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心の剣

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4部分:第四章


第四章

10.今やっと
 はじまったばかり  やっとなんだ

 長い時間がかかったように思えたのは一瞬だったんだ

 時間ってのは本当にいい加減なもので

 君の歩みも今はじまったばかりなんだ

 それまで気の遠くなるような時間があったけれど

 それはもう終わって今はじまったばかりなんだ

 だから過去は振り返らなくていいんだ

 さあ歩こう  さあ進もう

 これから先の未来へ

 何処までも続く地平線を歩いていこう

 君の長い長い人生を

 
 漕ぎ出したばかり  これからなんだ

 これまでの漕ぎ出すまでのことは終わったから

 それまでの時間はもう終わってしまって

 君の航海がこれからはじまるんだよ

 それまで色んなことがあったけれど

 何もかもが今の航海への準備だったんだ

 もう振り返らずに乗り出そう

 さあ進もう  さあ漕ごう

 これから先の人生を

 何処までも続く水平線を進んでいこう

 君の広く広い人生を

 
 さあ歩こう  さあ進もう

 これから先の未来へ

 何処までも続く地平線を歩いていこう

 君の長い長い人生を


11.クリスマスの夜に
 何もない暗がりに照らされていくイルミネーション
 
 それを見ているとこの時の為に生きていたんだって思うよ

 君にこれを見せたい為に今まで頑張ってきたから

 暑い時も寒い時も何時だって

 この時の為に頑張ってきたから

 それが今やっと実ったかな  僕の努力が

 君が微笑んでくれてそれを思ったよ

 ずっとこの日を待っていたから  だからこそ嬉しいよ

 君に捧げるイルミネーション  聖なる夜の夢幻の灯り

 それを君に送るよ  僕の心と一緒に


 聖なる夜の中に輝くイルミネーション

 今やっとそれが輝きはじめたのが見えてきたよ

 この日が来ることをどれだけ待ち望んできたんだろう

 何時だってどんな時だって

 君にこれを見せたいからやってきた

 そのことを思い出してそれで  君の笑顔を見て

 それで何もかもが救われてしまうよ

 ずっとこの時の為に頑張ったから  それが適ったから

 君に捧げる光の贈り物  公園を飾る虹色の輝き

 それを君に今やっと  プレゼントするよ


 君に捧げるイルミネーション  聖なる夜の夢幻の灯り

 それを君に送るよ  僕の心と一緒に


12.凍った水
 寒さの前に水が凍って  それが綺麗な宝石みたいだよ

 けれどそれはとても冷たくて  持つと手が凍える

 氷は綺麗だけれど冷たくて  とても近寄れない

 あの綺麗な人の心もそうなのか

 あの人を見る度に思ってしまう

 心は温かくあって欲しい  凍てついた心はいらない

 あの人の心が凍てついていたとしたら

 それはどんなに悲しいことなんだろう
 
 冬でも心は凍らないでくれ  温かくあってくれ

 願いはそれだけ  人の心が温かくなるように

 それを冬の寒く澄んだ夜に祈りたい

 
 冷たい全てが凍る世界  その世界は確かに綺麗だけれど

 その美しさは冷たい美しさ  持つことのできないもの

 冷たい美しさなんかいらない  愛することはできない

 あの人の心は温かいから

 それに喜んだ後でそれを思う

 人の心は温かくなければ  凍てついていては駄目なんだ

 あの人の心は温かい太陽だった

 そのことがとても嬉しかったから

 冬の寒さも心は凍らせない  太陽がいつもあるから

 それでもそれがなければ  人の心はやはり凍てついていくのか

 そうあってはならないから今夜空に祈る


 冬でも心は凍らないでくれ  温かくあってくれ

 願いはそれだけ  人の心が温かくなるように

 それを冬の寒く澄んだ夜に祈りたい
 
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