英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第56話
大魔術師ブレアードとブレアードが召喚した魔物や悪魔達との戦い。戦いは乱戦になり、それぞれお互いをカバーしながら戦っていた。
~ベルゼビュート宮殿・最奥~
(大いなる戦意の祝福!!………)
「風よ、癒しの力を!再生の風!!」
「アクアミラージュ………!!」
パズモとテトリ、マーリオンは自分の周りで戦っている仲間達の能力を上げ、再び魔術の詠唱とオーブメントの駆動を始めた!しかし隙が出来たパズモに気づいた敵達はパズモに襲い掛かった!
「たぁっ!電撃剣!!」
(させん!空牙!!)
「クー!!」
「ハアッ!!」
「行くよ~!超!ねこ、パンチ!!」
しかしニル、サエラブ、クー、リ・クアルー、リリエムはそれぞれ技を放ってパズモ達を襲う敵達を薙ぎ払い
(行くわよ!贖罪の光霞!!………まだよ!ロストメビウス!!)
「のびちゃえ!ベーセ=ファセト!!えい!ジオカタストロフ!!」
「水よ………!デネカの津波!!…………コキュートス………!!」
詠唱をや駆動を終えたパズモとテトリはすざましい威力を持つ魔術やアーツを放ち、倒してもその背後から現れ、次々と襲い掛かって来る敵達を薙ぎ払った!
「えへへ~。みんなが協力してくれるお蔭でこんなにいても、ボク達全然苦労しないね~♪……えいっ!!」
リリエムは微笑んだ後魔術―――淫魔の魅惑で敵達を混乱させ
「フッ。これほどの異種族達を集める者等、私も初見だ。………特に”炎狐”。確かお前達の種族は誇り高く、お前達の究極の存在、”仙狐”以外の何者にも決して従順しないと聞いた事があったのだがな。………メルカーナの轟炎!!」
リ・クアルーは不敵な笑みを浮かべた後、サエラブに一瞬視線をやり、そして魔術を放って混乱している敵達にダメージを与え
「(フン、それはこちらの台詞だ。まさか”古神”を祖とする龍人が”古神”を殺した”神殺し”に従うとはな。それと我はエステルに”従順”してるのではなく、”協力”だ!…………ウオオオオオオオオオオオオオッ!!)
一方サエラブは鼻を鳴らして答えた後クラフト―――拡散咆哮を放って、自分達を囲んで襲い掛かって来た敵達にダメージを与えると共に怯ませ
(もう…………どっちもどっちよ。轟雷!!)
「まあ、それを言ったらニルや人間の子を孕んだエリザスレインも同類ね♪贖罪の光霞!!」
2人の会話を聞いていたパズモは呆れ、ニルは口元に笑みを浮かべて呟いた後魔術を放って敵達を薙ぎ払い
「あ、あはは…………絶対、エリザスレインさんの前ではそれ、言わない方がいいと思いますよ?よいしょっ!制圧射撃!!」
「クー?…………ク――――ッ!!」
「あの………そういう会話は後で……今は迎撃を…………溺水………!!」
テトリは冷や汗をかいて苦笑した後クラフトを、クーは訳がわからない様子で鳴いた後ブレス―――ハイアクアブレスで、マーリオンは遠慮気味に話しかけた後魔術で敵達にダメージを与えたり、吹っ飛ばしたりした!
「フッ。悠久の時を生き、究極の存在を目指す誇り高き獣の力………今回を機に後に伝える知識とするいい機会。………お前の力、とくと見せてもらうぞ、”炎狐”。」
(フン。こちらこそ龍人を知り、仙狐様に伝えるいい機会。貴様こそ手を抜くなよ?龍人!)
口元に笑みを浮かべたリ・クアルーの言葉を聞いたサエラブは鼻を鳴らした後、不敵な笑みを浮かべた後、パズモ達と共に襲いかかる敵達を滅して行った!
パズモ達が協力し合って戦っている一方、ティオ、ラグタス、セオビット、シルフィエッタも助け合いながら戦っていた。
「………お願いします。戦士の付術!!」
「ルリエンよ!かの者に猛き力を!勇士の付術!!」
「フッ!ハッ!ぬうん!!」
「雑魚はさっさと消えなさい!!」
ティオとシルフィエッタの強化魔術をそれぞれ受けたラグタスとセオビットは縦横無尽に飛び回って敵達を強襲して次々と滅して行き
「凍って下さい。………凍結!!」
ティオは魔術で一部の敵達を凍らせ
「大地の刃よ………我が呼びかけに応え、今こそ我が仇名す者達に鉄槌を!岩槍召喚!!」
シルフィエッタは広範囲の敵達の足元からそれぞれ巨大な岩の槍を召喚する魔術―――岩槍召喚で凍った敵達を串刺しにして止めを刺した!味方がやられても敵達は気にせず、ティオやシルフィエッタに襲い掛かった!
「………後衛だけが私の仕事と思わないで下さい。」
ティオは自分の武器に何かの操作をした。すると杖だった武器の一部になんと導力のエネルギーの刃が出現し、長剣になり
「ハアッ!!」
ティオは長剣と化した魔導杖を振るって、襲い掛かって来る敵達にダメージを与えると共に怯ませ
「滅!!」
魔導杖の先端にエネルギー状の刃を展開し、敵を薙ぎ払うティオのクラフト―――ビームザンバーを受け、怯んでいる敵達にラグタスはクラフト―――ラグタスコレダーを放って、消滅させ
「鬱陶しい!!」
セオビットはシルフィエッタに襲い掛かろうとしてきた敵達にクラフト―――回転斬りを放って、薙ぎ払った!!
「母様、大丈夫?」
「フフ………心配してくれてありがとう。それにしても貴女がこんなに優しい娘だったなんて………もっと早く貴女と和解したかったわ。」
「うっ………今でも悪いとは思っているわよ!!」
シルフィエッタの言葉を聞いたセオビットは唸った後、顔を赤らめて叫んだ。
「……………………」
その様子をティオは複雑そうな表情で見つめていた。
「………複雑か?離れて暮らしている両親の事を考えると。」
ティオの様子に気付いたラグタスは静かに尋ねた。
「………ええ。………でも今の私には貴方がいます、ラグタス。」
「む?」
「………おかしな話ですけど………貴方の事は………もう一人の父親のように思っています。貴方はいつも見守ってくれ、時折私の悩みも聞いてくれます。………貴方がいるお蔭で、私は孤独じゃないって、感じています。」
「フッ………そうか……………」
ティオの話を聞いたラグタスは静かな笑みを浮かべた。そしてまた敵達はティオ達を襲ってきた!
「オオオオオオオオオオオオオ―――――――――――ッ!!」
しかしラグタスが放った咆哮――――恐怖の咆哮によって敵達は突如恐怖が襲ってきて、その場で固まった!
「フフッ!斬り刻んであげる!!」
それを見たセオビットは次々と敵達を武器で斬って、滅して行った!
「セイバーモード、起動します…………」
一方ティオは持っている武器を刃が導力のエネルギーとなっている大型の長剣に変型させ
「…………オーバルドライバー、出力最大…………ハァァァァァ………!!」
刃の部分に膨大な導力のエネルギーを溜めながら敵達に走って向かい
「エーテル………ザンバー!!」
溜め終わった導力のエネルギーの刃を敵達の目の前で振るった!ティオが放った魔導杖を変形させ強力無比のレーザーの刃で薙ぎ払う放つSクラフト―――エーテルザンバーによって敵達は真っ二つになって消滅した!
「精霊達よ………今こそ私に力を………!!」
一方シルフィエッタは全身にすざましい魔力を纏い
「集え!地水火風!!」
片手を出した!すると炎、風の刃、岩の槍がシルフィエッタの背後から現れ、次々と敵達を襲い、さらに水柱が敵達の足元から発生して襲い
「今こそ我が剣となれ!」
そしてシルフィエッタが祈るような動作をした後、両手を掲げると4つの魔法陣でできた巨大な魔法陣ができ
「スプリームエレメンツ!!」
4つの魔法陣からそれぞれ、炎、水、風、地のエネルギーが敵達を襲って滅した!
「ふふっ、さすがエルフの王族の母様ね。………地水火風を自由に操る魔術なんて、私には無理よ。」
「そんな事はないわ。貴女にも私の………エルフの血が流れているのだから、いつかきっと精霊魔術を使えるわ。」
「………私が?」
シルフィエッタの言葉を聞いたセオビットは驚いた表情でシルフィエッタを見つめた。
「ええ………この先どうなるかわからないけど………もし、貴女と一緒に生活できるのなら、いつか一緒に聞きましょうね?森の声を………精霊達の声を………」
「母様………………」
「ドライブ開始。…………仲良くするのはいいんですが、時と場所を考えて下さい。二人が戦いの手を止めている影響で、ラグタス一人で頑張っているんですから。……………」
シルフィエッタとセオビットが会話をしていたその時、ティオがオーブメントの駆動を始めながら言い、さらに魔術の詠唱を開始した。ティオの言葉に驚いた2人がティオが見つめている視線を見ると、そこにはラグタスがティオ達に敵達が来ないように一人傷つきながら孤軍奮闘していた。
「フン。あの程度の雑魚共を一人で抑えられないなんて本当に”能天使”かしら?あれほどの図体をしておきながら情けないわね。」
「もう、セオビット。そんな事を言っては駄目よ。………癒しの息吹!!」
セオビットの言葉を聞いたシルフィエッタはセオビットに注意をした後、治癒魔術をラグタスに放って、ラグタスの傷を回復し
「ふふっ、母様がそう言うならもう言わないわ。じゃ、私も手伝ってくるわ!援護は任せるわよ!」
セオビットは小悪魔な笑みを浮かべた後、ラグタスに加勢しに行って、ラグタスと共に敵を滅して行き
「コキュートス!!………眠りの霧!!」
ティオはアーツで大勢の敵達を攻撃した後、魔術を放って敵達の一部を眠らせ
「フン!!」
「ふふっ………戦場で眠るなんていい度胸ね!!」
その隙を狙ってラグタスとセオビットが攻撃して敵達を次々と滅した!そしてティオ達は助け合いながら戦い続けた。乱戦の中、協力し合う者達、助けあう者達と複数の人数で組んでいる者達に反して、誰の助けも借りず、一人好き放題に暴れている者達がいた。その者達とは―――
「ハハハハハッ!!そらっ、そらっ、そらっ!!」
一人は”地の魔神”ハイシェラが高笑いをしながら次々と魔力の弾を怒涛に放って恐ろしい勢いで敵達を滅し
「ハハハハハハ!キりきざむ!!」
そしてもう一人―――”輪魔神”ラテンニールも高笑いをしながら自分の武器―――”魔剣インフィニー”でクラフト―――薙ぎ払いで自分に近づく敵達を真っ二つにした後、さらにクラフト―――白露の鎌撃を放って、自分より距離のある敵達を一瞬で滅した!
「雑魚は所詮雑魚だの!枢孔!紅燐剣!!」
ハイシェラは剣技―――枢孔紅燐剣ですざましい勢いで敵達の数を減らし
「消し飛べぇっ!ルン=アウエラ!!」
続いて魔術を放って、さらに敵達の数を減らした!
「ハハハッ!この感覚、久しぶりだ!久方ぶりに姿を現せたのだ。もっとだ…………もっと我を楽しませろ!ベーセ=ファセト!!」
そしてハイシェラは不敵に笑った後魔術を放って、またもや敵達を消滅させ
「フン!!」
剣を振るってすざましい衝撃波を発生させて敵達を吹っ飛ばし
「ククク………どれ。異世界の剣技とやらを試してみるか。まずは疾風!!」
その後エステルの剣技―――疾風を放って、敵達を一撃で滅し
「次に雷光撃!!絶影!!朧!!」
そしてヨシュアのクラフトを次々と放って自分の周りの敵達を一掃し
「止めは八葉滅殺!!ハァァァァァ……!!」
最後にエステルとアネラスの剣技―――八葉滅殺をすざましい勢いで敵に振るい、あまりにもすざましい勢いの為衝撃波も発生してそれらは周りの敵達も巻き込んだ!
「フン!!」
すざましい連撃を放ち終わったハイシェラはアネラスのクラフト―――落葉を放って、敵を打ち上げた!また、ハイシェラの蹴り上げによって衝撃波も発生し、それらも敵を襲って周りの敵達を打ち上げ
「終わりだの!!」
落ちてきた敵達の目の前にハイシェラは剣を地面に叩き付け、闘気による大爆発を起こし、敵達を消滅させた!
「ククク………拠点にいる者達―――特にリシャールとジン、そしてツーヤと言ったか………奴らの技も興味深い…………必ず我が技に組み込んでやるだの!」
ハイシェラは不敵な笑みを浮かべた後この場にはいない者達の事を思い浮かべて叫んだ!ちなみにハイシェラが叫んだ瞬間、庭園にいたジン、リシャール、ツーヤは突如すざましい寒気が襲ってきて大量の冷や汗をかいた後、それぞれ周囲を見回した後首を傾げていた。
「テヤーッ!!」
一方ラテンニールは自分に向かって来た敵を一刀両断し
「バカメ!!」
自分の背後から襲ってきた敵達には自分の身体にある触手で攻撃するクラフト――――飽和触手を放って敵達の身体を貫いて滅し
「蹂躙セヨッ!!」
そして魔術――――大隕石召喚を放って、戦場にいくつものクレーターを作ると同時に大勢の敵達を滅した!
「チからがァ!みなぎル!!」
魔術を放ち終わったラテンニールは大剣にすざましい闘気と魔力を溜めこんだ後
「滅せヨ!!」
全てを吹き飛ばすかのような圧倒的な衝撃波を放った!すざましい闘気を武器に溜めた後、解放するラテンニールのSクラフト――――イディオの斬魔剣を受けた敵達は真っ二つにされながら吹っ飛ばされ消滅した!2人の攻撃によってとてつもない勢いで減った敵達だったがそれでも次々と新手が召喚された!
「よいぞ!もっと、我を楽しませてくれ!!」
「タイクツさせるなヨ!!」
それを見た2人はそれぞれ不敵な笑みを浮かべた後、また一人で戦い、敵達に圧倒的な強さを見せていた!2人の周囲はもはや暴風のようになっており、2人に近づいた敵達は一瞬で消滅するか吹っ飛ばされた!一方残りのメンバーはブレアードと戦っていた!
「「「さらなる時の加護を!クロックアップ改!!」」」
エステルとヨシュア、リースはアーツを使って自分達の能力を上げ
「一気に決める!!」
アドルはクラフト――――ダブルブーストを使って大幅に自分自身の能力を上げ
「エクリア!」
「承りました!………戦女神の付術!!」
セリカの呼びかけに頷いたエクリアは魔術でセリカのさまざまな能力を大幅に上げ
「行くぞ。セイント!!」
リウイはアーツで自分自身の能力を高めた!
「愚か者共が!!」
一方ブレアードは両肩の竜達にブレス―――ポイズンブレスを放させ
「深淵たる闇に呑まれろ!ヴォア・ラクテ!!」
さらに魔術を放った!
「グオオオオオオオ―――――ッ!!」
しかしブレスにはカファルーが”獄熱ブレス”を吐いて相殺し
「甘い!エクステンケニヒ!!」
魔術にはリウイが相反する属性を持つ魔法剣を放って相殺し
「雷光!地烈斬!!」
セリカが魔法剣技を敵に放った!
「下らんわ!!」
しかしブレアードは自分に攻撃が来る瞬間簡易結界を展開して防御した!
「せいっ、せいっ……………とりゃぁぁぁっ!!」
「双連撃!!」
「そこです!!」
「ハァァァァァ…………!ビートダウン!!」
「おのれ!?屑共が!!」
しかしそこにエステル、ヨシュア、リース、アドルが囲むように4方向から攻撃し、それらが全て命中した敵はダメージを受け
「ハアッ!雷光!滅鋼斬!!」
「ガアッ!?」
さらにセリカが今度は魔法剣技を簡易結界に叩き付けて、簡易結界を破壊すると同時に敵を攻撃し
「大地の力よ!メーテアルザ!!」
「グオオオオオオッ!!」
「滅せよ!レイ=ルーン!!」
「グッ!?屑共が―――――ッ!!」
そしてリウイは魔法剣技で、カファルーはクラフト―――爆炎スマッシュを、エクリアは魔術を放って追撃し、それを受けた敵は吠えた!
「調子に乗るなぁっ!!」
そして敵は両肩にある竜達にブレスをエステル、ヨシュア、リース、アドルに放った!
「「「「!!」」」」
攻撃に気付いた4人はすぐに回避し
「フェミリンス――――!!」
「!させない!!」
さらに敵はすざましい衝撃波をエクリアに放ち、それに気付いたエクリアは簡易結界を展開して防御し
「屑共が!!」
そして最後に敵はセリカ達に無数の魔力弾を放った!
「枢孔!紅燐剣!!」
「ギャアッ!?」
しかしセリカが放った剣技によって全て打ち消されると同時に敵は攻撃を受け
「セアッ!!」
「グオオオオオオ―――ッ!!」
「ガアッ!?」
リウイとカファルーがそれぞれクラフトを放って追撃し
「出でよ、聖なる裁きの槍!聖槍!!」
「せいっ!シャドウスピア!!」
「浄化の焔よ!光焔!!」
「ソニックウェイヴ!!」
「ガッ!?鬱陶しい………!」
さらにエステル、ヨシュア、リース、アドルが遠距離攻撃を一斉に放ち、それを受けた敵はエステル達を睨んだが
「魔力、放出!ルン=アウエラ!!」
「ガアア――――――ッ!?グッ…………この大魔術師ブレアードを舐めるなぁっ!!」
そしてエクリアのすざましい威力を持つ魔術を受けた敵は叫んだ後、転位して詠唱を開始した!
「………………」
それを見たセリカは剣を構え
「我が力…………思い知れ!オォォォォォ…………!!」
リウイは武器にすざましい闘気と魔力を込め
「戦場を翔る金色の翼よ………………」
リースは聖書を出して祈り始めた!
「究極なる闇に呑まれるがいい!アルマティルワン!!」
そしてブレアードは究極暗黒魔術でありSクラフト―――アルマティルワンを放った!敵が放った魔術によって発生したすざましい闇がエステル達を襲ったその時!
「ヘヴンストライク!!」
リースのSクラフトによる戦乙女が放った光が闇を切り裂き
「枢孔!紅燐剣!!」
「魔血の目覚め!!」
セリカの剣技とリウイの奥義が闇を全て消滅させた!そして2人が技を放ったその時、エクリアも詠唱を終わらせ、大魔術を放った!
「汝…………美の祝福たまわらば………我、その手法、紫苑の鎖に繋ぎとめん!」
「馬鹿なっ!?ぐ………オオオオオオオオオ―――――ッ!!」
エクリアが放った大魔術により敵の身体は凍結し、それに気付いた敵は驚いた後、必死に凍結を溶かそうとしたその時!
「アブソリュートゼロ!!」
「ガアッ!?」
エクリアの大魔術―――アブソリュートゼロの最後の一撃である巨大な氷柱が肩に刺さり、呻いた!
「これで………決めさせてもらう!はぁぁぁぁ!せやっ!秘技・幻影奇襲(ファントムレイド)!!」
「グオオオオオオオオオオ―――――ッ!!」
「ガアアアアアア――――ッ!?」
それを見たヨシュアとカファルーはそれぞれSクラフトを放って敵に大ダメージを与えた!
「アドルさん!」
「ああ、行こう!」
一方エステルはアドルに呼びかけ、アドルと共に敵に向かい
「「ハァァァァァァァ…………!!」」
「グアアアアアア―――――ッ!?」
同時にすざましい連打、連撃を放った後、エステルはSクラフト―――鳳凰烈波の動作で、アドルはSクラフト―――アークストライクの動作で同時に飛び上がった!すると2人の姿はなんと巨大な鷹になった!そして巨大な鷹は敵目がけて突進し、敵を駆け抜けた後小さな爆発を何度も起こしながらすざましい大爆発を起こした!
「「奥義!ホーク・エクスプロージョン!!」」
「ギャアアアアアアアアアア――――!?」
「よし!」
「決まったな!」
若き真の英雄達が協力して放つ巨鷹の強襲技――――エステルとアドルの協力技―――ホーク・エクスプロージョンを受けた敵は辺りを響き渡らせる悲鳴を上げた!そして技を放ち終わった2人は互いを背中合わせにし、エステルは棒を回した後再び構え、アドルは剣を縦に構えた!
「しつこい奴だ。さっさと殺すぞ、リウイ。」
「フン。………まあ、いいだろう。………足手纏いにはなるなよ?」
「………それはこちらの台詞だ。」
その様子を見ていたセリカに呼びかけられたリウイは鼻を鳴らした後、レイピアを構え、そしてセリカも剣を構えた後2人は一瞬で敵を挟み撃ちにし
「ハァァァァァァ…………!!」
「オォォォォォォォ…………!!」
「アアアアアアアアアアアア――――――ッ!?」
2人は目にも止まらぬ速さのすざましい剣撃の嵐を敵に放ち、そして
「これで………」
「終わりだっ!!」
剣撃の嵐を放ち終わった2人はお互いの武器にすざましい神気や闘気、魔力を込め、同時に敵を駆け抜けて十字に斬った!すると敵の中心で大爆発が起きた!その技は剛と柔の剣撃の嵐にして究極の協力剣技!その技の名は…………!
「「神魔の剣嶺!!」」
「ガアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――ッ!?こ、こんな所で我は倒れん!このブレアードを舐めるなぁっ!!」
リウイとセリカの協力剣技――――神魔の剣嶺を受けた敵は満身創痍の状態で地面に膝をついた後、なんとエステル達全員の足元に魔法陣を発生させ、全員転移させた!
「ハア………ハア………我は必ず”神殺し”の力を………そしてフェミリンスを手に入れる………!」
エステル達を転移させたブレアードもどこかに転移した。
~ベルゼビュート宮殿・右翼・入口~
「チッ、止めを刺し損ねたか…………それにしても入口まで戻すとは下らん真似を………」
転移したリウイは周囲の様子を見て、舌打ちをした。するとその時、シルフィエッタも転移して来た!
「あ………あれ?先程までと景色が………」
「………お前もこちらに転移して来たか。」
周囲の景色を見て戸惑っているシルフィエッタにリウイは静かに言った。
「!!あ………リウイ陛下………はい。一体何があったのでしょうか?」
「………ブレアードが俺達全員を魔術で転移させた。………お前だけがここに転移された事を考えると、奴によって恐らく全員さまざまな場所に転移させられたな。」
「そんな!だとしたらセオビット達が危険では………!」
「………心配いらん。共にいた者達の強さなら、自分の身ぐらいは守れるだろう。………それよりはぐれた者達を探して、合流するぞ。………後方からの援護は頼むぞ。」
「あ………はい。わかりました。」
リウイの言葉にシルフィエッタは静かに頷いた。
そしてリウイとシルフィエッタははぐれた仲間達と合流する為に先を進み始めた…………
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