並木道
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
3部分:第三章
第三章
7.高嶺の花はいらない
何も知らないお姫様 ただ純粋なお姫様
そんなお姫様を見ているだけじゃ物足りない
高嶺の花なんて御免だから
後のことは考えずにアタックするだけ
当たって砕けろで突き進む
振られても振られても立ち上がる
最後は絶対に彼女を僕のものにする
それができるなら死んでも構わない
薔薇も百合も彼女に捧げて
彼女の心を手に入れる その全てを
誰よりも綺麗なお嬢様 誰よりも可愛いお嬢様
つんと澄ましたその顔は見ているだけじゃ嫌だ
高嶺の花はいらないから
何があっても果敢に攻めるだけさ
突撃が僕の真髄だから
冷たくされても突き放されてもいい
ハッピーエンドは手に入れるもの
それに全てを捧げたいと決めたから
気持ちも愛情も彼女のもの
彼女にすると決めたから それでいいのさ
それができるなら死んでも構わない
薔薇も百合も彼女に捧げて
彼女の心を手に入れる その全てを
8.久し振りに会った女の子
前よりもずっと綺麗になっていたね
それまでは可愛かったって言うのかな
今は綺麗になった そう言えるよ
綺麗になった君は いるだけで華になる
そんな綺麗な君に気付いて
僕は何と言えばいいかわからなかった
はにかんでいる僕に君は微笑んでくれて
そっと手を握ってくれた
心まで綺麗になっていた君を見て
僕は余計にはにかんでしまったけれど
その手を握り返して温かさを確かめたよ
可愛らしい女の子だった君が
今では綺麗な人になっていたね
久し振りだったから わからなかったけれど
気付いた時はもう 言葉にも出せなかった
困っている僕を助けて
一緒に笑ってくれたのは今も同じだった
けれど昔よりも優しくなった君のその心は
僕を包んでくれる
そんな君の側にずっといたいって
思ってしまう僕はやっぱり図々しいかな
それでも君の温もりを離したくなくなった
心まで綺麗になっていた君を見て
僕は余計にはにかんでしまったけれど
その手を握り返して温かさを確かめたよ
9.あの日の喧嘩
あの日の喧嘩は遠い昔
けれど覚えている 昔のことでも
君の涙も僕の声も 雨の中で喧嘩したね
理由は詰まらないことだったけれど
今でも忘れられない 激しい喧嘩だった
そんな喧嘩をまだ覚えているから
今の君の笑顔が嘘みたいだよ
あの日の涙は幻じゃないけれど
遠い昔の思い出
その思い出も心のアルバムにとじて
新しい思い出を君と作りたい
あの日の喧嘩は何時だったか
忘れそうでいてそれでも 忘れはしない
冷たい雨の中での 激しい喧嘩だったから
そのまま終わりそうな僕達は
仲直りを果たして 元に収まったけれど
今思うとあのことがどうも恥ずかしい
君と話してしてそれを思い出すと
どうしても苦笑いになってしまうね
思い出になったけど
どうにも照れ臭くて恥ずかしい思い出
それでも君との大切な思い出
遠い昔の思い出
その思い出も心のアルバムにとじて
新しい思い出を君と作りたい
ページ上へ戻る