパニッシャー!!」
「僕達も負けていられないね、ノイ!奥義―――流星撃!!」
「私とナユタの連携は誰にも負けないの!ヘイルストーム!!」
エステル達の活躍を感心していたヴァイスとケビン、ナユタとノイもエレナに続くようにクラフトを放って、一度に敵達にダメージを与え
「戦いは本分じゃないからみんなほど戦えないけど……サポートぐらいはしてみせるよ!聖なる光よ!!………ユグドラシエル!!」
ウィルは絵札―――聖霊の絵札や広範囲を攻撃するアーツを放ってエステル達の攻撃により、傷ついた敵達の止めを刺したり、さらに傷を増やしたりし
「私が大好きなセリカを……私達を受け入れてくれた暖かい人達を守る為に私も全力で戦うわ!メル=ステリナル!!」
サティアは最高位に値する魔術で大半の敵達を焼き払った後
「眩かん無数の流星、我が心を映したまえ!クレイジーコメット!!」
”星”の光を次々と放つ魔術を放って、残りの敵達を一掃した!しかしその時、新手の敵達の軍勢が次々と魔法陣から現れた!
「やれやれ………次から次へと現れるとは……さすがは敵の本拠地だけはあんな。」
新手の敵達を見たケビンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「ん……?なっ!なんだあの軍勢は……!」
「へ……?」
一方何かに気づいたアドルの声を聞いたエステルがアドルが視線を向けている方向に視線を向けるとそこには大勢のメンフィル兵達を指揮しているリウイの姿があった。
「メンフィル兵!?しかもあんなに多く……!何で……??」
メンフィル兵達を見たエステルは驚いた後首を傾げた。そしてメンフィル兵達は光と共に消滅し
「あ、そっか!”想念”の力でさっきのメンフィル兵達を呼んだって事ね!」
それを見たエステルは納得した表情で呟いた。
「ハ、ハハ……さすがは”覇王”といった所やな……」
エステルの呟きを聞いたケビンは大量の冷や汗をかいて表情を引きつらせ
「………………」
ヴァイスは考え込んでいた。
「ヴァイスさん?どうしたの??」
ヴァイスの様子に気づいたエステルは首を傾げて尋ね
「……彼が先ほど呼んだ軍勢を見て俺も似たような事ができるかどうか考えていたんだ。」
尋ねられたヴァイスは静かな笑みを浮かべて答えた。
「へっ……?それってまさか……!」
「さっきみたいな大勢の兵士さん達を”想念”の力だけで呼ぶんですか!?」
ヴァイスの答えを聞いたエステルは驚き、ナユタは信じられない表情でヴァイスを見つめた。
「さすがにリウイ王ほどできないがな……やって見る価値はある。――――集え!メルキアを守護する戦士達よ!」
見つめられたヴァイスは苦笑した後、空に向かって叫んだ!するとリウイが召喚したメンフィル兵達の数ほどではないが、大勢のヴァイスやリセルの装備についている紋章―――”メルキア帝国”の紋章がある鎧を着こんだ兵士達が現れ
「これより民を脅かす魔物達を殲滅する!全軍、前進!!」
「オオオオオオッオオオオ―――――ッ!!!!!!」
拳を空に上げて叫んだヴァイスの指揮によってメルキア兵達は武器を空へと掲げて叫ぶと敵の軍勢に矢の雨を降らせた後、一斉に突撃し剣や槍を振るって現れた残りの敵の軍勢全てを滅した!
「ハ、ハハ……”剣帝”達が人形兵器を”想念”の力で召喚した事も驚いたけど、こっちの方が驚きやな……」
「あはは……ホント、なんでもアリな世界ね………」
”想念”の力によって召喚されたヴァイスが率いるメルキア全軍がヴァイスの指揮によって一斉に攻撃を仕掛けるクラフト―――千騎長の軍配を見たケビンは表情を引き攣らせ、エステルは苦笑していた。しかしその時、またもや新手の魔族や魔物達が召喚された!
「……また新手か……!」
「……いつまで続くのでしょうか?」
新手の敵の軍勢を見たアドルとエレナは警戒した様子で武器を構え
「あれ?気のせいだと思うんですけど……さっき現れた時より数が減ってませんか?」
「言われてみれば、そんな感じがするわね………何でかしら?」
ある事に気づいて呟いたナユタの言葉を聞いたエステルは首を傾げた。
「―――恐らく敵将を討った事によってその将が率いる軍勢が現れなくなったのだろう。」
その時戦闘を終わらせたリウイがシルフィエッタとセリカと共にケビン達に近づいて言った。
「なるほど……という事は上空の戦闘が終われば、この戦いも終わるという事ですね?」
リウイの推測を聞いたケビンは頷いた後、上空で激しい空中戦を繰り広げているセオビットとスティスニアに視線を向けた。
「……………」
2人の戦いをシルフィエッタは心配そうな表情で見つめていたが
「心配するな。今の奴は俺達に鍛えられた事によって自分に秘める膨大な力を使いこなせている。……それに空中戦は今奴が戦っている”飛天魔”より実力があるファーミシルスと何度も戦い、学んでいる。娘である奴を信じてやれ。」
「陛下……はい。」
リウイの助言にシルフィエッタは頷いた。
「さ~てと!あたし達はその間にセオビットの戦いを邪魔しないように頑張らないとね!リウイ、ウィル!後ついでにセリカ!手伝って!」
「「ああ!」」
そしてエステルの号令にリウイとウィルは頷き
「……何故俺が”ついで”なのか聞きたい所だが……まあいいだろう。」
セリカは静かに頷いた。
(クク……セリカを”ついで”扱いとは……何とも豪気な嬢ちゃんよ……!嬢ちゃんが”使徒”になれば、面白い事が起こりそうだの……!)
一方ハイシェラは不敵な笑みを浮かべてセリカに念話を送り
(…………言っておくが、俺はエステルを”使徒”にするつもりはないぞ。それに奴には既に伴侶となる者がいるだろう。)
ハイシェラの念話を聞いたセリカは念話を送り返した。
(ほう?まさかあのヨシュアとかいう小僧に遠慮しておるかだの?)
(……俺とサティアを再会させたあいつを悲しませるつもりはない。……それだけだ。)
(フッ、そうか………ならば、サティアと出会わせた礼代わりにエステル嬢ちゃんの太陽のような輝きを決して曇らせるでないぞ、セリカ!)
(………ああ。)
「こら――――っ!!全部、聞こえているわよ!?言っておくけどあたしにはヨシュアがいるんだから、絶対!あんたの”使徒”にはならないからね!!ただの剣とごちゃごちゃしゃべらず、ちゃんと手を動かしなさい!」
セリカがハイシェラとの念話を終えたその時、エステルは大声で叫んでセリカを睨んだ。
(た、ただの剣だと!あれほど我の偉大さをその身に叩き付けたというのにまだわからんのか!?セリカ、今すぐ我を召喚するだの!!)
エステルの言葉を聞いたハイシェラは怒ったが
「……悪かった。すぐに行く。」
(こら、セリカ!お前の優先順位はどうなっている!?)
自分の命令を無視し、エステル達の所に向かったセリカにハイシェラは怒鳴った。そしてエステルはリウイ、ウィル、セリカと共に並んで武器を構え
「さあ!行くわよ!!」
3人に号令をかけた!
「ああ……!ハアッ!!」
そしてセリカは真っ先に飛燕剣の最大奥義の一つ―――枢孔紅燐剣を放って敵の軍勢にダメージを与えると共に怯ませ
「オォォォォォォ……!我が力に呑まれろっ!!」
セリカに続くようにリウイはレイピアの切っ先に巨大な魔力と闘気でできた透明な球体を創った後、敵の軍勢に放って連鎖する大爆発を起こし
「せいせいせいせいせいっ!!」
大爆発の連鎖が起こるとエステルが棒ですざましい連打を放って、敵達にさらにダメージを与え、そしてエステルは一端下がり
「喰らえ――――――ッ!!」
エステルが下がると同時に魔力と闘気を槌に込めたウィルが敵達の目の前の地面に叩き付けた!すると地面からすざましい衝撃波が噴き上がり、敵達を空高くへと舞い上げた!
「全て消えろ………!」
そしてセリカは暴風とすざましい魔力や闘気を込めた剣を構え
「フッ!」
リウイは不敵な笑みを浮かべてすざましい闘気と魔力を込めたレイピアを構え
「これで!」
同じくセリカとリウイ、エステルの位置まで下がったウィルも闘気と魔力を槌に込めた後、大きく振りかぶり
「終わりよっ!!」
最後にエステルはすざましい闘気を込めた棒で強烈な一撃の構えをし、そして4人は空より落ちてくる敵達を同時に攻撃した!その技は”太陽の娘”、”闇王”、”匠王”、”神殺し”が協力して、放つことができる英雄乱舞!!その技の名は………!
「「「「ブレイブストーム!!」」」」
4人が放った協力奥義――ブレイブストームは闘気と魔力が合わさった事により、辺りを響き渡らせ、さらに地震をも起こすすざましい大爆発や目にも見えるほどのすざましい斬撃、そして地面からも天に届くほどのすざましい衝撃波や竜巻が舞い上がり、敵達を塵も残さず滅し、さらに4人攻撃した場所は大きなクレーターになっていた!
「よし!」
「フッ。」
「…………」
「よ~し、上出来!!」
技を出し終わったウィルは頷き、リウイは不敵な笑みを浮かべ、セリカは静かな笑みを浮かべ、エステルは嬉しそうな表情で頷いた後、それぞれ武器を構え直した!
(嘘……!セリカが笑っている!?)
(ご主人様が笑っている所なんて、初めてみました……!)
(エステル……貴女の”光”はどんな暗闇や絶望をも照らすのね……)
(クー♪)
(フッ……将来どのような大物になるか今から楽しみだな……!)
(…………………)
一方エステルの身体の中にいたニルとテトリは驚き、パズモは眩しそうな表情をし、クーは嬉しそうな様子で鳴き、サエラブは口元に笑みを浮かべ、カファルーは静かにエステルを見つめた。
「フッ……やるな。俺も負けていられないな……!」
エステル達の協力技を見たヴァイスは口元に笑みを浮かべた後戦いを再開し
「エレナ、僕達も行こうか!」
「はい、アドルさん!」
「ナユタ、私達も負けていられないの!」
「うん!それに僕達の”試練”を手伝ってくれた恩返しもしないとね!行こう、ノイ!」
ヴァイスに続くようにアドル、エレナ、ノイ、ナユタも同時に駆け出して戦闘を再開し
「みんな、よくあんな軍勢の中に突っ込めるな……ったく。サポートをする方の身にもなってほしいわ……」
ケビンは溜息を吐いた後、魔術やアーツで援護を始め
「エステルの”運命”はさまざまな人達の”絆”を結ぶ事……そう……私がずっと求めていた……争いのない世界を創る為の……初めは小さいけど、いつかは大きなきっかけとなる人…………あの娘にならこの剣を……”私”を託せるわ…………そして………いつか生まれて来るあの娘が持つ輝きや”運命”を受け継ぐ新たな命なら……あの娘が”誓って”くれた私とセリカの”約束”を果たすことも………だから……貴女は絶対に守るわ。―――エステル。」
サティアは静かな表情でエステルを見つめた後、自分が持つ神剣―――”天秤の十字架”に視線を落として呟いた後、決意の表情になって”天秤の十字架”を構えてエステル達が戦っている前線に向かって戦いを再開し
「………セオビット。本当にいい出会いをしたのね、貴女は……ルリエンよ、あの娘とリウイ陛下達との出会いに感謝いたします……そしてどうかあの娘達にも森の恵みと加護を……!……頑張って、セオビット。」
シルフィエッタはスティスニアと空中戦を繰り広げているセオビットを静かな表情で見上げた後その場で祈り、祈った後もう一度セオビットに視線を向けた後、戦闘を再開した。
地上でケビン達が激しい戦いをしている一方、セオビットはスティスニアと激しい空中戦を広げていた。
「ハァァァァァァ………!!」
「ふふっ!同じ”飛天魔”でもファーミシルスの方が数段格上ね!悔しいけど、あいつにはこの私でも敵わないのだから………ま、格下の貴女には関係のない話だけどね!」
激しい飛行して強襲して激しい剣撃を放ち続けるスティスニアの攻撃に対し、セオビットは余裕の笑みを浮かべて次々と攻撃を捌いていた。
「貴様――――――ッ!その減らず口をすぐに閉じさせてやろう!」
一方スティスニアはセオビットの挑発に激昂した後セオビットから距離をとって、魔術を放った!
「業火に呑まれるがいいっ!!」
「その程度の炎、すぐに消してあげるわ!!」
スティスニアが放った魔術―――大熱風に対し、魔術―――氷垢螺の氷柱を自分の目の前に放って自分に襲い掛かる炎を氷の柱でガードした。すると炎は氷とぶつかった際、相殺されると同時に蒸気が発生し、蒸気による白い煙でお互いの目の前にいる相手が見えなくなるぐらい視界が悪くなった。
「目くらましのつもりか?小賢しい!ティルワンの闇界!!」
目の前が蒸気による煙によって、視界が防がれたスティスニアは広範囲の魔術を放って攻撃した!しかし闇が煙ごと包み込む瞬間、煙の中からセオビットが飛び出て来た!
「フン、かかったな!切り刻まれるがいい!!」
飛び出て来た後、自分に向かって来るセオビットを見たスティスニアは嘲笑した後、クラフト―――剣舞を放った!スティスニアのクラフトによる連接剣の刃が舞いながらセオビットに襲い掛かろうとしたその時
「アースガード改!!」
セオビットは襲い掛かる闇から飛び出る瞬間駆動させていたオーブメントを発動させて、2枚の絶対防壁を展開して攻撃を防ぎ、そして再びオーブメントを駆動させ、さらに片手に暗黒の魔力を溜め始めた後スティスニアに向かった!
「暗黒の剣を受けなさい!深淵剣!!」
「なっ!?チッ!!」
自分の技が絶対防壁によって阻まれ、無効化した後強襲して来たセオビットに驚いたスティスニアは舌打ちをした後、攻撃を回避したが
「まだよ!ヴォア・ラクテ!!」
「ガァァァァァァァッ!?」
片手に溜めこんだ暗黒の魔力を放ったセオビットの魔術を受けてダメージを受け
「ふふっ!貴女が業火に呑まれるといいわっ!クリムゾンレイ!!」
「ガァァァァァァッ!?お、おのれ――――ッ!よくもこの私の身体に傷を……!」
そして駆動が終わったオーブメントのアーツの攻撃による業火を受けたスティスニアはさらに激昂してセオビットを睨み
「ハァァァァァァ………!!」
セオビットに接近戦を挑んだ!
「ふふっ……!だから言ったでしょ?貴女如きが私に敵わないって!」」
スティスニアが次々と放つ剣撃に対し、セオビットは嘲笑しながら次々と攻撃を捌いていた。
「黙れ!たかが道具如きの半魔人の小娘が!」
「フン、道具なのは貴女も同じでしょうが!イグナートが貴女達を”駒”扱いしていた事に、まだ気づかないのかしら?」
「強者の為に戦うのが誇り高き”飛天魔”!あんな何もできないエルフ如きと我を一緒にするな!」
「母様の侮辱は母様が許しても私が絶対に許さない!……!いいわ!貴女如きに使うつもりはなかったけど、今の言葉を聞いて考えが変わったわ!私の力で塵も残さず消し去ってあげるわ!」
「ほざけ、半魔人が!暗黒の雷に呑まれるがいい!ハァァァァァァ………!!」
セオビットの言葉に対しスティスニアは再び距離をとった後、連接剣にすざましい暗黒の雷を込めはじめ
「私は父様と同じ”半魔人”である事を受け入れる!ハァァァァァァ………!!」
セオビットは自分が持つ剣に膨大な魔力や闘気を込めはじめた。
「暗礁!電撃剣―――――ッ!!」
そして暗黒の雷を込め終わったスティスニアはSクラフト―――暗礁電撃剣を放つ為にセオビットに向かって飛行して突撃し
「魔と妖精の力に呑まれなさい!妖魔の目覚め!!」
自分に向かって来るスティスニアにセオビットは剣から膨大なエネルギーを放ち続けた!
「なっ!?グゥゥゥゥッ!?おのれ………我はザルフ=グレイスの”大将軍”!こんな小娘如きに膝をおるものか……!」
自分に襲い掛かって来た膨大なエネルギーを膨大な暗黒の雷が込められた連接剣で受け止めたスティスニアは表情を歪めながらも自分を押し続けるエネルギーを打ち払おうとしたが
「ふふっ。大将軍を名乗る割には指揮を一切しないのね?貴女の部下達が次々と討ち取られて行くのは見ていないのかしら?」
「何だと!?馬鹿なっ!」
エネルギーを出し続けるセオビットの言葉を聞いて、視線を下に向けるとケビン達によって次々と討ち取られていく魔族や魔物達を見て驚いた後
「ついでに言うと戦場でよそ見は死を招くわ。―――消えなさい。」
「クッ、我とした事が!………おのれ……裏切り者が――――――――ッ!…………」
視線を変えた事により、武器に籠っていた暗黒の雷も弱まって受け止めていたエネルギーに押されて、セオビットに憎しみが籠った目を向けて叫びながら消滅した!するとケビン達が戦っていた敵達も闇に包まれて消滅した!
「ふふっ………やっぱり雑魚だったね。」
自分に秘められている魔と妖精を受け入れる事によって自分に眠る両方の力を解き放つ奥義であり、リウイのSクラフト―――”魔血の目覚め”をヒントにして編み出したセオビット最大の奥義―――妖魔の目覚めによって消滅したスティスニアの場所をセオビットは残酷な笑みを浮かべて見つめ、そしてケビン達の元に降り立った。
「……ザルフ=グレイスの将は今の奴等で終わりか?」
セオビットが地上に降り立ったのを見たリウイは静かな口調でシルフィエッタとセオビットに尋ねた。
「ええ、そうよ。」
リウイの疑問にセオビットは迷いもない表情で答えたが
「………待って、セオビット。まだもう一人だけいるわ。……あの男の傍に常に従っている人が。」
「え?………ああ、ティリか。……でも、あいつは戦いの手段は持っていないじゃない。ティリが戦っている所なんて見たことがないわよ?」
シルフィエッタの言葉を聞いて首を傾げた後すぐに察しがつき、不思議そうな表情でシルフィエッタを見つめて言った。
「……となると敵となってこっちに襲い掛かってくるとき、どんな攻撃手段を持っているのかわからないのか……その点に警戒すべきだな。」
「そうだな。それにかの魔人が常に傍に置いている事から”何か”あるだろう。もし相対して来たら、全力で挑み、攻撃をして来る前に片づけるぞ。」
一方セオビットの話を聞いたヴァイスは考え込み、ヴァイスの考えに頷いたリウイは真剣な表情で言った後、仲間達と共に先を進み始めた。
(ハハ……このメンバーやとホンマに実行できる所が怖いな……)
リウイの考えを聞いたケビンは苦笑しながら歩いていくリウイやセリカ、そしてサティアの背中に視線を向けた後仲間達を追う為に歩き出した。その後探索を続けていたケビン達は玉座がある部屋に行こうとしたが”虚”のグランセル城にあった巨大な魔法陣によって阻まれており、魔法陣を消す”ルール”を探すためにさまざまな場所を探索し続け、探索をしていると空洞になっている地下に到着すると何も纏っていない、少女がいた。
~ラエドア城・地下~
「なっ!?は、裸の女の子!?」
少女を見たエステルは驚き
「アドルさんは見たら駄目です!!」
「ナユタも!!」
「わ、わかった!」
「う、うん!」
エレナとノイは怒りの表情に変えてアドルとナユタを睨み、睨まれた2人は慌てて少女に背を向けた。
「ティリ………!」
「あら………まさか本当に現れるなんて。……それにしても珍しいわね?常にイグナートに付きしたがっていた貴女が一人でいるなんて。」
シルフィエッタは少女―――ティリを見て警戒した表情になり、セオビットは驚いた後興味深そうな表情でティリを見つめた。
「……かの魔人の軍団に捕えられた民か?」
「―――待て。恐らくあの娘は魔導人形の類だ。」
「え!?見た目からして人間と変わらないじゃないか!あれほどの精巧な魔導人形があるなんて……!」
「オイオイオイ……!”オレら”からしたらとんでもないアーティファクトやないか……」
一方ヴァイスは眉を顰めて呟き、何かを感じ取ったリウイは警戒した様子でティリを睨んで呟き、リウイの言葉を聞いたウィルとケビンは驚いた。
「ようやく来たか、シルフィエッタ。……何故主に取り込まれた貴様が離れてしまったのかは理解できないが……離れてしまったの物は再び取り込むだけの事。……それに我が主の糧となる者達も連れて来たとは……フフ、糧となる以外に初めて役にたったな?さあ………再び我が主の糧となるがいい……」
そしてティリは静かに呟いた後、口元に笑みを浮かべてシルフィエッタを見つめた。するとティリの傍から巨大な動く岩塊が現れ、蠢き始めると同時に周囲に怨霊や不死者の軍団を召喚した!
「……何、アレ?気色悪いわね~……」
蠢く岩塊を見たエステルは呆けた後ジト目で岩塊を睨み
「……あれは…………あ……闇……キャアアアアアアアアアアアッ!!」
岩塊を見たシルフィエッタは呆けた後、何かを思い出して悲鳴を上げ、身体を震わせた!
「母様!?一体どうしたの!?」
「嫌……嫌……!ようやく自由になって……娘とも仲良くなれて、愛する人もできたのに……!再び”アレ”に身体を奪われたくない……!」
恐慌状態に陥っているシルフィエッタを見たセオビットは驚いた後、心配そうな表情でシルフィエッタを見つめて言ったがシルフィエッタはただ身体を震わせて、瞳からは光を失わせ、譫言のように呟いていた。
「…………!いけない!あれは………!」
一方岩塊から感じる”何か”を感じ取ったサティアは顔色を変え
「……一体アレは何なんだ?サティア。」
サティアの様子に気づいたセリカは迎撃の構えをして岩塊達から目を離さず、サティアに尋ねた。
「………アレからは全てを腐食させる力を感じるわ……まだ、力が完全に目覚めていないようだけど……力が目覚めたその時、全ての大地を腐食させてしまうわ……!」
尋ねられたサティアは真剣な表情で言った。
「あ……あ……あ……!嫌……嫌……!」
「母様!しっかりして!」
「……………」
そしてセオビットは身体を震わせて譫言を呟いているシルフィエッタに何度も声をかけたが、シルフィエッタは何も答えなかった。するとその時リウイが近づき
「ん!?……ん……ちゅ……」
なんとシルフィエッタに深い口付をし、口付をされたシルフィエッタは驚いた後瞳に光が戻り、そして我に返ったシルフィエッタは自分の状態に気づいた後、幸せそうな表情をした。
「……目が醒めたか?」
「陛下……はい、お蔭様で……」
「よかった……母様が戻ってきて………ふふっ、さすがは父様♪」
静かな口調のリウイに尋ねられたシルフィエッタは顔を赤らめて頷き、その様子を見ていたセオビットは安堵の溜息を吐いた後、口元に笑みを浮かべた。
「……みんな、少しだけ時間を稼いで。アレには私やセリカ―――”神”が持つ膨大な力でないと消しきれない。……それこそ”聖なる裁きの炎”を使わないといけないぐらいの力を使わないと。」
するとその時サティアは決意の表情でケビン達を見回して呟き
(なっ!?まさかサティア、あの炎を……”聖なる裁きの炎”を使う気なの!?)
(……何だと?まさか全てを浄化するというあの炎をあの古神が扱えるのか!?)
サティアの言葉を聞いたエステルの身体の中にいるパズモは信じられない表情をし、パズモの念話を聞いたサエラブは驚いた。
「何をやるかわからんけど……頼みますわ!」
「みんな、行くわよ!!」
「全員、前に出過ぎるな!この戦いはあくまで時間稼ぎだ!」
サティアの言葉を聞いたケビンはサティアに視線を向けた後武器を構えて迎撃の構えをし、エステルとリウイは号令をかけ
「応!!」
2人の号令に仲間達は頷いた!
こうしてケビン達は得体の知れない岩塊と共に襲い掛かってくる怨霊や不死者の軍団との戦闘を開始し、サティアは後方で”天秤の十字架”を構え、目を閉じて集中し始めた………!
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