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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~ 戦争回避成功ルート

作者:sorano
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第12話

~カレイジャス・ブリーフィングルーム~





「え―――――」

「あ、貴女は……!」

「ええっ!?レ、レン姫にシグルーン中将!?」

「な、何で二人がこの艦に乗り込んでいるんだ!?さっきまでどこにもいなかったはずだぞ!?」

「……一体何時の間にこの艦に乗り込んだんだい?」

レン達の登場にリィンは呆け、セドリック皇太子やセレーネ、マキアスは驚き、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。



「うふふ、レンは一度この艦に乗った事があるからね。近くに滞空している”モルテニア”から”カレイジャス”の位置を割り出した後転移魔術で来たのよ♪」

「ええっ!?て、転移魔法でですか!?」

「―――”殲滅天使”。あらゆる”才”に愛されている人物である事は知っていたけど、まさかこれ程とはね……」

「あ、あの戦艦がカレイジャスの近くに……」

「はわわっ……!?」

「………………」

レンの説明を聞いたエマは驚き、セリーヌは目を細めてレンを見つめ、エリオットは表情を青褪めさせ、トワは慌て、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンを見つめ

「現れるタイミングがユミルの件同様絶妙だったけど……今度はハッキングあたりであたし達の会話を盗み聞きしていたのかしら?」

「イリーナ会長の端末にまでハッキングできるレン姫なら容易だと思われる為、可能性は高いでしょうね。」

「ええ……」

サラ教官とシャロンの言葉に頷いたクレア大尉は厳しい表情をした。



「―――お待ちしていた、レン皇女。傍にいる者は護衛の者だろうか?」

「うふふ、残念ながらシグルーンお姉さんは違うわよ。シグルーンお姉さんはリフィアお姉様の騎士だし。」

「―――お初にお目にかかります。リフィア皇女殿下親衛隊副長にしてカドール伯爵の妻、シグルーン・カドール中将と申します。以後お見知り置きを。」

ユーゲント三世の問いかけにレンとシグルーンはそれぞれ答え

「なっ!?リフィア殿下の親衛隊の副長にして、ちゅ、”中将”!?」

「それでリフィア殿下の親衛隊を務めている方が何故レン皇女と共にいらっしゃったのでしょうか……?」

シグルーンの身分を知ったレーグニッツ知事は驚き、プリシラ皇妃は戸惑いの表情で問いかけた。



「クスクス、それについては後で教えてあげるわ♪それよりもリィンお兄さんも少しは成長したわね♪一人で”C”に勝つなんて、驚くと共に見直したわよ♪」

「え……ど、どうして俺が甲板でクロウと戦った事を知っているんですか!?」

「……”パンダグリュエル”も既にメンフィルに制圧されたという事ですね……!」

レンの言葉にリィンが驚いてる中、クレア大尉は厳しい表情でレンを見つめた。

「ええ♪”パンダグリュエル”はレン達―――メンフィル帝国が”グロリアス”の件同様領邦軍の兵士達を皆殺しにして、制圧した後メンフィル帝国の所有艦にしたわ♪」

「何だとっ!?」

「み、”皆殺し”って……」

「そ、そんな……パンダグリュエルにいる兵士の人達まで……」

「貴族連合にとっても大ダメージだけど、エレボニア帝国にとっても大ダメージだよね~。」

笑顔で答えたレンの言葉を聞いたトヴァルは厳しい表情をし、エリオットとマキアス、セドリック皇太子は表情を青褪めさせ、ミリアムは真剣な表情でレンを見つめ

「……レン姫。何故リィンさんがパンダグリュエルに向かう所を見逃していたのですか……?幾ら”パンダグリュエル”に潜ませているメンフィル兵からの報告によってリィンさんに危害を加えられない事はわかっていたとしても、”万が一”を考えなかったのですか?」

エマは真剣な表情でレンに問いかけた。



「え?リィンお兄さんの心配?逆に聞くけど”七大罪”の一柱、”精霊王女”、遥か昔に起こったメルキアの戦争を生き抜いた猛者、そして”女神”が常に傍にいるリィンお兄さんを心配する必要ってあるのかしら??」

「それは…………」

「……なるほどね。リィンに命の危機が迫れば、リィンを大切に思っているベルフェゴール達が必ず守って、無事に救出できるって確信していた上エレボニア帝国の罪を更に増やす為に見逃したのね。」

レンの正論に反論できないエマは複雑そうな表情をし、セリーヌは目を細めて推測を口にした。



「!!レン姫!今、領邦軍の兵士達を殲滅したと仰っていましたが……まさかクロウ達も”殲滅”したのですか!?」

「あ……」

「そ、そう言えばクロウはパンダグリュエルに……」

血相を変えたリィンの言葉を聞いたセレーネとアリサは不安そうな表情をし

「フフッ、心配しなくても”C”を含めた帝国解放戦線のメンバーと”神速”はリウイ陛下の御慈悲によって見逃され、パンダグリュエルから撤退しましたわ。」

シグルーンは微笑みながら答えた。



「よ、よかった~……」

「クロウは生き延びたのか……」

シグルーンの答えを聞いたエリオットとラウラは安堵の表情をし

「……それでレン姫、そろそろメンフィル帝国のご用件―――――エレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する方法をお聞きしたいのですが。」

アルゼイド子爵は真剣な表情で先を促した。

「うふふ、その前に今まで色々と頑張ってきたリィンお兄さんに”ご褒美”をあげるわ♪二人とも入ってきていいわよ♪」

そしてレンが指を鳴らすとエリゼとエリスが部屋に入って来た!



「兄様……それに姫様も……陛下達も無事に救出されて本当によかったです……」

「……ご無事で何よりです、兄様。」

エリスは嬉しそうな表情でリィンとアルフィン皇女を見つめ、エリゼは静かな表情で会釈した。

「エリス!?」

「エリスお姉様……!それにエリゼお姉様も……!」

二人の登場にアルフィン皇女は目を見開き、セレーネは明るい表情をし

「兄様……!」

「エリス……!」

互いにかけよった二人は互いを抱きしめ合った。



「……グス……兄様……兄様……!」

「……すまない。俺自身の力で助けることができなかった……俺に力が足りなかったばかりに…………」

「いいえ……いいえ……こうしてまた会えただけでそれだけで十分ですから……それにわたし……今まで兄様に酷いことを……」

リィンの言葉に首を横に振って答えたエリスはリィンを見つめた。

「……わかってる。もう何も言わなくていい……とにかく良かった……こうしてお前を抱きしめられて。エリゼ、エリスを助けてくれて本当にありがとう……」

「―――いえ。私はエリスの姉として当然の事をしたまでです。礼を言うべき相手はエリス救出の為に動いてくれたリフィア殿下を含めたメンフィル帝国の多くの人々です。」

リィンに視線を向けられたエリゼは静かな表情で答えた。一方その様子をアリサ達は冷や汗をかいて見守っていた。



「ハッハッハッ!早速見せつけられちゃったねぇ♪」

「グス……まったくもう……」

「シスコン極まれりだね。」

「ふふ……微笑ましいわね。」

「えへへ……でもよかった。」

「ああ……」

「フフッ、わたくしはちょっと羨ましいですわ……」

「はは……本当に良かったな。」

「はい……本当に……グス……」

オリヴァルト皇子達と共に微笑ましそうに見守っていたアルフィン皇女はエリスに近づいた。



「姫様……姫様もご無事で何よりです。」

「……っ!」

エリスに微笑まれたアルフィン皇女は辛そうな表情でエリスを抱きしめた。

「ごめんなさい!わたくしがユミルに滞在しなければ、ユミルの人々やおじさま達が傷つけられ、貴女が囚われる事もなかったのに……!」

「姫様…………―――お気遣いありがとうございます。ですが私や父様達はユミルの件は決して姫様の責任ではないと思っている……―――それだけは偽り無き私達の想いです。」

「エリス……!」

自分を慰めるエリスの優しさに心を打たれたアルフィン皇女は涙を流してエリスを抱きしめ続けた。



「うふふ、感動の再会も終わった事だし、そろそろ”本題”に入ってもいいかしら、ユーゲント・ライゼ・アルノール皇帝?」

アルフィン皇女が落ち着いた後席に戻るとレンは意味ありげな表情でユーゲント三世を見つめ

「……うむ。だがその前に…………――――此の度は誠に申し訳なかった。私達エレボニア帝国の内戦に、エレボニア帝国とは無関係である貴女達メンフィル帝国を巻き込んでしまった。謝罪して済む問題でない事は重々承知しているが、謝罪させて頂きたい。勿論メンフィルが求める賠償や要求も全て呑む所存だ。」

「本当に申し訳ございませんでした……!」

「申し訳ございませんでした……!わたくしがユミルに滞在しなければ、あのような出来事は起こらなかったというのに……!」

「我が国の内戦に貴国まで巻き込んでしまい、本当に申し訳ございません、レン姫……!」

「メンフィルとエレボニアの国家間の関係の修復の為にプリネ姫達の留学を依頼しておきながら、このような結果になってしまい、本当に申し訳ない……!」

「……陛下達の責任ではございません。全ては父―――いえ、”アルバレア公爵家”の責任です!”アルバレア公爵家”はどうなっても構いません!当然父達や俺も処刑して構いません!その代わりせめてエレボニア帝国や皇族の方達には寛大な処分をお願いします……!」

「レン姫、何卒エレボニアに御慈悲をお願いします……!」

エレボニア皇族達に加えてユーシス、レーグニッツ知事もそれぞれ頭を下げてレンに嘆願した。



「陛下…………」

「姫様…………」

「ユーシス…………」

「父さん……」

その様子を見ていたアルゼイド子爵は複雑そうな表情をし、エリスとリィン、マキアスは辛そうな表情をした。

「今更謝った所で正直”意味がない”から、別にレンに謝らなくてもいいわよ。」

「い、”意味がない”って……!」

「陛下達の思いを無下にするのは幾ら何でも陛下達に失礼ではないでしょうか……!?」

呆れた表情をしたレンの非情とも思える指摘を聞いたアリサとラウラは厳しい表情でレンを睨んだ。



「うふふ、”これ”を見てもまだそんな事が言えるのかしら?エリゼお姉さん、昨日のリフィアお姉様の演説の様子を録ったデータを見せてあげて。」

「―――かしこまりました。」

「私も手伝うわ、エリゼ。」

そして異空間から映像を見せる導力機等を取りだしたレンの指示によってエリゼとシグルーンはそれぞれ用意をした後、帝都ミルスで民達を前に演説をするリフィアの映像をリィン達に見せた。



「こ、これは……!」

「み、みんな、滅茶苦茶怒っているよ……」

「――――もはや民達もエレボニア帝国を滅ぼすべき”敵”と見てますわね……」

「はい………まさかこれ程だったとは……………」

「そ、そんな……」

「これがメンフィルの”怒り”か…………」

「話には聞いていたが、ここまで悪化していたのかよ!?」

「恐らく先日の襲撃でついに怒りが爆発したのでしょうね……」

映像を見ていたジョルジュは目を見開き、エリオットは不安そうな表情をし、シャロンの言葉にクレア大尉は表情を青褪めさせた状態で頷き、トワは辛そうな表情をし、ガイウスは重々しい様子を纏い、トヴァルとサラ教官は厳しい表情で映像を見つめていた。



「自分達に危害を加えられたわけでもないのに、ここまで怒るなんて……民達の仲間意識が強い証拠ですわね。」

「……そしてそれがエレボニアにとって仇になったみたいだね。」

辛そうな表情をしているセレーネの言葉に続くようにフィーは真剣な表情で映像を見つめ

「…………………………」

ユーゲント三世を始めとしたエレボニア皇族達やアルゼイド子爵、レーグニッツ知事はそれぞれ重々しい様子を纏って映像に集中し、アルフィン皇女は辛そうな表情で身体を震わせていた。



「う、嘘……!?あの人って……!」

「ルーファスさんにゼルギウス将軍閣下!?」

「ま、まさか……!」

「―――”公開処刑”か!?」

映像に映る人物達を見たアリサは目を見開き、リィンは驚き、ある事に察したマキアスは表情を青褪めさせ、ラウラが真剣な表情で声を上げたその時、ゼルギウスは大剣を振り上げた。

「兄上――――――ッ!!」

その瞬間ユーシスが声を上げたその時、ゼルギウスが大剣をルーファスの首目掛けて振り下ろす所でレンが映像を消した。



「うふふ、昨日の時点でリグレ侯爵からルーファス・アルバレアは”既に処刑されていた”事を知らされていたから、別に驚く事はないでしょう?」

「そ、そんな……ルーファスさんが…………」

「惜しい者を亡くしてしまったな…………」

「ルーファスさん……」

「……女神(エイドス)よ、どうか彼に安らかな眠りを…………」

「……すまぬ、ルーファス……」

アルフィン皇女は表情を青褪めさせ、オリヴァルト皇子とセドリック皇太子は重々しい様子を纏い、アルゼイド子爵はその場で祈りを捧げ、ユーゲント三世は黙祷した。



「………………」

エリスは悲しそうな表情で黙り込み

「兄………上…………う…………く……っ…………」

「ユーシス…………ッ!―――レン姫!どうしてルーファスさんやバリアハートとオルディスにいる貴族連合に加担した貴族の当主の方々を処刑したんですか!?」

身体を震わせながら涙を流して声を押し殺しているユーシスを見て辛そうな表情をしたリィンはレンを睨んだ。



「どうしても何もルーファス・アルバレアの処刑はアルバレア公爵達に対する”処分”同様”始めから決まっていた事”よ?それに内戦を引き起こしてエレボニア帝国全土を戦乱の地へと変え、挙句の果てには関係のないメンフィルまで巻き込んで外交問題に発展させた貴族連合に加担したんだから、エレボニアでも”極刑”の判決が出て当然でしょう?エレボニアの手間を省いてあげたのに、どうして怒るのかしら♪」

「だからと言って、我が国に何の一言もなく貴族の当主の方々を処刑するのは余りにも非道ではないでしょうか……!?それに我が国ではそんな簡単に”極刑”の判決は出ません!」

レンの話を聞いたレーグニッツ知事は反論をしたが

「あら、まさか”鉄血宰相”の盟友であり、過去の経緯から貴族を憎んでいると思われるレーグニッツ知事からそんな言葉が聞けるとはね。ちょっと驚いたわ。」

「え……レーグニッツ知事が貴族を……?」

意外そうな表情をしているレンの答えを聞いたセドリック皇太子は呆け

「うふふ、どうやらその様子だと初耳だったみたいね。―――――レーグニッツ知事はね。かつて可愛がっていた姪が自分の部下である貴族の子息と恋愛関係になって婚約までしたんだけど、”平民”だからっていう理由で婚約した相手の貴族の家族やその周囲は猛反対してね。その結果レーグニッツ知事の姪は嫌がらせの手紙を山ほど受け取った上、最後は婚約した貴族の子息に裏切られて、川に身を投げたのよ?」

「レン姫!他人の過去を勝手に口にするなんて、本人達に対して余りにも失礼だと思われます!」

「そ、そんな…………」

「レーグニッツ知事閣下にそのような過去があったなんて……」

レンが説明をするとリィンは声を上げて指摘し、セドリック皇太子はアルフィン皇女と共に悲痛そうな表情をした。



「……………今の話は(まこと)か?レーグニッツ。」

「……はい。ですが陛下。何も私は全ての貴族を憎んでいる訳ではありません。それに自殺したと思っていた姪は奇蹟的に生きており、メンフィル皇家の分家の当主の方に見初められ、その方の正妻として今でも幸せに生きています。」

ユーゲント三世に問いかけられたレーグニッツ知事は静かな表情で答え

「え……それじゃあ知事閣下はメンフィル皇家の分家の方達と親類関係にあるのですか……!?」

プリシラ皇妃は信じられない表情でレーグニッツ知事を見つめた。

「レーグニッツ知事の姪――――フィオーラ・レーグニッツがメンフィル皇家の分家の一つの当主の正妻である事は否定しないけど、それがどうしたの?”今更”そんな事が判明した所で状況は変わらないわよ。それとも最悪姪の家族関係に亀裂が入らせる可能性があるとわかっていて、可愛い姪を利用してでもメンフィルとエレボニアの外交問題を解決するつもりなのかしら?」

「さすがにそれは言い過ぎかと思われます、レン姫……!」

不敵な笑みを浮かべてレーグニッツ知事に問いかけるレンをラウラは厳しい表情で見つめ

「そのような事はしませんっ!私は心からあの娘の幸せを願っているのですから!」

「父さん……」

真剣な表情で反論するレーグニッツ知事をマキアスは驚きの表情で見つめていた。



「うふふ、話を戻すわね?”戦争回避条約”の中にもアルバレア公爵夫妻、カイエン公爵夫妻並びにそれぞれの家の長男、そして先日リフィアお姉様が処刑したアルティナ・オライオンと”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダをメンフィルに引き渡す事があるわ。」

「な―――結社の”蛇の使徒”までメンフィルに引き渡すだと!?」

「え…………ね、姉さんまで!?ま、まさかエリスさんの誘拐の件ですか………!?」

「…………ヴィータもメンフィルのターゲットに入っているのね……」

レンの答えを聞いたトヴァルは驚き、エマは表情を青褪めさせ、セリーヌは複雑そうな表情で呟いた。

「”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダに関しましてはレオンハルト少佐の時同様メンフィルに忠誠を誓うのならば命は助けて、ある程度の自由は許す所存ですよ?彼女に関しましては魔術師としての腕前はそれなりにある上、歌姫でもあったのですから、色々な方法でメンフィルの”利”を生み出す事もできるでしょうし。」

「……………それは…………」

「あのヴィータが負けた相手に忠誠を誓うなんて、どう考えてもありえないわね。」

シグルーンの説明を聞いたエマは複雑そうな表情をし、セリーヌは呆れた表情で呟いた。



「そうそう、”白兎(ホワイトラビット)”の貴女と”氷の乙女(アイスメイデン)”のお姉さん、後はレーグニッツ知事もルーファス・アルバレアの死を悲しんだ方がいいと思うわよ?」

「……元々私は相手が”貴族派”であろうと彼の死を悲しんでいますが、何故彼女達まで………」

「え…………それは一体どういう意味ですか!?」

「!まさか……ルーファスお兄さんも”そう”だったの?」

レンの指摘が一瞬わからなかったレーグニッツ知事は戸惑い、クレア大尉は呆けた後血相を変え、ある事に気付いたミリアムは真剣な表情で尋ねた。



「ちょ、ちょっと待ってください!?ま、まさかとは思いますがルーファスさんは……!」

「”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の一人だって言うの!?」

ある事を察したマキアスとサラ教官は信じられない表情で声を上げ

「大正解♪――――”鉄血宰相”から与えられた二つ名は”翡翠の城将(ルーク・オブ・ジェイド)”。”紫電(エクレール)”のお姉さんの推測通り”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の一人……――それも”筆頭”だったのよ♪」

レンは笑顔で驚愕の事実を答えた! 
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