英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第82話
~ラエドア城~
ラエドア城――――リガナール半島の悪夢の始まりの場所であり、現代でも伝えられている”魔人”がいる居城に出てくる魔族や魔物達は上級の者達が多く、本来なら苦戦すると思われる敵達だったが対するケビン達のメンバーは信頼する仲間を率い、それぞれの戦いを終わらせる要となった者達や神、そして英雄の末裔や英雄の器がある者達。ケビン達は襲い掛かってくる強敵達を協力して戦っていた。その為、ラエドア城はいまや激戦区となっていた!
「雷光!紅燐剣!!」
「星の舞い!……!星光円舞!!」
「雑魚はどけ!フレインバル!!」
「暗黒の剣に呑まれなさい!暗礁乱舞!!」
襲い掛かってくる敵の大群に対し、”世界の禁忌”と伝承に残され、世界中の光と闇、両方の陣営にその身体と命を狙われている”神殺し”であるセリカとセリカの身体の本来の持ち主であり”神殺しセリカ”の全ての始まりとなった”古神”のサティア、”神”と”魔神”の力を宿し、闇にひっそりと生きてきた者達―――”闇夜の眷属”達が平和に生きていける国を造った”闇夜の眷属”達にとって自分達を導く”英雄王”であるリウイ、両親の血筋の影響か半睡魔でありながら上級魔族クラス以上の強さを持つセオビットが先陣に出て、道を切り開き
「ハァァァァ………!旋雷輪!!」
「「アヴェンジャー!!」」
「俺の道を阻む者は全て薙ぎ払う!ハアッ!!」
セリカ達が作った道を広げるかのように大陸中にその名を轟かせる父に負けない活躍をし、次代の遊撃士協会を背負って行く存在として期待されているエステル、旅をした先の国々を救い、今も旅を続けている放浪の”英雄”であるアドル、かつてアドルに救われ、その胸に秘めた一途な思いでアドルと共に終わりのない旅をする事を決意した”英雄”の末裔であるエレナ、そして”庶子”という上流階級の者達からは忌み嫌われる存在でありながらも決して嘆く事無く自分の存在を誇り高く思い前を進み続け、リウイと同じ”英雄王”と”覇王”の器がある若き将軍、ヴァイスがそれぞれ周囲を一度に攻撃するクラフトを放ち
「闇に呑まれて、消えろや!強酸の暗礁壁!!」
「光の精霊よ、力を貸して!贖罪の光霞!!」
前線の仲間達を援護する為に”星杯騎士”の中でも選ばれた力――”聖痕”を宿す”守護騎士”の一人、ケビンとエルフの神”ルリエン”に愛された娘と称されるほどの強大な魔力と森の恵みをその身に宿したシルフィエッタが魔術で攻撃して前線の仲間達の攻撃に生き残った敵達に止めを刺して行った。敵の数は多く、前線の仲間達が倒しきれなかった敵達は後衛のケビンとシルフィエッタに向かっていったが
「そうはさせない!電撃スマッシュ!!」
「後ろの仲間達は……絶対に僕達が守る!奥義―――散蓮華!!」
「みんなは私達が守るの!キーファーボム!!ブリザード!!」
職人でありながら戦もこなす職業―――”工匠”の中でも最高位に値する”匠王”の称号を持つウィルとたった2人で”星”を守り、救った小さな”英雄”―――ナユタとノイが迎撃し、ケビンとシルフィエッタに近づかせなかった。
「……っ!」
「チッ!?」
「まだっ………!」
「鬱陶しい……!」
「きゃっ!?」
「クッ!?」
「うっ!?」
「この程度で倒れはしない……!!」
敵達を次々と滅していた前線の仲間達だったが、さすがに上級魔族の大群の攻撃は激しく次々と傷ついていった。その様子を見た敵達はたたみかけるように襲い掛かったが
「ノイ!」
「わかったなの!」
「「ギアドライブ!!」」
ナユタとノイがクラフト―――ギアドライブで襲い掛かって来た敵達を次々と吹っ飛ばし
「深淵の力よ、今こそ芽生えよ!!……アヴァロンゲート!!」
ウィルが絵札―――魔神の絵札とアーツを同時に放ち、怯ませ
「……失った力はお前達の命で取り戻させてもらう……ハアッ!!」
セリカは魔術―――幽艶の接吻術による斬撃で敵を攻撃し、攻撃した敵を白骨化させると同時に自分の傷を回復し
「舐めるな!エクステンケニヒ!!」
「お返しよ!弧武!紅燐撃!!」
「俺の道は誰にも阻ませない!玄武の地走り!!」
セリカに続くようにリウイ、エステル、ヴァイスは反撃し
「ルリエンよ……傷ついた者達に慈悲を……!癒しの風!!」
「今、助けたるっ!そらっ!!」
シルフィエッタとケビンは魔術やクラフトで傷ついた仲間たちの傷を回復し
「夜空に煌めく星よ………我が呼びかけに応え、我が仇名す者達に星の裁きを!サザンクロス!!」
”星女神”であるサティアは”星”の力による上位魔術で半数の敵達に空から十字を形どった煌めく星光を召喚して、大爆発を起こしてを薙ぎ払った!
「エレナ、準備はいいかい!?」
「はい!行きましょう、アドルさん!」
一方アドルとエレナは同時に敵の大群に突進していき
「ハァァァァァァ………!!」
「ヤァァァァァァァ……!!」
肩を並べて激しい剣撃を放ち
「「ブレイブラッシュ!!」」
最後にアドルは左下から右上に、エレナは右下から左上にクロスに斬った!すると2人の闘気による大爆発が起こった!アドルとエレナが放った”冒険家”と”英雄の末裔”の同時剣撃――――ブレイブラッシュにより残っていた敵達の半数が滅せられた!
「ノイ!僕達も続くよ!!」
「了解なの!!」
アドルとエレナの攻撃が終わるとナユタとノイが同時に駆け出し
「「アルス・ノヴァ!!」」
2人はコンビクラフトを放って、残っている敵達の一部を減らし
「これで決める!」
そしてウィルは自分の武器に無属性の魔力を付加させ
「アウエラスマッシュ――――ッ!!」
敵達の目の前に武器を叩き付けた!すると無属性の大爆発が起こり残り敵達を一掃した!しかしその時、新手の敵達の大群が召喚された!
「星芒よ……!今こそ道を切り開く光となれ……!参ります……!神極!星乱舞!!」
武器に高純粋エネルギー”アウエラ”を込めて解き放つウィルのSクラフト―――アウエラスマッシュが終わり、敵の援軍が現れると同時にサティアは”天秤の十字架”に最上位の星魔法を込めて華麗に舞うSクラフト―――神極星乱舞を放って援軍の敵達の内の一部を滅し
「千の棘をもってその身に絶望を刻み、塵となって無明の闇に消えるがいい………砕け、時の魔槍!!」
ケビンはSクラフトによる無数の魔槍を放って、援軍の敵達全体にダメージを与え
「これは驚いたな……皆、俺の予想以上の実力だ……」
その様子を見ていたヴァイスは驚きの表情で呟き
「……臆したか?」
そこにリウイが静かに問いかけた。
「フッ、まさか。敵ならともかく肩を並べて戦う仲間に何故臆さなければならない?」
リウイに問いかけられたヴァイスは静かな笑みを浮かべてリウイを見つめ
「………例えその仲間が”神殺し”や”古神”、そして”魔人”であってもか?」
見つめられたリウイは見定めるような視線でヴァイスを見つめた。
「仲間が何者であろうとそんな事はどうでもいいさ。……むしろ俺としては貴方を含め、彼らに俺達に協力してほしいくらいだ。」
「フッ……まさかかつてのメルキアにこれほどの人間がいたとはな………まあいい。行くぞ、ヴァイス。」
ヴァイスの答えを聞いたリウイは静かな笑みを浮かべた後ヴァイスを見つめ
「ああ……相手に教えてやろう……民を導く”皇族”の力を!」
見つめられたヴァイスは頷いてリウイと共に敵群を睨み
「当たっても知らないぞ!?ハアッ!!」
「フッ……それはこっちの台詞だ!セアッ!!」
2人は同時に空に向かって剣を振るった!すると2人の闘気によってできた無数の光と闇の剣が敵達とリウイとヴァイスの周りに降り注ぎ
「特攻するぞ……!」
「上等だ……!」
2人は降り注ぐ剣の雨の中を特攻して行き、ヴァイスは左下から右上に、リウイは右下から左上にクロスに斬り、駆け抜けた!その技は”覇王”の器を持つ者達が共に放つ協力技!その技とは……!
「「駕王!閃裂交!!」」
リウイとヴァイスが放った協力技―――駕王閃裂交による強烈な斬撃が無数に切り刻まれた敵達は身体がバラバラ場になって消滅した!
「あはは………みんな、強いわね~……あたし達の活躍がなくなっちゃいそうね………」
「……戦いが楽になるのに、何故そんな事を言う?」
一方仲間たちの活躍を見ていたエステルは苦笑し、エステルの言葉を聞いたセリカは眉を顰めて尋ねた。
「あんたね……みんなが協力して本気で戦っているんだから、あたし達も本気を出さないと駄目でしょ!?争いが嫌いなサティアさんだって本気を出しているんだから!というかこの中で一番働かなきゃ駄目なのはあんたでしょう!?一応世間では”神殺し”やら”世界の禁忌”とか言われているんだから、少しはその力をあんたを受け入れてくれたみんなの為に振るいなさいよ!」
「……一応ではなく、事実なのだが……」
(クックック………本当に面白い嬢ちゃんだの……!それにしてもセリカ、少しはエステル嬢ちゃんに”神殺し”としての名誉を挽回したらどうだ?ハハハハハハッ!!)
そしてエステルの指摘を聞いたセリカは大声で笑っているハイシェラの念話を聞きながら、静かに呟いた。
「それにセリカは確かリタ達の話では普段は自分の屋敷にエクリアさん達と一緒に引きこもっているんでしょう?ちょっとは運動しないとサティアさんにもらったその身体が太るわよ!?もしそんな事になったらサティアさんが許してもあたしが許さないからね!」
「…………………」
エステルに睨まれたセリカはサティアに視線を向けて黙り込み
(ハハハハハッ!サティアを出されてはお前も黙るしかないな?セリカ!クク………もっと言ってやれ、エステル嬢ちゃん!この馬鹿者が引きこもっているせいで、我が退屈しているのだからな!)
ハイシェラは大声で笑い続けた。
「(………焚き付けるな、ハイシェラ………)。わかった……力を振るうから、それ以上言うな………」
そしてセリカはハイシェラと念話をした後、エステルに視線を向けて言い
「わかればいいのよ、わかれば!じゃ、あたし達も行くわよ!」
視線を向けられたエステルは頷いた後、棒を仕舞って鞘から絆の神剣を抜いてセリカを促し
「ああ………行くぞ……!」
促されたセリカはエステルと共に敵達に向かって行き
「「奥義!飛燕無双演舞剣!!」」
協力剣技――――飛燕無双演舞剣を放って大半の敵達を滅した!
「………あっけないものね。かつてはリガナールを恐怖に陥れた魔族達がこんなにも容易くやられて行くなんて。……ま、”あの男”はどうかしらね……ふふっ………」
一方次々と滅せられて行く敵達を見ていたセオビットは皮肉気な笑みを浮かべた後
「闇の炎に呑まれなさい!ハァァァァァァ………!!」
両手に黒々と燃える炎を収束させ
「アイン・ソフ・ハウル!!」
収束させた炎を解き放った!暗黒の炎で焼き尽くすセオビットのSクラフト――――アイン・ソフ・ハウルによって残りの敵達は全滅し、その場に静寂が訪れた。
「………………………」
「……どうした、シルフィ?」
戦闘が終了し、静かに敵達が消滅した場所を見回しているシルフィエッタにリウイは不思議そうな表情で見つめて尋ねた。
「あ、はい………かつてこの城に故郷を守る為に自ら囚われに来た私が、今度は自分の過去と決別する為に自ら来る事になるとは思わなくて………」
「………そうか。」
シルフィエッタの答えを聞いたリウイは重々しく頷いた後
「……2度目のお前の”道”の”始まり”――――俺とイリーナが誓った”覇道”を共に行くという”道”を行く為に……俺も全力で力を貸す。だからお前も前を向いて進め。」
静かな笑みを浮かべてシルフィエッタを見つめた。
「リウイ陛下………はい……!」
見つめられたシルフィエッタは幸せそうな表情で頷いた。
「………………」
一方仲間達はその様子を黙って見つめていたが
「ふふっ……さすが父様ね♪」
セオビットは魅惑的な笑みを浮かべ
「リウイ~?やっぱり!シルフィエッタさんとも関係を持ったのね~!?今はイリーナさんがちゃんといるのに何をやっているのよ!?」
「ハ、ハハ……いつの間にそこまで親密に……なんというか……さすがですね。」
エステルはジト目でリウイを睨み、ケビンは苦笑し
「アドルさん?元の世界に帰ったらアドルさんはあの人みたいにならないで下さいね?もしそうなったらフィーナさんの分も含めて”お仕置き”ですからね?」
「重々気を付けるよ…………」
エレナは凄味のある笑みを浮かべてアドルを見つめ、見つめられたアドルは冷や汗をかいて頷き
「ナユタ……まさかとは思うけどあの人みたいに2人共選ぶなんてなしなの!」
「それぐらいわかっているよ、ノイ!?というか2人共選ぶなんてそんな節操のない事、僕には絶対できないよ……」
ノイはナユタを見つめて言い、ノイの言葉を聞いたナユタは慌てた後、疲れた表情で溜息を吐いた。
「フッ………リウイの場合は”王”だから今更側室が増えた所で怒る事ではないと思うがな……」
「まあ、セラウィ以外に多くの仲間達と関係を持っている俺も人の事は言えないけど……そういうヴァイスはどうなんだい?リセルさんだっけ?あの人、何も君の副官だからあれほど慕っている訳じゃないだろう?」
ヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟き、ウィルは苦笑した後ヴァイスに尋ね
「さてな……リセルが俺をどう思っているかはわからないさ………だが……俺にとってリセルは大切な存在である事には変わりない。」
尋ねられたヴァイスは静かな表情で答えた後、口元に笑みを浮かべた。
「……あれほど求めていた妻とようやく再会しておきながら何をやっているのだ奴は……」
「フフ、いいじゃない。そのお蔭でシルフィエッタはかつては忌み嫌っていた種族を信じられるようになったのだから……」
そしてセリカは呆れた様子でリウイに視線を向けて呟き、サティアは微笑みながらシルフィエッタを見つめていた。
「拠点に戻ったらちゃんと!イリーナさんにシルフィエッタさんの事、説明しなさいよ!?」
「……説明するも何もイリーナ自身既に気づいて、何故そうなったか俺に直接聞きにきたぐらいだ……」
一方エステルに睨まれたリウイは溜息を吐いて答えた。
「ふ~ん……それで?イリーナさん、何も言わなかったの?」
「ええ………他の側室の方達と違って、そんなに親しくない私の事を許してくれるどころか同じ”魔人に恋した姫同士”仲良くしましょうとまでおっしゃってくれて……本当に優しい方です………」
「……………………」
怪しんでいるエステルにシルフィエッタは微笑みながら答え、リウイはシルフィエッタの事を説明した後、イリーナと2人きりになった際に見せたイリーナのすざましい何かの気を纏った笑みをしばらく向けられ、シルフィエッタと親しくなった詳細を全て聞かされ、答えた事を思い出して冷や汗をかいて黙り込んだ。
「………まあ、イリーナさんが納得しているのならいいけど。………あたしもヨシュアがリウイやセリカみたいにならないようにしっかり見張っとかないと!」
そしてエステルはジト目でリウイを睨んで呟いた後、決意の表情で上を見上げた。
「……お前は俺達を何だと思っているんだ?」
「女はときどきわからん………」
「クスクス……」
「フフ………」
エステルの呟きを聞いたリウイとセリカは呆れ、シルフィエッタとサティアは微笑んでいた。その後ケビン達が進み続けると、翼がある魔族や魔物達を率いる紫色の髪を腰までなびかせる飛天魔と紫が混じった赤色の髪を肩まで切りそろえた睡魔、そして全身に鎧を着こんだゴブリンが魔物やゴブリン達を率いて現れた!
「!貴女達は………!」
「ようやく現れたわね………!それも3人揃って現れるなんて……ふふっ……一人一人探して殺す手間が省けてよかったわ。」
目の前の敵達を見たシルフィエッタは驚き、セオビットは敵達を睨んだ後、凶悪な笑みを浮かべた。
「フン……姿を消してせいせいしていたが……まさか父であるあの方を討つために我等に仇名す者達を引き連れてのこのこと戻ってくるとは………この裏切り者め!あの方の娘であったから貴様の侮辱にも今まで耐えていたが………それもようやく終わる!ザルフ=グレイスの”大将軍”たるこの我の手で直々に滅してやろう……!」
「おいおい。殺すなら俺達にくれよ。……一度犯したいと思っていたんだからな。」
「あらあら……良い男が勢ぞろいしているじゃない……フフ……戦なんてやめて私達と気持ちよくなりましょう?」
一方飛天魔は鼻を鳴らした後殺気を纏ってセオビットを睨み、ゴブリンは醜悪な笑みを浮かべてセオビットを見つめ、睡魔はリウイやセリカ達を見回して魅惑的な笑みを浮かべた。
「……知り合いか?」
「……スティスニア、ピクテース、ヴォーヴァ……ザルフ=グレイスの軍を率いる将達よ。ま、誰がどの名前かは忘れたけどね……雑魚の名前を覚えるつもりもなかったし。」
リウイに尋ねられたセオビットは答えた後、飛天魔―――スティスニア達に嘲笑を向けた。
「貴様っ!どこまで我を愚弄するつもりだ……!貴様はこの我の手で必ず仕留めてくれる……!」
セオビットの言葉を聞いたスティスニアは激昂して連接剣を構えてセオビットを睨み
「クク………あの方の前にお前達を連れて行く前に親娘揃って犯してやるよ……!」
ゴブリン―――ヴォーヴァは醜悪な笑みを浮かべて斧と盾を構え
「フフ……あの方のお気に入りの貴女だけは殺さないから安心しなさい、シルフィエッタ。貴女はあの方の道具の一つなのだから。」
睡魔―――ピクテースは妖しい笑みを浮かべた後グローブを付けた両手を構えた!
「黙りなさい!私はもうあの男の……イグナートの道具にはならない!娘と……闇の中にも優しさや気高さがある事を教えてくれた人と一緒に新たな道を進む為に貴女達は消えなさい!ザルフ=グレイスの魔族達よ!」
そしてシルフィエッタはピクテース達を睨んで叫んだ後、仲間達と共に武器を構え
「貴女達如きがこの私に決して敵わない事を直々に教えてあげるわ!」
セオビットも叫んで武器を構えた!
「我が覇道を阻む者は例え同族であろうと滅するのみ!死にたい者からかかって来い……!」
「総員、目の前の障害を全て排除するぞ!」
「みんな、行くぞ!!」
そして仲間達と同じように武器を構えたリウイは全身に覇気を纏って叫び、ヴァイスとウィルは仲間達に号令をかけ
「応!!」
2人の号令を合図にケビン達は戦闘を開始した!
こうしてケビン達はザルフ=グレイスの将達率いる魔物や魔族の軍勢との戦闘を開始した………!
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