英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)
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第45話(6章終了)
~冥き途・終点~
「みんな、行くわよ!!」
「光よ!我等を守りたまえ!防護の光陣!!」
「フェミリンスの力よ!英雄領域の付術!!」
「貴方達に祝福を!聖賢領域の付術!!」
戦闘が開始されるとエステル、リフィア、エクリア、サティアはクラフトや魔術を放って味方全体の能力を上げ
「風よ!私達に癒しの力を………!再生の風!!」
テトリは魔術を使って自分達に自己治癒能力を付与し
「フンッ!!
ディアーネは気合いを入れ直して、自らの攻撃、身体能力を大幅に上げた!
「………オオオォゥアアア……………!」
一方ザハーニウはエヴリーヌに魔術――――絶対氷剣を放った!
「!!」
しかしエヴリーヌは転位して回避をした後宙に浮き
「とう!アン・セルヴォ!!」
クラフトを放って敵にダメージを与えた!
「グオオオオオオッ!!」
さらに追撃をするかのようにカファルーはクラフト―――獄熱ブレスを放ち
「フォトンブレード!!」
カファルーがブレスを吐き終わるとアドルがクラフトを放って追撃した!
「………オオオォゥアアア……………!」
一方攻撃された敵は魔術―――メルカーナの轟炎を放った!
「魔力放出っ!ユン=ステリナル!!」
しかしエクリアが最上位魔術の一つ――――ユン=ステリナルを放って敵が放った轟炎を呑み込んだ後、轟炎を呑み込んだ吹雪のエネルギーは敵を襲ってダメージを与えた!
「道を切り開くわ!聖方の光!!」
「えいっ!ロストメビウス!!」
「大地の怒りよ!重酸の地響き!!」
「行っけ――!ラストディザスター!!」
「闇に呑まれよっ!ティルワンの闇界!!」
「グオオオオオ―――ッ!!」
サティア、リース、テトリ、エヴリーヌ、リフィアが魔術やアーツを、カファルーはクラフト―――紅蓮の翼を放って追撃し
「ブレードラッシュ!!」
「せいっ、せいっ、せいっ………とりゃぁぁぁっ!!」
「三段突き!!」
さらにアドル、エステル、ディアーネが怒涛の攻撃を行った!
「………オオオォゥアアア……………!」
リース達の攻撃によって傷ついた敵はなんと魔術―――ケルト=ルーンを放った!
「きゃっ!?」
「きゅっ!?」
「グッ!?」
「ぴえっ!?」
「まだっ………!」
「くっ!?」
「グオッ!?」
「いたっ!?」
「おのれッ!?」
魔法攻撃が一切効かない特殊な体質をしているリフィア以外の味方全員は少なくないダメージを受けた!
「………………」
そして敵は追撃するかの如く魔術―――幽灰の魔槍弾を放った!
「させぬわっ!死愛の魔槍!!」
しかしリフィアが魔術を放って相殺し、さらにオーブメントを駆動させ始めた!
「もう、大丈夫………!癒しの風!!」
そしてサティアが魔術を放って自分を含めた味方全員の傷を回復した!
「ククク………腐っても”深凌の楔魔”第一位だけはある。それでこそ倒しがいがあるわ!玄武の地走り!!」
ディアーネは不敵に笑った後クラフトを放ち、さらにオーブメントを駆動させ始め
「守りを固めた方がいいな………シールド!!」
アドルは魔法を使って自分自身に絶対防壁を貼り
「グオオオオオオオ――――ッ!!」
カファルーはクラフト―――爆炎スマッシュを放って豪快な一撃を敵に与え
「よいしょっ!制圧射撃!!」
「制圧射撃!!」
テトリとエヴリーヌは矢の雨を降り注がせて、敵の身体の到るところにダメージを与えた後オーブメントを駆動させ始め
「出でよ、雷刃!流砂旋刃!!」
「轟け!轟雷!!」
「行け!………インフィニティスパロー!!」
「隙は見逃さないっ!!」
エステル、サティア、リース、エクリアは魔術やクラフトで遠距離から攻撃した!そしてオーブメントの駆動を終えた味方達が一斉にアーツを放ち始めた!
「紅き炎よ!我が呼びかけに応え、我が仇名す者を焼き尽くせ!クリムゾンレイ!!」
「大地よ!今こそ吼え、全てを破壊せよっ!ユグドラシエル!!」
「全て凍りついて下さい!コキュートス!!」
「雷嵐よ、今こそ鳴り響け!サンダーシクリオン!!」
リフィア、ディアーネ、テトリ、エヴリーヌが放った最高位に値する4属性のアーツによって敵は大ダメージを喰らった!
「………オオオォゥアアア……………!」
一方敵は足元に巨大な魔法陣を展開し、詠唱を始めた!
「「…………………」」
それを見たリフィアとエクリアは全身にすざましい魔力を纏って詠唱を開始し
「無駄です!!」
「ハァァァァ………せいっ!!」
「パワー………スマッシュ!!」
「させない!精密射撃!!」
「ヤアッ!精密射撃!!」
「フンッ!!」
一方リース、エステル、アドル、エヴリーヌ、テトリ、ディアーネはクラフトを放って敵の詠唱を妨害しようとしたが敵の詠唱は止まらず、詠唱を終えた敵は大魔術を放った!
「………オオオォゥアアア―――――ッ!」
敵が雄たけびを上げると敵の頭上から魔力でできた巨大な大剣が現れた!その時リフィアは詠唱を終え大魔術を放った!
「我、久遠の絆断たんと欲すれば………言の葉は降魔の剣と化し汝を討つだろう………ファイナルチェリオ!!」
リフィアが詠唱を終えると巨大な槍がリフィア達の頭上に現れ、敵が具現化させた巨大な大剣と同時に敵に向かって襲い掛かった!しかし!
「な、なぬっ!?」
リフィアが放った巨大な槍は敵の巨大な大剣にぶつかった際、真っ二つにされて消え、それを見たリフィアは驚いた!そして敵が放った巨大な大剣はリース達を襲った!
「!いけないっ!ハアッ!!」
それを見たサティアは自ら抑えていたすざましい神気や魔力を解放した!
「!?この霊圧は一体…………!」
サティアの様子にリースは驚いた!
「星芒よ!我が呼びかけに応え、今こそ我等を護りたまえ!オリンポスの星護壁!!」
サティアが放った星の力を借りて、何重にも貼られた巨大な絶対防壁をはる結界にしてSクラフト―――オリンポスの星護壁によってリース達を覆うように巨大なドーム型の結界が展開され、そこに敵が放った巨大な大剣―――Sクラフト”エターナルファイナリティ”がぶつかり、超越した爆発を起こした!そして爆発の煙がなくなるとそこには………!
「な、なんという結界………!ソロモンの悪魔達が協力して放った結界クラスをたった一人で………!」
結界を展開し続けるサティアと無傷のリース達がいて、リースは驚愕の表情でサティアを見つめていた。そしてその時詠唱を終えたエクリアがSクラフトにして究極魔術を放った!
「フェミリンスの名の元に星の力を今此処に!原罪の覚醒!!」
エクリアが放ったSクラフト――――原罪の覚醒によって敵の頭上に巨大な光球が発生し、そこからすざましいエネルギーが降り注いだ!
「………オオオォゥアアア……………!?」
それを受けた敵は悲鳴を上げながら大ダメージを受けた!
「これで終わりだっ!!」
一方アドルは空高くへと跳躍し剣にすざましい闘気を込めた!
「オオオアアア――――ッ!!」
それを見た敵は自らの巨大な手を槍に変えて放つクラフト―――イブ・ランサーをアドルに放った!しかし前もって貼っていたアドルの絶対防壁に阻まれ、アドルはすざましい闘気が籠った剣を敵に叩き込んだ!
「アークストライク―――――――ッ!!」
「オゥァオゥアアアア――――ッ!?」
アドルのSクラフト―――アークストライクを受けた敵はアドルが持つ剣―――クレリアソードが持つ効果、”破邪”も相乗されたその威力に悲鳴を上げ
「決めます!大地よ!我が矢に力を!大地の援護射撃!!」
「とっておきを見せてあげるっ!はっ!とりゃあぁぁぁぁ!せいっ!まだまだぁっ!はぁぁぁぁ!奥義、太・極・輪!!」
そこに追撃するかの如くテトリ、エステルが順番にSクラフトを放ってさらに大ダメージを与えた!そしてテトリ達の攻撃が終わるころにはリフィアとサティアがそれぞれ魔術の詠唱を終え、そして解き放った!
「余に秘められし真なる力、思い知れっ!究極なる光、クロースシエル!!」
リフィアが放った光の奔流は敵を呑み込み
「汝、その諷意なる封印の中で安息を得るだろう……永遠に儚く……」
サティアが魔術を放つと敵の頭上に光の羽が舞った後、羽は固まり、いくつもの光が発生し、光は柱と化して敵に降り注いだ!
「セレスティアルスター!!」
「なんて威力………!これが”正義の大女神”の力………!」
一方サティアが放った大魔術の威力を見たエクリアは目を見開いて驚いた!そしてサティアのSクラフト―――セレスティアルスターが終わった時、リースは法剣を構え、全身に魔力と聖気を纏っていた!
「我は秘蹟の守護者にして三界の秩序と安寧を守護せし者なり………万物の根源たる七耀を司る女神よ、今こそ御力を………!行けっ!!」
法剣を構えたリースは瞳を閉じて強く祈りを捧げた後目を開け、法剣の刃を飛び回らせた!飛び回った刃はなんと敵の頭上に”星杯”を描いた後、戻って行った!そして”星杯”は光り輝いた後、一本の巨大な光の柱となって敵を貫いた!そしてリースは全身に纏っていた魔力と聖気を全て法剣に注ぎ込んだ後、法剣をふるった!
「憐れなる魂に救いを!ヘヴンセイバー!!」
リースが放った強き祈りを捧げることによって自身の魔力と聖気が籠った法剣に浄化の光の力を付与させ、敵を薙ぎ払うSクラフト―――ヘヴンセイバーによってリースの法剣は光によって数倍の長さになった後、敵を襲った!リースの攻撃が終わるとそこには満身創痍の様子の敵がいた!
「…………せめて最後は同胞であったお前達の手で眠らせてやれ。」
「フン。」
「……………………」
「グオッ。」
それを見たリフィアはディアーネ達に視線を向けて言い、言われたディアーネは鼻を鳴らした後背後に無数の魔槍を現させ、エヴリーヌは顔を下に向けていたがやがて決意の表情で顔を上げて弓にすざましい魔力と闘気を込め始め、カファルーは頷いた後全身にすざましい炎を纏わせて飛び上がった!
「我が魔槍にて、還るがいい!さらばだっ、ザハーニウよっ!キル・ディアーネ!!」
「グオオオオオオオオ――――ッ!!」
「………さよなら、お祖父ちゃん………!お祖父ちゃんやラーシェナ達と過ごした日々は絶対忘れない………!ゼロ・アンフィニッ!!」
ディアーネが放ったSクラフト―――キル・ディアーネ、カファルーが放った獄蓮の翼の威力をさらに上回り、灼熱の炎によって発生した炎のカファルーをカファルーが放って突進させるSクラフト―――炎獣王の突炎撃、涙を流しながら放ったエヴリーヌのSクラフト―――ゼロ・アンフィニは敵の心臓らしき部分を同時に貫いた!
「………オオオォゥアアア―――――――――ッ…………………」
そしてザハーニウは叫び声を上げながら消滅して行った!
「か、勝った………!」
「ぴ、ぴええ~っ………こ、怖かったです~………森よ、ありがとう………!」
「”魔王”クラスを退けられたなんて、我ながら信じられないです……………」
「ああ………本当によく勝てたよ………」
敵の消滅を確認したエステルとテトリ、リース、アドルは疲労の影響で地面に跪いて安堵の溜息を吐いた。
「「………………」」
ディアーネとカファルーはザハーニウが消滅した場所を見つめた後黙ってそれぞれ主の身体や腕輪に戻り
「…………………」
エヴリーヌはザハーニウが消滅した場所を見つめ続けていた。
「…………………」
一方エクリアは驚きの表情でサティアを見つめていた。
「私に何か聞きたい事でもあるのかしら、エクリア?」
「い、いえ………」
しかし自分の視線に気付かれたサティアに尋ねられたエクリアはサティアから目を逸らした。
「フフ………順調のようで何よりだ。」
「あっ!」
「”影の王”………!」
「奴が………」
「お前っ………!」
しかしその時目の前に妖しげな光陣が現れた後影の王が現れ、それを見たエステルは驚き、リースは睨み、アドルは驚きの表情で見つめ、エヴリーヌはすざましい殺気を纏わせて影の王を睨んでいた。
「”闇王”や”神殺し”の駒もない状態でこちらの転位陣を守護する者を倒せるのか少々不安だったようだが、やはり”神”が2柱もいればその心配は無用だったな。」
そして影の王は不気味に笑いながらエクリアとサティアに視線を向けた。
「「………………………」」
視線を向けられた2人は何も答えず、真剣な表情で影の王を見つめていた。
「”神”が二柱?一柱は”神”の末裔であるエクリアさんだとしても、もう一柱は一体誰を………」
(っ!?コイツ………エクリアさんだけじゃなく、サティアさんの正体まで………!)
影の王の言葉を聞いたリースは眉を顰めて呟き、エステルは驚きの表情で見つめていた。
「クク………しかし観ていて疑問に思ったが、何故かの”神剣”を使わない、サティア・セイルーン。」
「(!!”天秤の十字架”の事まで知っているなんて……………)…………何の事?」
影の王の言葉を聞いたサティアは心の中で驚きながら、それを表情に出さず静かに尋ねた。
「なるほど、あくまでシラを切るか…………よほど共にいる者達に知られたくないようだな?それとも、お前が愛した男のように試していたのか?自分を支え、連れ合う者達に相応しいか………」
「違う!…………私は………………」
影の王に見つめられたサティアは強く言い返した後、辛そうな表情になり黙り込んだ。
「クク、まあいい。次の”星層”でお前は否が応でもかの”神剣”を呼ぶ状況に陥る。その時、お前はどのような選択をするのか楽しみにしているぞ。………悲劇を繰り返すか、もしくは新たな道を進むか………」
「………………そんな………………ま………さ………か…………」
そして影の王の言葉を聞いたサティアは信じられない表情をした。
「言っておくけど………もう、お前はこれ以上楽しめないよ?」
「ほう?どういう事だ?」
その時エヴリーヌが静かに呟いた言葉を聞いた影の王は尋ねた。
「………それはお前がここで死ぬからだよっ!跡形もなくねっ!!………審判の轟雷!!サンダーシクリオン!!」
「ガアアアアア――――ッ!?」
そして突如エヴリーヌが同時に放った魔術とアーツを受け悲鳴を上げた後、その場で跪いた!そしてエヴリーヌは敵の目の前に転移し
「死ねっ!二連釣瓶打ち!!」
クラフトを放った!しかしその時敵は姿を消してしまい、エヴリーヌの攻撃が敵の仮面を顔の右半分を破壊した瞬間で消えた!
「え…………………」
敵が消える一瞬見えた敵の右半分の素顔を見たリースは呆けた。
「また逃がしたっ………!相変わらず、ムカつく………!!次こそは絶対に殺すっ…………!!」
敵を逃がしてしまったエヴリーヌは悔しそうな表情で呟いた。
「フフ、中々の攻撃だった。―――次なるは『時の道』。過去の妄執の叫びを聞きながら、”闇王”と”神殺し”の駒を手に入れるがいい。2つの駒が揃った時、新たな道が開かれ”魔”の贄に捧げられた妖精の妃の駒も手に入れるだろう。さすれば『試練の道』へ続く道も開かれるだろう。”闇の巫女”を手に入れ、挑むがいい。………次に邂逅をする時はケビン・グラハムが共にいる時だろう………」
そして影の王の言葉が空間中に響き渡った後、影の王がいた場所に封印石が現れた!
「封印石………!」
「”影の王”は”闇の巫女”って言ってたわね……………じゃあ、次に解放される人は………!」
封印石を見たアドルは驚き、エステルは嬉しそうな表情をした。
「「………………………」」
一方リースとサティアはそれぞれ表情をわずかに暗くしたり、呆けて黙り込んでいた。
「2人ともどうしたのじゃ?」
2人の様子に気付いたリフィアは尋ねた。
「ううん、なんでもないわ。気にしないで。」
「はい。…………新たな封印石も手に入ったことですし………先程の戦闘の疲れもありますからいったん拠点に戻って中の人達を解放するとしましょう。」
リフィアに尋ねられたサティアはどこか陰りのある様子の笑顔で答え、リースは静かに頷いた後提案した。
その後リース達は封印石を回収し、中にいる人物を解放する為に一端庭園に戻った………………
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